マイコプラズマ肺炎に注意しましょう!
問い合わせ番号:17301-8385-8583 更新日:2024年 10月 29日
マイコプラズマ肺炎について
マイコプラズマ肺炎は、頑固なせきをともなう呼吸器感染症です。
「肺炎マイコプラズマ( Mycoplasma pneumoniae )」という細菌に感染することによって起こります。
一般的な肺炎と異なり、学童期から成人にみられ、高齢者には少ない感染症です。
患者の報告は1年を通じてみられますが、秋冬に増加する傾向があります。
2020年に新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まって以降、大きな流行は確認されていませんでしたが、現在の流行は最後に流行した2016年を超える流行となっています。
学会からの提言
2024年10月18 日 マイコプラズマ感染症(マイコプラズマ肺炎)急増にあたり、その対策について(PDF/289KB)
主な症状
- 発熱、倦怠感(だるさ)、頭痛などの症状がではじめて数日後(3~5日後)に、せきが出てきます。
-
せきは、痰の少ない乾いたせきが特徴です。
熱が下がった後も、3~4週間程度せきが続くことがあります。 -
一部の人は肺炎となったり、重症化したりすることもあります。
まれに、中耳炎、皮疹、心筋炎、ギランバレー症候群などの合併症が起こることがあります。
せきが長引くなどの症状がある場合は、医療機関で診察を受けるようにしましょう。
抗菌薬が効きにくいマイコプラズマも増えています。
受診し、抗菌薬で治療が行われた場合、一般的には2~3日で解熱することがほとんどです。
抗菌薬を飲んでも解熱しない、せき、その他の症状が悪化する場合は、再度、医療機関にご相談ください。
どうやって感染する?
感染した人のせきのしぶき(飛沫)を吸い込んだり(飛沫感染)、感染者と接触したりすること(接触感染)により感染します。
感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、2~3週間くらいとされています。
家庭のほか、学校などの施設内でも感染の伝播がみられます。
子どもが学校で感染し、家庭にもちこむことによる家庭内感染事例もみられます。
インフルエンザのように短期間で地域での大規模な感染拡大が起こることは稀であるとされています。
感染予防のポイント
- 流水と石けんで手を洗いましょう。
-
換気などの感染予防対策を行いましょう。
特に、せきの症状がある場合には、マスクを着用するなど「咳エチケット」を守りましょう。 - 感染した場合は、家族間でもタオルの共用は避けましょう。
発生状況(三重県感染症情報センターより)
三重県のマイコプラズマ肺炎(小児科)定点当たり患者届出数【三重県独自】
四日市市 | 三重県 | |
---|---|---|
2024年第43週(10月21日~10月27日) | 2.29 | 3.67 |
2024年第44週(10月28日~11月3日) | 1.43 | 3.80 |
2024年第45週(11月4日~11月10日) | 1.86 | 3.18 |
三重県のマイコプラズマ肺炎(基幹)定点当たり患者届出数
四日市市 | 三重県 | 全国 | |
---|---|---|---|
2024年第43週(10月21日~10月27日) | 1.00 | 1.22 | 2.49 |
2024年第44週(10月28日~11月3日) | 5.00 | 1.67 | 2.46 |
2024年第45週(11月4日~11月10日) | - | 0.56 |
定点とは、発生状況を知るために県が指定した医療機関で、小児科は県内45医療機関(うち四日市市7医療機関)、基幹は県内9医療機関(うち四日市市1医療機関)あります。
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