コンテンツにジャンプ メニューにジャンプ
こにゅうどうくん

令和04年08月23日 記者会見要旨

問い合わせ番号:16624-3836-6845 更新日:2022年 8月 23日

市長定例記者会見

日時

令和4年8月23日(火曜日) 午前11時00分~

場所

本庁6階 本部員会議室

出席者

報道機関

朝日新聞、NHK、共同通信、CTY、中日新聞、中部経済新聞、毎日新聞、読売新聞、

(Youよっかいち)
 

市側

市長、水野危機管理課長、人見危機管理課主事、水谷高齢福祉課長、

瀬古高齢福祉課課長補佐、伴都市整備部長、戸本市街地整備課長、矢澤政策推進課長、

加藤政策推進課副参事、岩倉新型コロナウイルス感染症対策室長、

田中新型コロナウイルス感染症対策室室長補佐、秦広報マーケティング課長

 

発表事項1.令和4年度四日市市民総ぐるみ総合防災訓練(市街地訓練)の実施について

市長:1つ目は、令和4年度四日市市民総ぐるみ総合防災訓練の3年ぶりの実施である。コロナ禍における大規模な地震や風水害を想定した、複合型訓練を実施する。これをもって、市民の防災意識の高揚と地域防災力の強化を図っていきたいと考えている。
 日時は、9月4日(日)8時から実施する。メイン会場に桜小学校を利用する。そして、今回初めての取り組みで、サテライト会場として四日市市総合防災拠点を活用する。
 災害想定としては、訓練当日、震度6強の内陸直下型地震が発生し、桜地区内で住宅やライフラインに多くの被害が出ており、小規模な土砂災害や住宅火災が発生。あわせて、降り続いている雨により矢合川が増水し、住宅の浸水被害の可能性が高まっているというところを想定している。
 今年度の特色は、3年ぶりに開催というところで、非常に貴重な機会となる。感染症対策および男女共同参画の視点を取り入れた避難所の設営を実施する。次に、土砂災害を想定して、消防本部の重機などを活用した人命救助訓練を実施する。先ほども触れましたが、本市の総合防災拠点での救助機関の集結訓練を実施する。また、訓練の様子をCTYコネクトでWEB配信していきたいと考えている。
 メイン会場では、訓練参加者を限定して行っていく。これも、コロナ対策というところである。
 

質疑応答 

質問:24地区で順番に実施しているのか。毎年1回実施していた概要と、今回初めて行う総合防災拠点での訓練では集結訓練の参加機関数を教えてほしい。
市長:全24地区を回って各地域で防災訓練を展開してきた。今年の桜地区が最後で全地区完結することになる。
回答:サテライト会場に集結する機関は、消防、警察、自衛隊である。消防が消防車8台、約30人、これは消防団を含んでいる。警察は車両2台、約5人、自衛隊はバイク1台、車両2台、計9人である。(危機管理課)
質問:訓練に参加する住民の動きについて教えてほしい。
回答:8時に発災ということで、防災行政無線のサイレンを吹鳴する。地区住民が安否確認の訓練の後、避難訓練を開始して、同時に無線交信の訓練をすることになっている。情報伝達訓練という形になる。そこからメイン会場まで移動して、メイン会場での訓練が9時20分から始まるので住民も9時には受付を済ませ、メイン会場へ集結するというような形になっている。(危機管理課)
質問:今年度の特色である、感染症対策および男女共同参画の視点について詳しく教えてほしい。
回答:避難所運営の訓練として、通常であれば体育館などでスペースを分けて、設営をするという訓練だが、コロナ禍ということで受付の時点でスクリーニングや、ゾーン分けも行う。あと避難所自体のスペースを広めにして、間仕切りのパーテイションを配備して工夫をしている。(危機管理課)
市長:感染症対策という意味では、コロナ禍では初めて市民総ぐるみの防災訓練なので、コロナ対策の視点を持った避難所運営というところと、男女共同参画という意味では、四日市自治会連合会が中心になって避難所運営において女性の目線での避難所の設営という取り組みを行って、国からも評価をされて、国でもモデルケースとしても取り上げられているものである。こういう女性、弱者に対しても避難しやすいような避難所運営というところもしっかりと取り組んでいく。
 

発表事項2.四日市市認知症フレンドリー宣言および認知症早期診断事業について

市長:これまでも認知症に対する取り組みを積極的に展開してきたが、さらにギアを上げて認知症対策にもっと積極的な施策を展開していこうということで、本日、認知症フレンドリー宣言を宣言する。
 こういった認知症に対する取り組みの宣言、その後のスクリーニングの取り組みは全国でも実施している自治体は数少ない状況で、いずれも県下初めての取り組みになるので、しっかりと発信をしていきたいと考えている。
 まず、前段として、認知症対策をこれまで取り組んできたが、どちらかというと、認知症になった後、どのようにケアしていくかという視点が多かったと思っている。今後は、事後対応だけではなく事前のスクリーニング、そして地域全体として認知症あるなしにかかわらず、住みやすい町をつくっていくという考え方の転換をしていきながら認知症の人、そして市民が寄り添いながらまちづくりをしていく方針を打ち出していこうというところである。
 本日をもって宣言をさせていただくので、一読をさせていただく。
 四日市市認知症フレンドリー宣言
 認知症は誰もがなりうるものであり、家族や身近な人が認知症になることなどを含め、多くの人にとって身近なものとなっています。
 認知症の人や家族が、住み慣れた地域で、いきいきと安心して暮らし続けるためには、みんなが認知症への理解を深めるとともに、認知症の人や家族の視点に立って社会のしくみや環境を整えることが重要です。
 こうしたことから、認知症があっても、なくても、誰もが暮らしやすい「認知症フレンドリーなまち」の実現に向けて、オールよっかいちで取り組むことを宣言します。
 1.認知症に関する正しい知識や理解を深め、認知症の人や家族の想いに寄り添った行動ができる応援者を増やします。
 2.認知症の人が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、地域の団体や企業などと連携し、みんなで見守り支え合える地域社会を目指します。
 3.認知症になっても、これまで積み重ねてきた経験などを生かしながら、役割と生きがいを持って、自分らしく暮らせるまちづくりを進めます。
 令和4年8月23日 四日市市長 森 智広
 フレンドリーという名称を使っているが、手を差し伸べる、認知症の方を助けるという意味ではなく、対等の目線で認知症の方々が不便なく暮らせるまちをつくっていこうということである。対等の位置関係で認知症であっても、認知症でなくても、不自由なく暮らしやすいまちをつくろうということがコンセプトである。
 今、認知症患者も高齢化社会の影響で増えている。それぞれが当事者意識を持って、認知症になっても暮らしやすい四日市をつくっていこうという考え方になる。
 今後、認知症に対する取り組みをしっかりと進めていくために広報も行っていく。今回の記者会見もその1つ。市の「広報よっかいち」9月上旬号への掲載、商店街への横断幕の掲示もしていきたいと思っている。
 あと関連イベントでも発信をしていきたいと思っている。9月10日に「認知症市民公開講座」の開催を予定している。また、市職員の全管理職に対して認知症サポーター養成講座の受講の推進をしていく。また、9月の世界アルツハイマー月間に合わせ、9月を強化月間として、本年だけではなく今後も継続的に啓発に取り組みたいと考えている。これが四日市の大きな姿勢というところである。
 もう一つ、認知症早期診断事業(もの忘れ検診)を実施する。こちらも三重県で初めての取り組みで、全国でもまだ少ないので先進事例となってくると思っている。
 今まで行政の認知症に対応する取り組みは本市でもそうであったが、例えば認知症カフェであるとか、保険加入であるとか、GPSの配布であるとか、認知症になってからどのようにケアしていくかというところが大きかった。認知症は早期発見、早期治療が一つ大きなキーワードになってくる。ここをしっかりと抑えていくことによって、認知症予防にもつなげてもらいたいし、早期の治療につなげ重症化を抑えていく取り組みをしていくことが行政として重要なことではないかというところが始まりである。
 今まで認知症に診断されるケースは、医療機関を受診した段階で、かなり重症化しているケースもあった。それを事前に食い止めていくために、今回のスクリーニング検査というものを行う。
 まず、「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」を、市に全面的に展開していこうと思っている。例えば、在宅介護支援センター、地域包括支援センター、もしくは地区市民センターや市役所でこのチェックリストを加配する。市民が、このチェックリストでチェックしてもらって、20点以上の人は一次検査医療機関へ予約をしていただくことになるが一次検査の実施費用を無料にする。この一次検査を無料で受けてもらい、その診断の結果、認知機能の低下の疑いがありという人に関しては二次検査を受けてもらう。二次検査は保険診療にはなるが、この二次検査で最終的な認知症の診断をしてもらうということになる。要は、その入り口のハードルを下げることによって、多くの人に認知症の診断機会をつくるというところである。
 この対象となるのは、75歳以上となる。
 10月1日からスタートして、一次検査実施医療機関が32カ所、二次検査実施医療機関が9カ所登録をしていただき、この体制でスタートしていきたいと思っている。
 早期発見、早期治療につなげていくということと、こういった取り組みを全面的に展開していくことによって、市民の皆様の認知症に関する知識、理解を深めていただきたいという目的もある。一方で医療機関を検査実施医療機関と認定することによって、地域の医療体制の強化も目指していこうと考えている。
 認知症早期診断事業についても、この宣言に合わせて実施していくということで、本市が全国でも認知症に対する取り組みの先頭を走っているというメッセージも合わせて発信させていただいて、これからの認知症の取り組みに生かしていきたいと考えている。
 

質疑応答

質問:今年度の当初予算に関連費用が盛り込まれていたが。
市長:そうである。ただ、当初予算に盛り込んでいたが、コロナ禍で医療機関の協力が得られるタイミングや、調整もあって当初予算に盛り込んだものの実施時期などは公表できてなかった。それが、やっと整理がついて、宣言に合わせて10月にできるということになったということである。
質問:当初予算での事業費を教えてほしい。
回答:令和4年度当初予算では、1,255万1,000円である。(高齢福祉課)
質問:最新の状況で、75歳以上の人数、そのうち認知症の疑い、認知症であると市が把握している人数を教えてほしい。
回答:75歳以上の人数は、4月1日現在4万2,493人となっている。
 認知症の人数については、現在、介護認定を受けている人で認知症の自立度というのがあり、認知症の自立度が2以上の人ということでいうと、4月1日現在、8,087人となっている。自立度1も認知症の方には違いないが、厚労省のほうの統計では2以上の人を数値化している。ちなみに、自立度1以上となると、1万519人となっている。ただ、この数字も1号被保険者ということになるので、若年性認知症の人を加えるともう少しみえるということになる。(高齢福祉課)
回答:この数字は、あくまで65歳以上の高齢者の人ということになる。(高齢福祉課)
 

発表事項3.はじまりのいち‼中央通り再編に向けた「にぎわい創出社会実験」の実施について

市長:本市は現在、中心市街地の再開発プロジェクトを進めている。さまざまな事業が並行して進んでいるが、本日はその中でも「にぎわい創出の社会実験」について報告をしていきたい。
 9月22日から10月16日までに、社会実験を行う。「はじまりのいち」という、取り組みになる。「はじまりのいち」の意味は、四日市の市という名前の由来にもなっている部分でもあり、もう一つ、中心部から四日市を盛り上げていこうという場所の位置、この2つの意味を兼ねている名称になっている。ここから始まっていくというところと、四日市の市、四日市の市場がここにあるというコンセプトになっている。
 ポスターのデザインは、器をイメージしており、萬古焼をイメージしていると考えてほしい。さまざまな彩の器が並んでいて、個性を持った多くの市民の皆さんが集ってもらえる、そういった意味である。
 この「はじまりのいち」のエリアは、1号線から三滝通りまでの区間になる。この「はじまりのいち」は実証実験であり、これから中央通り、中心部の再開発をしていく上でどういったコンテンツを用いていけば中心部が盛り上がっていくかというところの検証を行い、これからの整備に生かしていくということと、四日市は近鉄側ににぎわいがあってJR側がちょっと閑散としている状況なので、そのエリアに多くの人に立ち寄ってもらってにぎわいを実際につくっていくという目的もある。
 今回、検証項目として、空間利用の方向性を検討していこうというところである。歩行者の利便性の向上や、にぎわいの創出につなげていく。また空間の利用転換に伴う人や自動車などの移動実態や変化の把握、イベントをすることによって皆様の動線がどう変わっていくかというところ、あと空間整備として、どういったものを設置していけばよりにぎわいができるかというところを検証項目としている。
 場所としては、1号線から三滝通りの間、そして市役所の東広場を使っていく。
 9月22日から10月16日の25日間を予定しており、時間は、10時から21時と、非常に長い時間帯で実施していこうと思っている。
 社会実験の内容としては、飲食や物販などの店舗の継続的な開設とスケートボードパークをつくる。また、音楽やe-sportsなどのアクティビティなどイベントも開催をしていく。
 参加店舗は公募した。63店舗が手を挙げてもらい、25日間で延べ454店舗。1日10から30弱ぐらいの店舗が、常時中央通りに出店をしていただけるということで、かなりのにぎわいが期待できる。そして、休日を中心にe-sportsの大会などさまざまなイベントを行う。いろんなところとコラボレーションもしていくが、四日市JAZZFESTIVALが期間中にあるし、こども四日市というイベントも中央通りでしてもらう。今後の調整になるが、秋の四日市祭もこの期間にあるので連携して盛り上げていきたいと思っている。
 今、ニワミチ空間のSNS発信を積極的に行っている。ツイッター、インスタグラム、フェイスブック、それぞれで情報を細かく発信していき、ティザーサイト、専用のホームページも本日より公開をしていく。市内の公共機関や駅などにポスターを掲示して、どんどん盛り上げていきたいと思っている。
 この「はじまりのいち」は、今後さまざまなイベントも新しく追加するので、まだ9月22日まで記者会見があと2回あるので、次、次々回も含めて細かいディテールまで含めた情報発信をこの場でもしていきたいと思っている。
 それに合わせて、自動運転の走行実験を行う。本市は過去に2回自動運転の走行実験を行ったが、2、3日程度のものであった。今回の自動運転の走行実験は、期間中の25日間、行うことになる。小型の自動運転車両など、さまざまな次世代モビリティを使いながら多くの方に乗っていただきたいと思っている。過去にも近鉄四日市駅からJR四日市駅の区間で社会実験を行ってきたが、「はじまりのいち」の期間中は、「はじまりのいち」の場所にも停車して市民の実証実験会場へのアクセスの利便性向上にもつなげていきたいと考えている。まだまだ発表していない大きな取り組みが残っているので、また次の記者会見でご報告できればと思っている。
 とにかく盛り上げていきたいので、お願いしたい。

●補足説明
事務局:これから設計も細かいところまでつくり上げていくことになるが、今回の実験を進める中でその成果を見てつくり込みであるとか、動線をどうするとか、そういうところを検証して設計に反映していきたいと考えている。(市街地整備課)
 

質疑応答 

質問:時間帯が10時から21時までとかなり長いが、飲食のお店はアルコールを提供するのか。
回答:アルコールを提供するお店も出店する予定である。(市街地整備課)
質問:平日、休日問わず、通しで25日間実施するので、何となく大丈夫なのかなという感じもするが、どのようにお考えか教えてほしい。
市長:これは社会実験なので、とにかくやってみないと分からない。できる限り人に来てもらいたいが、思っていた以上に壮大な取り組みになってきているので、ぜひともいい形で終えたい。
質問:社会実験ということで、公共性を伴った事業ということで、チャレンジしてみようということでいいか。
市長:そうである。
質問:東広場は、店舗募集のときは正式決定していなかったと思うが、新たに正式決定したということか。
回答:基本的に出店者については、メインは楠並木の緑地空間のところだが、合わせてイベント空間という格好で市役所東広場も活用する。具体的にはおそらくキッチンカーが、このイベントエリアの中にも登場すると考えている。(市街地整備課)
質問:スケボーパークについて、例えばスケートボードの走行については商店街での騒音や危ないというような問題もあって、1カ所に集中させることによって、それを楽しむ人たちがそこに行ってもらうというような狙いもあるのかとこちらでは考えたが、スケートボードパークを設置することの狙いについて、もう一度教えてほしい。
市長:やはり中心部の開発において、若い世代に支持されるような中心部にしていきたいということもあって、若者がよく取り組んでいるアクティビティを入れていこうというのが最初である。ただ、この商店街でのスケボーの状況がひどい状況になってきているということもあって、結果としてああいったルールを守らずスケートボードをする人が、これを整備することによってそれが落ち着くようなことになれば、それはいいことだとは思っている。そもそも若者の魅力を高めるようなまちづくりをしていこうということだったが、結果としてそういった商店街の迷惑行為などがなくなることも一つの目的としては入ってきている。
質問:実験の時間は10時から21時ということだが、このスケートボードパークについては実験の時間だけ使えるようにするのか。
回答:基本的にそのように考えている。(市街地整備課)
質問:時間外は、柵をつけるとか入れなくするような工夫をするということか。
回答:そういう運用をしていきたいと思っている。(市街地整備課)
市長:自動運転の走行実験も一つの大きなポイントで、25日間通して行うのでかなり大規模になる。また、ティザーサイトなどで詳細を載せていくことになるが、予約受付が9月15日からになっているので、これもぜひ皆さんに発信していただいて、多くの人に乗っていただけるようしていきたいと思っている。
質問:市長にお伺いしたい。今回のにぎわい創出社会実験の意気込みではないが、どのような実験にしていきたいというところを改めて教えてほしい。
市長:今回の中心市街地の再開発プロジェクトは、近鉄四日市駅からJR四日市駅1.6キロの区間、非常に広い空間となっている。一方で近鉄四日市エリアというのは、ある一定のにぎわいが既にあるのでイメージはできるが、1号線からJRにかけては寂しさがある。こういった寂しさのある空間に、いかににぎわいをつくっていけるかというのは非常に大きな課題であり、今回チャレンジしていきたいと思っている。ぜひとも、1号線からJRの空間にぜひ足を運んでいただき、そこのエリアでのにぎわいを体感してもらい、それを中心市街地の再開発、特に1号線からJRの間の開発につなげていきたいと思っている。
 

発表事項4.新図書館等に係る近鉄グループとの確認書の締結について

市長:先ほど申し上げた中心市街地の再開発プロジェクトに大きく影響してくる項目である。新図書館がどうなるのかという発表である。
 このたび、新図書館等に係る近鉄グループとの確認書を締結した。現在の進捗状況から説明させていただくと、スターアイランドの跡地に新しい図書館を整備したいという市の意向を踏まえて、近鉄ホールディングスと折衝を続けてきた。現在は、四日市市役所と近鉄ホールディングスがそれぞれで基本計画を策定している。その基本計画をすり合わせて、次の基本設計に移行できるかどうかというタイミングであった。今回、それぞれが策定していく基本計画の協議、すり合わせが一定のめどがついて、次のステップである基本設計を実施するための確認事項について双方合意ができたということで、8月12日付で確認書を締結したというところである。
 簡単に言うと、近鉄が建てる建物に四日市市の図書館を入れることについて合意したということである。ただ、入れることについては合意できてはいるが、まだ協議中の項目がある。フロアの構成、基本設計の負担方法については鋭意協議を重ねているところで、この部分の合意もでき次第、次の基本設計に係る補正予算を議会に上程をしていきたいと考えている。
 この合意項目を見ていくと、例えば権利設定というところで土地を定期借地で行いながら、70年間を予定するということである。また、目標のスケジュールとしては次の基本設計に移るスケジュールは、令和4年秋に基本設計に着手ということになっており、先ほどまだペンディングだった項目を詰めて予算の上程をしていくというスケジュールになっていく。
 これまで基本計画していて、このたび8月12日付で確認事項についての合意ができた。あと残りの基本設計の負担、フロア構成などの確認を詰めた上で、予算を上程して認められれば基本設計に入っていくというところである。今後、基本設計の後は実施設計、実施設計が終わって工事という段取りを踏んでいくわけだが、それぞれの工程ごとに近鉄ホールディングスとの合意を重ねていくということになっていく。今回の合意というのは初めて合意したわけだが、近鉄の建てる建物に図書館が入るという前提で設計していきましょうということが合意できたということである。
 一つ大きな一歩を踏み出せたということ、近鉄と正式な合意ができたということは大きな成果であると思っているので、本日発表させていただいた。
 

質疑応答

質問:議員説明会のときは、8月議会に基本設計費などを盛り込んだ補正予算を出したいという説明だったが、8月補正には盛り込まれていない。8月議会の途中で出す可能性はあるのか。
市長:当初はそういう考えもあったが、8月12日の議員説明会当時は、半ばごろでの1回目の確認書を締結して、まだペンディングの部分についても速やかに合意できると思っていたが、近鉄の事情もあり、それが延びそうだということが分かってきたので、8月議会で上程は難しいという認識である。ただ、秋には基本設計に着手しようということは合意できている。9月から11月ころと勝手には思っているが、11月ころまでには整えておかなければいけないことは合意しているので、秋中の基本設計着手を踏まえると、そう遠くはないという認識である。
質問:基本設計をするためには予算を確保しないといけないが、その場合、臨時議会を開くのか。
市長:8月定例月議会に間に合わなければ、臨時議会を開いてもらわなければいけなくなる。
質問:近鉄側の基本計画は、我々の側にどのタイミングで出てくるのか。
回答:近鉄側の全体の基本計画は最終のところでないと開示されない。基本計画ではまだ我々にも部分的な開示となっているので、皆さんに近鉄の基本計画が出てくることはないかと思っている。
 一方で、市のほうの基本計画とのすり合わせ、近鉄の基本計画に沿った市の基本計画は、最終整った段階でご披露できると思っている。(政策推進課)
市長:例えば詳細なフロアの構成が決まってくれば、図書館が何階に入るということが明確になってくるというのはご理解いただけると思っている。
質問:近鉄側の全体の計画というのは、近鉄側の意向だが、市側の図書館のフロアというのは何階から何階に入るというようなことは、市の責任で合意できれば発表できるということか。
市長:そうである。
質問:まず確認書の締結の当事者は、市と近鉄グループホールディングスということでよいか。
回答:近鉄ホールディングスと近鉄不動産と四日市市と3者の合意である。(政策推進課)
質問:このスターアイランド跡地に図書館ができると断定はまだできないのか、今の市長のおっしゃり方だと、近鉄が建てる建物に市の図書館を入れるということなので、ほぼほぼ決まったと感じもあるが、そもそも近鉄がそこに建てるということが確定しているかどうかは微妙なのか、その辺りを教えてもらいたい。
回答:あくまでも近鉄としては、基本設計に移るために市と合意を交わして進めるということなので、現時点では近鉄は建物を建てる、そこに市役所が入るというところが、合意できたというところである。(政策推進課)
市長:最終的に近鉄が発表しないとなかなか難しいが、近鉄は建てるものだという認識でいるし、そのために近鉄も基本設計に入っていくという理解でいる。今までは近鉄は図書館も入れるかどうか分からないという、ふわっとした状況だったが、今回、図書館の整備が決まったということである。
質問:今まで近鉄側は、1等地のあの場所に市のランドマークとなるような建物を建てようとしていると、取材でそう言っていたが、何かしらの建物を建てるということは近鉄としては腹を決めていらっしゃって、そこに市としては図書館とか公共空間を入れることが決まったということか。
市長:そうである。理解とすれば、建設予定の建物に図書館が入ることが決まったということである。
質問:場所の住所を教えてほしい。
回答:四日市市諏訪栄町6-4である。(政策推進課)
質問:敷地面積を教えてほしい。
回答:約3700平米である。(政策推進課)
質問:市長にお伺いしたい。供用開始を早めにしたいという意向をお持ちか。いつまでにしたいという意向をお持ちか。
市長:これから近鉄と詰めていかなければいけないが、本市としては、2027年が中心市街地の再開発プロジェクトの一定の開発を終えるということにしているので、2027年度中には完成させて、できれば2028年度、令和10年度から供用したいと思っている。一方的な思いだが、それが早まるか後になるかというのは、近鉄次第だが、少なくともこのスケジュールでやっていきたい。令和9年度に完成して10年度から供用はなんとか、実現したいという思いはある。
質問:今後、近鉄が建てる建物に図書館が何フロア占めるか分からないが、その部分は市が整備もして管理していくのか。
市長:そうである。70年間の定期借地契約をして本市の責任の下、整備をしていくということになる。
質問:指定管理者とか設けてやっていくということも考えているのか。
市長:運営形態についてもこれからである。これから中身については検討していく。
 

発表事項5.新型コロナワクチンの集団接種開催について

市長:新型コロナウイルスは第7波の大変厳しい状況であるが、ワクチン接種についても状況が変わってきているので、市としても柔軟に対応していきたい。
 本市は個別接種、集団接種、両方で接種を進めてきた。先日の記者会見で8月をもって集団接種を終了するという話をさせていただいたが、実は今、ワクチン接種需要が非常に高まってきており、8月中の集団接種、市の集団接種全て埋まっているし、先日、県が四日市大学で開設した700人枠もすぐに埋まってしまったという状況で、市民の方々のワクチン接種に対する意識が高まってきているというところである。
 一方で個別医療機関においては、感染者対応などで非常に逼迫をしており、なかなかスムーズに接種予約、また接種につながらないケースもあったりして接種機会が、非常に限られてきている状況である。個別接種でも、ある医療機関は10月まで埋まってしまっているところもあるという状況があるので、8月中までで集団接種を終えるといった方針を改めて9月に追加で集団接種を実施する。9月3日、9月24日、この2日間で実施する。今回、初めてノババックスのワクチンも採用する。これは、ノババックスワクチンが新たに12歳以上まで引き下げられたという対象年齢も相まって、今回ノババックスとモデルナ、この2種類の集団接種を行うというところである。
 接種可能人数は、この2日間でノババックスが180人、モデルナが600人である。予約が8月25日の8時半からスタートして、4回目の方はWEBとコールセンター、それ以外の方はコールセンターのみである。
 国で報道されているが、オミクロン株用ではない。オミクロン株用は10月中旬以降と国が示しているので、これは従来のワクチンということになる。多くの人が、急激な需要の高まりによってワクチンを待ってもらっている状況なので、今後も状況を見ながら追加をするかどうかということも考えていきたいなと思っている。
 

このページに関するお問い合わせ先

政策推進部 広報マーケティング課
三重県四日市市諏訪町1番5号(本庁舎8階)
電話番号:059-354-8244
FAX番号:059-354-3974

このページに関するアンケート

このページは見つけやすかったですか?
このページの内容はわかりやすかったですか?
情報は役に立ちましたか?