「よっかいち人権大学あすてっぷ2024」 第7回講座(報告)
問い合わせ番号:17285-4436-4556 更新日:2024年 10月 10日
第7回「在留資格と外国人労働者」
講師 四日市大学 環境情報学部 特任准教授 青木 陽子さん
10月5日(土)あすてっぷ2024 第7回講座を開催しました。講師には「外国人政策」でニューカマーを取り巻く諸問題を専門に研究されている、四日市大学 環境情報学部の青木陽子さんをお迎えしました。冒頭に、青木先生は中学時代、イギリスで「外国人」として生活することとなり途方に暮れる中、「英語の理解が出来ない生徒に対しての別室で受ける特別授業が心の支えだった。」とご自身の研究に繋がるルーツについて語られました。講義では、「在留資格」や「外国人労働者」の現状などについて、資料を参照しながら教示されました。また、歴史をたどり、日本の出入国、外国人を取り巻く状況について海外の状況などとくらべながら、お話いただきました。そして、日本の法制度が、社会情勢や需要に合わせて変化してきたために複雑化していったのだと理解を深めました。 最後に、これからの出入国在留管理制度についてお話いただいた後、「外国人を『労働者』としてばかり見るのではなく、『生活者』としての側面も含め、日本全体で環境を改善していくことで、日本社会も外国人もWin-Winの関係ができていくだろう」と述べて、講義をまとめられました。
<講座の様子>
アンケートから(原文のまま 抜粋)
- 外国人とひとくちにいっても、それぞれ日本にいる経緯も違い、日本語の話せる・話せない等も違い、色々な人がいると思うので、これからも自分の地域や会社等で外国人の方々と関わることがあったら、その人と真摯に向き合える、心に余裕がある人になれたらいいなと思いました。(30代)
- 増加する外国人と本当の意味での多文化共生社会を創って行くには双方の理解と正しいコミュニケーションをとらねばならないと思います。複雑な在留資格、就労制限など詳しく説明して頂き良くわかりました。育成就労についても初めて知りました。もっと聞きたいです。 (50代)
- 入管法制度の歴史的背景や、今後のあり方、そして在留外国人の環境のひとつである周りにいる日本人としてどのように関わっていけば良いのかを考えていくきっかけとなったような気がします。(70代)
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