令和02年12月04日　記者発表資料　企画展「昭和のくらし　昭和の風景」の開催について

　博物館では、令和3年1月2日（土）から2月28日（日）まで、市制123周年記念　企画展「昭和のくらし　昭和の風景」を開催しています。

• ◆会　期　　令和３年1月２日(土)～２月２８日(日)
  毎週月曜日休館（祝休日の場合はその翌日）
  午前９時３０分から午後５時　入館は閉館の３０分前まで
• ◆会　場　　そらんぽ四日市（四日市市立博物館）　　４階　特別展示室
  〒５１０－００７５　四日市市安島一丁目３番１６号 TEL０５９-３５５-２７００
• ◆観覧料　　一般　４００円、高大生　３００円、小中学生以下は無料
• ◆開催趣旨　
  　この「昭和のくらし 昭和の風景」展は、生活の全体像を捉え当時のくらしそのものを体感できるようになっています。また、小学３年生の子どもたちが主体的・対話的で深い学びができるよう学習活動を支援することも主な目的として、当館が所蔵する資料（くらしの道具）を中心に紹介しています。
  　電気製品が一般家庭に普及する以前のくらしは、今の子どもたちにとって教科書で学習しただけでは理解しにくいことばかりです。「実物を見る」「体験する」という活動を通して理解を深め、長い間使われてきた道具は先人たちの知恵の結晶であり、昔の人たちが道具を大切に使ってきたことを子どもたちに実感してもらえればと考えます。
  本展では、電化製品が少しずつ家庭に入り、豊かなくらしの訪れに胸をふくらませていた「昭和３０年代」と、それまでの電気・ガス・水道がまだ家庭では便利に使えなかった「昭和初期」の２つのテーマ展示を中心に、くらしの道具を視点にしながら市や人々のくらしがどのように移り変わってきたのかを紹介します。
    東日本大震災以降、省エネ、節電が叫ばれる中で、グリーンカーテンやうちわ、自転車といったエネルギーに依存しないものが見直されるようになったり、新型コロナウイルスの影響で私たちの生活様式に新たな制限ができたりしました。これらのことは、私たちのこれまでのライフスタイルに対する意識が大きく変化していくことの現れであると思います。
  今一度、昭和の道具を見直すことで、「心の豊かさやくらしの便利さとは何か」を問い直し、「いま」のくらしを見つめなおす機会にしていただければと思います。
  また、現在の昭和を懐かしむ風潮は、今の私たちの生活が見落としてしまったものを見出そうとしているようにも思われます。それが何なのか見つけ出すヒントを来館者と探っていけるものにしたいと考えています。
    今年度の展示では、新たにコーナー展示として「農機具の歴史」コーナーと「昭和３０年代の四日市市街地」（ジオラマ）のコーナーを設けます。機械化されていなかったころの農機具を中心に、先人たちの道具に対する知恵や工夫を知り、また、鉄道が整備され交通の便が良くなり経済の発展につながっていった様子を市街地のジオラマ展示で当時を振り返ります。
  この展覧会では、当時を懐かしむ同世代同士はもちろんのこと、博物館が大人たち（祖父母、父母、地域の高齢者など）と子どもたちとの出会いの場となり、世代を超えた学び合いの場になることを目指しています。
• ◆展示構成
  1. テーマ展示（館蔵資料を使って民家を実物大に再現）
     （1）昭和の初めごろのくらし（昭和初期～終戦直後）
     （2）今から４０～６０年ぐらい前のくらし（昭和３０年代～昭和５０年代）
  2. コーナー展示
     （1）農機具の歴史　　　　（2）昭和３０年代の四日市市街地（ジオラマ）
     （3）昭和の生活道具　　（4）昭和３０年代の教室・保健室・学用品・給食
     （5）たばこ・駄菓子屋　　（6）鉄道の変遷・三重国体
     （7）さわれる体験コーナー
• ◆関連行事等　
  • 子ども博物館教室　ワークショップ「むかしの道具を使ってみよう」
    • 日　時　　令和３年１月１７日（日）  １０:００～１２:００
    • 対　象　　小学１年生～４年生（２０人　事前申込制）
    • 場　所　　講座室・４階特別展示室
    • 参加費　　２００円
    • 講　師　　博物館職員
  • 展覧会行事「昭和のあそび」
    • 日　時　　令和３年２月１１日（木・祝）  １０:００～１２:００
    • 対　象　　小学生～中学生 　
    • 場　所　　講座室・４階特別展示室 　
    • 参加費　　小中学生は無料、保護者は要観覧券 　
    • 講　師　　博物館職員
• ◆内覧会
  • 令和２年１２月２３日１３：３０～１６：３０の日程で行います。事前にご連絡ください。

【事務担当】博物館　企画普及係　野口　裕　０５９−３５５−２７０２