令和06年10月21日 記者会見要旨
問い合わせ番号:17298-3767-4053 更新日:2024年 10月 21日
市長定例記者会見
日時
令和6年10月21日(月) 午前11時00分~
場所
本庁9階 901会議室
出席者
報道機関
朝日新聞、伊勢新聞、CTY、中日新聞、毎日新聞、読売新聞、(Youよっかいち)
市側
市長、矢澤政策推進課長、水谷高齢福祉課長、伊藤生活環境課長、後藤危機管理課長、中野上下水道局施設課長、鈴木都市計画課長、藤田公共交通推進室長、戸本市街地整備課長、加藤広報マーケティング課長
発表事項1.四日市市総合計画中間見直しシンポジウムの開催について
市長:四日市市総合計画中間見直しシンポジウムの開催についてである。
総合計画は中長期的に総合的・計画的なまちづくりの指針を示すものであるが、この総合計画が2020年から2029年の10年間となっている。今年度、2024年度が5年目に当たり、今年度末で半分を迎える。この中間の段階で見直しを図っていこうと、今見直し作業に入っているというところである。
それに当たり、12月7日にシンポジウムを開催する。対象者は、市内在住、在勤、在学の方を対象とする。本市の総合計画の全体像や、また見直しを行っていこうとする内容、若者が四日市の未来について考えていく取り組みも盛り込んでいるので、多くの方々に来ていただければと思っている。
内容としては、総合計画見直しの内容について、また、CBCの大石アナウンサーに来ていただき基調講演も行う。次にまちづくりの提案発表では、高校生の目線でまちについて、海星高校の学生に提案発表をしてもらう。その後、私と市内在住、在勤、在学者の若者によるパネルディスカッションを行い、これからの四日市のまちづくりについて議論をしていこうという取り組みである。
今回は、特に若い世代に多く来てもらいたいということで、催しも若者に焦点を当てている、参加を市内の中学生にも声かけをしている。
申込み方法は、URLとQRコードを掲載しているので、インターネットから申し込んでいただくか、ファクスで申し込みを受け付けている。今日から12月2日までという受付期間である。
この総合計画は、今年度見直しを行い、いよいよ来年度から後半の5年間に入っていくが、こういったシンポジウムでの若者の意見を聞く、またパブリックコメントについても今後実施する。12月9日から総合計画見直し素案についてのパブリックコメントの募集を行い、御意見を踏まえて最終的な見直しを確定していきたいと思っている。なおパブリックコメントは、市内在住、在勤、在学の方であればどなたでも意見の提出が可能ということになっている。
最後に見直しスケジュールは、シンポジウム、またパブリックコメントを行い、パブリックコメントの結果を2月に公表し、3月の議会で上程して議案審査に入る。ここでの議決を経て確定をして、来年度から総合計画後半5年間がスタートするというスケジュールとなっている。
質疑応答
質問:総合計画の素案は、いつぐらいまでに公表する予定なのか。
回答:今、議会の特別委員会で議論いただいている、たたき台を素案にしたものを11月初旬に示す予定をしている。(政策推進課)
質問:パネルディスカッションの参加者は、もう決まっているのか。
回答:パネルディスカッションの参加者は、若者を中心に学生、市内でお勤めになっている若手従業員の方にお声かけをさせていただいている。(政策推進課)
質問:何人ぐらいか決まっているのか。
回答:6人である。(政策推進課)
質問:学生というのは、中学生か。
回答:今回、テーマを発表いただく海星高校の生徒と、市内の大学生ということで四日市大学の学生と、市内の企業である。(政策推進課)
質問:大石さんの基調講演の内容は決まっているのか。
回答:大石さんは、CBCでいろいろな地域を回られているので、それぞれのまちの良さというところを、他市の事例を踏まえながら四日市の魅力を語っていただく予定である。(政策推進課)
発表事項2.終活情報登録事業について
市長:今年度から本市も、終活支援に力を入れている。その先駆けとして、今年の6月から高齢者終活支援事業を始め、終活相談窓口を高齢福祉課の中に設けている。
そして第二弾として、この11月から相談窓口に加え、高齢者終活支援事業の一環として、終活情報登録事業を11月1日からスタートする。
6月から終活相談窓口を設置した状況だけ触れておくと、9月末までに36件の相談があり、70代からの相談が最も多かった。悩まれている方が多くて、相談して安心される方が多くいらっしゃると聞いている。
そういった中で、11月1日からスタートする終活情報登録事業は、例えば身寄りのない高齢者などが意思表示することが困難になった場合、必要な情報を必要な関係機関に伝えていく役割を誰が担っていくのかというところで、それを行政が担っていこうというところである。あらかじめ必要な情報を行政に登録しておき、何かあったときに行政が責任を持って関係機関に情報提供していくという事業をスタートする。
対象者は、市内在住で身寄りがない、または頼れる親族がいない65歳以上の一人暮らし高齢者などを対象とする。主な登録情報としては、緊急連絡先、かかりつけ医、リビングウイル・エンディングノート、遺言書の保管場所、葬儀等の生前契約先などを登録情報として扱っていこうと思っている。
2ページ目にフローが書かれているが、まず対象の高齢者が、市役所に登録申請を行い、市が登録を行う。そして意思表示ができなくなったときや亡くなった場合に、病院・警察・消防などから照会があった際、情報をあらかじめ指定された友人などに開示していくということである。緊急連絡先の登録などは、同意書を経て登録されるということになる。
終活情報を登録していただいた方には、終活情報登録カードをお渡しさせていただく。
1人でも多くの方の助けになればと思っている。
発表事項3.災害時のし尿処理にかかる総合実地訓練の実施について
市長:災害に対する備えの機運が今高まってきているところではあるが、全国で初めての取り組みということで、し尿処理にかかる総合実地訓練を実施する。
南海トラフ地震の発生が危惧されている中、発生時のし尿処理の重要性はこれまでも課題として捉えていた。また、能登半島地震においても、発災後6か月経過してもし尿処理施設の本格復旧に至らない地域があり、災害関連死の発生を招いていることなどが課題として明らかになってきている。
各部署、危機管理統括部、環境部、上下水道局でトイレの備蓄などを進めているところであるが、災害が発生した際のし尿処理問題に対しては、速やかに対処する必要があるというところである。緊急分隊員、避難所担当職員などを含めて、災害時のし尿処理にかかる総合実地訓練を11月14日に開催する。
対象は、各地区の緊急分隊員、避難所担当職員などで、基本的に職員であるが、一般市民の方で関心が高い方もいらっしゃるので、希望により見学を可能にしていく。
本市のトイレ備蓄の状況は、1日目、2日目は、市が現物備蓄・流通備蓄をしているので2日間は対応できる。3日目は想定すると、流通備蓄として県の備蓄を使うことになり、4日目以降は、国のプッシュ型支援などになるので、市で持っている備蓄の携帯トイレだけでは限界が来るのと想定している。
簡易トイレ、マンホールトイレ、浄化槽のトイレの設置が備蓄トイレ以外にも必要になってくるということである。要は、こういった災害時のトイレをどう確保していくのかというところの訓練になる。
具体的な訓練内容としては、まず作成として、災害用トイレの組み立てである。市の備蓄トイレ4種類、三重県の備蓄トイレ4種類が対象とする、仮設トイレの設置になる。
次、受援。要は災害協定などに基づく受援トイレへの対応になる。本市も災害協定を締結しており、トイレの受援を受けることになっているが、実際に協力団体などからどういう応援を受けて、トイレを受け入れて設置していくのかというところである。この辺の整理をしていかなければいけないというところと、災害時のトイレの管理や連絡方法を確認する運営である。設置しただけではトイレは機能しないので、処理の部分をどうしていくか。要はバキュームカーのくみ取りであるとか、使用済みの簡易携帯トイレの処分であるとか、焼却までの保管をどうしていくのかとか、実際の運営になってくると、トイレを設置するが、いかに充足されているかという管理部分についても見ていかなければいけないということである。
漠然とトイレは必要という認識はあるものの、ここまでしっかりと掘り下げて訓練をしていくというのは、なかなか全国でも行われていない。避難所の件などは、よく報道されるが、トイレの裏側の部分は重要なインフラとなってくるので、こういった部分に焦点を当ててやっていきたいと思っている。
質疑応答
質問:し尿処理に特化したというのは全国初と思うが、これまでの避難所の訓練でもトイレを扱うことはあったのか。
市長:簡易トイレとかを設置、備蓄トイレの展示、実際に組み立てたなどあったが、正直その程度で、実際に現場職員がどういうシミュレーションをして、し尿に特化して行っていくというのは初めてになる。
質問:緊急分隊員というのは、消防団の人か、それとも市の職員か。
回答:緊急分隊員というのは、各地区市民センターに配置されており、地区市民センターに駆けつける市の職員のことである。避難所の足らないところに回ったり、市民センターでの対応をしたりという役目を持っている。センターからある程度近いところに住んでいる職員を充てている。(危機管理課)
質問:市の携帯トイレは2日分の26万袋しかなくて、3日目以降は厳しいということを先ほど市長もおっしゃっていたが、四日市市は特に人口が多いし、他市町からも避難してくる人がいると、トイレの問題は深刻になるとお考えなのか。
市長:そうである。食料とか飲料水などは、備蓄を啓発してきたが、最近では携帯トイレのようなものも備蓄していただければという説明も加えるケースが多くなってきている。
避難所や、物資などの支援は、誰でも気付くが、トイレの件は実際に被災しないとリアルになってこない部分がある。そのため、本市としても、しっかりと備蓄は整えていく一方で、こういった仮設トイレなどもしっかりと設けていかなければいけない。そういう計画もしているが、実際発災したときにどういう状況になるのかということをしっかりと訓練をしていく必要があろうということで、今回、総合実地訓練を開催する。
発表事項4.AI活用型乗合デマンド交通「のり愛みかん号」実証事業の実施について
市長:本市も交通空白地域をできる限りなくしていこうということで、さまざまな取り組みをこれまでも行ってきた。本市は既存のバス路線が充実している方ではあるが、さらに行政のバスの運行であるとか、また調整区域においてはデマンド型のタクシーを走らせるなどの取り組みを行ってきたが、今回、AI活用型乗合デマンド交通を初めて市内で実施をしていく。
地区としては、河原田地区が対象になる。なぜ河原田地区なのかというと、市街化区域の交通空白地域対策の取り組みとなり、河原田地区は、市街化区域で開発を促進していく地域なので、比較的公共交通が充実しているエリアではあるが、河原田地区の市街化区域で約6割が交通空白地域となっているので、象徴的な地区として、市街化区域における交通空白地域をどうしていくのかというところで、今回AI活用型乗合デマンド交通を展開していくということである。
名称は「のり愛みかん号」という名称になる。河原田はミカンが有名ということと、河原田のまちのスローガンとして「支え合い」という言葉をよく使われる機会があり、この「愛」という言葉を使い、「のり愛みかん号」という名称にしている。
市街化区域でのデマンドタクシーというのは、要は普通のタクシー利用で、それに行政が金銭的な支援をするという取り組みではあるが、今回は市街化区域である程度住宅密集地域なので、市街化調整区域とのサービスとは、一線を画していこうということである。
AI活用型乗合デマンド交通というのは、路線バスとタクシーの真ん中ぐらいに位置するサービスになる。19の乗降場所があり、この乗降場所で何時に乗りたい、そしてこの乗降場所に何時に着きたい、そういう登録をアプリで行い、何人かの方が同時にそういうリクエストをしたときに、AIが最適なルートを考えて運行ルートが決まっていくというものである。
これはどなたでも事前予約があれば、利用可能である。実施期間は11月15日から2月7日まで、運行日は月曜日から金曜日で、年末年始は運休である。運行時間としては6時半から20時までである。乗車定員は8人である。
予約はアプリか電話で伝えることになり、アプリに関しては、AIデマンドシステム「のるーと」というアプリを使用する。
対象地域は、河原田地区とその周辺地域で、基本的に河原田地区から乗って、目的地は河原田地区以外の商業施設や駅になる。逆でも利用できる。
運賃に関しては表のとおりである。既存のバス路線との競合を避けるために、あえて既存バス路線のある区間というのは対象エリアには入れていない。乗り換えて目的地がある場合、既存バス路線に乗り換えて行ってもらうことになるので、こういった乗り換え対応をスムーズにしていくために乗継割引というものがある。「のり愛みかん号」の乗降場所であるイオンタウン四日市泊や内部駅から、日永カヨーや県立総合医療センターに行く場合は乗り継ぎが必要となり、この場合は乗継割引がある。
なかなか複雑な仕組みになっているので、10月24日から河原田地区内の地区市民センターや公民館などで計13回の利用説明会を実施する。詳しくは市のホームページで確認していただきたい。本市で初めてのAI活用型の乗合デマンド交通の実験を行うので、ぜひ多くの人に利用していただいて、今後の本格運用に至るように、御意見もいただければと思っている。
(「のるーと」動画放映)
都市計画課:11月15日から運行を開始するが、その前日の11月14日の10時半から運行開始式を予定している。また、詳細が決まり次第、情報提供をさせていただくので、ぜひ取材いただきたい。
都市計画課:二次元コードは、今日の午後から、市のホームページでAIデマンドの説明のページに飛ぶように設定してある。先ほどの動画も含めて、このデマンドの利用の流れとか、説明会を地域で行う予定であるとか、そういったものをホームページに掲載している。
質疑応答
質問:AIが活用されているというのは、ルート選択のところという認識でいいか。
市長:そうである。
質問:実際に運転するのは、乗合タクシー、乗合バスみたいなイメージなのか。
市長:そうである。
発表事項5.「ニワミチスポットてらす」にぜひお越しください!―中央通りで「ニワミチ社会実験」を施します。―
市長:自動運転の実証試験の期間中、11月6日から11月27日の平日の16日間、「ニワミチスポットてらす」というニワミチ社会実験を行う。
今、中央通りの再編を行っており、「ニワミチ」というコンセプトをもとに整備を行っている。近鉄四日市駅よりも西側においては、今は市民公園のリニューアル工事中であるが、中央通り自体は完了している。歩行空間が拡幅され、自転車専用道、ベンチなども置いて、いい形で変わってきている。この部分を使って歩行空間に、試験的にランチタイムにおけるキッチンカーなどのサービスを行っていこうと思っている。どの程度の出店や利用があるのかを検証する社会実験を実施するということである。
ニワミチ社会実験というと硬いイメージなってしまうので、「ニワミチスポットてらす」という表現をしている。このスポットは、場所や地点ということもあるし、スポットライトの意味もあり、場所・地点を照らす(テラス)という意味もある。
ちなみに、「ニワミチスポットてらす」のチラシをお配りさせてもらっているが、「スポット」の丸の部分は場所を示すデザインにしている。
お配りした資料の1ページ目に地図が書いてあるが、幾つか歩行空間を使ったさまざまな展開ができるような整備を施している。利活用想定エリアということで、紫の部分が分散しており、ここに今回のリニューアル工事において、電源とか水道を使えるように整備をしてあるので、電源とか水道を使ったイベントが近鉄四日市駅から西浦通りの間でできるようになった。このエリアの一部、ユマニテクプラザの前の部分を今回使って実証実験を行っていくということである。
11月6日から11月27日の平日の16日間、基本的に平日のランチタイムの11時から14時頃を予定している。また、毎週金曜日には16時から19時のナイトタイムの営業も行う。試験期間中は、17の店舗がエントリーしてもらっているうち、1日約5店舗ずつの出店を予定している。また、ユマニテク調理製菓専門学校の伊勢志摩地中海クッキングラボの学生らがつくるお弁当の販売も行う。
実験期間中の出店スケジュールや出展内容については、「ニワミチよっかいち」のポータルサイトや四日市観光協会のインスタグラムで発信するので、御確認いただきたい
また、前回の記者会見で発表した項目で、円形デッキ「まちを眺める上空のニワ」を一足先に歩行体験について、10月15日の受付開始で、1部、2部で80人程度の枠を設けていたが、すぐに埋まってしまった。大変好評だったので、次の機会を設けないといけないなということで、当初予定していた11月9日の同日に、第3部、12時から12時45分の枠でもう一枠設ける。これも40人程度を予定しており、10月27日から募集開始する。より多くの方が申し込みできるようにもう一枠設けたので、こちらも周知をお願いしたい。
質疑応答
質問:水道とか電源が使えるようになったということで、今回の社会実験以外にキッチンカーを置きたいとかは市として許可したりはするのか。
回答:中央通りを全体的に活用ができる空間をつくることを考えで今進めているところである。実際使えるのが今ここだけというところで、今回初めて社会実験をという格好で考えたところである。今、市民公園などを整備しているが、市民公園でキッチンカーが出ていただいたイベントなどもあるので、今後整備が進むと、市民公園でもそういったことは通常的にあると思っている。また今後、中央通りの中では、キッチンカーを活用するというケースも出てくると思っている。(市街地整備課)
市長:そこまで需要はなかったのか。問い合わせはあったのか。
回答:キッチンカーを出店されたい方々はいるという認識はある。今回も出店者を募ると結構出てきた。(市街地整備課)
質問:これまでの社会実験は市役所の前で行っていたが、完全に整備が終わった近鉄四日市駅の西側で行うのは、今回が初めてか。
市長:そうである。
質問:人の動きなどを確かめるということが主な趣旨か。
市長:今後、できる限り日常的にも、こういった店舗を設けていけるような、にぎわい創出につなげていきたい。本格的な事業につながっていく前の段階の実証実験なる。
質問:出店してもらう17店舗から出店料は取るのか。
回答:今回は社会実験なので、出店料をいただく予定はない。ただ、データをこちらに提供いただいて、今後の活用に向けての実験という格好で今回は行う。(市街地整備課)
質問:ポスターの絵のような仮店舗は出るのか。
市長:今回はキッチンカーである。
キッチンカーだから電源とか水道も使わないのか。
回答:電源は活用する。今後Park-PFI、中央通りの空間にはそういった建物なども建ってくる。そういうものと併せて利活用を今考えているところである。
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