令和02年05月12日 記者発表資料 JSR株式会社四日市工場敷地における地下水汚染について
問い合わせ番号:15891-5884-5568 更新日:2020年 5月 12日
1.発表内容
令和2年5月11日、三重県生活環境の保全に関する条例第72条の4第1項の規定に基づき、JSR株式会社(東京都港区東新橋一丁目9番2号 代表取締役社長 川橋信夫)から、同社四日市工場敷地(四日市市川尻町100番地)において、ベンゼンによる地下水汚染が発見された旨の届出がありました。
届出によると、同社は、構内で新プラントの建設工事を行うにあたり、三重県生活環境の保全に関する条例第72条の2第1項の規定に基づき地歴調査を行い、過去に工場敷地内で使用履歴のある有害物質を対象に、工事予定地(約1,200㎡)において、自主的に土壌及び地下水調査を実施しました。調査の結果、工事予定地内の井戸で、ベンゼンが地下水基準を超過しました。(基準超過地点は別紙参照)
工事予定地では、ベンゼンの使用等の履歴はないことから、汚染原因については不明です。
なお、地下水下流側の工場敷地境界付近の既設観測井戸2ヵ所で、地下水調査を実施したところ、いずれの地点でもベンゼンの検出がなかったことから、周辺環境への影響はないと考えられます。
基準を超過した有害物質及び濃度は次のとおりです。
地下水調査結果
物質名 | 検出濃度 (地下水基準の倍数) |
地下水基準 |
ベンゼン | 0.11mg/L (11倍) | 0.01mg/L |
※ 同時に実施した土壌調査については、基準超過はありませんでした。
2 対応方針
(1) 5月13日、現地への立入調査を実施します。
(2) 地下水下流側の敷地境界付近での地下水モニタリングを指示しました。
【参考】
〇ベンゼンについて
常温で無色透明の液体で特有の芳香臭を持つ水より軽い液体であり、揮発性や強い引火性があります。大気中に排出されたベンゼンは化学反応で分解され、7~13日で半分の濃度になります。 高濃度のベンゼンを急性暴露すると、めまい、嘔吐、頭痛、眠気、よろめき、平衡感覚減少、昏睡など主に中枢神経系統に影響を受けます。
基礎化学原料として多方面の分野で使用されており、また、ガソリンやたばこの煙にも含まれています。
以上
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