結核はどんな病気?
問い合わせ番号:10010-0000-1002 更新日:2024年 11月 14日
日本では、明治時代から昭和20年代まで死亡原因の第1位であった結核は、「国民病」と言われていました。
医療や生活水準の向上により、結核は「薬を飲めば治る病気」となり、患者数も年々減り続けています。しかし、今でも日本の主要な感染症で、年間10,000人以上の結核患者が新たに発生し、1,500人以上が結核により亡くなっています。
日本における新規結核患者は、高齢者に多く、およそ7割が60歳以上となっています。また、特に若年の外国生まれの患者の割合が増加しており、20-29歳の新規患者の8割以上を占めています。四日市市においても同じ傾向にあり、令和5年は新規結核患者の6割が60歳以上、20-29歳の新規結核患者の8割以上が外国生まれの方でした。
結核とは
結核菌によって、主に肺に炎症を起こす病気です。
結核菌の混ざった痰が咳やくしゃみと一緒に空気中に飛び散り、それを周りの人が直接吸い込むことによってうつります。これを「空気感染」といいます。
感染と発病の違いについて
10人が結核に感染した場合、発病するのは1~2人です。通常は免疫機能が働いて、結核菌の増殖を抑えます。免疫力が弱まると発病するケースが増えています。
結核に感染し、発病したとしても痰の中に結核菌を出していない軽症の場合は、他人にうつす恐れはありません。結核は発病した場合でも、きちんと治療すれば治る病気です。
結核の初期症状
- 咳が2週間以上続く
- 痰が出る
- 体がだるい
- 急に体重が減る
初期症状は、風邪とよく似ています。
咳や痰が2週間以上続いたら、結核を疑い早めに医師の診察を受けましょう。
結核を予防するには
- 睡眠時間を十分にとる
- 適度に運動する
- バランスのとれた食事をする
- 年に一度は健康診断(胸部エックス線検査)を受け早期発見に努めましょう 参考:市が行っているがん検診(健康づくり課)
-
赤ちゃんは1歳まで(標準接種は生後5~8ヵ月未満)にBCG接種を受けましょう
参考:定期予防接種について(こども保健福祉課)
結核の治療について
結核と診断されても、きちんと薬を服用すれば治ります。一般的には、3~4種類の薬で6~9カ月間治療します。
結核で菌を排出している間は結核病床への入院が必要ですが、菌を排出しなくなれば、通院で治療することが可能です。
しかし、薬を確実に服用しなければ効果は期待できません。
症状がなくなったからといって、治療の途中で薬をやめてしまえば治りません。それどころか、薬が効かなくなってしまう耐性菌を発生させてしまいます。医師の指示とおり服用することが大切です。
結核患者数の現状
結核新規登録患者数(人)
年度 | 全国 | 三重県 | 四日市市 |
2017年 | 16,789 | 215 | 36 |
2018年 | 15,590 | 198 | 37 |
2019年 | 14,460 | 167 | 18 |
2020年 | 12,739 | 175 | 18 |
2021年 | 11,519 | 148 | 26 |
2022年 | 10,235 | 139 | 20 |
2023年 | 10,096 | 152 | 31 |
外国生まれの方々へ向けて結核リーフレットを作成しました
かんたんな日本語(PDF/438KB) 結核啓発用リーフレット(PDF/504KB)
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