令和02年04月16日 緊急記者会見要旨
問い合わせ番号:15887-4786-2650 更新日:2020年 4月 16日
市長緊急記者会見
日時
令和2年4月16日(木曜日) 午後8時00分~
場所
11階職員研修室
出席者
報道機関
朝日新聞、伊勢新聞、NHK、共同通信、CTY、CBCテレビ、時事通信、中日新聞、東海テレビ、名古屋テレビ、毎日新聞、三重テレビ、読売新聞
市側
市長、渡辺シティプロモーション部長、辻健康福祉部長、河合保健所長、磯村政策推進部参事・秘書国際課長、森シティプロモーション部参事・広報マーケティング課長ほか
発表事項.新型コロナウイルス感染症の感染者発生について
市長:残念な報告となる。本市で2例目となる感染者の確認ということと、その感染者の死亡が確認された。4月15日にお亡くなりになられた市内在住者1名がPCR検査により、本日新型コロナウイルスに感染していることが判明した。お亡くなりになられた方に哀悼の意を表するとともに、ご遺族の方には心よりお悔やみを申し上げる。感染者は50代の男性。四日市市在住で日本国籍。会社員。その方は、4月7日に37.5度の発熱があった。その日から会社をお休みになっておられた。その後、8日には引き続き発熱の継続があり、せき症状が出てきた。翌9日に医療機関を受診されている。受診の後、自宅療養をされていた。ただ、医療機関を受診されたときも肺炎症状等はなく、保健所へのPCR検査等の要請はなかった。療養されていた4月15日、昨日、家族の方が本人の意識状態などから救急搬送を要請したというところである。その後、救急隊が心肺停止を確認し、警察に連絡をした。警察から保健所に連絡があり、警察医の指示により検体を採取した。そして本日、PCR検査を実施した結果、陽性ということが確認されている。再度申し上げると7日の発熱以降は、この方は自宅療養をしており、医療機関の診療以外の外出はないということを確認している。またその前日、6日までは平熱であった。もう少し詳しく話をさせていただくと、会社で毎日検温を求められており、6日まで平熱であることは確認できており、その後も検温を会社に報告することとなっているので、毎日の体温の状況は把握されていたということである。医療機関に受診後も微熱があったということで自宅療養をされていた。そのほか、症状が出た7日以降は会社を休んでいることから、現在、会社での濃厚接触者は確認されていない。また、医療機関を受診された際も、医療機関が感染症対策を行っており、動線等を分けて診療をしているので、医療機関での濃厚接触者も確認されていないということである。ただ、ご家族が2名おられ、2名が同居されているため、このご家族は濃厚接触者として、現在検体検査に向けて動いているというところである。また今回の件に派生し、本市では15日から公立小中学校の臨時休校を行っており、5月6日までの期間ではあるが、2回ほどの登校日を設けていた。分散登校で登校というところであったが、今回の感染者の死亡という状況を受け、20日、月曜日からの登校を中止する。実際に言うと、明日は登校日がないので、事実上登校日は中止ということになる。資料には20日、月曜日と書いてあるけれども、金曜日はないので、実質本日以降の登校日は中止ということを決定しており、教育委員会から保護者の方に連絡をさせていただいているという状況である。
質疑応答
質問:死因は把握されているのか、それと、このウイルス検査と死の因果関係というのは判明しているのか。
市長:これは、お亡くなりになってから検体検査をして陽性であったということである。
保健所長:検案書は保健所に届いているが、内容についてはお話しできない。
質問:それはなぜか。
保健所長:個人情報が入っているから。
質問:ウイルス感染と死の因果関係というのはあるのか。
保健所長:調査中でまだ確認していない。
質問:そうすると、新型コロナウイルスの感染によって死亡したという言い方はできないわけか。
保健所長:断定はできないと考えている。
質問:もう一度確認であるが、この男性の死因というのは、まだわからないということか。言えないのか、まだ調べてないのか、わからないのか。
保健所長:検案書で把握しているだけである。
健康福祉部長:お亡くなりになってからの検査なので、これが確実な原因ということが断定できないということである。ただ、陽性になっているので、新型コロナウイルス感染症の疑いということはあろうかと思う。
質問:死因については調べられているのか。
健康福祉部長:ご本人のご家族の了解関係もあるが、基本的に基礎疾患をお持ちの方であるので、そういうことも含めて特定の原因というのが断定的には申し上げにくい。
質問:基礎疾患は循環器系なのか、今、新型コロナウイルスで基礎疾患を持っていらっしゃる方については、重篤化、急変というようなことがあるということを聞いているが、そこら辺はどうなのか。
保健所長:重篤化するおそれがあるという疾患の中の一つだと把握している。
質問:循環器系ということでよろしいか。
保健所長:代謝系の基礎疾患だと把握している。
質問:代謝系の基礎疾患というのは、具体的にどんなものなのか。
健康福祉部長:具体的にこの方がどうかというのは病名になるので、そのあたりはご容赦いただきたいと思うが、代謝系の疾患で、例えばこういうことがあるというのでもよいか。
保健所長:糖尿病とか、高脂質血症、そういったもの等である。
質問:確認事項になってしまうが、これは県内としては感染者26人目ということでよいか。
市長:今日、三重県でもほかにも出ており、24ではないか。菰野で出たのが23例目と確認しているが、その次であれば24であるし、ほかにもあればわからない。
質問:知事から、実は県として、24、25の方が出ていたと。
市長:出たのであれば、その23に次いで2人出て、その次であるので26例目ということになるであろう。
質問:あと経過について、4月7日からこの男性は会社も休みに入って自宅療養をされていたということでよいか。
市長:そのとおりである。
質問:その後、医療機関へというのは、市内の医療機関ということでよいか。
市長:市内である。
質問:その8日以降の症状というのは、どういった症状があるのか。
市長:症状について、毎日検温しているというのは先ほど話したが、検温の状況を見ると37.5度は超えないけれども微熱は続いていたというのは確認している。
質問:確認であるが、死亡後に感染判明と言ってしまって間違いないか。
市長:死亡が確認された上で、PCR検査に回したというところである。
質問:県内で初めての死者ということで。
市長:結果として感染者が死亡していたということでは、初めてになろうかと思う。
質問:4月15日、意識状態等から救急搬送とあるが、この意識状態というのは具体的にどういった症状が出たのか。
健康福祉部長:ご家族でお亡くなりになったと判断されたというふうに理解をしている。意識がなく動かない、体温も低い、そういうような状態であるというふうに聞いている。
質問:どういった理由から、死後にPCR検査をするという判断に至ったのか。
健康福祉部長:これは警察医が、このお亡くなりになられた方を監察して熱が続いていたという状況を聞かれたと思う。それで新型コロナウイルスの感染を疑われたということで保健所へ連絡をいただいている。
質問:9日に医療機関にかかったときに、コロナの疑いという検査をするとかそういったことはなかったのか。
市長:これは、医療機関では肺炎症状がないと診断されていたということを確認しているので、その場でコロナの疑いはないということで、そのままの状態であったと。保健所にも連絡は特になかったということである。
質問:それは通常の診断でこの人はコロナじゃないと。PCR検査とかではなくて。
市長:その医療機関の先生は肺炎症状がないということを確認したらしく、そういうこともあり、疑いはないということで特に相談はなかったと。そしてコロナ以外ということで自宅療養に入られたという認識でいる。
質問:亡くなられた15日の様子をもう少し詳しく教えてほしい。先ほど、ご家族が亡くなっていたことを体温などから判断とおっしゃられたが、例えば朝起きたらとか、そのあたりを。
健康福祉部長:お昼に様子を見に行かれたら体温というか、こういう状態になられていたというふうに聞いている。ここでもお示しさせていただいたように、そこから救急隊、また状態を判断して無搬送ということで、警察へ連絡という方向に記載させていただいたような結果をたどっている。
質問:ご家族が最後にその方を意識がある状態で見ておられたのは、いつになるのか。その日の夜とかその日の朝とか。あと昼に様子を見に行ったらというのは、この方は自室か何かにいたということなのか。
健康福祉部長:最後に確認された時刻というのは確認を取れていない。自分の自室というふうには伺っている。
質問:14日の夜とか15日の朝とか、そういうのもわからないか。時間帯じゃなくて日にちもわからないか。
健康福祉部長:今、確認できているのは、自宅療養中であっても会社へは体温の報告、先ほど市長も申し上げたように微熱が続いていますが、14日の報告は会社へ届いている。そこまでしか、まだ把握はできていない。
質問:体温の報告は、毎日朝か。
健康福祉部長:朝と聞いている。
質問:何時というのはわからないのか。
健康福祉部長:出勤前と聞いている。時間はわからない。
質問:今の部分のことについて、男性の容体はずっと微熱の状態が続いていたということであるが、容体が急変したのはいつになるのか。
市長:それがどのタイミングかというのは、今こちらでは承知していない。先ほど、部長が話したように少なくとも前日の14日の朝の会社への体温報告というのはしておられているので、それが37度ちょっとの微熱だと聞いており、その後のどこかというところでこちらまで承知できていないというところである。
質問:15日のお昼にご家族が自室を確認されたときには、意識はなかったという理解で大丈夫か。
市長:体が冷たくなっていたというのは聞いている。
質問:感染経路というか、そういったあたりはわかっていないのか、調査中なのか、そのあたりはいかがか。
健康福祉部長:調査中である。ご本人もお亡くなりになられているので、会社とか申し上げたが、その周辺を今調査しているということである。
質問:例えば濃厚接触者とか感染者との接触は、今、把握はされていないということか。
健康福祉部長:把握していない。
質問:療養中、微熱が続いているということであるが、会社へ報告をしているということなので、会社側からご家族等へきっちりとした検査を受けたほうがいいんじゃないかとか、そういうサジェスチョンは聞き取りの中ではなかったのか。
市長:そこまでは確認はしてない。ただ、会社側もしっかりと管理をされていて、毎日、休暇中であっても検温の確認をしておられたので、それ以上のものはなかったとは聞いている。
質問:先ほど会社関係の濃厚接触者はないということであるが、4月7日に発熱して休む前には既に感染している可能性というのはないのか。そうすると、4月7日より前の段階で接触していた会社員の方々というのは、濃厚接触者になる可能性というのはないのか。
保健所長:発症前なので、我々としては濃厚接触者としては捉えていない。
健康福祉部長:現在のところ濃厚接触者とは特定していないが、ただし、調査は継続中でこの周辺の方々についても健康観察は行っていくというふうに考えている。
質問:そうするとこの会社の同僚関係とかというのも、健康状態の観察というのは続けていくということか。
健康福祉部長:そのとおりである。
質問:家族についても、2人については濃厚接触者ということでPCR検査に向けて動き出しているということか。
市長:現在では家族2名が濃厚接触者という定義に入っている。
質問:現時点で会社の同僚などに、発熱症状がある方というのはいらっしゃるのか。
市長:それは確認していない。健康観察もしている中で、確認できていないというところである。
質問:家族は奥さんと子どもになるのか。
市長:家族構成までは、まだ2名ということでとどめさせていただきたいが、今2名も自宅で待機してもらい、速やかにPCR検査へ回しているのでご了承いただきたい。
質問:学校関係のところを再度確認であるが、20日から休みにするという話で、これは市内の公立校か。
市長:市内の公立小中学校が15日から臨時休業に入っており、5月6日までの期間に2日、各学校で登校日を設けていた。その登校日が本日も少しあったが、明日はなく登校日が始まるのが月曜日からということで、本日以降の登校日については中止ということとしている。
質問:小中で高校はなしということか。
市長:高校は県立であるので、それは県の判断ということになる。
質問:あくまで市立の小中学校と。
市長:そうである。四日市市立の学校においてはということである。
質問:今、濃厚接触者として同居していた家族2人というふうに情報があったが、この2人の方の現在の症状の有無というのはいかがか。
保健所長:現時点では、症状はないというふうに把握している。
質問:この家族の方、検査はもう回したということでいいのか。これから回すのか。
保健所長:これから回すということ。まだ回していない。
質問:あと会社について、この方の会社はどこにあって、そこまで何で通っていたのかというのは。
市長:市内の会社で、そこまでは車を使って通勤をされていたということである。
質問:4月9日に医療機関Aを受診とあるが、この医療機関受診の際の移動手段というのはわかるか。
健康福祉部長:把握できていない。
質問:救急隊を要請して、それで救急隊が運んでいる最中に確認したのか、それとも運ばないでその場で判断したのか。
市長:救急隊が駆けつけて心肺停止を確認しているので、その場でということである。
質問:救急隊の方とか警察医の方とか、そのあたりの方も濃厚接触者となるのか。
市長:ある程度の防護をした上での対応をしているので、そういった方々を濃厚接触者としては見ていないということである。
質問:合計何人ぐらいの方になるのか。救急何人、警察何人。
健康福祉部長:救急隊員が3名であるけれども、重篤な場合は消防車も一緒に行っているので、その隊員の少数がその部屋に入ったというふうには聞いている。基本的には救急隊3名プラス消防隊員。ただ、標準的通常の感染症予防の防護をして駆けつけている。警察関係は把握できていない。
質問:この男性は6日までは出勤されていたということでいいのか。
市長:そのとおりである。
質問:業種とかはわかるか。どういった業種で、結構、都心部とか愛知とか、そういうところとの接触とかが多かったとか、そういうのはわかっているのか。
市長:会社の情報は、市内の企業というところまでで控えさせていただきたいと思う。ただ現在、そういった従業員の方も含めて濃厚接触者として認識している方はいないということである。調査は継続的に進めていく。
質問:行動歴のことについて、先ほど7日以降は自宅療養とあるが、その以前についてはまだそれはわからないということでよいか。
市長:6日以前は会社にも勤めておられたので。
質問:例えば渡航歴があるとかそういったことは。
保健所長:渡航歴はない。
市長:国内の動きについては今調査中ではあるが、ご本人がお亡くなりになられているので細かいところまでなかなか難しい状況だということはご理解いただければと思う。
質問:家族から聞き取れるぐらいで、例えば東京へ出張していたとかそういったことはわからないか。
健康福祉部長:本当にご家族は突然のことで、今まだご遺体もということで、余り長時間込み入ったところが聞き取れていないというのが正直なところである。ただ、今月に入って会社の関係の出勤状態などを見ると出勤していらっしゃるので、遠方への出張とかはないかと思う。ただ、土曜日、日曜日、夜間、そのあたりは継続して調査をしていきたいと考えている。
質問:会社への検温報告で高温を発熱されたというようなことは報告では入っているのか。
市長:4月7日の37.5度の発熱は、そういう発熱報告のもと自宅から上司に本人から連絡があって休暇を決めているということであるので、そういった報告は常にされていると思う。
質問:その後、37.5度以上の高熱なりがずっと続いていた。重篤で亡くなられる方、結構38.9とか高温を発される例が多いが、そういった報告はいかがか。
市長:私の手元には11日以降しかデータはないが、少なくとも11日以降は微熱程度ということで37.5度以上のものは確認されていない。
質問:それは一貫して微熱だったという受けとめでいいか。
健康福祉部長:多少の前後、36度台の日もあるが、これは朝の時点なので上下すると思われる。ただ、一貫して例えば37.1とか3とか、そういう微熱とご理解いただければと思う。
質問:最高は4月7日の37.5度、これを上回った日というのはないのか。
健康福祉部長:先ほど市長がお答えさせていただいたように、今、会社から確認したところでは、37.5度が4月に入ってからの数字では一番高い。
質問:せきとか味覚障害とかはどうか。
健康福祉部長:把握できていない。
質問:しょっぱなのところで、7日に発熱があって少なくとも2日間微熱が続いていた。それでもって医療機関の医者の判断は、肺炎症状がないということだけでPCRの要請をしていないということになっている。自宅療養に切り替わった。この判断というのは普通なのか。
保健所長:普通と言っていいのかわからないが、やはりその診療された医師の判断で必要ないというふうに思われたのだと推察する。
質問:もっと突っ込んで言うと、問題はなかったのか。
保健所長:恐らく問題はないというふうに診察医は思われたのだと思う。
質問:冒頭の質問をもう一度だめ押しで聞く。新型コロナウイルスとその死の因果関係というのは、現段階では断定できないということでいいのか。
保健所長:そのとおりである。
市長:現在言えるのは、感染者が死亡していたということである。
質問:だから、ウイルスで亡くなったとは言えない、ただ亡くなった方が感染していたということが言えるだけということか。
市長:そのとおりである。
質問:先ほどの質問で、くどいようであるが、この医療機関の医者の判断というのは、保健所長自身はどのように評価されるか。
保健所長:基礎疾患があり、特定の症状が2日程度続くという基準が、帰国者相談センターへの相談の目安というところから判断すると微妙だと思う。
質問:医療機関Aの受診の肺炎症状もなくというところであるが、これはどういう診察によって肺炎症状がないというふうに判断されたのか。
保健所長:レントゲンを撮影されたと聞いている。
市長:レントゲンを撮って確認できたということである。
質問:今回の件を受けて、市長として市民に伝えたいこととか、改めてどういうスタンスで今後対策を練っていかれるのか。
市長:本市としては、3月18日以降、感染者は出ていなかったというところであった。ただ、ここ数日、三重県そして北勢地域で非常に感染者が出てきているというところ、そして本日、感染者の方が亡くなるということがあった。非常に厳しい状況であるという認識をしている。市としても、今、施設等の休館等、できる限り市民の方が接触する機会を抑えていこうという方針を取っている。市民の方にはぜひとも外出等できる限り控えていただき、3密の状況を回避していただくということを徹底していただきたいと思っている。2人目、しかも死亡者が出たということもあり、本市としても、もうワンランク厳しく対応していかなければならないという状況に来ていると思う。さまざまな方面でどういった措置をしていくべきか、今回小学校、中学校の登校日の中止を決めたが、さまざまな方面からより感染拡大に対して措置を行っていきたいと考えている。
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