令和元年10月09日 記者発表資料 四日市市指定有形文化財(彫刻)の指定について 塑造仏頭(顕正寺所蔵)
問い合わせ番号:15694-5889-4317 更新日:2019年 11月 11日
市政記者クラブ 各位
令和元年10月9日記者発表資料 四日市市指定有形文化財(彫刻)の指定について 塑造仏頭(顕正寺所蔵)
令和元年8月26日開催の四日市市文化財保護審議会(会長 桐生定巳)の答申を受け、10月9日開催の教育委員会において塑造仏頭を四日市市指定有形文化財(彫刻)に指定しました。概要は次のとおりです。
「塑造仏頭」
1.種 別 有形文化財(彫刻)
2.名称および員数 塑造仏頭 1箇
3.法 量 全高 13.9cm
4.制作年代 奈良時代前半
5.所在地 四日市市西日野町2970
6.所有者 宗教法人顕正寺 代表役員 住職 眞弓德光
7.指定年月日 令和元年10月9日
8.指定理由 本塑造仏頭は、その制作年代が像の作風に7世紀の作風を残しながら、粘土に紙スサを混ぜる奈良時代の手法で制作されていることから奈良時代前半(8世紀前半)と考えられ、現在確認し得る市内で最古級の仏像であり、この地方にとって文化史上貴重なものである。また塑造という材質的にも珍しいもので、技法等の点で顕著な特異性を示している。県内では、考古遺物(出土品)に類例があるものの数は多くはない。かつ、寺の伝世品としては、県内では他に類例をみず、注目に値する貴重な作例であって、この地方にとって彫刻史上特に意義ある資料となるものである。
上記のことが、市の有形文化財(彫刻)に指定にする理由である。
※塑造:塑土(粘土)を用いて造像する技法
[参考資料]
〇四日市市内における指定文化財の内訳(地域を定めず指定されている国指定「特別天然記念物カモシカ」・「天然記念物コクガン」及び(旧)重要美術品等ノ保存ニ関スル法律で認定を受けている文化財を除く)
国指定・選択保存 12件
県指定・選択保存 33件
市指定 66件(今回の塑造仏頭を含む)
(合計) 111件
有形文化財 59件(今回の塑造仏頭を含む)
無形文化財 3件
有形民俗文化財 7件
無形民俗文化財 16件
史跡 17件
天然記念物 7件
選択保存 2件
(合計) 111件
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