令和06年10月08日 記者会見要旨
問い合わせ番号:17286-1107-6356 更新日:2024年 9月 24日
市長定例記者会見
日時
令和6年10月8日(火) 午前11時00分~
場所
本庁6階 本部員会議室
出席者
報道機関
朝日新聞、NHK、CTY、中日新聞、毎日新聞、三重テレビ、読売テレビ、(Youよっかいち)
市側
市長、中野文化課長、鈴木都市計画課長、藤田公共交通推進室長、戸本市街地整備課長、加藤広報マーケティング課長
発表事項1.令和6年度四日市市文化功労者表彰について
市長:今年も文化功労者表彰を行う。11月3日、文化会館第3ホールで実施する。今年度の文化功労者は3名を選出している。
まず、一人目、俳句の部門で西脇善清様である。俳句を独学でたしなまれ、長年複数の同人誌の編集・発刊を継続的に行っておられ、俳句を通じて幾つもの交流の輪を広げておられる方である。
二人目は、書道に分野の花井悦夫様である。各種展覧会において、多くの優秀な成績を収められている。四日市市熟年大学など市が主催する講座においても長年にわたって講師を務められ、書道の魅力を広く普及された。また四日市市文化協会の役員として市民芸術文化祭の運営・企画等に携わり、本市の書道文化の振興のため尽力をされた。
三人目は舞踊文化振興分野の荒木栄里子様である。宗家西川流の師範として子どもたちへの指導に力を注ぎ、また数々の舞台に出演するなど、本市における日本舞踊の普及と発展に貢献をしてこられた。四日市市文化協会の理事長を務められており、文化団体をまとめ、市民が参加交流できる事業を立ち上げるなど精力的に取り組まれてきた。さまざまな要職を務められ、文化による市政の発展に寄与されたというところである。
文化功労者は今年度の三人を含めて、これまで130件となる。個人122人、8団体である。今年度は文化奨励賞の該当者なしということで、文化功労者のみの表彰とさせていただく。
発表事項2.自動運転実証実験及びデジタルポイントラリーを開催します
市長:中央通りの再編事業に併せ毎年実施している自動運転実証実験を今年度も行う。今年度で5年目となり、バス型のタイプでは4年目の取り組みとなる。今年度大きく異なるのは、これまでは近鉄四日市駅とJR四日市駅の区間での実証実験であったが、再開発事業の工事が本格的に始まってきたので、区間を近鉄四日市駅の西側にしている。また、自動運転の実証実験に併せてデジタルポイントラリーなども実施する。
まず、自動運転実証実験については、自動運転バス2台を使用する。昨年はNAVYAのARMA、レベル3対応型のバスを使っていたが、今回はそれが1台とNAVYA EVO、レベル4対応を使用する。本市の実証実験でレベル4は初めてになる。期間は11月6日から27日、月曜日を除く19日間で、時間は10時から17時である。
区間は、ユマニテクプラザをスタートして、中央通りを西へ、堀木日永線を越えて文化会館南のバス停を通り、中央斎奉閣の横で回転をして、また文化会館南のバス停を経由して市民公園、そして都ホテルというルートとなる。
今回の自動運転の特色は、遠隔監視ということで2台の車両に各4台のカメラを設置して、ローカル5G環境下での通信状況の検証を行うというところである。あと路車協調システムを導入をしていく。レベル4自動運転サービスの実現に向けて、車載センサーでは把握が困難な交差点などにおいては、道路インフラのカメラなどによって道路交通状況を検知して自動運転車両や遠隔監視室への情報提供を行うシステムというところで、車両以外のセンサーの情報も利用して自動運転につなげていくというところである。路車協調システムの流れを見てもらうと、路側センサーで感知して、自動運転バスに情報を送り、それぞれの走行状況を決めていくということである。
次に、これは本市では初めての取り組みになるが、画面に生成AIコンシェルジュによる地域情報の配信、乗車支援を行っていく。
あと車両ラッピングは「こにゅうどうくん」となっている。
また別の催しとして、電気キックボード講習会・試乗会も併せて行う。講習会が11月16日、また試乗会が11月6日から27日の金・土・日の9日間となる。場所はユマニテクプラザ前の自転車道となる。それと同じ自転車道を使って、11月17・23日の2日間、電動アシスト自転車試乗会を行う。この予約方法はチラシの裏側に記載してある、二次元コードから予約をしていただきたい。予約は10月31日から開始する。
並行してデジタルポイントラリーも実施する。デジタルマップの交通情報や自動運転バスを利用して中央通り周辺のスポットを巡りポイントを取得していただき、このポイントに応じて、じばさん(名品館)のクーポンやこにゅうどうくんオリジナルグッズなどの景品を贈呈する。詳細については、10月31日にスマートシティポータルサイトにて公表を予定している。この期間も11月6日から27日で中央通り周辺ということになる。
さらに自動運転実証期間中には中央通りの先行整備区間の歩道空間にキッチンカーなどの出店を行い、将来的な歩行者利便増進道路制度(ほこみち)の活用を探る「ニワミチ社会実験」を同時に開催する。平日のランチタイムを中心にキッチンカーを出店していきたいと考えている。
都市計画課:レベル4が初めてというような説明をさせていただいたが、このNAVYAのEVOというレベル4対応の車両を使うことが、今年初めてということである。
市長:レベル4になると運転手なしとなるので、今回は運転手ありのレベル3ということで、ただ、車両はレベル4対応ということである。
都市計画課:もう1点、補足をさせていただく。黄色いチラシの表面の右下の二次元コードについては、本日の12時からスマートフォンなどで見ていただけるようになっている。また、チラシの裏面の予約方法というところの二次元コードについては10月31日の13時から予定をしていただける。
質疑応答
質問:この自動運転の実証について、市長の意気込みなどを教えてほしい。
市長:今中心市街地の再開発プロジェクトを行っているが、今後この中央通りの整備が完了すれば、中央通りを中心とした公共交通網の整備が求められてくることになると思っている。将来を見据えて、中央通り再開発エリアに自動運転バスを整備していきたいと考えているので、それにつながるデータを得られることができればと思っている。
質問:レベル4対応のEVOを導入するということだが、運転形式でいうとレベル何になるのか。
回答:レベル3相当だが、法律上はレベル2になる。(都市計画課)
質問:レベル3相当というのは、どういうことか。
回答:基本的には自動で車両を運転する中で、トラブル回避のために補足的に運転手の手動操作が入るというところでレベル3相当ではあるが、法律上はあくまで自動運転システムが運転補助という取り扱いになるというところで、そういった表現になっている。(都市計画課)
質問:市の解釈で、基本的に自動で運転するからレベル3相当と認識なのか、それとも国土交通省などが基準を示していて、レベル2だが、このような運転形式の場合はレベル3相当と言っているのか。
都市計画課:市の考え方ということになる。(都市計画課)
質問:法律上でいうとレベル2ということか。
回答:レベル2である。
質問:EVOは、ARMAと比べてスピードが違うとかあるのか。
回答:基本的に速度自体は変わらない。グリーンスローモビリティは20キロ以下である。車両自体が新しいので、多少滑らかな走行ができるなどの違いはある。あとは、センサーの数などが多くなっているので、障害物とか認識の精度が高くなるというところで、よりレベル4に近い走行が可能となる車両である。(都市計画課)
質問:自動運転の実証実験が5年目ということで、自動運転の実証実験では長い部類になると思うが、今までどういう蓄積があって、中央通りの工事が完了したら自動運転のモビリティが活用できるという見通しなどが立っているのであれば教えていただきたい。
市長:レベル3相当の技術に対応した実験は行われていると思っている。段階を経て、新しい試みも導入している。とりわけ今回は新しいエリアでの社会実験になるので、これまでの蓄積プラス新しい可能性を探っていきたいと思っている。
実際に中央通りを中心とした公共交通網を自動運転バスで構築していきたいという話をしたが、実際にどのエリアを対象にするのかということも、データ蓄積の下、決めていくことになる。実証実験がスタートするときから、中央通りの再編が終わらないと本格的な導入は難しいということは分かっていたことなので、あと何年かかかるが、この部分について急がずに着実にこの経験を重ねていければと思っている。同じ実験を毎年同じようにしているわけではなく、毎年新しい要素を入れてレベルアップしているので、何とか再開発整備が終わったタイミングで本格稼働できるように関係者と協力していきたいと思っている。
質問:今年から導入する路車協調システムからのデータ受け取りは、昨年も使った車両のARMAでもできるのか。
回答:新しいEVOもARMAも両方とも受けることはできる。(都市計画課)
発表事項3.円形デッキ「まちを眺める上空のニワ」を一足先に歩行体験
市長:これも中心市街地再開発プロジェクトの一環の円形デッキである。今着実に工事が進んできている状況である。「まちを眺める上空のニワ」ということで、この竣工自体は来年度の後半になるが、今の状況を多くの方に体験してもらいたいということで、一足先に歩行体験をしていただける機会を設けていくということである。現在、橋桁の架設工事が4分の3程度進んでいるというところである。先日は道の付け替えも行い、いよいよ残りの4分の1の工事に入っていくが、現段階で市民の方にも体験をしていただきたいということで、11月9日に1部・2部でそれぞれ40人程度、計80人にこのデッキに上ってもらっていただけるということにしている。対象は、市内に在住・通勤・通学されている小学生以上の方ということで、小学生の方は保護者同伴ということになる。
内容は、円形デッキの先取りの歩行体験はもちろん、中央通りの再編事業、円形デッキ工事の紹介をさせていただく。その他、クイズ大会、写真撮影も行う。申し込みは10月15日から、掲載の二次元コード・URLのサイトからお願いをしたい。開催場所に駐車場はないので、公共交通機関でのお越しに御協力いただきたい。
今後の円形デッキのスケジュールを確認させていただきたい。今橋桁架設1期で、この4分の3程度の部分が終わっているところである。第2期の工事は、基礎杭・橋脚の部分になっており、残り4分の1の橋桁の架設も年内には終わるということなので、年内には円形が完成するということになる。その後、屋根の工事などを行い、来年度12月10日完成予定となっている。供用はいつからか。
市街地市整備課:供用までしたいというところではあるが、その先のバスタのテラスデッキの整備、あるいは改札とつなぐというようなところがまだ完了していない。供用開始は明確にはできないが、皆さんに完成したところをぜひ歩いていただきたいと思っているので、歩けるような状態、また上って景色を御覧いただける環境づくりはしていきたいと思っている。
市街地市整備課:今この時期が市民の皆様に御安全に上っていただける時期と捉えている。というのも、年明けには、上屋の整備が進んでくるので、市民の皆さんが歩いていただくというような状況にもなくなる。今回、良い機会と思っているので、マスコミの皆様も御紹介いただけると幸いである。
その他
〈ハラスメントに係る市議会の調査結果について〉
質問:先日、市長が議員の市職員に対するハラスメントと疑われる行為を出したことを受け、市議会が外部の弁護士に調査を依頼して、その結果7件ともがハラスメントとは認定できないと結論づけたということが代表者会議などで報告されて、昨日の議長の会見でもその発表があったが、市長としては、そのアンケート調査の結果を議会側に出した立場として、この市議会側の調査の結果をどのように受け止めているのか。
市長:調査を依頼したわけではなく、ハラスメントに当たるような事案が7件確認できたので、こういったハラスメントが今後、起きないように対応してほしいという要請をした。それを踏まえて議会側が、どういうふうな対応をしたかということは、実際に弁護士の方を入れた調査があったとは聞いているが、私はハラスメントに該当しなかったという結果を議長から口頭でしか聞いていない。それを聞いただけなので、詳細を知れ得ないので、その調査自体に対して、どうこう今言える材料がないというのが正直なところである。
質問:市議会、外部の弁護士から、市長部局に対して調査依頼はあったのか。
市長:調査依頼はないという認識である。職員のヒアリングは行われていないと認識している。
質問:結果的に言うと、市長部局と議会の間で、ハラスメントだと思われる行為の認識に差があったと思うが、そもそものアンケート調査自体に問題があったという認識はないか。
市長:調査自体に問題はないと思っている。管理職に確認をして、その管理職から上がってきた事案である。こちらもある程度、内容を精査した上で該当しないというものは除いているし、そういった中で7件が該当するんではないかということで事例として申入れを行った。
質問:その7件を出したときの、判断は誰がしたのか。それこそ顧問弁護士が判断したのか、それともその法令遵守推進監が判断したのか、誰が判断したのか。
市長:それは執行部が判断した。
質問:市長、副市長含めてということになるのか。
市長:一つの事案として、こういうことがあったと。職員もハラスメントという認識がある中で、こういった事例が今後発生しないようにという申入れをした。
質問:管理職を対象としたアンケート調査の実施は、いつ誰がどのように指示をしたのか。
市長:大分時間が経っているので正確なことを今申し上げるのは難しいが、基本的に議会側からハラスメントを受けたような事案を確認した経緯があるが、ハラスメントを集約する手段もないし、議会側にも相談窓口もないない。そういった意味で、一度行政側でも条例も制定されて2年がたっているので、しっかりと現状を把握していこうということで聞き取り調査を行ったということである。
質問:調査をしようと決めたのは、誰なのか。
市長:組織で決めた。
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