伝染性紅斑に注意しましょう!
問い合わせ番号:17476-2848-3091 更新日:2025年 6月 4日
伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)について
伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による感染症で、小児を中心にみられる流行性の発しん性の病気です。両頬に赤い発疹(紅斑)が出ることから、「リンゴ病」と呼ばれることもあります。
患者報告数は、例年、年始から7月上旬にかけて増加し、9月頃に最も少なくなります。
三重県では、2年に亘る流行が4~5年周期で発生しています。
現在、2024年秋季から関東地方を中心に流行が認められ、三重県でも、2025年4月以降患者数が急増しています。
主な症状
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約10~20日の潜伏期間の後、微熱やかぜの症状などがみられます。
その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発しん(紅斑)が現れ、続いて、体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がります。これらの発しんは1週間程度で消失します。 - 中には長引いたり、一度消えた発しんが短期間のうちに再び出現したりすることがあります。
- 成人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が出ることもありますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。
多くの場合、頬に発しんが出現する7~10日くらい前に、微熱やかぜのような症状がみられます。この時期が、ウイルスの排出が最も多く、感染力が強い時期です。
一方で、発しんが現れるころにはウイルスの排出はほとんどなくなり、感染力もほぼ消失します。
妊娠中または妊娠の可能性がある方へ
これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。熱や倦怠感が出現した後に発疹が出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。
また、感染しても症状がない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師に伝えてください。
感染予防のポイント
主な感染経路は、感染している人の咳やくしゃみのしぶきを吸い込む「飛沫感染」や、感染者と接触したりすることによる「接触感染」です。
手洗いや咳エチケットなど、基本的な感染対策で予防しましょう。
伝染性紅斑は、発しんが現れたときには、ほとんど感染力がなくなっています。
かぜ症状のあるときは、手洗いや咳エチケットなどの感染対策を心がけ、周りの人にうつさないようにしましょう。
発生状況(三重県感染症情報センターより)
四日市市 | 三重県 | 全国 | |
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2025年第20週(5月12日~5月18日) | 1.14 | 2.73 | 2.05 |
2025年第21週(5月19日~5月25日) | 1.50 | 3.38 | 1.97 |
2025年第22週(5月26日~6月 1日) | 0.50 | 3.05 |
三重県の伝染性紅斑定点当たり患者届出数
定点とは、発生状況を知るために県が指定した医療機関で、県内45医療機関(うち四日市市7医療機関)あります。
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