A型溶血性レンサ球菌咽頭炎に注意しましょう!
問い合わせ番号:17186-8343-6410 更新日:2024年 12月 19日
A型溶血性レンサ球菌咽頭炎について
A型溶血性レンサ球菌咽頭炎とは、A 群レンサ球菌による上気道の感染症です。いずれの年齢でも起こりますが、学童期の小児に最も多く見られます。
例年夏季(7~9月)を除き、三重県、全国ともに流行が見られる疾患で、人との接触の機会が増加すると罹患しやすくなります。
三重県では、2023年の秋口から流行が拡大し、定点当たり週間患者数としては過去最大規模となりました。2024年現在も高い水準で推移しており、引き続き注意が必要です。
主な症状
- 2~5日の潜伏期間の後、突然38℃以上の発熱、咽頭発赤、苺状の舌などの症状が現れます。しばしばおう吐を伴います。熱は3~5日以内に下がり、1週間以内に症状は改善します。
- まれに、重症化し、喉や舌、全身に発赤が拡がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」に移行することがあります。
- 合併症には、肺炎、髄膜炎、敗血症、リウマチ熱、急性糸球体腎炎などがあります。
感染予防のポイント
主な感染経路は、感染している人が咳やくしゃみをした際に飛び散るしぶきを吸い込む「飛沫感染」や、菌に触れた手を介して体内に侵入する「接触感染」です。患者との接触を介して感染するため、人との接触の機会が増加するときに拡がりやすく、家庭や学校などの集団での感染も多くなっています。
以下のことに注意して、感染予防に努めましょう。
- 流水と石けんで手を洗いましょう。
- 咳エチケットを心掛けましょう。
- タオルの共用は避けましょう。
- 体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスの良い食事を心がけましょう。
発生状況(三重県感染症情報センターより)
四日市市 | 三重県 | 全国 | |
---|---|---|---|
2024年第48週(11月25日~12月1日) | 2.43 | 3.64 | 2.58 |
2024年第49週(12月2日~12月8日) | 3.14 | 3.16 | 2.61 |
2024年第50週(12月9日~12月15日) | 2.14 | 2.69 |
三重県のA型溶血性レンサ球菌咽頭炎定点当たり患者届出数
定点とは、発生状況を知るために県が指定した医療機関で、県内45医療機関(うち四日市市7医療機関)あります。
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