令和06年02月20日 記者会見要旨
問い合わせ番号:17089-9274-3024 更新日:2024年 2月 20日
市長定例記者会見
日時
令和6年2月20日(火曜日) 午前11時00分~
場所
総合会館8階 視聴覚室
出席者
報道機関
伊勢新聞、CTY、中日新聞、日本経済新聞、毎日新聞、読売新聞、(Youよっかいち)
市側
市長、矢澤政策推進課長、櫻井政策推進課課付主幹、秦広報マーケティング課長
発表事項1.『市民参加型メタバース空間』への参加者募集について
本日は1件である。『市民参加型メタバース空間』への参加者募集である。
流れている動画は、およそ1年半前に(株)FIXERに作ってもらった四日市の中心市街地の将来のメタバース空間である。まだまだ中心市街地の再開発プロジェクトが具体的に本格始動していない時期だったので、全部が織り込まれているわけではないが、近鉄四日市駅周辺の円形デッキやバスターミナルなどは、組み込まれている映像になっている。
中心市街地の再開発プロジェクトを現在進めており、その一方で、四日市スマートリージョン・コア推進協議会という会議体も立ち上げている。これは中心市街地のスマート化に向けての取り組みを議論していく協議会で、ハード面の整備に加えて、さまざまなスマート化を図っていこうというところである。
今回実施していく事業としては、未来の四日市に触れてもらい、メタバース空間上で意見も交換をしていこうというところである。このメタバース空間を使って2つの取り組みを実施していきたいと思っている。
まず、本市の未来について意見交換を行うテレビ番組の収録をメタバース空間で行うということと、メタバース空間に誰もが入って、このメタバース空間を回遊する経験をしてもらおうという取り組みである。
1つ目は、テレビ番組収録である。「四日市未来会議inメタバース」という取り組みで、2月25日(日)に収録を行う。場所として、メタバース観覧空間というものを作り、その空間に参加していただける方を定員200名で募ろうというところである。もう既に募集は始まっており、募集期間は2月23日までとなっている。このテレビ番組内で中央通りの完成イメージや、四日市についての将来像に関する動画や、まちづくりに関わる皆さんのインタビュー動画を紹介していく。そしてタレントと参加者がメタバース上で意見交換を行うテレビ番組にしていこうと思っている。収録した番組は、三重テレビで3月17日と3月31日に放映される。参加申込みということで、二次元コードとURLを公開しており、こちらから申し込んでいただければ、先着200名の方が、メタバース空間上でのテレビ番組の収録に参加できるというところである。
2つ目は「メタバースYOKKAICHI体験」である。今、動画で見てもらっている空間に2月26日から3月3日の朝10時から夜8時まで自由に入っていただくことができる。これは事前登録不要で、二次元コードもしくは、URLから四日市の将来の姿を作ったメタバース空間に入っていただける。
1年半ほど前に作ったメタバース空間ではあるが、今回は工夫を凝らし、中央通り完成イメージの動画を各所に配置してある。詳しくは資料の写真を見ていただきたい。スクリーンのようなものをメタバース空間のまちに掲げてあり、これが幾つかある。スクリーンの前に行くと、未来の四日市の最新の情報を見ていただくことができる。このメタバース空間を歩き回ってもらい、そのところどころで最新情報を動画で視聴してもらうことができるというものである。
質疑応答
質問:このメタバース空間への参加は、パソコンやスマホなど、どういう機器で行えるのか。
回答:パソコンでもスマホでも、両方使っていただける。(政策推進課)
質問:今、流れているメタバース空間の映像は、「はじまりのいち」のときに流れたものということであったが、それと変わったところはあるのか。
回答:ベースは、当時の映像と変わりはない。円形デッキの前や、今工事を手掛けているところなどにサインボードを設けて、そこへ行くと、将来系の映像を見ていただけるといった加工がしてある。(政策推進課)
市長:「はじまりのいち」のときには、この動画というよりも、メタバース空間に入る体験ブースがあり、お越しになった方にメタバース空間を体験してもらったが、今回は完全にオープンというか、どこからでもメタバース空間に入れるということが初めての取り組みで、しかも新しく動画を見られるようにしたということである。
質問:県内でメタバースを行っている自治体が幾つかある。桑名市などは行っていたかと思うが、その内容の違いがあれば教えていただきたい。
市長:本市は、1年半前に、このメタバース空間を作っている。そういう意味では1番目に取り組んだという自負はある。桑名市との違いは、桑名市さんは一般的なメタバース空間上でいろいろ取り組みを行っていたが、本市は四日市のまちなかを模したメタバース空間で行っているので、よりリアリティはあると思っている。一般的なメタバース空間を使う取り組みと、四日市のまちを模したメタバース空間で行うということは大きな違いで、実際のまちなかを模したメタバース空間に取り組んでいる自治体はそんなにないと思っている。そこは大きな差別化のところだとは思っている。ただ、ローカルでメタバース空間を作り上げると結構大変なので、今回のテレビ番組の収録は、一般的な空間で収録を行うということになっている。
質問:開発の事業費はどれぐらいかかっているかということと、今後の考え方としてのメタバース空間を、さらなる行政サービスに役立てていこうというお考えはあるのか。
回答:開発費用については、(株)FIXERが自前で作られたというところで、市としては承知していない。2点目のメタバースをどう使っていくかというところは、この「メタバースYOKKAICHI」を使った事業としては、将来の中央通りを、まずはメタバース上で体験していただくというところであり、それは「メタバースYOKKAICHI」の売りである。
一方、一般的なメタバースの活用というのは、行政としても考えていく必要があるというところである。桑名市の事例で、市役所をメタバースでなどといった使い方も他市で出てきているので、そこについては検討途上といったところである。(政策推進課)
質問:参加したアバター同士は、コミュニケーションが取れるのかということと、あと象徴的に円形デッキがあるが、実際に上がって、その上から俯瞰的に見えたりするとか、そういうリアリティなものがあるのか。
回答:残念ながら、アバター同士の交流はできない。今映像に映っている円形デッキの形ではあるが、円形デッキに上がることができる。また、中央通り沿いは全て歩けるような形にはなっている。(政策推進課)
質問:建物には入れるのか。
回答:建物には入れない。建物は背景のような形になっている。(政策推進課)
その他
質問:先週、三重大学と四日市市が大学設置に向けての連携協定を結んだ。そのときにもいろいろお伺いしたが、改めて、三重大学が入ることが前提での議論という認識でいいのかということを確認したいのがまず1点。もう1点が、ほかの大学、例えば四日市大学や、名古屋の私立大学などとも意見交換を重ねていると思うが、特に四日市大学との今後の関係性はどうなっていくのかという、その2点をお伺いしたい。
市長:まず、三重大学との連携協定を締結したことによって、具体的に三重大学の四日市キャンパスをJR四日市駅前に開設するかどうかという議論に入っていく。基本的にゼロベースでスタートをしている感はなく、ある程度事前に本市の大学構想や、中心市街地の再開発プロジェクトの内容を三重大学にも伝えている。一方で、三重大学からもあったように、四日市の産業集積に対し、魅力を感じているという言葉も受けている。それを踏まえて正式に取り組んでいこうということなので、前向きな議論がこれから行われていくと私は思っている。これは三重大学の御意向もあるので、私からは、本市側からのコメントしか言えないが、私はそういう認識で議論をこれから深めていけると思っている。
中心として、核としてという話をしたかもしれないが、JR四日市駅前の大学構想は構想策定中で、複数大学が共存するシナジー効果を発揮していくという将来像も基本構想の中でも議論されているところであって、普通校も大きな可能性があると思っている。今回、正式に協定締結したのが三重大学なので、三重大学を軸にという表現をさせてもらった。今後、どういう形で実施主体や設置主体が発表できるかはあるが、順次出てくる中で、そのバランスを取りながら全体を固めていきたいと思っている。
また、四日市大学とも今議論を進めており、本市の意図は伝えている。四日市大学がどういう判断をされるのか、今やり取りをしている最中というところである。また、ほかの大学においても意見交換中という表現が正しいかと思っている。
一方で、協定締結のときにもお話ししたように、構想策定の中でも議論が出てくると思うが、市立大学をはじめとした公立大学の設置ということも大きなポイントになってくると思っている。とにかく一定規模を確保したいと思っており、ある程度の理工学部の規模があれば、全て理系と限らなくてもいいと思っているが、やはり四日市らしさを出したいと思っているので、今後三重大学と、どの学部というのは何も議論されていないが、恐らく理工学部・工学部を中心とした理系の学部・学科の検討には入っていくと思っている。その規模で、不十分であれば、また違う形での理工系の設置・誘致ということになってくるし、それプラス全体としての規模感を保つために、どういうふうにしていくのかということは、これからになってくると思っている。
質問:何年を目標に学生の受け入れを始めたいということはあるか。
市長:今後、大学構想が3月末にできて、4月から基本計画の策定に入っていくので、そこでしっかりと盛り込んでいきたいと思っている。大学側のスケジュールをどうしていくのかということもあるが、再開発案件になってくるので、建物をどういうふうに建てていくのかという議論も始めていかなければいけない。大学が決まればできるのかというわけでもなく、そのキャンパスをどういうふうに造っていくのかということも、このスケジュールを決めていく中で大きな要素になってくるので、来年度にしっかり議論をしていきたいと思っている。
質問:JR四日市駅前の敷地は、JRの持ち物になるのか。
市長:JRの駅舎の前の大きな広場のJR側はJRで、西側半分は本市の持ち物になる。そういう土地をどうするのかということもあるので、来年度基本計画を立てるという話をして予算も上程しているが、ハード面の議論も重ねて行っていかなければならない状況にはなってくると思っている。
質問:県内でも松阪市が各大学の誘致をしようとして、残念ながらうまくいかなかった。もし三重大学が出ないという場合には、ほかの大学、あるいは理系ということであれば鈴鹿工専などというような考え方はあるのか。
市長:今回の本市の大学構想の中で、工学部系というのは、かなり重要なキーワードになってくる。やはり理工系の学部・学科、大学院も含めて、必要であると思っている。少子化が進んでいく中、四日市ならではの、四日市らしさが出るような、強みを生かせるような大学を設置していこうと思えば、地域の産業を支えていくような人材を育成する高等教育機関が必要だと思っているので、三重大学とは、ある程度の規模のものが来ていただけるように交渉はしていく。少なくとも理工学部・工学部系の機関を一定程度設けていきたいと思っているので、それは何らかの対策をしていくことになると思っている。
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