令和06年04月09日　記者会見資料　令和6年度　ICT活用で「四可一(よっかいち)」がスタート

令和６年４月９日記者会見資料
教育委員会　指導課　　
教育支援課

市政記者クラブ　各位

　令和６年度　ICT活用で「四可一(よっかいち)」がスタート
Four Systems for Students.
四つのシステムで
可視化して
一人ひとりを支援する

 　令和６年度、四日市市教育委員会では新たに４つの「システム」を導入して、多角的に子ども一人ひとりの姿や課題を把握し、さらにきめ細やかな教育を推進します。
　各システムについては、以下（1）～（4）のような４種類の可視化に取り組みます。
（1）ダッシュボード上で子どもの記録を可視化する　　　　          （教育支援課） 別紙１
（2）スクールライフノートで子どもの気持ちを可視化する　　　 　（教育支援課） 別紙１
（3）ベネッセとの共同研究で子どもの学力を可視化する　　<全国初>（指導課）　別紙２
（4）「いじめリスクアセスメント」プロジェクトでリスクを可視化する<三重県初>(指導課)別紙３

（1）ダッシュボード上で子どもの記録を可視化する（教育支援課）　別紙１参照
　ダッシュボードとは、車のダッシュボードに速度計や各種警告灯が集中して配置されているように、学級全員の欠席日数が一つの画面に一覧表示されたり、ある子どもの名前をクリックするとその子の出欠席の状況や学習の記録などが表示されたりする機能です。令和２年度から各校で使用している校務支援システムを提供している（株）EDUCOMのダッシュボードを使用するため、校務支援システムと完全にデータ連携しています。
　これまでバラバラのフォルダに収納されていてその都度情報を取りに行く必要があったデータが、一つの画面に集約されるため、業務時間短縮にもつながります。

（2）スクールライフノートで子どもの気持ちを可視化する（教育支援課）　別紙１参照
　スクールライフノートは、これまで紙のプリントやノートを使って行っていた各時間の振り返りや明日の時間割の記入、担任との生活記録のやりとり等をオンライン上で行える機能であり、児童生徒は、その日その時間の「心の天気」を「晴れ」「くもり」「雨」「雷」のイラストを選んで入力することもできます。
　スクールライフノートはダッシュボードと同じく（株）EDUCOMの製品で、データ連携しているため、教員側は、児童生徒がスクールライフノートに入力した情報をダッシュボード上で見ることが可能です。これにより、気になる子どもに教員がタイムリーに声かけや支援を行うことができます。

（3）ベネッセとの共同研究で子どもの学力を可視化する（指導課）　別紙２参照
　四日市市の中学３年生は、１１月に（株）ベネッセコーポレーションが実施するLiteras論理言語力検定（以下、Literas）を受験しています。Literasでは語彙運用力、情報理解力、社会理解力を測ることができますが、さらにベネッセとの共同研究で、Literasの結果を、中学３年生の４月に受けている全国学力・学習状況調査の結果と連携させて、今後必要な力を分析するとともに、学校での日々の授業改善につなげます。

（4）「いじめリスクアセスメント」プロジェクトでリスクを可視化する（指導課）　別紙３参照
　毎学期に行っているいじめに関する調査を、タブレット端末を使って行うようにして、その回答結果にひそんでいるリスクをアラートとして可視化できるシステムを、スタンドバイ（株）および北海道大学教育学研究科加藤弘通(ひろみち)准教授とプロジェクトを組んで構築します。アラート判定の基準や仕組みを共同研究して、学校での円滑な活用、効果的な分析につなげます。