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令和02年06月04日 臨時記者会見要旨

問い合わせ番号:15925-4264-6010 更新日:2020年 6月 4日

市長臨時記者会見

日時

令和2年6月4日(木曜日) 午前11時00分~

場所

総合会館8階 展示室

出席者

報道機関

朝日新聞、伊勢新聞、NHK、CTY、CBCテレビ、時事通信、中日新聞、東海テレビ、毎日新聞、三重テレビ、読売新聞

市側

市長、稲垣都市整備部長、伊藤都市整備部次長・都市計画課長ほか

国土交通省

秋葉国土交通省中部地方整備局三重河川国道事務所長、村松国土交通省中部地方整備局三重河川国道事務所計画課長ほか

 

発表事項.「近鉄四日市駅周辺等整備事業」の今後について

市長:本日は、「近鉄四日市駅周辺等整備事業」の今後について、というタイトルでお集まりいただいた。現在、四日市市では2027年のリニア中央新幹線の東京-名古屋間の開通に合わせ、近鉄四日市駅前、JR四日市駅前を魅力あるまちなかとして形成していく、そして交通結節機能の強化をしていこうということで、「近鉄四日市駅周辺等整備事業」を進めているという状況である。そういった中、大きな動きがあったので、ご報告させていただく。本市が近鉄四日市駅周辺等整備事業を進めていく一方で、国土交通省では交通結節機能の強化を図るため、「バスタプロジェクト」の全国展開を進めている。新宿にある有名なバスタ新宿に続き、現在、品川、神戸三宮、新潟において事業化されていると聞いている。さらに、次なる候補地として、札幌、仙台、呉、大宮、長崎、追浜などにおいて、検討が進められていると聞いている。こういった中、国土交通省において、本市、四日市市を「バスタプロジェクト」の候補地の一つとして検討していただけることとなった。この調査は、四日市市が取り組んでいる近鉄四日市駅からJR四日市駅にかけての「近鉄四日市駅周辺等整備事業」の一部として今まで計画していたバスターミナルについて、国の直轄事業となる「バスタプロジェクト」としての整備が可能かどうかということを調査するというものである。本市は、産業都市として発展を遂げてきて、製造品出荷額も全国11位という産業都市である。さらなる産業発展につなげていく部分、また新型コロナウイルスの感染拡大で地域経済も大きなダメージを受けている中、こういったまちのにぎわい、さらには交通結節機能の強化につながる「バスタ事業」という国の直轄事業の候補地として、四日市市が選ばれたということは非常にうれしく思っている。今後、「バスタプロジェクトの新規事業化」が実現していただけるように、しっかりと本市も国に働きかけをしていきたいと思っている。今回の「バスタプロジェクトの新規事業化」が実現すれば、中部圏で第1号のバスタが、この本市に整備されるということとなり、一大広域交通拠点の創出となる。本市のみならず、三重県にとっても大きな影響を及ぼすものになると確信をしている。これから1年ほどかけて検討していただくことになる。ぜひ、来年度に事業化していただけるように、しっかりと市としても努力してまいりたいと考えている。そして、この「バスタプロジェクト」が事業化された際には、国が進める「バスタプロジェクト」と、市が進める「近鉄四日市駅周辺等整備事業」の計画がそれぞれ相乗効果を発揮していくことになり、この四日市の発展に大いに寄与していくと確信している。本市が東海エリアを支える西の中枢都市として存在感を発揮し、確実な発展を遂げていくために国と連携をしながら、その実現に向けて一生懸命頑張っていきたいと考えている。

三重河川国道事務所長:国土交通省では、多様な交通モード間の接続、モーダルコネクトを強化し、集約型ターミナルを全国で戦略的に展開しているところである。民間ノウハウを活用して整備、管理、運営について検討する、いわゆる「バスタプロジェクト」といったものを現在推進中である。令和2年5月に成立した道路法改正においては、交通混雑の緩和や物流の円滑化のため、バス、タクシー、トラックなどの事業用車両専用の停留施設を道路附属物として新たに位置づけられること、また施設運営についてはコンセッション制度を活用することが新たに可能となったところである。今回、このような制度を活用し、近鉄四日市駅において利用者の利便性、快適性を向上させるため、国、市、交通事業者などの連携により、まちづくりと一体となった交通結節機能強化に向けた検討を、今後実施していきたいというふうに考えているところである。

市長:本日、国土交通省中部地方整備局三重河川国道事務所長、秋葉様にご同席いただいた。こういった形で、所長が一緒に記者会見をする機会というのは全国的にもなかなかないことであると聞いている。まだ、「バスタプロジェクト」の候補地の一つとして選ばれて、これから事業化に向けた検討が進められる段階ではあるけれども、市としては、こういった記者会見の場にも秋葉所長が同席していただいたというのは、極めて光栄なことであると考えている。さて、これから事業化していただけるように取り組みを進めていくわけであるが、有識者、交通事業者、行政等の関係者間で意見交換を行う場として、新たに「近鉄四日市駅バスターミナル検討部会」、そして「中央通り再編関係者調整会議」を設置した。そして、第1回の会議を開催したことを報告させていただく。なお、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、第1回会議は書面にて開催をしている。順次2回、3回と重ねていきながら、国土交通省が決めていく候補地として決定していただけるように取り組みを進めていくということである。

 

質疑応答

質問:バスタプロジェクトというものについて、少し簡単にどういったものなのかというのを説明していただきたい。
三重河川国道事務所長:少し繰り返しになる部分もあるが、多様な交通モード間の接続、モーダルコネクトと先ほど申し上げたけれども、バスであるとかタクシーであるとか、いわゆる交通モードの施設が点在している場所において、それらの施設を集約化して、管理、運営についても民間のノウハウとか活力を活用する。そういった手法について、今バスタプロジェクトとして、先ほど市長からも説明があった新宿などでも活用しているといったようなところである。
質問:バスタ新宿というのは既に稼働している。そこが普通のターミナルとどこがどう違うのか、具体例としてちょっと紹介していただきたい。
三重河川国道事務所長:バスタプロジェクトということなので、先ほど言ったようにどこがどう違うかというよりは、交通結節点上点在しているところを集約化するということになる。集約するときに、今回道路法を改正したが、そこを道路施設にするというところである。道路施設にすることによって、そこの運営管理について、本来であれば道路施設を国が持てば、国がそこの占用料とかも運営管理をしていたけれども、そこの運営管理権をコンセッション方式、つまり民間の活力を活用したような方法ができるようになることが、バスタプロジェクトとしての主なポイントになるかと思う。
質問:具体的なイメージとして、バスやタクシー乗り場とかを集約するとかというのであれば、いろんなところにあるような感じはするが、例えばそこに楽しめるようなまちづくり的な観点が入ってきたり、商業施設が整備されるなど、そのようなイメージを思っているのか。
三重河川国道事務所長:まさにそういうイメージだと思う。例えば集約化だけすれば、国が管理するだけの施設になるし、もしくは民間が管理するバスターミナルを造るということになると、例えば、特定の会社が運営するバスターミナルには、違う会社のバスが入ってこれない状況があるため、点在しているといったような現象が生まれているのだと思う。ただ、ここを一つ道路構造物として、つまり基盤のところは国が道路構造物と指定することで、そこに集約する施設について、例えば特定の鉄道事業者であるとか、もしくは違うバス事業者、タクシー事業者たちと連携をとりながら、その国がつくる基盤の上で施設を造る。そこで運営管理を民間にコンセッションという方法で行っていくということだと思う。例えば、そこに出す商業施設などについてもコンセッションという方法で民間による運営管理ができるようになるといったことだと思う。
質問:今の四日市の位置づけというのは、先ほど札幌、仙台、呉とかで検討が進められているという話だったが、そこと同列の状態ということで受け止めてよろしいか。
三重河川国道事務所長:そうである。
市長:イメージとしては、市としても、これまで近鉄四日市駅周辺等整備事業として、バスターミナルを集約していくという取り組みをしようとしていた。ただ、それは集約していくと、今3カ所に分かれているバス停を1カ所に集約していくということであったけれども、その取り組みに国土交通省が目をつけていただき、これであればコンセッション方式で運営していくバスタもあり得るのではないかというふうに判断してもらった。そうしたことから、単に3カ所を集約していくだけの計画から、さらに幅が広がっていく、民間のノウハウを用いた運営が可能になっていくということから、例えばこれはまだ今後の話であるが、路面バスだけを集約したところから高速バスなんかも入ってくるような大きな交通結節点になり得る可能性もあるわけで、今後詳細は詰めていくことになるが、国直轄の事業ということで大きな可能性を秘めてくる事業になってくるということでご理解いただければと思う。まだ詳細はこれからであるが、ただいろんなことができる可能性が生まれてくるということである。
質問:今回の選定について、先ほど候補地としてこれから検討されるということだったが、検討期間、要するに最終的に候補として正式に選定するというバスタプロジェクトの地点として実施するという可否を検討する結論というのはいつ頃出されるのかということと、先ほど市長が市としては近鉄四日市の周辺等整備基本構想を持ってらっしゃって、以前にも発表されて図面があると思うが、それとの兼ね合い、要するにこの検討部会によってその構想にも若干の修正だとかそういったことが出てくるということ、その2点を教えていただきたい。
三重河川国道事務所長:最初の質問は、いつ頃整備開始の決定がなされるかというご質問だったと思うが、まず答えで言うと未定ということになる。まずこのバスターミナル検討部会では、先ほどから市長と私から説明させてもらったとおり、そもそもこういったことができるといったことを、第1回目の会議で説明させてもらい共有させてもらったが、ここから具体的にこの地区にこことここのバスターミナルを一緒にしましょうであるとか、こういった停留所の分けにしましょうとか、例えばお店がこういったところも入ってこれるようにするかしないかとか、そういった具体的な整備計画をまずつくるということが優先なので、しっかり整備計画を作った上で、その後、本当に国として整備ができるかどうかといったことに入っていくので、まずは早く整備計画をつくるような作業を検討部会でやっていきたいと思っている。
市長:市としては意向という形でお話しさせていただくと、冒頭申し上げたように候補地として選んでいただいたことは光栄であると考えており、できる限り早いタイミングで事業化を望むということで、意向としては来年度の事業化を目指して検討を詰めていくし、国への働きかけも実施していきたいということである。それと、これまで近鉄四日市駅周辺等整備事業でバスターミナルの絵も描いてきた。これがあったからこそ、今回候補地に選ばれたということである。もちろんそれがベースにはなってくるが、事業主体が国直轄になってくると、国の意向も踏まえていかなければ事業は成り立っていかないので、そういった中で国と元々あった我々の計画を照らし合わせながら、また新しい絵を描いていくと考えている。劇的に変わることはないと思うが、ある程度すり合わせにより変わっていくことになると思う。
質問:国土交通省としては、今回の市が策定されている基本計画をある程度土台にして、それを基に国が直轄事業としてどういった整備ができるかできないかという検討をされるというようなイメージなのか。あと今回、四日市としては2027年のリニア開業という後ろがある程度目標が決まっているので、それに関わる工事というのが大体前倒しでいつ頃になるのかということもあるかと思うので、スケジュール感というのはわかっているのか。
三重河川国道事務所長:おっしゃるとおりで、そういったところも踏まえて今回検討していくということになると思っている。
質問:先ほど市長から来年度の事業化という言葉も出たので、そうすると整備計画というのは年度中にまとめるということでよろしいか。
市長:この部会でまとめ上げながら、そして判断していただくということになると思う。
三重河川国道事務所長:目標としてそういったものはあるが、実際、国土交通省の立場で言うと、そういった整備計画ができるものになるのかどうかというのもしっかりこの検討部会で検討するので、期限がここまでというふうに決めているわけではないが、市長がおっしゃるように一つの目標かと思う。
質問:バスについて、さっきおっしゃっていた国の基盤をつくって、民間が運営管理するということだが、その基盤というのは道路施設というものを国がつくるということ。
三重河川国道事務所長:そういうこともできるということである。
質問:必ずしもみんながそうではないということか。
三重河川国道事務所長:基本そうなっていくのではないかと思っているが、その辺も含めて、今回の整備計画の中で、ここからここまでは国がつくる、ここからここは市、もしくは交通事業者が作るという担当も決めていくことになると思う。
質問:もう一方で、中央通り再編関係者調整会議とは今後どういった動きになっていくのか。
市長:そもそも近鉄四日市駅、JR四日市駅の駅前広場整備というのは、並行して進めていくわけであるけれども、今回もしこのバスタプロジェクトが事業化されることになってくれば、国道1号よりも特に西側が大きく変わっていくということになる。であるから、国道1号より西側のこの動きを東側にも波及させていかなければならないという考えを持っているので、バスタプロジェクトと連動してその効果を十分に発揮できるように、さらにJR、近鉄間の調整をしていく必要があるということで、こういった調整会議を立ち上げているということである。
質問:こちらの方は、いつまでに計画を発表するとか作るという、何か計画は立っているのか。
都市整備部長:今の状況について少しお話をさせていただく。まず近鉄四日市駅周辺等整備事業については、既に国の交付金をいただいて今基本計画や基本設計を進めているところである。今回のバスターミナルの部分、これを直轄事業でやっていただけるという可能性が出てきた。これによって直轄事業部分でやっていただけるものというのは、市が計画していたよりもかなり大幅にグレードアップできる可能性が出てきていると考えているので、この計画に合わせて、周辺の整備、この両方が円滑に連携して一体のものとなるように、今回国で進めていただくバスタの部分の近鉄四日市駅バスターミナル検討部会と、市で進めていく中央通り再編関係者調整会議、その2つをリンクさせるような形で折衷させて議論をさせていただくという形にしている。そうしたことからいくと、このバスターミナルの検討が進んでくると、それに合わせて実施計画の部分を調整しながら進めていくことになり、周辺整備の計画は既に進めているので、その中で直轄部分となるものがグレードアップとして乗っかってきていただいたときに、市も頑張って国とともに調査を進めていく。そういったことである。
質問:改めて市長にこういったバスタができる可能性があるということ、あと、こういった駅前の整備が進んでいくということは、市民にとってどういうふうな影響があるのかというのをもう少し具体的に話してもらえるか。
市長:2027年のリニア中央新幹線、東京―名古屋間の開通というのは、日本全体にとって非常に大きな影響を与える。そのインパクトをしっかりと四日市が享受していかなければならないと思っている。そういった中で、この近鉄四日市駅、JR四日市駅を含めてその周辺、中心市街地が大きく機能向上をしていくというのは、四日市にとって大きな活力になっていくと思う。この2027年のタイミングに合わせて、ぜひともこの中央通りを含めた中心市街地を劇的に変えていきたいと思っている。都市機能の充実によって、まちの魅力は格段に上がっていくと思う。そういった取り組みを進めている中、今回、市単独で進めようとしていたバスターミナルが国直轄でやっていただけるバスタプロジェクトの候補地として選ばれたことは、本当にうれしく思っている。この中心部に国の直轄事業が入ることによって、さらにこの中心市街地の再開発の力が増してくると思っている。先ほど申し上げたように、この国直轄になることによってさらに広がりを見せることになる。JR側に関しても、そういった部分も含めて再度検討していくということで、グレードアップした中心市街地を2027年にはお見せしたいと思っている。何度も申し上げるが、中心市街地の活力というのはイコールまちの活力なので、しっかりと高めていきたいと思っている。
質問:先ほどの質問にあったが、今、中央通りのまちづくりの活性化の中で進められているバスターミナル設置以外の事業とは、具体的にどういったものがあるのか。
市長:これは、今近鉄四日市駅の駅前広場の整備を進めている。これはどういうイメージかというと、これもバスターミナルと関係してくるけれども、ペデストリアンデッキを駅から展開していきながら、中央通りを南にダイレクトで行ける大きなデッキを駅の西側と東側、両方ともに造っていこうということと、そのバスターミナルもそうであるが、JR四日市駅の駅前広場も整備をしていこうとしている。さらに、これはまた未確定であるが、これにできればスターアイランド跡地の活用も組み込んでいきたいと思っている。今、四日市はスターアイランド跡地に図書館を設置したいという意向を持っている。少し新型コロナウイルスの関係で近鉄との折衝が遅れている段階ではあるけれども、こういったプロジェクトが相まってすばらしいプロジェクトになっていくと思っているので、一体となって進めていきたいと思っている。
質問:今、バス停や高速バスのバス停などは点在しているということは、四日市市民の方にとってちょっと不便なことではあるのか。
市長:やはり使い慣れた方にとって今あるバス停を使うというのは全く問題ないと思うが、ただ、今近鉄四日市駅は大きく3つにバス停が分かれており、バス同士の乗り継ぎであるとか新たに四日市に来た人がどのバス停に行っていいのかというのは、全く今わからない状況である。それが1カ所にバス停が集約されるということになるということは、非常に来街者の方にとってもすごくわかりやすい交通機能にはなると思うし、結局市民にとっても乗り継ぎ等を含めたらすごく利便性は上がっていくと思っている。こういった整備によって、公共交通の利用促進にもつながると思うし、先ほども申し上げたように、できれば路線バスの乗り入れのバスターミナルだけではなく、高速、広域的な移動のバスなんかもバスターミナルに出入りすることがもしできていくのであれば、この近鉄四日市駅周辺が非常に高い交通機能を持つということになって、より四日市に集まっていただける環境が整うと思っている。できれば、その辺までいければいいという思いはある。
質問:バスタ新宿というと大きな建物になってくると思うが、四日市でそのバスタプロジェクトが実現となると、そういった可能性はあるのか。
市長:構造上、今近鉄四日市駅の東側は地下駐車場になっていて、大きな構造物が立てられないということなので、本当はバスタ新宿のような大きな箱物ができたらいいが、平面で展開していくものになろうと思う。今の市の計画もそうなっているが、ただ機能はしっかりとしたものにしていきたいと思う。
質問:第1回の会議というのは、書面でやったという位置付けになっているわけか。
市長:はい。
質問:それで、それぞれの会議の座長とかというのは決まっているのか。
都市整備部長:まずバスターミナル検討部会のほうであるが、これについては名城大学理工学部社会基盤デザイン工学科教授の松本幸正教授にお願いをしている。
質問:言い方は座長でいいか。
都市整備部長:部会長である。バスターミナル検討部会部会長である。中央通りの再編関係者調整会議については、こちらは座長で早稲田大学理工学術院大学院創造理工学研究科教授の有賀隆さん。
質問:秋葉所長に伺う。中部地方整備局の管内でもいろんなまちがある。その中で四日市が手を挙げてふさわしいと国土交通省サイドが判断されたという理由というのは何かあるのか。
三重河川国道事務所長:これは中部だけではなく、全国の市の中で決まっていったことにはなる。先ほど市長もおっしゃられていたけれども、一つの基準として、そういった構想があったことは理由としてあると思っている。そういった構想があったことと、それをやることにおける社会的な効果といったところがやはり高いだろうと、国が入っていき基盤整備して、そこにいろんな施設が入ることで、この効果、利便性が高まることで、そこの効果が高いだろうといったそういったような観点はあり、候補地として選ばれているというふうに考えている。
質問:計画はあったというのはわかるが、四日市というまちについて、国土交通省はどういうふうなイメージを持ち、それだけにふさわしい基盤があるというようなイメージを国土交通省が持っていらっしゃったと、そういうことでよろしいか。
三重河川国道事務所長:そういう理解でよいかと思う。
質問:市長に伺う。期限は一応2027年を、市としてはやはり目標としたいというお気持ちはすごくわかる。事業費の概算はどのぐらいのオーダーになるというようなつもり、覚悟がおありなのか。
市長:市として試算していた金額はわかる。
都市整備部長:まず中央通りの全体の整備費として、おおむね120億円程度の投資になるというような想定であった。その中で、直轄事業で一部助けていただけるということで、より効果的な整備のほうにバージョンアップできるのではないかというような形で考えているところである。
質問:最後に市長に伺う。この2つの計画を合わせることによって、先ほどの質問にもお答えになっていたが、まちの中心部をどんなところにしていきたいかというイメージ、コンセプトを聞かせてほしい。
市長:やはりこの中心部を皆さんが集える、そして憩える場にしていかなければならないなと思っている。中心市街地の空洞化というのは全国的にも課題になってきている。コロナの関係で今はちょっと落ち着いているが、本市は夜のにぎわい等、非常にある。ただ、昼間のにぎわいはまだまだ課題がある。そういった中、こういった交通機能を高めていくことで、まずは近鉄四日市駅周辺に集まって活動していこうという、こういう流れができればもちろん三重県の玄関口にもなり得るし、もちろん市の玄関口にもなり得る。こういった一つのゲートウェイとしての機能ができるということは、本市にとっても多くの方が訪れていただける環境も整えることができるし、またこの中心市街地もさらなる相乗効果が生まれて新たな開発、投資なんかも期待できるので大いに期待をしているところである。
質問:先ほどの答えの中でもペデストリアンデッキなど、イメージとして仙台の駅の周辺みたいな感じがするが、要するに市長の口からどんなような感じの町にしたいかというイメージというのは、お答えいただけるか。
市長:正直なところ、30万人都市は全国にたくさんある。どこも駅前は既に整備されているところが多い。それに比べると、正直、四日市は近鉄四日市駅周辺も含めて、少し物足りなさを私自身も感じていたし、市民も感じていると思う。これまで仕方ないと思っていたところがあるかもしれないが、今回こういった中心市街地の開発プロジェクト、駅前周辺のプロジェクトを重ねていくことによって、近鉄四日市駅またJR四日市駅を今までとは全く違うスペースにしていきたいと考えている。この中心部が劇的に変わることによって、市民の誇りの醸成にもつながっていくと思うので、皆さんがこの駅に降り立った瞬間にすごいと思ってもらえるような空間にしていくことが、しっかりとまちをつくっていく第一歩になっていくと思っている。
質問:リニアが2027年、ちょっと微妙かもということになっているが、それによって計画が何か変わるような点があるかということと、あとバスタについて平面だとどんな民間施設が入ることがイメージできるのかという、その2点をお願いしたい。
市長:まずスケジュール、2027年については、それはいろいろ事情があるのは承知しているけれども、我々は2027年を目指して整備していくという方針でやっているので、リニア中央新幹線の開通が万が一遅れようとも、まずは2027年をしっかりとターゲットにしてやっていくという方針で進めていく。あと、このバスタができた後であるが、民間施設という言葉もある。ただ、これはコンセッションということで、民間が運営していくことによって様々なバリエーションが考えられるということで、そのバリエーションの一つとしての民間施設という表現であるので、果たしてこの民間施設がどういうものになるとか、果たしてそれが要るのか要らないのかという議論もこれから詰めていくことになるので、それはこれからの検討次第ということになる。ただ、様々な可能性を今回の検討で模索することができるので、非常に選択肢は増えてくるということだと思っている。
質問:バスタプロジェクト全体の話に挙がっていた、現在のところの候補地の確認をさせていただきたいということと場所と数。その中から具体的に今バスタ新宿だけということであるが、いつ頃までに全国で幾つとかそういった青写真があれば、教えていただきたい。
三重河川国道事務所計画課長:現在、バスタプロジェクトにおける件数については、品川駅、神戸三宮駅、新潟駅は事業中である。その他については、札幌駅、仙台駅、大宮駅、長崎駅等で検討中ということで聞いている。
質問:例えば、これを全国でどこか3カ所に増やすとか、具体的な展開の数は決まっていないということでよろしいか。
三重河川国道事務所長:そこはまだ何も決まっていない。やはり拡大していく方向で推進していくといった方針はあるけれども、具体的に、ほかにはここというところまではまだ言える状況にはないということである。
 

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