令和03年04月19日 記者会見要旨
問い合わせ番号:16220-2057-9037 更新日:2021年 4月 19日
市長定例記者会見
日時
令和3年4月19日(月曜日) 午前11時00分~
場所
総合会館8階 視聴覚室
出席者
報道機関
朝日新聞、伊勢新聞、NHK、CTY、中日新聞、中部経済新聞、毎日新聞、読売新聞
市側
市長、森シティープロモーション部長、川口環境部長、内糸環境保全課長、赤堀環境部政策推進監・環境保全課課長補佐、長谷川国体推進課長、横山新型コロナウイルス感染症対策室長、秦広報マーケティング課長
発表事項1.第4期四日市市環境計画の策定について
市長:事項は3項目である。まずは、第4期四日市市環境計画を策定したところである。お手元にお配りしているが、今後10年間の四日市の環境政策のマスタープランとなる「第4期四日市市環境計画」を策定した。
第4期となるが、継続して策定している環境計画であり10年間を期間としている。今年度から10年後、2030年度までの10年間である。
「四日市市環境基本条例」を基にして策定しているが、特に昨年度からスタートしている「四日市市総合計画」における構想や計画を環境面から実現するための環境政策のマスタープランであり、非常に重要な位置づけとなっている。
今回の環境計画であるが、表紙にも書いてあるとおり、環境問題は「自分ごと」みんなで創る「住み続けられるまち・四日市」を将来像として掲げている。キーワードは、「自分ごととしてしっかりとやっていこう」である。
今回の環境計画の特徴であるが、持続可能な開発目標(SDGs)を意識した計画づくりとなっており、冊子を見てもらえれば分かるが、SDGsの実現のためのゴールである17のゴールがどこに位置しているのか、どういう施策と関連しているのかというところを明示していることと、気候変動の影響への適応策の位置づけ、「緩和」と「適応」の両輪による気候変動対策を盛り込んでいるというところと、自分ごとということをしっかりと市民と共有していくというところを位置づけている。
この環境計画は、表紙も含めご覧のとおり市民の皆様に受け入れてもらいやすい、明るい冊子にしている。できる限り多くの方にこの環境計画を共有していただきたいと思っている。本市は、四日市公害を経験している町であるので、しっかりと環境施策に取り組んできた実績はあるが、さらにこの活動を力強く推し進めていきたいと思っている。
この冊子であるが、中を見てもらうと分かるが、特徴としてはコラムを入れて、読んでいただきやすい内容にしている。四日市の特徴として、例えば22ページであるが、2年前の2019年度に実施した市民のアンケートを載せている。四日市市民は、歴史的背景もあるが、環境に対する意識が非常に高い。環境問題に対して関心があると92.5%の方が答えているし、環境問題に対して約66%の人が負担にならない範囲で取り組みたいと答えている。多くの市民の方が関心を持ち、3分の2程度の方が何らかで取り組んでいきたいという意思を持ってもらっているので、こういった思いをしっかりと実現していく、具現化していくような計画にしていきたいと思っている。
あともう一つ、四日市の特徴というと、27ページにも書いてあるように、環境計画の要は環境に対する取り組みであるので、各自治体で同じようなものになっているのではないかという考えもあると思うが、四日市は過去に四日市公害を経験して環境改善の経験をしているところ、また産業都市であるところ、自然も多い産業都市といった都市機能を活用した取り組みにしていこうというところである。
あと、市民の皆さんが高い環境意識をお持ちだというこの3つの特徴を持って、この環境計画の四日市らしさを出しているというところである。
具体的な取り組みとしては、10年間であるので様々な取り組みがあるが、今年度からはこれは既に発表しているが、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の取り組みを三重県で初めてスタートさせたところである。既に4件の申し込みも来ている。また、食品ロスや海洋プラスチックのごみ削減についても、世界的な課題であるので四日市も取り組んでいくところである。また、生物多様性の保全というところにおいても、自然保護団体等の分野で構成するプラットフォーム会議を設置していきたいということも考えているし、昨年度、学校教育で一人一台タブレットが実現したので、ICTを使った環境教育用映像コンテンツなども、これから実施していきたいと考えている。
こういった様々な取り組みを進めていく中で、四日市の環境施策を力強く進めていくという計画であるのでよろしくお願いしたい。
質疑応答
質問:概要版の10ページの温室効果ガスの排出の削減目標のところであるが、2030年に2013年の16%削減という目標を掲げているが、これは国の目標と比べても大分低い感じがするが、これでよいのか。
回答:国の目標は26%となっているが、これは全国的な構造で見ると、四日市は産業界からの温室効果ガスの排出割合が大きいといったところもあるので、そういったところをならしていくとこのぐらいでも全国並みの削減効果が得られる形である。産業のない自然が多いところであれば26%以上を目指すところもあると思うが、全国的なところでいくと四日市も全国並みの削減効果が得られる形の目標を立てている。(環境保全課)
市長:全国的にカーボンニュートラル等の取り組みで進められているが、四日市の温室効果ガスの排出量を考えると、産業部門が9割を超えているというほとんどが産業部門であること、また、日本全体の産業部門の温室効果ガスの排出量の3%程度が四日市から出ていることで、構造的にそこを一気に減らしていく、そこを減らさないと四日市全体の効果が出ないわけであるが、そこを減らしていけばある一定のパーセンテージでも大きな効果が生まれるというところであり、そこはなかなかすぐにゼロにできるというところが言い切れない部分ではあるが、ただ産業界が大半を占めているので、産業都市としてしっかりやれることをやっていくというスタンスである。
質問:日米首脳会談でも、もっと目標を上げろというようなことをアメリカ側から日本は要求されている状況で、日本政府も多分この26%というのはもっと上げてくると思う。その際に、これは、2030年までの計画であるが、計画期間の途中で見直すということも考えられるのか。
市長:はい。国の方針に従って柔軟に対応していかなければならないというところもあるし、産業部門が大半を占めるので、自治体独自での取り組みだけではかなわないところもある。ですから、国策として産業部門に大きな施策を投じるのであれば、それは産業部門で大きく排出量削減につながっていくと思うので、国の目標と国の施策と連動してやっていかなくてはいけないと思っている。
ただ、今まだ旗が上がっているだけで具体的な施策、国策展開までいっていないので、それを市としての現実的な目標に落とし込むまではいってないところなので、国の動きと連動して柔軟に対応していきたい。
発表事項2.三重とこわか国体デモンストレーションスポーツ SSピンポン及びパドルテニスの開催について
市長:三重とこわか国体のデモンストレーションスポーツがいよいよ始まるところである。
昨日も炬火の採火イベントを実施したが、ここへ来て三重とこわか国体・三重とこわか大会が迫っていることもあり、いろいろなイベントがめじろ押しという状況である。このデモンストレーションスポーツが始まるというのは、各社既に大きく取り上げていただいているところもあるが、実は皮切りは四日市である。今週の日曜日からスタートするSSピンポン、パドルテニスが皮切りとなるところから、記者会見の項目とした。
三重とこわか国体・三重とこわか大会の幕開けの競技として最初となる。国体を見ていくと、正式種目が37、特別競技が1、公開競技が5、デモンストレーション競技が32あり、この32の中で5つが四日市で行うことになる。その5つのうちの2つが、4月25日から始まるところである。
SSピンポンとパドルテニスであるが、まずSSピンポンというのは、卓球台で転がすと音がするオレンジ色のボールを、ラバーのついていないラケットで打ち合う競技である。その台にはネットが張ってあるが下は開いていて、その開いている部分を通して打ち合う。4月25日に、三重北勢健康増進センター(ヘルスプラザ)で実施されるところである。48チーム96名が参加予定である。
次に、パドルテニスというのは、パドルと呼ばれるラケットでテニスコートの3分の1のスペースでテニスのボールに似たボールを打ち合う競技である。これも4月25日に、霞ケ浦体育館で実施されるところである。
四日市から三重とこわか国体・三重とこわか大会のデモンストレーションスポーツ競技がスタートする。4月25日からスタートするということで、大いに盛り上げていきたいと考えているので、よろしくお願いしたい。
質疑応答
質問:観客は入れないのか。どういう対応をするのか。
回答:観客は自由に観覧できる。(国体推進課)
質問:その日に、その会場に行ったら見られるのか。
回答:当日、お越しいただければ観覧できるが、観覧者が余り大勢になった場合は、主催者側で人数制限を設ける場合がある。(国体推進課)
質問:人数は、それぞれの会場で想定しているのか。
回答:特に何人とは限っていない。(国体推進課)
発表事項3.新型コロナウイルスワクチン接種事業の現状及び今後のスケジュールについて
市長:本市では4月12日から高齢者向けのワクチン接種がスタートしているが、まずは施設入居者・従事者から行っている。
その後の具体的なスケジュールが固まったので、この場で報告をする。お手元の資料であるが、4月12日に、小山田福祉施設群からスタートしている。今日までで280人の1回目の接種が終えたと報告を受けている。これから順次接種していくことになるが、1回目の入荷分は小山田福祉施設群で完結するところである。
今後の話であるが、医療従事者等は県が担当しているので置いておいて、次に接種する高齢者・介護福祉施設等に関して、四日市にワクチンが入ってくるスケジュールであるが、当初4月中に2箱目が入荷すると話をしていたが、それは、4月26日の週に入ってくる予定である。今の情報によると4月26日の週及び5月3日の週に8箱入荷すると聞いている。ですから、7,800回分がさらに追加されるところである。この8箱は、小山田福祉施設群の方の2回目とそのほかの施設入居者・従事者に充てると考えている。まだ、5月3日の週分まででは高齢者・介護施設等の入所者・関係者が全て終わらないという状況である。
その後、確定はしておらず予定・目安と聞いているが、5月10日の週及び5月17日の週にワクチン36箱程度が入荷すると聞いている。ここに何回分と書いていないのはこれまでのワクチン8箱確定分までは1バイアルで5回接種できるという前提で計算していが、5月10日以降は国が6回接種できるのではないかと話しているので、6回接種か5回接種かが未確定なので、36箱程度としている。
この36箱をどう使っていくかというと、上記の高齢者・介護施設等の入所者また関係者の足りない分にまず回していく。それで充足された分以外について、一般高齢者向けに回していく計画である。
具体的な一般高齢者向けの接種スケジュールであるが、クーポン券の発送を4月末と従来は発表していたが、様々な調整の関係上、ゴールデンウイーク明けの5月6日からまずは75歳以上の方を対象にクーポン券の発送を行っていこうと考えている。この発送と同じタイミングの5月6日からコールセンターに架電もしくはインターネットからの申し込みという形でワクチン接種の予約を開始をしていく。
そして、まずは混乱が起きないように75歳以上のクーポン券が到着した方から予約の受付を行い、そして5月20日に後半、65歳から74歳の方にクーポン券の発送を行っていく予定である。
そして、5月27日から一般高齢者への集団接種を開始する予定である。
そして、以前にもお話したように、個別接種は7月1日を予定しており、少し前倒しできないかどうかを今検討、協議中であるが、現在7月1日という状況である。
そして集団接種の場所であるが、これは先日の記者会見でも報告しているとおり10施設を予定しており、依然変わっていない。
少し細かい話であるが、市内の10施設を地図に落としているが、これを補完する形で12程度の小学校でもワクチン集団接種を行っていくという話をさせていただいた。まだ12の学校施設自体は決定していないが、イメージとしてはこの10か所のプロットしたところの空白地域の黄色で示したエリアの学校を選んでいきたいと考えている。
コールセンターの電話番号であるが、現在、相談窓口となっているコールセンターと同じ電話番号で回線を増やして、コールセンターで受付を行っていくということである。5月6日からであるのでご利用いただければと思っている。
質疑応答
質問:接種は既に1週間前から始まっているということであるが、小山田福祉施設群で行っている中で何か不具合が出たりとか、ワクチンが余って捨ててしまったとか、そういうことは発生していないのか。
回答:現在、小山田福祉施設群での特に何らかの体調不良とか副反応という状況と、ワクチンの接種状況であるが、先週は280名の方が接種しており、報道でもあったが、初日に発疹が出たという非常に軽症の方が出て以降は、今のところ大きな体調不良や副反応の症状が出たとは聞いていないので順調に進んでいる。ワクチンのほうもたくさん入所者の方あるいは従事者の方がいるので、うまく無駄なく接種していると報告を受けている。(新型コロナウイルス感染症対策室)
質問:集団接種についてであるが、場所をいろいろ補完するとはいえ、やはり歩いて行くのがつらい高齢者の方が多いのではないかと予想されるが、その施設に行くまでの足となるようなものは何か考えているのか。
回答:高齢者の方で、集団接種場所に行きにくい方もいるが、それに向けてタクシーとかそういったことについて、今のところ予定していない。
ただ、どうしても難しい方でかかりつけ医がみえる方については在宅療養者という扱いで、先生方に打ってもらうことでお願いをしているので、会場に行けない方についても補完できるように体制のほうは考えている。(新型コロナウイルス感染症対策室)
市長:これは注視していかないといけないが、在宅医療の方は施設入居者という位置づけで区分されており、在宅医師に打ってもらえる。また、できる限りきめ細かくするために学校施設なども使って近くで接種できるようにしていくし、個別接種も始まると近くの診療所で打てるようになってくるので、これで大体はカバーできるのではないかと思う。ただ、本当に移動ができない方がどこまで、どういう状況でいるのかというのは、これから見定めながら判断をしていかなければならないのであるが、今そういう状況でカバーをしていきたいと思っている。
質問:在宅療養者の方については、入所者に入るという区分になるのか。
回答:表の2番の高齢者・介護施設等入所者などに入りまして、今のところ把握しているのは900名弱ぐらいと聞いている。(新型コロナウイルス感染症対策室)
質問:予約が始まると結構殺到するというのが各自治体で聞かれているが、その対応策は何か考えているか。
回答:予約については、予約センター(電話327-5990)で受けるが、こちらのほうは4月の回線よりも増やして20回線で対応していくところで、受付の増強を考えている。(新型コロナウイルス感染症対策室)
市長:この36箱が本当に入ってくれば、1箱1,000人と考えて3万6,000人分ですので、ある一定程度の供給であると考えている。ワクチン供給次第になるが、例えば八王子市のようなことはないと考えている。すぐに予約は受け付けられないかもしれないが、全くつながらないとか、後回しになるとか、接種開始の5月27日以降はそういう状況にはならないと思う。そういうことも見計らって万全の体制で臨める状況でスタートしていきたい。
質問:5月から高齢者接種が始まって、7月から個別接種も始まって、市として大体高齢者全体はいつ頃までに終了見込みとか、終わりたいとかあるか。
回答:現時点であるが、先ほどのワクチンの入荷状況によっても異るが、今の予定では8月中旬から8月下旬頃を目途に高齢者の方を終えたいと思っている。できればもっと早くしたいが、今の接種スケジュールでいくとそのような予定である。(新型コロナウイルス感染症対策室)
市長:2回目も含めてである。
質問:あと、5月27日からの一般高齢者の接種であるが、これは5月6日から75歳以上を先に接種券を配って予約が始まり、予約が空いていたら5月20日から配る74歳以下の人も5月27日から受けられるという状況なのか。
回答:受付の締め切りがあり、基本的に接種日の1週間前には予約を締め切るので、まず27日からは特に重篤化、重症化が予想される75歳以上の方の受付していくことになる。(新型コロナウイルス感染症対策室)
質問:4月26日と5月3日の週の2週間で8箱の入荷予定なのか。
回答:そうである。ただ、26日の週は恐らく1箱、5月3日の週に7箱入ってくると思う。以前からの説明で4月5日の週に小山田福祉施設群向けに1箱届いており、4月26日の週に小山田福祉施設群の2回目の1箱が入荷すると聞いている。その後、ただ一遍に入るかどうか分からないが、予定では5月3日の週に7箱が入荷する予定である。(新型コロナウイルス感染症対策室)
質問:相談窓口に現在までにどのぐらいのお問合せがあるのか。20回線に増やすということだが、今現在何回線なのか。
回答:現在、4月中は3回線であるが、これを20回線に増やす。問合せの集計数については、改めて広報を通じて資料を出させてもらう。
質問:問い合わせ内容でどんなことが一番多いのか、その概要はなにか。
質問:まず一番多いのは、いつから高齢者向けの接種が始まるのかということや、ワクチンの効能とか副反応の話の問い合わせが多いと把握している。件数は改めて提供します。(新型コロナウイルス感染症対策室)
その他
質問:今日にも県が緊急警戒宣言を出すのではないかという話があったのだが、本市の感染者がすごく増えている状況が前回の会見から変わっていないこともあるので、市長としてどのようなことを再び訴えていきたいかお聞きしたい。
市長:県が今日の緊急警戒宣言をどのような中身にしてくるのかは、まだ伝わっていないので何とも言えないが、今、本市においても非常に厳しい状況にあることは変わりなく、三重県の感染の中心であるのが本市であることも認識している。
やっている方も本当に多いのだが、やはり基本的な感染防止対策の徹底をお願いしたい。今、事業者でも感染防止対策を徹底している中でも、感染が拡大しているケースが見られる。変異株の関係だという認識はしているが、今までの感覚では防ぎきれないケースも出てきているのが実情である。いま一度、市民の皆様には気持ちを再度引き締めてもらい、3密回避であるとかマスクの着用であるとか手指消毒であるとか、基本的な感染防止対策をしっかりと行ってもらいたい。
時短要請はないというふうに聞いているが、私の認識としても飲食店のクラスターはあったが、飲食店で爆発して発生が起きているという理解ではないということは県との共通認識である。ただ多様なところで感染が拡大しているので、油断せずに、しっかりとそれぞれが気持ちを持ち続けることが大事だと思う。