百日咳に注意しましょう!
問い合わせ番号:17443-3921-2142 更新日:2025年 4月 23日
百日咳について
百日咳は、百日咳菌による感染です。
けいれん性の激しい咳発作(痙咳発作)を特徴とする、急性気道感染症です。
いずれの年齢でもかかりますが、子どもが中心となっています。
乳児では重症になり、肺炎、脳症を合併し、まれに死に至ることもあります。
百日咳の患者が急増しています。
全国、三重県ともに、今年に入ってからの約3か月間の累計患者報告数が、昨年1年間の累計患者数を超えています。
手洗いや咳エチケットなど、基本的な感染対策を徹底しましょう。
症状
経過は3期に分けられ、全経過で約2~3か月で回復するといわれています。
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カタル期/約2週間
7~10日間程度の潜伏期間を経て、かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。症状は、約2週間持続します。 -
痙咳(けいがい)期/約2~3週間
咳が、次第に特徴ある発作性けいれん性の咳(痙咳)となります。この咳は、短い咳が連続的に起こり(スタッカート)、続いて、息を吸う時に笛の音のようなヒューという音(ウープ)が出ます。
新生児や乳児では、特徴的な咳がなく、無呼吸発作からチアノーゼ(顔色や唇の色、爪の色が紫色に見えること)、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。肺炎や脳症を合併することもあります。 -
回復期/2~3週間
激しい咳は徐々におさまり、2~3週間で認められなくなります。
生後6か月未満の乳児では、死に至る危険性の高い病気です。
症状が出たら早めに受診しましょう。
感染予防のポイント
百日咳は、感染者の咳やくしゃみなどの飛沫に含まれる菌を吸い込むこと(飛沫感染)や、感染者と接触したりすること(接触感染)で感染します。
手洗いや咳エチケットなど、基本的な感染対策で予防しましょう。
百日咳の予防には、ワクチン接種が有効です。
予防接種法に基づく定期予防接種が行われています。
子どもが生後2か月に達したら、早めに5種混合ワクチンを接種しましょう。
参考:定期予防接種(こども家庭センター)
発生状況
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | |
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四日市市 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 ※1 |
三重県 | 2 | 0 | 4 | 12 | 61 ※1 |
全国 | 707 | 491 | 1,009 | 4,054 | 7,084 ※2 |
※1:2025年第16週(4月14日~4月20日)までの状況
※2:2025年第15週(4月7日~4月13日)までの状況
三重県内の過去5年間の百日咳患者届出数
関連リンク
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