令和03年03月26日 記者会見要旨
問い合わせ番号:16188-1347-7816 更新日:2021年 3月 26日
市長定例記者会見
日時
令和3年3月26日(金曜日) 午前11時00分~
場所
総合会館7階 第1研修室
出席者
報道機関
朝日新聞、伊勢新聞、NHK、共同通信社、CTY、中日新聞、日本経済新聞、毎日新聞、読売新聞
市側
市長、渡辺シティプロモーション部長、内田総務部長、柴田総務部人事課長、長谷川スポーツ・国体推進部国体推進課長、井垣財政経営部管財課長、磯村政策推進部参事・秘書国際課長、
森シティプロモーション部参事・広報マーケティング課長
発表事項1.令和3年度人事異動について
市長:今年度最後の記者会見となる。1つ目は、来年度、令和3年度の定期人事異動の報告である。お手元にお配りした資料にもあるとおり、来年度に向けて本市では異動規模848人ということで、正規職員数3,083人の体制で新年度を迎えるという状況である。そして、今回の人事異動の主なポイントを幾つかお伝えしていきたいと思う。まず、来年度は三重とこわか国体・三重とこわか大会があるということから、大きな組織改編は行っていない。既存の組織でしっかりとコロナ対応、また三重とこわか国体・三重とこわか大会の対応を行っていくというところである。そういった中でも、保健所の人員を大幅に強化した。またワクチン接種に向けた新型コロナウイルス対策室の人員を強化したというところが特徴となっている。例えば、保健所の保健予防課。コロナ対応にあたる課であるけれども、現在の正規の職員17人から19人で2名増員。そして新型コロナウイルス感染症対策室においては、現在の6名から8名で2名増員ということである。兼務の職員もおり、兼務職員は保健予防課はプラス4人、そして新型コロナウイルス感染症対策はプラス5人ということで、保健予防課は総勢6人増、新型コロナウイルス感染症対策室は7人増ということになる。こういった体制でコロナ対応にあたっていくというところと、来年度、新しく理事を設けている。この理事であるが、総務部の担当理事となる。そして、担当業務としては働き方改革推進、デジタル化推進というものをしっかりとやっていく担当ということにしている。これは、本市は働き方改革に注力をしているわけであるけれども、なかなか時間外勤務の状況が改善されない状況にもあり、さらなる有休取得であるとか、育休取得促進を行っていく必要があるということで、担当の理事を置いて働き方改革に全力で取り組んでいくという本市の姿勢である。さらには、国の動きでもあるようにデジタル化を進めていくという流れの中、本市でも来年度に、例えばオンライン申請なども含めた情報化実行計画を策定していくという大きな計画策定が待っているので、こういったデジタル化をしっかり取り組んでいくということも含め、この担当理事を置いたというところである。あと、女性職員の登用というところであるけれども、来年度は新たに部長職として、シティプロモーション部長に女性職員を登用するということになる。本市の部長級は病院も含め、女性は計6人ということになっている。また、新型コロナウイルス感染症対策室に保健師として女性職員を参事として専任で登用するというところである。また、課長ポストとして2人を任用している。新たに教育総務課長、また教育支援課長、この2名が課長ポストで女性登用というところであり、課長ポストには14名の登用となる。女性の管理職の総数は、10人増えて86人となっており、女性管理職の割合が21.4%となり、初めて20%を上回り過去最高となった。ちなみに令和2年度、1年前の全国的な平均値を見てみると、国の関係機関では5.9%、都道府県では11.1%、市町村では15.8%ということであるので、1年前の数字ではあるけれども20%を超えてきたということは、非常に全国的に見ても女性管理職の割合が多い役所ということになる。その他の項目として、これも記者会見等で何度も触れているけれども、就職氷河期世代の採用を新たに行い、来年度から採用がスタートする。結果、合格された方が7名いたけれども2人辞退があり、就職氷河期世代の新規採用という意味では5人ということになる。また現在、本市で行っているスポーツ枠では1名が新たに採用となり、4月から職務に従事していただくということになっている。四日市市の来年度の定期人事の主なポイントは以上となる。
質疑応答
質問:今回、女性職員がこれほど多く増えたというところであるが、市長として期待されること、またはその狙いについて教えていただきたい。
市長:やはり女性が働きやすい職場づくりというのを、四日市市役所はずっと力を入れて進めている。そういった中で、職場で女性が活躍してくれた結果がこういった結果につながっていると私は思っている。世の中でも女性がどんどんどんどん活躍していただけるような環境づくりというのは必要であると思っているので、本市でもこういった流れを継続していきながら、積極的な女性登用というのを進めていきたいと思っている。まだまだ途上であるので、これからも取組は進めていくというところである。
質問:さらに期待されることというのはどうか。
市長:管理職においては男性が多かったという状況もあるので、やはり男性目線での取組に比重がある状況であったけれども、そういったところに新しい女性目線というのを入れていただき、新たな風を吹き込んでいただけたらありがたいと思っている。
発表事項2.国体炬火の採火イベントについて
市長:2つ目である。炬火の採火イベントについてご報告をさせていただく。まず、炬火というのは何なのかというと、聖火リレーでオリンピックが始まっているけれども、オリンピックの聖火にあたるものであり、今年行われる三重とこわか国体・三重とこわか大会の開催期間中、選手を見守るシンボルとなる火ということである。その三重とこわか国体・三重とこわか大会において、三重県下の全市町で火をおこして1か所に集めるというセレモニーがある。総合開会式で1つに集めるということになっており、その四日市市での火おこし、炬火の採火を行うということになる。県内全市町、29自治体でこの炬火の採火イベントが行われるわけであるけれども、四日市市がそれを最初に行うというところである。4月18日11時から、イオンモール四日市北で行う。お手元の資料に写真が載っている。こにゅうどうくんが火をおこしている写真であるけれども、これはマイギリという火おこしの道具であり、このマイギリを使用した火おこしを行っていくというところである。この採火については、各市町で様々なやり方があるけれども、四日市市では3回に分けて行うという計画をしている。その1回目が4月18日ということである。2回目は5月から6月の間に、そして3回目は7月から8月の間に実施をするということである。そして、その3回に分けた火を8月13日に集火式を行い、「四日市市の火」という意味で集火式を行って、総合開会式に持っていくという流れになる。その1回目の火おこし、採火というところである。先ほど話したように、イオンモール四日市北で行うわけであるけれども、先着48名ということで、どなたでも火おこしに関わっていただけるというところである。三重県で最初の取組ということもあり、注目を集めることになろうかと思う。ぜひとも盛り上げて、三重とこわか国体・三重とこわか大会の成功に結びつけていきたいと思っている。
質疑応答
質問:この炬火の採火であるけれども、一人一人皆さん火をおこすと、その火はどうされるのか。要するにその回ごとに1つにまとめて、ずっと保存しておくのかとか、そこらへんの採火の後の火について。
回答:3回に分けた火を、それぞれハクキンカイロに保存していき、それをまた集火式のときにもう一回火に戻して、それを3回分の火を1つの火にするということで、四日市の火をつくるというふうに考えている。(国体推進課)
質問:そうすると、それぞれ個人の方が小さく火種をつくられる。それを採取というか、全部まとめて保存するという感じになるのか。
回答:当日は48名の方におこしていただくが、その火を最初入れるとその火で火がおきるが、次の人からはそこの火を足していっていただき、ずっと採火中は1つの火が燃えているところに自分がおこした火が加わっていくというような形で、火おこしをずっと行っていく。(国体推進課)
質問:火種を足していくということか。
回答:そうである。(国体推進課)
質問:このマイギリというのは、何か四日市と関係があるのか。
回答:特に関係はないが、例年、各先催の国体でも火おこしはマイギリを使って行われる場合が多い。(国体推進課)
質問:定員48人というのは、別に四日市市在住とかというくくりもないのか。
回答:特段、設けていない。当日、先着順で受けさせていただく。(国体推進課)
発表事項3.市庁舎窓口案内における人工知能(AI)接客システムの実証実験の開始について
市長:市庁舎窓口案内における人工知能(AI)接客システムの実証実験を、新たに開始するというところである。市役所の本庁舎1階にデジタルサイネージを配置する。皆さん方の左手側にあるのがデジタルサイネージになるけれども、これが人工知能(AI)を持っており、そのAIを活用したチャットボット(チャットボットというのは、質問に対する回答ややり取りをするということ)による接客システムを実施していく。まずは、実証実験からというところである。人工知能を活用したチャットボットを役所に配置するというのは、全国的にも幾つかの取組はあるようである。川崎市とか藤沢市でやられているようであるけれども、県内の自治体では初めての取組となる。実際に4月1日から実証実験をスタートさせていくわけであるけれども、市役所1階の南玄関口の正面に配置をする。写真はお手元にあると思う。主な特徴として、また後で見てもらうが、実はAIさくらさんという女性のキャラクターがいる。来庁者がこのAIさくらさんに話しかけると、データベースに基づいた回答がしてもらえるということになる。コロナ対応ということもあり、タッチパネルであるけれども非接触センサーを搭載しており、画面に触れなくても操作ができる。感染防止対策も行われているというところである。このAIさくらさんは経験を積んでいくと熟練していくということになっているので、様々な質問を投げかけていただいて蓄積されていけば、より精度の高い回答になっていくということである。立ち上がりはまだまだ課題はあるかもしれないが、たくさん質問していただければその分どんどん賢くなっていくということである。また、多言語対応も行っている。まずは6か国対応。日本語・英語・中国語・朝鮮語・ポルトガル語・スペイン語が対応可能であるけれども、実は本市はベトナムの方が非常に増えているので、スタートから遅れるけれども4月中にベトナム語を対応可能にしようということである。4月中には7か国語対応になる予定である。AIさくらさんは多くのところで活躍されていて、成田空港であるとか、羽田空港、近鉄名古屋駅でも見ることができる。そういった公共交通機関というのが結構多いというのは聞いているけれども、それを四日市市役所に来ていただいたというところである。AIさくらさんの特徴は、きれいな女性であるけれども、本市マスコットキャラクターこにゅうどうくんとコラボしてもらっているというところである。であるから、四日市市オリジナルの画面ということになっている。かわいいこにゅうどうくんがAIさくらさんの肩に乗っているという状況になる。このAIさくらさんの本格稼働は令和4年度、1年後を予定している。この1年間は実証実験を行うということである。1年間通して行っていきたいと思っている。であるから、今は窓口案内が1階のフロアにあり、常時1名から2名の職員が常駐しているわけであるけれども、この体制を1年間は維持したままAIさくらさんと併用していくということである。1年後、AIさくらさんがどこまでのパフォーマンスになっているのかということもあるけれども、もしかすると職員の代替となれればいいというのが希望ではある。これは実証実験をやりながら見ていきたいと思っている。百聞は一見にしかずということであるので、早速これを実演してみる。実は私も初めてやるので、どんなことになるのかよく分かっていない。
(AIさくらさん 体験中)
市長:こういうことであるので、また皆さんも後でやっていただきたい。
質疑応答
質問:どこかの商業施設に自動検温装置というのか、体温を自動的に測るという機能はこれにはないのか。
回答:その装置というのは実際にある。今回はまだ設置してないというところである。(管財課)
質問:予算措置がついたら、そういうものも将来的には考えるのか。
回答:将来的には考えていきたいと思っている。(管財課)
質問:このAIさくらさんというのは、いろんなところに設置されているというが、名前も全部このAIさくらさんと共通なのか。
市長:私も名前は新しくしてはどうかと言ったが、AIさくらさんで統一されているらしいので、これはAIさくらさんということである。
質問:これはどこのメーカーの機械なのか。
回答:ティファナ・ドットコムが提供する人工知能の接客システムのキャラクターである。(管財課)
質問:このAIを導入することの効果というのが、どういうところにあるのか。コスト面なのか、そういう機能がより便利になるということなのかということと、あと導入事業費を教えていただきたい。
市長:まず、このデジタルサイネージを活用するということは、その職員の働き方改革にもいずれつながっていくのではないかと思っている。先ほど話したように、窓口案内が1名から2名常駐しており、もしその役割をAIさくらさんが代替できるのであれば、その職員を削減することも可能であるし、一方で市民サービスという意味では、どんどんノウハウが蓄積されていくので、窓口案内の職員もかなりの蓄積はあるけれども、相当な情報量が詰められることになるので、市民の皆さんにとってもかなり利便性は高まってくるのではないかと思っている。あと、デジタル化を進めていくという話を先ほどもさせてもらったけれども、こういった話題性のある取組をどんどん打っていくことで、四日市市がデジタル化に前向きなんだというプラスのイメージも発信できるということもあるし、市民の皆さんにとってもそういった共通認識を持っていただけることができると思う。最初は楽しいと思うので、市役所で密になってはいけないけれども、こういった体験をちょっとやってみようかということで足を運んでもらうのもいいということで、様々な効果があることを期待しているというところである。
回答:導入費については、およそ300万円。ランニングコストは、およそ400万円ぐらいである。(管財課)
質問:このAIさくらさんの機能の中で、いわゆる万が一の事態が起きたときに緊急避難の誘導とかそういうようなこともできるのか。
回答:今のところそこまでは、機能として内蔵してない。(管財課)
質問:いわゆる案内業務か。
回答:案内業務になる。(管財課)
質問:たしか四日市市は既にAIチャットという、ネットでのAIを導入されているけれども、それの蓄積したデータもこちらとリンクして、どんどん双方でバージョンアップ、データの情報処理を蓄積していくのか。あと先ほどのランニングコストであるけれども、ランニングコストにはどういうものがかかるのかということが分かれば教えていただきたい。
回答:まず、ネットについて、今回はまだ1階のデジタルサイネージを置いて使っていただくという形であるけれども、これはブラウザになっているので、スマホとかネットがつながる端末であれば、どこでもつながる24時間365日というのを展開していこうと考えている。保守点検の内容については、使っていけば分からない質問とか答えられない質問がある。そういうのをAIさくらさんが覚えていくのに、この協力会社と一緒に構築して修正していくというのと、緊急時のシステム障害に対して早急に対応していくというのがランニング費用である。(管財課)
質問:そうするとネットとは、今後つなげてやっていくということなのか。まだつながってないということか。
回答:今の段階ではまだつながってない。できる限り早くそういう展開をしていきたいと考えている。(管財課)
質問:実際に使用されてみた感想と、これからの実証実験本稼働へ向けた期待を教えていただきたい。
市長:私も先ほど初めて体験させてもらったところであるが、意外と聞き取りも上手にしてもらっているし、この回答も滑らかな口調で回答してもらってスピーディーなやり取りができた。思っていた以上にAIさくらさんは活躍してくれるのではないかと、かなり期待しているところである。今後、職員不足という時代もやってこようかと思う。働き方改革の面もあるし、こういったAIとかコンピューターがやっていただける部分で、代替できるものはどんどん代替していきながら、職員も本来つかなければならないような仕事に配置を転換していけるような、効率的な人員配置にもつながっていくと思っているので、まずは窓口案内という意味であるけれども、こういった横展開ができればどんどん積極的には取り入れていきたいと思っている。
質問:資料でいただいている画面イメージで、標準モードとバリアフリーモードとあるが、どう違うのか。
回答:車いすをご利用の方が使いやすいために、バリアフリーモードというものを設けている。(管財課)
市長:これは、画面が立った人の目線になるのか、低い目線になるのかがあり、車いすのマークを押すと画面が下がる。
質問:先日、VACANのAIシステムを活用した避難所の空き情報システムというのを運用始めているかと思うが、市長が先ほどおっしゃった横展開という中で、今市長の頭の中でイメージしている横展開のフィールドというか、業務というのが具体的なものがあるようでしたら教えていただきたい。
市長:実際にAIさくらさんは市民の方とやり取りを直接行うことになるので、市の業務においても、市民の方とやり取りを行う業務がほとんどだと思う。やはり頭を使わなければ対応できない部分は結構あるけれども、このAIさくらさんがどこまでやってくれるのかというのをしっかりとこの1年間で見定めた上で、どこまでの業務をこのAIに任せられるのか、任せられないのかといった整理は今後していかなければならないし、もしほかの業務でもAIが担っていけるような業務があるのであれば、そこで積極的に展開をしていきたいと思っている。まずは1年間、ちょっとAIさくらさんのパフォーマンスを見ていきたいと思っているし、経験を積んでもらいたいと思っている。
質問:主に照会業務ということを市長がおっしゃったけれども、先ほど市長が質問されたら、こにゅうどうくんの概要が説明された。今現在どこらへんまでというか、市の業務案内だけではなくて、例えば市の歴史だとか、あと市の観光で、ここから近い観光名所はどこかなど、そういったところまで学習して情報が蓄積されているのか。
市長:私もこにゅうどうくんのことについて、ここまで詳しく答えてくれるとはわかってなかったが、いろいろ仕込んでいた。どこまで準備するのかということである。
回答:内容について、主には庁舎案内という形になる。ただ、データが蓄積していくという形になるので、市民の方がどういうことを聞きたいのかというのがあると思う。例えばこにゅうどうくんについて知りたいというのは、よく意見としてあるということが想定されたものであるから、今回そこまでを反映させてもらった。そういうデータを取りながら、ユーザーのこれをつくったほうがいいというQ&Aから覚えさせていくという形まで考えている。(管財課)
市長:であるから、どんどん質問してもらったらそれに答えられるような形になってくる。
質問:そうすると、先ほどのランニングコストの中にデータのアップデートをしていくという中に、答えられなかった観光名所はどことか、そういった答えられないものについてどんどんどんどんデータが蓄積されていくということか。
回答:そのとおりである。(管財課)
質問:どういう質問があったかというのは、蓄積されていくわけか。
回答:そのとおりである。(管財課)
質問:それに答えられなかったもののうち、これは答えられたほうがいいだろうというふうに判断したものは覚えさせていくということか。
回答:そのとおりである。(管財課)
追加発表事項.新型コロナウイルス感染症の感染者発生について
市長:新型コロナウイルス感染症に関する件である。項目にはなかったけれども、急遽発言させていただく状況になったので、この時間をお借りして話をさせていただく。詳しくは毎日情報発信させていただいているように、市の保健所から午後に報告をさせていただく。私からは今回、本日発表分が6名いるが、この6名の中で多くの感染があった場所があり、本市で5例目となるクラスターということで認定をして進めているというところである。市内の飲食店であり、接待を伴う飲食店である。市内の飲食店でのクラスター発生は初めてということもあり、大変市としても重く受け止めているところである。3月に入り、警戒宣言も終えて四日市市も落ち着いてはいたけれども、ここ最近発生者数が徐々に増えてきているという実態がある。気になるところは、まだまだ3月に入って20数件であるけれども、半数以上が感染経路不明という状況であり、こういった感染経路が不明の方が増えてくると総数も増えてくるという傾向にあるので、これはしっかりと取り組んでいかなければならないと改めて感じているところである。詳細は、午後の保健所からの報告でさせていただくが、年度替わりということもあり、気の緩みもあろうかと思う。しっかりとした感染症対策に徹底してもらうということ、三密を避けるなどそういった取組はしっかりと行っていただきたいと思っている。また感染者やその家族、医療従事者への偏見差別につながる行為や人権侵害、誹謗中傷は絶対に行わないようお願いをしていきたいと思っている。若干増加傾向にあるし、飲食店でのクラスターということもあり、非常に大きなインパクトはあるけれども、引き続き気を引き締めて取り組んでいくというところである。
その他
質問:先ほどのコロナの件について、この時期は送別会とかいろいろと年度替わりに異動するということもある。春休みにも入ったしということもあるが、改めてその時期を踏まえての市民の方に訴えたいことと、あとはこの予算編成の中でも飲食店に対する支援ということを続けてきた中での、このクラスター発生で結構ショックが大きいと思うので、それを踏まえて今後の経済との両立についての考えも聞かせいただきたい。
市長:年度またぎということもあり、様々な機会もあろうかと思う。三重県は警戒宣言が解除されているので、自粛ばかりでは駄目という現状もある。であるから、全てを控えろというわけではないけれども、大規模な宴会であるとか、長時間の飲食というのはできる限り控えていただきたいということと、三密回避には徹底をしていただきたいと思っている。また、飲食店への支援も本市は力を入れてやってきたわけであるけれども、これまで飲食店でのクラスターというのがなかったというところもあり、しっかりと対応していただいていたとは思うが、今回初めてのクラスターということを受け、改めて飲食店の皆様にも店内での感染防止対策の徹底というのを取り組んでいただきたいと思っている。今、まちなかにも人が戻りつつある状況であるので、しっかりと対応していただくことによって、市民の皆様の安全・安心を守りながら経済を回していくという両立を何とか図っていきたいと思っている。
質問:先日、三重県議会がアウティングを禁止する条例を可決して、都道府県としては初めてだったということであるけれども、県内であるといなべ市とか同じような条例を制定されているが、市長の受け止めと四日市市としてはどういった対策や条例をやっていくつもりなのか、お聞かせいただきたい。
市長:三重県議会で条例が可決されたということであるけれども、これは以前からそういう条例の取組は行うということはもちろん承知していた。本市としても、何を行っていくのかというところは庁内議論としてはあったわけであるけれども、まずは三重県の条例の動向を見定めていきたいと思っていた。今回、パートナーシップに関しても一定の認証を県が行っていくという理解ではいるけれども、そういった中で、やはり県下統一的な取組が必要であると考えているので、この条例を踏まえてそれを補完する必要があるのかどうか、そしてまたその条例が実際にどこまで各市町への業務に影響を与えるのかということを見定めた上で、しっかりと対応はしていきたいと思っている。
質問:現時点では県の対応を見ていくということか。
市長:実際に県の対応を待っていた状況であるので、条例可決を経て実際に実務的にどういう状況になっているのかというところを見定めた上で、市としての対応を行っていきたいと思っている。
質問:先日、次世代モビリティの3Daysが行われたと思うが、それを受けてまだ1週間しか経っていないが、今時点での受け止め、手応えなどを教えていただきたいのと、今後の自動運転のこれからの展開というか、今回は実証実験的にやったと思うが、今後も何か考えているのか教えていただきたい。
市長:自動運転においては、会議体を設けて今取組を進めており、その一環の3Daysというイベントであった。であるから、これからどんどんどんどん精度を高めていきたいというのはある。先日3Daysのイベントであるけれども、自動運転走行をしてみるだけではなくて、やはり有識者の方とか関係者の方を招きながら、いろんな議論ができたというのは非常に有意義であったと思っている。そういった意味では、四日市市の自動運転に対する前向きな姿勢を市民の皆様、そして世間にアピールできたと思っている。自動運転は、先ほども申し上げたように走らせるだけでは意味がないので、そのときのパネルディスカッションでも話したけれども、やはりまちづくりとともに進めていかなければ、これは意味がないものと思っているので、今、中心市街地の再開発プロジェクトを強力的に進めていこうとしている。それと並行していく形で、しっかりと自動運転の精度をあげていきながら、まちの再開発を補完できるような、そういった自動運転を実現をしていきたいと思っているので、まだまだ頑張って取り組んでいくというところである。
質問:そのまちづくりの点も、もう一度聞きたい。バスタの動向が今どうかというところと、あとは近鉄が最近ちょっとホテルの幾つかを売却するというような話も出たが、ちょっとスターアイランドの話が今の現時点でどう受け止めているかというのを教えていただきたい。
市長:まず、バスタであるけれども、これは国の事業であり国が決めるということがまず1つのスタートになる。国の意思決定、来年度予算に向けての決定、発表が今月末にもあるというふうに聞いているので、早ければ来週の早い段階で事業化の可否が分かると思っている。事業化が実現するものと私は信じているけれども、それをいいスタートにしたいと思っているし、事業化が決まった際には関係者の方と大いに喜びを分かち合いたいと思っている。何とか事業化してほしいというそういう状況である。もう近々分かると思う。あと近鉄ホールディングの件であるが、私も昨日ニュースを見てびっくりした。資産を売却してサービスに特化していくという、そういう方針を示されたわけであるけれども、そういった意味では多額の投資をする案件になってくるので、スターアイランドの跡というのはどうなるのかと私自身も個人的には思った。ただ、従来の方針からすると、しっかりとスターアイランドの跡地は開発をしていくという意思確認ができているので、今はそれを信じて、それぞれの計画の構想をつくっていくということは進めていきたいと思っている。特に、スターアイランドの跡地の件で近鉄から何かがあったということはないので、約束どおりというか、申し合わせどおり計画を進めていくということである。