令和03年07月07日 記者会見要旨
問い合わせ番号:16303-0002-8387 更新日:2021年 7月 7日
市長定例記者会見
日時
令和3年7月7日(水曜日) 午前11時00分~
場所
総合会館8階 視聴覚室
出席者
報道機関
朝日新聞、伊勢新聞、共同通信社、CTY、中日新聞、毎日新聞、読売新聞
市側
市長、森シティプロモーション部長、横山政策推進部参事、矢澤新型コロナウイルス感染症対策室長、秦広報マーケティング課長
発表事項1.新型コロナワクチン接種事業について
市長:本日の会見は、新型コロナワクチンの接種状況、事業についてである。まず1つ目として、ワクチンの接種券を対象者全員に配る方針を立てた。これまでに50歳までの新型コロナウイルスワクチン接種券を発送した。明日から49歳以下の人へ接種券の発送を始め、段階的に3回に分けて行っていく。まずは、49歳から40歳の人へ7月8日から、そして39歳から25歳の人へ7月12日から、最後に24歳から12歳の人へ7月19日から順次発送していくところである。カテゴリーごとに、1週間ほどかけて送っていきたいと考えていて、24歳から12歳の人へは7月26日までに発送を完了するという目標で進めていきたいと考えている。
ワクチンの供給が厳しい状況なので、集団接種の予約受付を止めていて、今は個別接種のみの予約という状況である。個別接種の医療機関に予約できる余地があるところと、職域接種が本市でも始まってきていて、接種券があれば、職域接種の進め方も比較的スムーズに行えるところもあるので、全対象者への接種券の発送を決めたという状況である。四日市市の職域接種であるが、職域接種を予定している企業は現在十数社あり、既に半分程度が接種を開始している状況である。職域接種の際にも接種券を活用してもらえるように、7月中の発送を決めたところである。
また12歳の人については、誕生日の属する月の翌月に発送をしていくことになるので、7月19日から発送する12歳の人は、今年の6月末までに誕生日を迎えた人となる。その後、7月生まれ以降の人について1か月毎に翌月の上旬に発送していく見込みである。
2つ目は、個別接種の9月以降の予約についてである。現在、集団接種の新規予約受付を止めていて、予約は個別接種のみという状況である。その個別接種も、本日までは、各医療機関に8月末までの予約受付をお願いしていたが、昨日、河野大臣が9月についても8月と同程度のワクチンの供給を行うと会見したことにより、必要量の半分程度しか来ないが、本市の大体半分の接種を担っている個別接種において見通しがつくので、9月末までの個別接種の予約を受け付けてもらえるよう各医療機関に発信し順次受け付けてもらえる状況になる。また、この見通しであれば、当面は個別接種のみの接種となる。今後、国から十分な供給見通しが示された段階で、可能であれば集団接種の再開をしていきたいと考えているが、現在見通しは立っていない状況である。
現在、個別接種に協力してもらっている医療機関は140ほどあり、その中で一般の方の接種予約も受け付けている医療機関は52機関ある。ホームページでの予約の空き情報の発信に協力してもらっている医療機関は、現在では28機関であるが、その医療機関の7月、8月の予約の空き状況を見るとほとんどが埋まっていて、予約を取ることができない状況である。この状況下で、9月末までの予約を可能にすることで多くの人に8月末から9月という接種時期にはなるが、予約してもらえることができるのではないかと考えている。今後も、あるワクチンでやりくりして、できるだけ多くの市民の人に接種をしてもらえるよう取り組んでいく。
新規の集団接種の予約受付は停止しているが、ワクチン接種は着実に進めている。7月5日時点であるが、接種率としては、65歳以上の人では68.58%、全体では21.65%、6万7,392人に少なくとも1回の接種を終えていて、全国平均は超えている状況である。新規予約の受付は停止しているが、これまで政府の言う1日100万回を超えるペースで予約を受け付けていたので、7月において接種回数は積み上がっていくと考えている。現場では接種がしっかりと進められていることを市民の皆様に理解してもらえればと考えている。
質疑応答
質問:先日の会見の際に、県に対してワクチン供給の偏在がないように要望していくという話であったが、県の対応や反応はあったか。
市長:第10クールである7月下旬のファイザーワクチンの供給量が国から県を通じて示された。それを見ると、県の調整枠があまり多くなかった中で比較的配慮はしてもらったと考えているが、まだ解消にはなっていないので、引き続き要望していかなければならないと考えている。昨日河野大臣が会見した際に、今後、都道府県の調整枠を増やしていくという話をしていたので、より三重県の裁量の余地が増えてくると思う。そうなった段階で、県内のワクチン供給の偏在を是正していくように働きかけていきたいと考えている。
質問:9月も8月と同程度の量が供給されるという話であったが、大体回数として、9月はどれくらいになる予定なのか。
市長:9月の情報は、昨日の河野大臣の発表でしかなく、現在は第10クールである7月下旬の供給量の具体的な数字が示されただけである。8月も本市の必要量の半分程度である2週間で2万回程度、9月も8月と同程度の水準だということが発表され、その程度しか保障されていないので、本市がやろうとしている回数の半分に満たない状況である。
質問:カナダの体操選手がキャンプにくるということで、市長の接種もそろそろという話があったが、いかがか。
市長:カナダの体操選手を迎えるという立場上、接種はするべきだということで先週の金曜日に1回目の接種を終えている。
質問:65歳以上の接種率をもう一度教えてもらいたい。
市長:7月5日時点で、65歳以上の1回目の接種をした人が5万5,242人で68.58%である。
質問:全体も1回目の数値でいいか。
市長:市全体の1回目の接種した人が6万7,392人で、21.65%である。
市長:国全体では、1回目の65歳以上が67.62%で、全体が20.85%であるのでいずれも全国平均は超えている。昨日の確認の時点での数字である。
質問:先日の発表で、8月は3,500回分の集団接種枠を確保するということだったが、8月の最後の接種日の日付というのは分かるか。
市長:1回目を7月に接種して2回目を8月に接種する人に対応するものであるので、7月中に接種して2回目は最大で3週間後になることから8月20日頃に終了する可能性があるということである。
質問:大体8月20日で集団接種は止まるということか。
市長:予約を取っていないので一旦止まる見込みである。
質問:個別接種が集団接種より優先されるというシステムになっているのか。
市長:本市の方針としては、集団接種と個別接種を1対1の比率で行っていくということだったが、今後要求量の半分程度しか供給されないということで、どのような方向性を示していくか検討した。個別接種は、診療所ごとに予約を取っている状況であり、今後も個別でやってもらえるという意思も聞いているので、個別を減らすというよりは、市民の皆様に近い医療機関、診療所で継続してもらったほうがいいのではないか判断し、今までと同等の個別接種枠の範囲内で進めてもらい、それを超えて供給されたときには集団接種に回していくという判断をした。
質問:限られたワクチンしか供給されない状況なので、方針を明確化させたということか。
市長:そうである。集団接種は、受付予約を直ちに中止するとか再開するとか行いやすいが、個別診療所に1個1個判断を任せることは厳しいので、今までの枠内で続けてもらい、集団接種で調整するということである。
質問:集団接種のほうがスケジューリングについてコントロールしやすいということか。
市長:そうである。本市でコントロールできるということである。
質問:個別接種は、集団接種に比べて調整が難しいので、限られたワクチンをどう使うか検討したときに個別接種を行う方針にしたということか。
市長:そうである。前提条件を変えないほうが現場もスムーズにいくという判断である。
質問:第10クールというのは大体いつ頃のことを指すのか。
市長:7月下旬である。
質問:このままでは8月20日頃までで一旦集団接種が止まるということだが、第11クールの数によっては再開ができるのか。河野大臣の発言だとこのまま半減の供給が続くことが予想されるが、それは変わらない状況なのか。
市長:河野大臣の発表では都道府県の調整枠が増えるということで、8月20日の停止は基礎枠分で考えていたので、都道府県の調整枠が増えて供給が増えてくれば集団接種もフルでの提供とはいかないが、一部再開できるのではないかと考えている。また、ワクチンの供給量に対する在庫分について精査をしていて、捻出ができると判断できれば少しであるが集団接種を再開していければと考えている。
質問:市の方針として、8月に在庫が切れてしまい提供が難しいということになるのだと思うが、なるべく接種を止めることなく、そういった捻出などの方法で継続的に集団接種の接種をしていきたいということになるのか。
市長:個別接種の枠は供給の基本枠により堅持していくが、それ以上増やさないというルールも設けているので、それよりも供給が上回ってくれば、選択肢が多いほどいいと思うので、集団接種を早期に一部分でも再開していきたいと思っている。
回答:先ほど、8月の集団接種は8月20日頃に一旦止まると言ったが、モデルナを使用したイオン四日市泊での接種については、モデルナは2回目の接種が4週間後になるので、最終8月29日が2回目の接種日になる。(新型コロナウイルス感染症対策室)
質問:8月29日か。
市長:そうである。
その他
質問:熱海市で土砂災害の被害が非常に大きなものになっている。2年前四日市でも大雨の影響で民家のそばで崖が崩れるということがあったが、梅雨時から9月にかけて、丘陵地や崖といった土砂災害の危険区域に対して点検などの対応というのは市としてどう考えているのか。
市長:土砂災害の危険エリアについては、四日市にも幾つかあるので、再度確認させている。また、国からも盛土関係の再調査の指示も来ていると聞いているので、再点検をしていかなければならないと思う。出水期が続くので、できる限り迅速に進めていきたいと思う。
質問:熱海市と友好都市など関係を聞いたことはないが、支援関係とか県からの要請というのは今のところあるのか。
市長:特に支援関係の話はない。熱海市と直接協定を結んでいるということではないが、市長会などでつながりもあるので、要請があれば積極的に協力していきたいと思う。
質問:報道先行なところであり、本人も明確に出馬表明をしているわけではないが、鈴木英敬知事の衆院選出馬が取り沙汰されていることに対して、市長の所感や思いはあるか。
市長:本人が表明されていないので、私が何かいう立場にないが、今ワクチン供給に大きな課題を抱えていて、知事ともやりとりをしながら県内の偏在をなくしてほしいということや、国に対してしっかりと要望を伝えてもらいたいという話もしている。今後、どういう判断をするか分からないが、ワクチン接種において大事な局面であるので、知事という立場で我々の声に耳を傾けてもらいたいと思う。
質問:それに伴い知事選もあるかもしれないので、選挙もあり、ワクチン接種もありといろいろ市側の準備もでてくると思う。そういう場合、接種会場と選挙の開票所や投票所との関係はどのように考えているのか。
市長:集団接種会場と期日前投票の場所には、重なるところが幾つかある。ワクチン接種と選挙のどちらを優先するのかというのは、非常に難しいところではあるが、ワクチン接種も続けていかなければならないし、投票の機会も確保していかなければならないので、会場をどうするのか、開ける期日前投票の日数をどうするのかを詰めながら、ワクチン接種を進めながらも投票の機会を失わないようにどう取り組むかを調整している。
質問:具体的にどうするかは検討中ということか。
市長:そうである。またワクチン接種の状況によるところがあり、集団接種をほぼ止めているので、そこを融通するなど供給の状況次第であるが、臨機応変な対応が求められると思う。
質問:その会場はさらに避難所にも指定されているところもあり、融通というのは大変だと思うし、以前に、避難所として開放する際には、ワクチン接種は一旦止めるという話を聞いたが、現時点でもそういう方針に変わりないということでよろしいか。
市長:大規模会場であるので、体育館などの大きな会場を指しているのだと思うが、その規模の避難所を開けなければならない状況というのは極めて厳しい状況にあるので、避難所を優先させていくと思う。一方で地域ごとの避難所になると市民センターや学校が主になる。今、学校は一部使用しているが、ワクチン接種の集団接種場所として頻度も多くないので何とか融通できるという認識である。