令和元年09月03日 記者発表資料 東ソー株式会社別名第一社宅跡地における土壌汚染について
問い合わせ番号:15674-6829-8646 更新日:2019年 9月 3日
1.発表内容
令和元年9月2日、三重県生活環境の保全に関する条例第72条の4第1項の規定に基づき、東ソー株式会社(東京都港区芝3丁目8番2号 代表取締役社長 社長執行役員 山本 寿宣)から同社別名第一社宅跡地(四日市市別名3丁目4069-1、4072-1)において、土壌汚染の発見に係る届出書が提出されました。
届出によると、社宅跡地の土地利用を検討するにあたり、令和元年5月24日から令和元年8月26日にかけて、自主的に敷地内の土地(約4778.4㎡)の土壌調査を実施したところ、全51区画中、4区画において砒素及びその化合物が土壌溶出量基準を超過しました。(地点は別紙参照)
なお、土壌溶出量の最大濃度の1区画及び地下水下流側の敷地境界付近で地下水を調査したところ、基準を超過する砒素及びその化合物は検出されなかったことから、周辺環境への影響はないと考えられます。
基準を超過した有害物質及び濃度は次のとおりです。
土壌調査結果(溶出量)
物質名 | 最大濃度 (土壌溶出量基準の倍数) |
土壌溶出量基準 | 汚染深度 |
砒素及びその化合物 | 0.018mg/L(1.8倍) | 0.01mg/L | 表層~3.0m |
2.対応方針
(1) 9月4日、現地への立入調査を実施します。
(2) 汚染範囲の土壌については、掘削除去前に工事計画書を提出させ、工事が適切に行われるよう指導します。なお、砒素及びその化合物の土壌溶出量基準を超過した4区画ともシート等で被覆養生をしており、掘削除去工事が行われるまでの間、地下水下流側の敷地境界付近で地下水モニタリングを指示します。
【参考】
砒素について
急性の中毒症状としては、めまい、頭痛、四肢の脱力、全身疼痛、麻痺、呼吸困難、角化や色素沈着などの皮膚への影響、下痢を伴う胃腸障害、腎障害、末梢神経障害が報告されています。慢性の中毒症状としては、砒素に汚染された井戸水を飲んだことによって、皮膚の角質化や色素沈着、末梢性神経症、皮膚がん、末梢循環器不全などが報告されています。砒素は、金属光沢のあるもろい灰色の結晶で、二硫化砒素(花火の着色剤、塗料用の顔料)の原料に使われ、硬さを高めるために合金(銅など)に添加されるなどの用途があります。
以上
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