令和02年05月21日 記者発表資料 三菱瓦斯化学株式会社四日市工場敷地における地下水汚染について
問い合わせ番号:15899-4496-2379 更新日:2020年 5月 21日
1.発表内容
令和2年5月20日、三重県生活環境の保全に関する条例第72条の4第1項の規定に基づき、三菱瓦斯化学株式会社(東京都千代田区丸の内二丁目5番2号 代表取締役社長 藤井政志)から、同社四日市工場敷地(四日市市日永東二丁目4番16号)において、ふっ素およびその化合物による地下水汚染が発見された旨の届出がありました。
届出によると、同社は、構内で新棟の建設工事を行うにあたり、三重県生活環境の保全に関する条例第72条の2第1項の規定に基づき地歴調査を行い、工場敷地内で使用履歴のある有害物質を対象に、工事予定地(1,509㎡)において、自主的に土壌および地下水調査を実施しました。調査の結果、工事予定地内の井戸で、ふっ素およびその化合物が地下水基準を超過しました。(基準超過地点は別紙参照)
工事予定地では、ふっ素およびその化合物の使用等の履歴はないことから、汚染原因については不明です。
また、地下水推定流向下流側の工場敷地境界付近の観測井戸で、ふっ素およびその化合物の地下水調査を実施したところ、地下水基準を超過しました。
基準を超過した有害物質および濃度は次のとおりです。
地下水調査結果
調査地点 | 物質名 |
検出濃度 |
地下水基準 |
工事予定地内 | ふっ素およびその化合物 | 0.94mg/L(1.175倍) | 0.8mg/L |
工場敷地境界付近 | 0.96mg/L(1.2倍) |
注: 同時に実施した土壌調査については、基準に適合していました。
2.対応方針
(1) 5月22日、現地への立入調査を実施します。
(2) 地下水推定流向下流側の敷地境界付近での地下水モニタリングを指示しました。
【参考】
〇ふっ素およびその化合物について
ふっ素およびその化合物は、ホタル石などの形態で自然界に広く分布しています。環境中においては、河川や地下水、土壌中に含まれており、海水中のふっ素は比較的高濃度(1.3~1.4mg/L程度)となっています。また、ふっ素化合物は、ガラス加工や電子工業等において使用されるほか、ふっ素樹脂等として広く用いられます。適量のふっ素は虫歯予防に有効であり、歯磨剤にも添加されています。ふっ素による健康影響としては、飲料水として過剰な摂取による斑状歯の発生等が知られています。
以上
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