不動明王立像
問い合わせ番号:10010-0000-2685 更新日:2017年 4月 1日
種別 | 重要文化財(彫刻) |
---|---|
所有者 | 大聖院(日永二丁目) |
法量 | 像高 95.0cm |
材質・形状 | 木造 彫眼 |
製作年代 | 平安時代後期 |
指定年月日 | 大正4年8月10日 |
解説 | 弁髪を垂らし、右肘を張って剣を構え、左腕を下げて羂索(けんさく)を握り、条帛(じょうはく)を掛けて裳と腰布を身に着け、忿怒相(ふんぬそう)とよばれる怒りの表情で立っています。もとは白土を下地に塗り、その上に彩色を施したようですが、今はほとんど剥落しています。 羂索すなわち縄を握るのは、煩悩におぼれ、悟りを開こうとしない者を捕まえるためであり、剣を構えるのは、捕まえた者の煩悩を断ち切るためにあるとされます。 京都・峰定寺の像に比べ、肉付きが穏やかであり、あらわになった上半身も控えめに彫っています。小さな目鼻立ちは、現代人にとっては畏怖よりもむしろ気品を感じさせます。これらは、平安時代後期の特色を示し、製作は十二世紀後半と考えられています。 |
このページに関するお問い合わせ先
三重県四日市市諏訪町1番5号(本庁舎9F)
電話番号:059-354-8238
FAX番号:059-354-4873