令和06年01月24日 記者会見資料 市指定有形文化財「旧四郷村役場」(四郷郷土資料館)リニューアルオープンについて
問い合わせ番号:17057-3065-3425 更新日:2024年 1月 24日
市指定有形文化財「旧四郷村役場」では、令和3年度から令和4年度にかけて耐震補強・復原修理工事を行い、令和5年度においては、本市の近代産業の発展を伝える施設としての活用促進に向け、館内展示等の整備を鋭意進めてまいりました。このたび市指定有形文化財「旧四郷村役場」をリニューアルオープンする運びとなりましたので、お知らせします。
さらにリニューアルオープンに向けた気運を高める関連イベントを以下のとおり開催いたします。
1.市指定有形文化財「旧四郷村役場」リニューアルオープン
[1]記念式典
(1) 日時 令和6年3月23日(土) 午前9時~
(2) 場所 旧四郷村役場(四郷郷土資料館) 西日野町3375
(3) 参加者 来賓・関係者・取材記者の皆様
(4) 内容
9:00~9:40 内覧(四郷郷土資料保存会会員等によるご説明)
9:50~10:30 式典
・主催者あいさつ
・保存会会長あいさつ
・来賓あいさつ
・来賓紹介、祝電披露
・四郷小学校児童による作文発表
・テープカット(1階車寄玄関前)
※ 式典終了後は、どなたでもご覧いただけます(10:30より公開の予定)。
※ 市政記者クラブ向け内覧会を3月11日(月)午前10時~行います。
[2]記念コンサート
(1) 日時 令和6年3月23日(土) 午前11時~
(2) 場所 四郷小学校体育館 西日野町3207-1
(3) 参加自由
※駐車場はございません。
ご来場は徒歩、自転車および公共交通機関でお願いします。
(4) 内容
10:30 記念コンサート受付開始
11:00~正午ごろ 記念コンサート
・笹川中学校合唱部発表
・SUNRIZE!43〜こにゅうどうくんのテーマ〜ダンス発表
・四日市四郷高校吹奏楽部発表
2.リニューアルについて
(1)概要
現在の東洋紡株式会社につながる三重紡績を創業した10世伊藤伝七が投じた寄付金をもとに、大正10年(1921)に建設された旧四郷村役場は、擬洋風の木造2階建、3階建塔屋付き建物で、正面の玄関車寄せや南東隅の塔屋が特徴的です。四郷郷土資料保存会の協力のもと、四日市の近代産業の礎をつくった製糸や紡績、醸造や製茶などの近代産業についての紹介や、四郷地区に伝わる生活道具等を展示するなど、広く四日市の近代化の歩みを学べる施設となるよう、展示物を整備しました。
【1F 旧事務室】の展示イメージ図
(2)展示内容
1 ようこそ四郷へ
四郷地区の紹介やはじまり、新しいことに積極的に取り組んだ先人や四日市に残る近代的建
造物の紹介をします。
『学びの地図』
四日市の近代産業の発展の礎を築いた四郷をプロジェクションマッピングで紹介します。
2 伊藤小左衛門の糸繰り器械化への挑戦
5世伊藤小左衛門が製糸の工業生産に成功し「近代産業の祖」と評価されるまでに至った過
程を辿ります。
3 伊藤伝七の紡績と四日市の近代化
10世伊藤伝七が9世とともに三重紡績所を操業したり、渋沢栄一の支援を受け三重紡績会社
へ発展し、後に国内最大の紡績工場を創設するに至った過程を辿ります。
4 旧四郷村役場とその魅力
大正10年に竣工してから100年目にあたる令和3(2021)年に耐震補強修理工事が行われた
経緯、工事を通して明らかになった文化財的価値、全国に現存する歴史的建造物などを紹介
します。
5 近代産業の礎を築いた四郷村
明治時代、旧四郷村には製糸場のほかにもいろいろな工場や施設ができ、村は急速に発展し
ました。明治43年、後の大正天皇である皇太子殿下が伊藤製糸場を行啓されました。当時の
四郷村繁栄の様子を紹介します。
6 四郷の発展と醸造・製茶
江戸時代から続いてきた醸造業や製茶業が明治時代以降も拡大・発展した様子について紹介
します。
7~10 暮らしは時代とともに
四郷地区を中心にこれまでいろいろな民具が集められてきました。受け継がれてきた民具を
祭りや消防、衣食住などジャンルに分けて紹介します。
(3)寄付者棟札の公開
100年前の建物の魅力を伝える展示に対してご寄付いただいた方のお名前を記した棟札が完成しました。オープンから5月5日まで展示し、あわせて希望された方にホームページ上でお名前を公開し、感謝の気持ちを伝えます。
(4)開館日・開館時間
毎週土曜日、日曜日(12/29~1/3は休館)
9時~16時
3.旧四郷村役場の魅力発信 第3弾 リニューアルオープン直前講演会
「四日市の近代産業の礎を築いた偉人たち ~5世伊藤小左衛門・9世&10世伊藤伝七~」
(1) 日時 令和6年3月3日(日)13:30受付開始
14:00~14:30 旧四郷村役場紹介
14:30~16:00 講演
(2) 場所 四日市市文化会館 第3ホール 安島2丁目5-3
(3) 定員 先着120名
(4) 参加料 無料
(5) 講師 橋口 勝利さん
慶應義塾大学 経済学部 教授
(6) 内容(講師コメント)
市指定有形文化財「旧四郷村役場」は、郷土の偉人10世伊藤伝七が、近代化のシンボルとして、そしてふるさとの交流拠点となることを願って創立しました。10世伊藤伝七は、5世伊藤小左衛門の教えから「近代化への志」を立て、父である9世伊藤伝七とともに近代紡績業への挑戦を決意します。やがて渋沢栄一と出会い、四日市を拠点に近代化を牽引し、全国屈指の企業家へと成長を遂げていきます。渋沢栄一が、その偉業を惜しみなく称えた10世伊藤伝七。彼の歩みは、四日市だけでなく、日本の産業革命そのものを映し出すものです。市指定有形文化財「旧四郷村役場」のリニューアルオープンは、四郷地区から発祥となった四日市の近代産業発展の礎を体感させてくれるものです。
リニューアルオープン直前講演会をきっかけに、本建造物が、多くのみなさまに引き続き守り生かされていく契機としていただけば幸いです。
<参考>これまでの魅力発信事業
第1弾 市指定文化財「旧四郷村役場」竣工記念座談会・見学会
旧四郷村役場 令和5年5月27日(土)
第2弾 四郷ふるさとの道ウォーキング
旧四郷村役場を中心とした四郷ふるさとの道周辺 令和5年10月21日(土)
4.その他のイベント
(1)三重テラスでのPR
日時 令和6年2月2日(金)12:00~20:00
令和6年2月3日(土)10:00~20:00
令和6年2月4日(日)10:00~16:00
場所 三重テラス
東京都中央区日本橋室町2丁目4-1 YUITO ANNEX 2F
内容 四日市市指定有形文化財「旧四郷村役場」(四郷郷土資料館)は、地元の実業家、
10世伊藤伝七(渋沢栄一とともに東洋紡株式会社設立の1人)の寄付により、大正
10年(1921)に建設されました。当時「日本一の村役場」といわれるほど、その姿
は誇らしいものです。大規模な耐震補強修理工事を終え展示内容を一新して、3月
23日にリニューアルオープンする資料館の建築物としての魅力や展示内容の紹介、
関連イベントなどの首都圏におけるPRを行います。
(2)旧四郷村役場ライトアップ
日時 令和6年3月23日(土)~3月31日(日)
午後5時~8時
(3)四日市あすなろう鉄道株式会社との連携
・旧四郷村役場にて3月23日以降の四日市あすなろう鉄道「1dayフリーきっぷ」をご提示
いただいた方に旧四郷村役場やあすなろう鉄道の図柄の入ったオリジナル缶バッジセット
(先着300名)をプレゼント
・駅構内におけるリニューアルオープンポスターの掲示、チラシの配架
旧四郷村役場(四郷郷土資料館)の案内
所在地 :四日市市西日野町3375
電話番号:059-321-9880
開 館 日 :毎週土曜日、日曜日
(12/29~1/3は休館)
開館時間:9時~16時
詳しくは「四日市の文化財」ホームページをご覧ください。
【担当】シティプロモーション部文化課 石田・葛山
TEL (059)354-8238 (内)2713・2710
FAX (059)354-4873
このページに関するお問い合わせ先
三重県四日市市諏訪町1番5号(本庁舎9F)
電話番号:059-354-8238
FAX番号:059-354-4873