令和06年07月11日 記者会見要旨
問い合わせ番号:17216-9265-7434 更新日:2024年 7月 11日
市長定例記者会見
日時
令和6年7月11日(木) 午前11時00分~
場所
本庁6階 本部員会議室
出席者
報道機関
伊勢新聞、CTY、時事通信、中日新聞、中部経済新聞、毎日新聞、三重テレビ、読売新聞、
(YOUよっかいち)
市側
市長、小谷副消防庁、堀消防救急課救命救急室長、藤田消防救急課救命救急室付主幹、
長谷川市立四日市病院事務局事務長、廣田市立四日市病院事務局医事課長、
戸本市街地整備課長、加藤広報マーケティング課長
発表事項1.マイナンバーカードを活用した救急業務の実証事業について
市長:全国的にも取り組みが進められている事業であり、本市も始めていく。
これは総務省消防庁と連携して、マイナンバーカードを活用した救急業務を行っていくということである。
救急現場で傷病者が保有するマイナンバーカードを活用して、通院履歴や服薬情報などを迅速かつ正確に把握して、適正な医療機関へ搬送することを目的に実施する。要は、マイナンバーカードに入っているさまざまな情報を活用して、医療機関と連携を図り、よりスムーズな救急業務につなげていく。
本市では7月26日からスタートする。全国的には5月23日からスタートしており、全国67消防本部、救急隊660隊で実施され、本市が全国13番目の実施となる。県内では鈴鹿市さんが6月11日からスタートしており、県内2番目ということになる。
本市では、マイナンバーカードの保有率が5月末時点で、71.11%となっている。また、マイナンバーカード登録した方の保険証登録は、全国の数字となるが、5月末時点でマイナンバーカードを保有されている方の保険証利用登録率が78.9%となっている。
全ての救急業務を対象とするので、市民の皆様には、マイナンバーカードの登録、および保険証登録をしていただきたい。あと救急現場ではさまざまな場合が想定されるが、マイナンバーカードを携帯していただければと思っている。
発表事項2.入退院支援センターの開設について
市長:7月1日から市立四日市病院で入退院支援センターが開設した。
この目的としては、医師や看護師や薬剤師など、多職種のスタッフが入院前から患者さんの身体的、精神的、社会的状況を把握でき、これから入院される患者さんや御家族が入院治療や退院後の治療などについてあらかじめイメージできるよう支援していく施設である。
これまでは、患者さんの入院生活の説明、服用している薬の確認、患者情報などを入院してから確認していたが、入院前に入退院支援センターで行っていくということになる。
患者さんにとっては、今後の治療や入院生活についてイメージができるということ、またそういった準備をした上で入院することができるというメリットがある。
一方で病院側も、あらかじめ患者さんについての情報を収集できるということで、円滑な入院治療を提供できるようになる。
入退院支援センターで手続きを行って入院となるが、この受付時間が平日9時から16時で完全予約制となっている。
立ち上げ当初は、外科、整形外科、婦人科、泌尿器科、心臓血管外科、呼吸器外科の6科に絞って、相談室数は7室を用意してあるが3室から運営をしていき、徐々に診療科を広げていき、相談室7室を稼働させていきたい。
配置職員は、看護師6名、薬剤師が午前2名、午後1名、事務員が3名の体制である。
今回、入退院支援センターを開設するが、市立四日市病院には以前から地域連携医療相談センターの「サルビア」という組織があった。
7月1日から入退院支援センターと地域連携医療相談センター「サルビア」を合わせて患者支援部を創設して、双方の連携を図れるように体制を整えた。
市立四日市病院の患者さんにとって、より利便性が高まる取り組みであるので、発表項目とさせていただいた。
質疑応答
質問:このセンターの建物は、新設したのか。
回答:大規模改修に合わせて、玄関脇に増設した。(市立四日市病院事務局)
質問:何棟に増設したのか。
回答:外来診療棟である。(市立四日市病院事務局)
質問:この診療とは、お医者さんにかかるのとは形式的には違うのか。
回答:外来で治療を受けている患者さんの入院日が決まると、それまでの間に予約を取っていただいて、改めて入退院支援センターへお越しいただき、そこで看護師や薬剤師が患者さんの入院に係る説明であるとか、情報の収集をさせていただくという流れになる。(市立四日市病院事務局)
質問:無料になるのか。
回答:無料ではあるが、患者さんの入院前の支援を行うと、保険診療の加算があり、その分が入院料に上乗せされる形になる。(市立四日市病院事務局)
質問:サルビアは、今現在、具体的にどんなことをしているのか。
回答:サルビアで現在行っている業務は、患者さんや御家族、地域住民の方、関連機関からの治療や療養生活に関わる相談や、退院後の在宅医療、転院に関する相談などを受けて調整を行うといったことと、あとは地域の診療所や他の病院との連携である。(市立四日市病院事務局)
質問:大規模改修は、何月に行われたのか。
回答:大規模改修は令和8年まで計画的に進めていく予定である。この入退院支援センターがハードとして完成したのは昨年の夏頃であるが、大規模改修のスケジュール上、一時サルビアがこの場所を使っていた関係で、7月の開設となった。(市立四日市病院事務局)
質問:このタイミングで入退院支援センターを開設したのはどうしてか。
回答:入退院支援センターの必要性をこれまでも検討していたが、場所がなかった。今回、大規模改修に合わせて、ハード面の整備をしようということになった。(市立四日市病院事務局)
質問:三重県内でも珍しい取り組みになるのか。
回答:入退院支援センターを設置している病院は、当院を除いて現在で31病院である。(市立四日市病院事務局)
質問:四日市市内では初めてか。
回答:既に設置されている病院もある。(市立四日市病院事務局)
発表事項3.円形デッキの橋桁の架設について~中央通りに円形デッキの姿が現れ始めます~
市長:円形デッキの工事がいよいよ架設工事に入り、形が見えてくる段階になる。
円形デッキの橋桁の工事は、半年ぐらいで終わるので、ぜひ皆さんとデッキが出来上がる期間をいろいろ共有させていただきたいということで、記者会見の項目とした。
今、橋脚の設置工事や、工場での橋桁の製作を進めているというところである。橋脚が3本立っていて、最終的には4本立つ。その上に橋桁を乗せていくわけだが、資料の1ページ目の下に写真があるが、和歌山の工場で橋桁の製作を行っており、一通り円形をつくった状態になっている。これを解体して工事現場に搬入して、架設工事が始まっていくという段取りになっている。2期工事に分かれており、1期工事が7月から10月初旬まで、2期工事が11月から令和7年1月までとなる。ここで一通りの橋桁が完成する。来年の1月から屋根などの上屋部分の工事に入っていく予定である。
1期工事は今日から橋桁の現場搬入が始まっており、クレーン作業により、7月13日から架設工事が始まっていく。
1期工事も3段階に分かれており、青の部分と黄色の部分、緑色の部分と、段階的に橋桁が完成していくことになる。
先ほど、橋桁4本中3本が立っていると話したが、まず1期工事で4分の3の架設を完了させ、残りの4分の1は10月に中央通りの西行き車線の一部を切り替え、工事のスペースを作ってから、2期工事に入っていく。基礎杭、橋脚の残り1本を設置して、その上に残りの4分の1の橋桁を設置して、円が完成するということになる。
近鉄四日市駅前が大きく変わっていく期間に入るので、市民の皆さんとわくわくしながら、こういった期間を共有できたと思っている。
(補足事項)
市街地整備課:先ほど搬入が今日ということであったが、今回の資料で説明すると、(1)番と(2)番の橋桁が現場に既に到着をしている。
質疑応答
質問:このスケジュールは、当初見込んでいたとおりか。
回答:計画どおりに進んでいる。(市街地整備課)
質問:車が分岐するところがあると思うが、その分岐地点などで、大きなトラブルはなかったのかということと、1期目が終わった後にも車線を切り替えると思うが、その辺はどういうふうに形をつくっていくかをお伺いしたい。
回答:大きなトラブルはない。送迎スペースなどの案内など、そのあたりを非常に強化しながらやってきたという経緯である。
2点目の次の道路の切り替えは、中央通りの西向き車線のみの切り替えを予定している。
具体的には、今回の資料の3枚目で、カラーで着色しておる4分の3のところを先に橋桁をかけ、残りの4分の1のところから、今の西向き車線になっている。それをかけたところの下に西向き車線の一部を持ってくる。かけたところに通して、残りの4分の1の部分を工事していくというような流れになっていく。その時期が10月という予定で進めていきたいと思っている。
余談ではあるが、円形デッキが全部出来上がると、最終的には全車線を南側に寄せていくことになる。その後、北側でバスターミナルの工事が入ってくる。
その他
幹事社:萬古焼の原料調達の件でジンバブエ大使が視察に来て、県知事ともお話をされたが、ペタライトの鉱石の入手が困難で、産地も困っているという現状についての市長の御意見と、市としては何かできることがあるかどうかということもお聞きしたい。
市長:ジンバブエ大使が本市にお見えになり、その後知事と面会されて、ペタライトの件で意見交換されたと聞いており、かなり期待をしていた。
知事が現状をしっかりと伝えていただいてもらえたと思っている。
大使からも前向きな御回答がいただけたと認識をしているので、ペタライトの安定供給、安定入手につながることを願っている。
ジンバブエと日本とのやりとりになってくるので、市がどのぐらいやれることがあるのかということかと思うが、三重県とも協議して、それぞれやれるところをしっかりと担っていきたいと思っている。
市においても、原料を低減して製作ができるかどうかの研究費助成を行っていたので、こういった取り組みが今後も必要になってくるのかどうかというところも確認して、しっかり支援を行っていきたいと思っている。
質問:昨日知事と大使が面会したときに、大使が知事に対して、知事も含めて貿易の関係者が、一度ジンバブエに足を運び、現地の鉱山の現場の事業者の人たちと、人間関係をつくってほしいと、ぜひそこで交渉してほしいとおっしゃっていたが、もしそういうお話が県などからあった場合、市長自ら現地に足を運ばれるお考えはあるか。
市長:それは産地にとってプラスになることであれば、本市としては全力で対応させていただきたいと思っている。私自身が赴くことによって改善できるのであれば、もちろん行かせていただくし、知事とも連携をとらせていただきたいと思っている。
質問:試験的に輸入されているペタライトが、これまでのものとは質が違って、今までどおり萬古焼の製造に利用できるかどうか今確認をしているというところで、それを使えるかどうか正直分からない。一方で、市内の事業者が持つ在庫も減っているという状況で、四日市市としては目先の在庫を確保するためにどう動かれるのか、例えば配合量を減らすなど、そういったことはあるのか。
市長:市としても、原材料を低減していけるような取り組みができないかという、各萬古事業者への研究開発といった支援を行っている。実際に入ってくるペタライトも同じ鉱山から採掘しているものの、少し質が変わってきているというのも聞いている。その変わったもので果たして従来どおりのものがつくれるのかどうかは、業界としても、各事業者においても、いろいろ自社で取り組んでいかなければいけない項目なので、こういったところに支援はしている状況である。
これを継続しなければいけないのか、さらに手厚くしていかなければいけないのかは、今回大使と会った中でどういう変化があるのか、まだ私も詳細を報告受けていないので、まだまだ未知数ではあるが、支援は継続的に必要であれば行っていかなければいけないと思っている。
質問:ジンバブエ共和国の駐日大使が来県されたということで、萬古焼の産地の四日市市長である森市長に期待のお言葉をいただきたい。
市長:今回、ジンバブエの大使がお見えになって、産地の厳しい状況を把握していただいたと思っている。ペタライトをしっかりと確保できることが産地にとって良いことなので、本市としても三重県と連携をとり、また大使の力も借り、ペタライトの安定確保に努めていきたいと思っている。
質問:鈴鹿の病院で身体的、心理的な虐待の疑いが36件、人で言うと25人が被害に遭ったが、虐待を認定するのは各自治体で、県によると各市町と調査を進めているという状況だが、四日市市が今把握していることや、今後どういう姿勢で調査していくか、県に協力していくようなところを教えてほしい。
市長:私も今日報道で知り、あまり詳細な情報を持っていない。
質問:市としては、県の調査に協力していくということか。
市長:もちろん協力するし、しっかりと対応していきたい。
質問:先週、総合計画の中間見直しの委員会が開かれ、今後5年の見直しをしていくと思うが、どの辺が要点になっていくのか。
市長:重点的横断戦略プランの部分については、後期部分をつくり上げていくことになる。
あと、この5年間で世の中の情勢も変わってきていることから、時代に即した形に変えていくことも重要なことと思っている。
質問:ふるさと納税のことで、総務省がポイントを廃止するように通達を出した。四日市市は今、サイトをたくさん増やしているが、それに影響があると捉えているのか、そのポイント関係をどう捉えているかというのを教えてほしい
市長:全体からしてみたら、ポータルサイトごとのポイント付与をどうするかというのは、ポータルサイトを選ぶ上での基準なので、ふるさと納税をする、しないの意思決定には関わらないとは思っている。
私自身の考えは、やはり加熱し過ぎるのは良くないと思っているので、ある程度一定の秩序を持った形での運営になるような制度は努めていただきたいと思っているので、今回の総務省の判断を私は支持したいと思っている。
一方で仮に本市への寄附額が減ったとしても、市民の方が寄附される金額も減るので、自治体にとってみれば、大きな影響はないと見ている。
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