令和03年06月25日 記者会見要旨
問い合わせ番号:16275-3155-5496 更新日:2021年 6月 25日
市長定例記者会見
日時
令和3年6月25日(金曜日) 午前11時00分~
場所
四日市市役所6階 本部員会議室
出席者
報道機関
朝日新聞、伊勢新聞、共同通信社、CTY、中日新聞、毎日新聞、三重テレビ、読売新聞
市側
市長、森シティプロモーション部長、長谷川国体推進課長、横山政策推進部参事、矢澤新型コロナウイルス感染症対策室長、秦広報マーケティング課長
発表事項1.三重とこわか国体・三重とこわか大会参加記念品等の贈呈について
市長:三重とこわか国体・三重とこわか大会の参加記念品等が決定した。三重とこわか国体・三重とこわか大会がいよいよスタートするが、四日市市として、参加者に記念品、各団体・個人の入賞者に副賞を贈呈したいということで、四日市市のおなじみの地場産品を準備した。参加記念品として、四日市萬古焼の三重とこわか国体・三重とこわか大会オリジナル湯呑茶碗を準備した。参加記念品は今製造中で、底面に、こにゅうどうくんと四日市市の文字が印字してある。団体種目入賞者の副賞として、1位が大矢知手延麺、2位が九鬼胡麻油詰め合わせ、3位が四日市上かぶせ茶セットになる。次に個人種目入賞者の副賞として、1位が四日市萬古焼土鍋セット、2位が九鬼胡麻油詰め合わせ、3位が四日市上かぶせ茶セットになる。いずれも、四日市が誇る地場産品であるので、参加する選手の方が活躍されて、その参加の記念として、また入賞の記念として四日市の魅力に触れていただいて地元に戻っていただければと思っている。三重とこわか国体・三重とこわか大会において、市としてできる限りシティプロモーションを行いたいと考えているので、こういった四日市の魅力を発信する取り組みを、これからも工夫していきたいと思っている。
今回の入賞者の副賞について、各企業、団体様から一部協賛をいただいている。協賛いただいた企業、団体様には、後日、感謝状を贈呈させてもらいたいと思っている。
質疑応答
質問:四日市市での開催競技であるが、それぞれ国体と大会で何競技ずつあるのか。
回答:国体は8競技10種目、障害者スポーツ大会は1競技で、バレーボールの身体障害の部と知的障害の部の2部門が行われる。(国体推進課長)
質問:副賞の贈呈は表彰式のときに行われるということでよろしいか。
回答:はい。(国体推進課長)
市長:萬古焼は郵送する。
回答:副賞は三重とこわか国体のもので、三重とこわか大会のほうは県が用意すると聞いている。参加記念品は、三重とこわか大会に参加の方にも配らせてもらう。(国体推進課長)
質問:参加記念品というのは国体・大会いずれの参加者にも渡して、団体・個人の入賞者への副賞は、国体に出場した選手が対象ということか。
市長:そうである。
質問:参加記念品であるが、今制作中という話だったが何かデザインやイメージのデータのようなものはあるか。
回答:提供は可能である。(国体推進課長)
発表事項2.新型コロナワクチン接種事業について
市長:新型コロナワクチンの接種事業の状況と、これからの見込みの話をしていくが2項目ある。まず1つ目の項目は、集団接種会場を新たに設置していくことである。企業では、太陽化学の施設を借りているが、それに加えて商業施設として初めてとなるイオンタウン四日市泊を借りて7月10日から集団接種の新たな会場としてスタートさせていく。現状、本市では65歳以上への接種券発送が全て終わり、予約についても落ち着いてきている。それを踏まえて6月26日、今週の土曜日に55歳から64歳の方約3万8,000人に対して接種券を発送して、接種券が到着次第、予約可能・接種可能という状況になっている。その後、7月1日から50歳から54歳以下の方約2万4,000人に接種券の発送を予定しているところである。このイオンタウン四日市泊の新設のオープンについては、50歳から64歳の方のために新たに設ける施設となっている。このイオンタウン四日市泊は年内借りられると聞いているので、常設会場として設置をしていきたいと考えている。使用するワクチンはファイザー製になる。
2項目めは、高齢者のワクチン接種の現在の状況見通しについてであるが、これまで7月末までに完了見通しという話をしていたが、今日、65歳以上の高齢者の予約状況について調査をかけた。集団接種会場と個別接種会場、それぞれ行ったところ、6月24日時点で、集団接種会場で3万4,591人の予約を確認し、個別接種会場では、3万5,244人の予約を確認した。合計6万9,835人になり、対象高齢者数8万550人に対し86.7%の予約状況になる。65歳以上の方への発送が完了したのが6月頭であるので、3週間ぐらい経過してこういった状況であるが、接種希望者は、全国的に80から90%ぐらいという報道も多くみられることと、大都市部より田舎のほうが予約率は高いという傾向があることから、本市の86%という数字はほぼ希望者の方には予約してもらった状況ではないかと整理している。既に、65歳以上の86%の方が予約をしているので、6月26日の64歳以下の方の接種券発送に本格的に入っていくタイミングではないかと思っている。
現在の接種状況であるが、65歳以上の方の1回目の接種率が45.91%、2回目の方が11.81%となっている。また、市民全体としても1回目が14.31%、2回目が3.69%と徐々に増えている。65歳以上の方に関しては1回目が45.91%であるので、希望者の方が86%と考えると、希望者の方の半分以上が打っていると言えると思う。また、全体でも14.31%であるので、四日市は接種のスタートが遅れ気味であったが、全国でも今15%程度ということなのでかなり追いついてきている。全国平均に追いつくのも時間の問題ではないかと思っている。
次に、今四日市が抱えているワクチン接種の課題についてであるが、ワクチン供給の問題の件で、国の方針に右往左往していて振り回されている。国からは、県を通じて、ファイザー製ワクチンの7月以降の供給が半減するので、モデルナワクチンへの移行を奨励されてきた。その後、ファイザーワクチンからモデルナワクチンに移行という方針があったにもかかわらず、モデルナワクチンは職域接種で使っていて、職域接種に膨大な申請があったので、自治体に回すモデルナワクチンの見通しがつかないという報告があった。現在、ファイザー社製もなくなるしモデルナ社製もなくなるという厳しい状況に陥っている。実は、イオンタウン四日市泊の会場は当初モデルナワクチンで実施したい意向であったが、モデルナワクチンの7月初めからの供給は無理であり、7月後半も不透明であるという県からの報告があり、やむなく在庫のファイザーワクチンで接種していくしかないという状況になった。55~64歳の方への6月23日の接種券発送、50~54歳の方への7月1日の接種券発送で約6万2,000人の方に接種券を配るわけであるが、この方々に対して十分なワクチンの提供枠を用意した上で発送したかったというのが本音である。本来であれば8月末までに6万回以上の接種機会を設けた上で発送したかったが、ファイザーワクチンの見込みもなくモデルナワクチンもいつ入ってくるか分からない状況の中、ワクチンの供給量が極めて少なくなっているので、7月末までの予約枠の提供しか今回はできない。7月においては、新設会場も予定をしていたが、今は開設の見通しが立っていないし、ほかの会場も接種枠を減らして調整を図っているところである。本市はスタートが遅れたので一気に加速して全国平均を超えていきたいという思いがあったが、ここへきてワクチン供給問題に直面している。8月末までの新設を含めた接種会場で4~5万回分増設するつもりだったが、8月末までの接種会場と打ち手などスタッフ全て用意しているにもかかわらず、ワクチンがないので開設できない状況に直面している。私が危惧しているのは、6万人の方に接種券を送ったが、7月末までの予約枠しか提供できずに、しかもその7月末までも十分な枠が提供できていないので混乱することが予想されることである。
国、県に対する働きかけをしっかりとしていかなくてはいけないと思っている。まず、国については、ファイザー社製が供給できないからモデルナ社製に移行するよう言われたので、モデルナで方針を立てたらモデルナもいつ来るか分からないという状況である。職域接種を広げ過ぎていると思うし、それで、自治体への供給が目減りし、見通しがつかない状況というのは本末転倒なことである。やはり市民にきめ細やかに接種機会を届けられる自治体へのワクチン供給を優先してもらいたい。
また、三重県にも働きかけをしている。6月19日に三重県の医療保健部から出された新型コロナウイルスワクチンの供給についてという資料に、三重県の各市町へのワクチンの配分状況一覧が出ている。これには、第9クールである7月上旬までのファイザーワクチンの供給スケジュールが出ている。これを見ると、第9クールまでの供給量の県下平均が高齢者人口の充足率で127%と出ている。一番低いのが尾鷲市で111%、四日市市は下から2番目で112%という状況である。つまり、三重県平均から15%下ということで、約1万回分平均より届いていない状況になる。四日市のスタートが遅れたというのはあるが、打つ数は変わらないので、第10クールの7月下旬から調整して三重県下の市町での供給の偏在を是正してほしい。224%の充足率のところもあり、2倍程度の格差があるので、国の優先配分というのも活用し、県には各市町で充足率の偏在が起こらないようにしてほしいと申し入れている。体制は出来上がってきたが、このワクチンの供給状況で足止めを受けていて、8月の集団接種の見通しが立っていない中で若い方に接種券を送っていくべきかどうか悩んでいる。四日市は、急激に接種体制を整えてきたのでほかの市町と比べて、この問題意識を持つタイミングが早かったと思う。いずれ、どの自治体でも出てくることだと思うし、全国的な問題となっているので、何とか是正していくように国や県に働きかけていきたいと思っている。
質疑応答
質問:イオンタウン四日市泊であるが、仮にワクチンの供給が十分にあった場合で65歳以上の方が予約したい場合、こちらの予約は可能か。
市長:可能である。65歳以上の方が予約しても問題はない。
質問:実際にすべて稼働した場合、一日どれぐらいの枠が用意できるのか。
回答:一日の時間を約6時間として、約500名が受けられる体制で進めている。(新型コロナウイルス感染症対策室)
質問:ワクチン接種に関してであるが、VRSへの登録の状況を教えてもらいたい。
市長:VRSへの登録は、タイムラグが起きないように迅速に入力するようにしていて、集団接種に関しては翌日もしくは翌々日の二日以内に入力するようにしている。また個別接種においては、各診療所に週1回もしくは2回、予診票の回収に回る仕組みになっていて1週間ごとに集計していて、できる限りVRSと実数の差が出ないように努めている。
質問:入力は何%ぐらい終わっているか分かるか。
市長:ホームページに毎週更新している数値は、VRSの数値から出している。接種数も、基本的にVRSの数値を基に発表しているので、65歳以上で1回目45.91%、2回目で11.81%、全体で14.31%と3.69%というのはVRSの数値で、ホームページに出ている。
回答:15時から17時の間を目途に、毎週金曜日に更新している。(新型コロナウイルス感染症対策室)
質問:イオンタウン四日市泊の会場は、市としては、大規模接種会場という認識で設置しているのか、それとも集団接種会場なのか。
回答:定義はないが、イオンタウン四日市泊については、集団接種会場の新設ということで理解してもらいたいと思う。(新型コロナウイルス感染症対策室)
市長:モデルナワクチンで接種するのであれば県の大規模接種会場として申請をしてモデルナ社製のワクチンを供給してもらうということだったが、ファイザー社製で接種することになったので、ほかの会場と同じ扱いというところである。
質問:集団接種会場の数であるが、7月に入ると学校施設が使えなくなるということもあると思うが、7月からの集団接種会場数はイオンを含めて何会場になるのか。
回答:体育館は閉めるので、四日市大学を除き、四日市市総合会館、三重県四日市庁舎、じばさん三重、ヘルスプラザ、中央分署、橋北交流会館、太陽化学、イオンタウン四日市泊となり、6つの公共施設と2つの民間施設の8つである。(新型コロナウイルス感染症対策室)
質問:市で設置しているところは8つということですね。今後、26日から55歳から64歳の方の接種券発送が始まるが、先ほどの話で、予約枠が十分でないということもあり、予約が混乱しそうだということだが、区切って発送とか、何か混乱を避けるための措置はするのか。
市長:今、市民の方の接種券を早くほしいという気持ちが高まってきている中で、接種券を待ってもらうことで不満を大きくするのか、配ったが予約できないということで不満が出るのかのどちらかになる。難しい判断であるが、当初予定していた26日の55歳から64歳への発送、7月1日の50歳から54歳の発送はしていきたいと思っている。ただ、7月1日の発送については、全員を1日から送るかどうかを検討していかなくてはいけないと思っている。その後の年齢については、これから検討していきたいと思っている。
県下でも他の市町が12歳までとか16歳まで送っていることを聞いている。発送して大丈夫なのかという思いがあるが、10月、11月までで接種を終えたいところがほとんどである。発送して予約ができない状況をつくりだすのか、発送を待ってもらうのか、非常に難しいところである。
質問:先ほどの高齢者への充足率に対する県の発表に対してであるが、四日市はスタートが遅れたということもあると聞いたが、配分というのはどのように決められているのか、また、各自治体から県に必要な数を申請してそれに対する充足率なのか、教えてもらいたい。
回答:まず、接種の実績を県に報告して、今後の接種予定などの情報を送り、それに見合ったワクチンの供給を受けるという流れでやっている。(新型コロナウイルス感染症対策室)
質問:基本的に需要を示して、県から供給されるということか。
市長:スタートが早かったところは最初どんどん申請し、県は申請が早いところから配っていく。四日市はスタートが遅く徐々に増えてきたのだが、この増えてきたタイミングでワクチンの供給が厳しくなってきている。早期に欲しいというところには潤沢に供給されたが、現在において、欲しいという自治体に対して供給しきれていないということが出始めている。そこに四日市が直面しているというところである。四日市市の接種が加速的に増えていると感じてもらっていると思うが、それが逆にワクチンの枯渇度を高めていることになっている。県には各市町の充足率というのを、一定程度に平準化するようにお願いしたいと思っている。今の供給方法では最初に接種が進んだところにどんどん配分していき、遅れたところには配分が十分にいかないという仕組みになっているので、何とか是正してもらいたいと思っている。ほかの自治体で、集団接種を見合わせるとか、集団接種の規模を縮小するということを聞いていないので多分四日市が初めてだと思うが、これは由由しき事態だと思っている。8月末まで予約枠を出せれば、一定の年齢まで一気に発送することもできるが、今、全ての計画が狂ってきているので何とかしてほしいというのが本音である。
質問:その規模の縮小について、例えば7月末までにこれだけの枠を用意できるところが、今の見通しによってこれだけ減らしたというように何か表せるものはあるか。
市長:会場数は大きく減らしたわけではないが、イオンタウン四日市泊以外も新設したかった。例えば、中央緑地の第2体育館も新設しようと思っていた。この会場で、7月は7,500件考えていたが提供できていない。また、じばさん三重でも7月後半は間引いていくことになるので、およそ1万回の接種枠が7月中に提供したかったができていない。
そして、8月には月間で4万回を予定していたので、合計5万回の集団接種の枠を提供できない状況である。
質問:じばさん三重は開設しているということで予約は入っていたと思うが、7月の後半では開設できない日がでてくるということか。
市長:開設する日は減らさないが、その日の中で受け入れる数を減らしていくということである。
質問:毎日接種はするが、回数が減っていくということで、7月は1万回ぐらい、8月は4万回分全てができなくなるという状況か。
市長:第2体育館は、7月17日からのスタートを予定していたが開設を見合わせて、じばさん三重の間引きは、7月16日から行う。ただ、2、3週間のうちに供給のめどが立てば広げていきたいと思っているので、見合わせているという状況である。しかし、このまま見通しが立たなければ、1万回の接種機会を失うということになるので、非常に危惧しているところである。
質問:県には偏在をならしていくことを要望するということだが、国にはどういうことを要望したいか。
市長:国には、ファイザーワクチンがないのであれば、モデルナワクチンを供給してもらいたいところである。モデルナワクチンに移行しようと思い、計画したら供給できないということになっているので、ファイザー社製でもモデルナ社製でもいいので、ワクチンを自治体のために準備してほしい。職域も一定の意義があると思うが、家族など地域の人にも間口を広げて募集している。それは本来であれば自治体がやるべき仕事であり、自治体が責任を担っていると思っている。自治体分のワクチン確保というのは国の義務だと思っているので、国には何とか精査してもらい、早期にその方針を示してもらいたいと思っている。
質問:現状、7月までの予約枠しか見通しが立ってないということなので、6月26日以降、64歳以下の方に接種券が発送されると、予約が始まった当初のように7月の中旬に1回目の予約が入ったが、2回目が8月になるので、2回目の予約が取れないという現象が起こる可能性はあるのか。
市長:2回目の予約ができない方が出てくる可能性はあるが、その方の2回目のワクチンは予備として確保してある。
質問:予備というのは、仮予約みたいなものか。
市長:ワクチンは、オープンにしていないが、2回目が取れない事態を想定して一定のストックはしている。2回目の予約ができない人が出ることがないようにしていきたいが、1回目しか予約できない人が出るのは確かである。
質問:1回目の予約しかできない人が出るのはほぼ間違いないか。
市長:1回目しか予約できない方が、出ないようにお願いはするが、出てしまうことになると思う。
質問:出る可能性が高いということか。
市長:はい。期限を区切ればそういう人は出るが、7月末で切るよりも8月中旬や下旬までオープンにしたほうがそういう方は減っていくと思う。今8月までのオープンができないので、現状でやっていくしかないところである。
質問:先ほど職域接種にモデルナワクチンを回し過ぎではないかというような趣旨の話があったが、職域接種はある程度の人数の規模など必要なので、一定の企業規模でないとできない仕組みになっている。そうすると、接種において打てる人と打てない人、持てる者と持てない者のような差別の構造みたいなものが出てしまう恐れがあるのではないかと私は思うが、その辺、市長はどのように受け止めているか。
市長:ある程度の職域接種に意義はあると思っている。ただ、むやみに拡大していくと、関係者と関係者でない方にも広がるというのが、本当に必要な方以外も対象となるので、それはいかがなものかと思っている。だから、職域の定義というのをもう一度精査してもらい、本当に打たなければならない業種の方に絞るのが、本来の職域接種の意義だと思っている。当初、自治体には十分にワクチンが供給できるという前提だったにもかかわらず、どんどん増えていくところには歯がゆさを感じている。
質問:真に打つべき職種とそうではないところを分けるというのは、例えば最初、航空業界の国際線のパイロットなどが対象になっていた。そういう職種というのは、感染リスクが高いので優先して打つべきであるが、一方、そうではないような業種というのもあるのではないかということか。
市長:職域接種自体を否定していないので、どういうコメントを出すかというのは難しいところであるが、職域枠というのをしっかりと設けて、自治体に供給すべき枠を減らしてまで職域接種をすべきではないと思っている。どこまでの業種がどうだという線引きをすることはできないが、国がしっかりとした線引きをするべきだったのではないかと思っているし、職域接種もだんだん受けやすいような制度になってきていて、そこはどうなのかとは思う。
質問:職域接種の申し込みも一旦停止するというような発表があったが、職域接種でもモデルナワクチンが少なくなっている状況なので、市長の考えとしては職域でこれだけ、自治体でこれだけという枠をあらかじめ設けておくべきだったのではないかということか。
市長:それはあると思う。
質問:65歳以上の方の7月末までに2回目接種完了をしっかりやりたいということで、前倒し予約を推奨するということを以前聞いたが、進捗状況はいかがか。それを鑑みて、今回の64歳以下の接種との兼ね合いはいかがか。
市長:集団接種においては当初、予約してもらった方の2回目が8月になる人もいた。1回目は7月中であったが、2回目が8月になる人が約2,000人いた。この人には、市から前倒し接種をお願いしたいという通知を送らせてもらい、それぞれの判断で予約の変更、前倒しをしてもらっている。これは、送付した直後に7月分の予約が増えたので進んでいると思っている。個別接種においても2回目が8月になる人が何名かいるのは把握しているが、個別接種を望む人も多いということから、一般的な呼びかけにとどめていている。しかし、そこからも集団接種に流れてきている人も少なからずいるのではないかと思っている。ただ、猶予期間として2、3週間ほど設けた状況なので、前倒しの作業も一旦落ち着いてきていると思っている。
質問:65歳以上の人の7月末での接種完了というのは、ほぼ達成できるということか。ワクチンの不足について、集団接種のほうはある程度分かったが、個別接種への影響いかが。
市長:本市の高齢者の86%の方が接種を希望していることが分かっており、この方においては、7月末までの完了の見通しがほぼ立ったところである。中には8月を希望する人もいるので、希望者においては見通しが立ったということである。個別接種へのワクチン供給の影響であるが、現在、個別接種はファイザー社製でしかできず、モデルナ社製ではできないことになっている。今、四日市には要求量の半分ぐらいしか供給されていない。四日市の接種方法の状況を見ると個別接種と集団接種の割合が半々ぐらいなので、供給されるワクチンすべてを個別接種に回せば何とか接種はできると思っている。ただ、集団接種が全くできなくなるので、どこかのタイミングで集団接種をモデルナに切り替えていかなくてはいけないかもしれない。個別接種を希望する皆さんがファイザーで打てることが前提であるが、そういう措置も必要になってくる。今後の国のワクチン見通しで集団接種の中身や割合が大きく変わっていく状況で、現在は、ワクチンの見通しが定まらないので集団接種会場を開けられない状況である。
その他
質問:現在、感染者が1日1人など減っている状況であり、感染状況は大分落ち着いてきている。今三重県はリバウンド防止措置期間であり、大都市ではまだ感染者が減っていない状況であるが、市長としては感染状況をどのように捉えているか。
市長:まん延防止等重点措置の期間が終わる前ぐらいから四日市もかなり減少してきていて、1桁の日が続いているので、県下の他市町に比べても四日市が多いという状況ではないと思っている。三重県下で2桁の感染者が出るなど、四日市よりも割合的に多くなっていることから、まだ分析できていないが、四日市はまん延防止の期間が長かったことで抑え込めているのではないかと思う。時短営業要請があるのは四日市だけなので、リバウンド防止の期間を乗り切り7月1日で解除されることを望んでいる。
質問:7月1日から、全面的に解除されることを望んでいるのか。
市長:この状況であればそうである。
質問:コロナワクチンの状況に応じて、庁内の体制で変えたところはあるか。
市長:新型コロナウイルス感染症対策室の人員は日々増強している。
回答:人員は、ずっと対策室で業務を行う兼務もあればそうでない兼務もあるが、トータルで88人が兼務になっている。去年に比べると3倍ぐらいの兼務者になっている。
市長:100人ぐらいで業務を行っていて、急な作業があれば別の職員を招集する応援体制も行っており、日々、オール四日市市役所でやっているところである。
質問:過重労働など大変な状況があると思うが、職員のやりくりなどどのように捉えているか。
市長:現場は非常に厳しい状況である。時間外を見ても、少し厳しい状況が続いているので、応援を入れ増強している。ペースがつかめてきたと思ったらワクチンが来ないという大きな課題も出て現場は振り回されていてつらい状況である。
質問:時間外の話であるが、新型コロナウイルス感染症対策室と保健所関係の時間外のデータは示せるか。
回答:人事課等と調整して回答する。
質問:オリンピックのパブリックビューイングについて、各地で中止要請が出ていて、大阪府知事が各市町村のパブリックビューイングを中止してほしいと要請したことや、岐阜県では県が主催の4会場でのパブリックビューイングを中止することが発表された。四日市市では、オリンピックの代表に内定した選手が表敬訪問したときに、市長はパブリックビューイングを行うという発言をしたと記憶しているが、現在、そのパブリックビューイングの方針について何かあるか。
市長:現場と調整しているところで、いろいろな見方があるが、まだ県から中止という意向も出ていないし、四日市としても中止を決めたわけではない。一般のスポーツイベントの基準で行えば問題ないと思う。パブリックビューイングだけ通常規制よりも強くするべきなのかという思いがあり、通常のイベントが行われているので、それと合わせながら考えていけないかと思う。いろいろな状況にもよるが、これから決めていきたいと思う。
質問:まだパブリックビューイングについて、明確に方針を固めてないということか。
市長:そうである。
質問:今後も、状況を見ながら検討していくということか。
市長:感染状況を見ながらになる。
質問:オリンピックの関連であるが、カナダの体操チームについて、その後変化はないか。
市長:7月1日に、カナダの食事を市役所の食堂で提供し試食を行うので、ぜひ来てもらいたい。現在、カナダ体操チームは来るという前提で進んでいる。その時に、今後のキャンプの詳細を公表していきたいと思っている。
質問:カナダ体操チームからは、今のところ中止にするという連絡は来ていないのか。
市長:はい。行く気満々である。
質問:そこは変わってないのか。
市長:はい。
質問:四日市にゆかりのある選手に対して、壮行会であるとか表敬であるとか、今後予定はないのか。
市長:こういう状況であるので、当初は考えていたがない。
質問:いい結果の報告に来てもらえたらいいなと思う。
※7月10日開始の「イオンタウン四日市泊」での集団接種は、会見中にファイザー社製のワクチンを使用するとお伝えしましたが、同日記者会見後の県からの連絡により、当初の予定通り、モデルナ社製のワクチンでの接種となった。