令和02年10月16日　記者発表資料　じんけんフェスタ２０２０の開催について

　「人権の世紀」といわれる２１世紀において、社会を構成するすべての人の人権が尊重される社会の実現に向け、広く市民が人権について考える機会を提供し、一人ひとりの人権意識の高揚を図るために「じんけんフェスタ２０２０」を開催します。

　１９９１（平成３）年に市独自の催しとして、人権週間（注：）に合わせた講演会を初めて開催し、その後、２００４（平成１６）年から「じんけんフェスタ」の名称で現在の形となり、今回１７回目となります。プログラムの特色は次のとおりです。

注：人権週間・・・世界人権宣言の趣旨と重要性を広く日本国民に訴えかけるとともに人権尊重思想の普及高揚を図るための週間。1948年12月10日の国際連合第3回総会において世界人権宣言が採択されたことを記念して、1949年に法務省と全国人権擁護委員連合会が12月10日を最終日とする1週間（12月4日～12月10日）を人権週間と定めました。

　よっかいち人権大学あすてっぷの修了式後に、今年度は、人のつながりの大切さや子どもの人権、反戦・平和を描いた映画「あの日のオルガン」を上映します。

　映画は、太平洋戦争末期、子どもの命を守るため 誰も行ったことのなかった園児の集団疎開、いわゆる「疎開保育園」を敢行した若手保母（保育士）たちの実話に基づくお話です。 託された子どもたちの命を守り抜こう、未来へつなごうと願い強い信念で 時代を切り拓いていく姿は、今を生きる私たちにも大きな勇気と希望を与える内容です。 また、映画では主に保母（保育士）たちの活躍が描かれていますが「疎開保育園」が成立した背景には、「子どもの未来をまもった大人の判断と、保母（保育士）・親・地域の３者の協力関係」がありました。

　そのため、映画に先立ち、東京福祉大学 保育児童学部 講師の西脇二葉さんから、都会から疎開してきた保母（保育士）や子どもたちを受け入れ支えた地域の人々の奮闘等についてご紹介いただきます（ビデオメッセージ）。 戦禍でそれぞれ生きることが難しい時代であったにもかかわらずこれらを受け入れ、子どもの命を守るため支えあった人々の姿は、コロナ禍にある今、ぜひお伝えしたい内容です。
 

1. 開催日　　令和２年１２月６日（日）
    
2. 場所　　　四日市市文化会館　第１ホール
    
3. 主催　　　四日市市、四日市市教育委員会、北勢人権啓発活動地域ネットワーク協議会
    
4. 主な催し　≪第１ホール≫　映画上映・メッセージ放映など

　（１）午前の部

• よっかいち人権大学あすてっぷ修了式
  時間：　１０時～１０時１５分（９時３０分開場）
   
• 映画に寄せて(ビデオメッセージ) 
  時間：　１０時２０分～１０時３０分（修了式に引き続き開催）
  講師：　東京福祉大学 保育児童学部 講師　西脇 二葉さん
  講師紹介：　疎開保育の調査を行っており、映画「あの日のオルガン」へ資料協力で協力された。戦時下の子育ての歴史、保育者の専門性、親としての思い、疎開保育園を支えた地域の大人たちの姿など今にも通じる子どもの人権に関する視点についてお話いただく。

• 人権週間記念映画上映
  時間：　１０時３０分～１２時２９分（修了式に引き続き開催）
  映画：　「あの日のオルガン」　
  内容：　太平洋戦争末期、日本で初めて未就学児を集団疎開させ、大切な命を守りぬこうとした保育士たちの実話に基づく作品。子どもの人権、反戦平和に関する映画。

　（２）午後の部

• 映画に寄せて(ビデオメッセージ) 　〔午前の部の内容と同じです〕
  時間：　１３時３０分～１３時４０分（１３時開場）
  講師：　東京福祉大学 保育児童学部 講師　西脇 二葉さん
   
• 人権週間記念映画上映　〔午前の部の内容と同じです〕
  時間：　１３時４０分～１５時４０分
  映画：　「あの日のオルガン」　 

　今年度は、新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、会場を第1ホールのみに限定します。また、事前申込み制（会場収容数の半分以下の各回500人を定員とする）とし、感染症対策を徹底した上で開催いたします。（例年実施している人権啓発に関する展示や、人権ポスター・作文の表彰式、福祉団体の物品販売、中庭イベント等の開催は今年度実施しません。）

【問い合わせ先】　四日市市　総務部人権センター　（担当：樋口）　電話：059-354-8609