平成31年4月 年度初め市長訓示
問い合わせ番号:15542-7864-3568 更新日:2019年 4月 4日
皆さん、こんにちは。
本日より新しい年度がスタートしました。この年度初めの訓示ですが、年度初めにおいてもしっかりと皆さんと心を一つにしていこうということで、昨年から行うこととしました。新しい年度がスタートしたきょう、5月から始まる新たな年号「令和」が発表されまして、平成の時代が終わる年度であり、新しい令和の時代が始まる年度でもあるということで、特別な年度になると考えております。
さて、四日市市における今年度の最も大きなトピックは、やはり、現在策定を進めております新総合計画ではないでしょうか。我々は、来年、2020年4月から10年間のスパンでスタートする新総合計画を、確実に仕上げていくという大きなミッションを担っているとご理解いただければと思います。また、2020年度は、市制施行123周年ということもありまして、大きなイベントが目白押しであります。今年度の1年間は、それほど大きなイベントが続くというわけではありませんが、市制施行123周年に向けた準備の期間でもあるということです。そういった意味では、この1年間は、しっかりと心を一つにして、これからの四日市について考え、地に足をつけた1年間にしていかなくてはならないと思っています。
この新総合計画の策定にあたっての大きなキーワードですが、これは年初の挨拶でも述べましたが、名古屋圏で存在感を示していけるまちにしていこうというところであります。四日市は、今、非常によい状況です。昨年、平成30年においては、8年ぶりに総人口が増加しましたし、当初予算ベースではありますが、3年連続で最高税収を記録しております。そういった、今、力がある四日市だからこそ、しっかりと今後10年間の計画を立てていく必要があります。攻めの10年間にしていかなくてはならないという前提があります。名古屋圏において存在感を示していくというところが目標ですが、では、その目標に向けてどういう観点でやっていくのかということについて、私の思いをお伝えしたいと思います。
私は、これからの四日市はさまざまな新しい挑戦をしていかなくてはならないというところで、イノベーション都市として、この名古屋圏をリードしていくまちにしていきたいと思っております。イノベーションというと、革新、刷新、新機軸といった意味合いもありますが、私は、新しい価値の創造という部分を重視したいと思っています。攻めていくということは、新しい挑戦でもありますし、新しい価値を生み出していくということであると思っています。そういったところに挑戦していけるような新総合計画をこの1年間で策定していきたいと強く思っています。
その新総合計画ですが、大きく3つのプロジェクトを軸にして進めていきたいと思っています。まず一つは、これはかねてから打ち出しておりますが、「子育て」です。これは教育も含みます。子育て世代に選ばれる、将来の四日市を担う子供たちをしっかりと育てていけるまちにしていかなくてはならないということです。二つ目は、「健康・幸せ」です。31万人の四日市市民が健康で幸せに生活していけるまちにしていこうということです。三つ目は、「都市機能の集積・強化」です。多様な都市機能を四日市に集積させて、人で賑わうまちにしていかなくてはならないという、この3つのプロジェクトを軸に新総合計画を作り上げていきたいと思っています。
ただ、この3つのプロジェクトですけども、それぞれどの部署が担当するということではありません。各部署横断的にそれぞれのプロジェクトに合う施策を提案してもらい、各部署横断でプロジェクトを成功させていくという流れになります。そういった意味で、今回のスプリングレビューにおいて、この3つのプロジェクトに合致するそれぞれの部署での施策を提案してもらおうと思っています。「子育て」、「健康・幸せ」、「都市機能の集積・強化」といったキーワードに通ずるものについて、それぞれの部署で知恵を絞り、皆さんの意見を集約して、スプリングレビューに臨んでいただきたいと思っています。新しい挑戦ですので、ぜひとも、新しい価値観のもとプロジェクトを成功させたいと思っています。
総合計画の策定は、10年に1回の大きなプロジェクトです。私もそうですが、今、皆さんがこのタイミングで総合計画の策定に従事しているということは、貴重なことであると思います。皆さまの思いも実現できる総合計画であると思っていますので、ぜひとも、日頃皆さまが思っていることを政策として提案していただきたいと思います。この総合計画は、模範的な、教科書的なものにするという気持ちは全くありません。皆さんの思いが詰まった計画にしていきたいと思います。綺麗なものではなく、熱いものにしていきたいと思います。10年後の四日市の未来を左右する大事な計画の策定ですので、そういった思いを共有しながら、この1年間皆さまと頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
また、私は、かねてから組織の一体感の醸成に力を入れていきたいと思っています。できる限り風通しの良い組織風土にしていきたいということから、朝礼回りも継続して行っております。これは今年度も行っていきます。加えて、昨年度からは、部署ごとに目標設定をしてもらって、定量的な目標を一年間かけて追い求めていくという取り組みも実施しております。この目標設定は、今年度も継続していきますが、今年度は、目標をできる限り部署内で共有し、それぞれの職員が自分の部署の目標を暗唱できるくらい刷り込んでもらい、心を一つにして取り組んでもらいたいと思います。そういった意味では、どちらかというと対内的な、組織の心を一つにしていくという部分に軸足を置いて目標設定をしていただきたいと思います。目標を設定しても、日々の業務に通ずるものがなければ、各職員もその目標のために頑張っていこうというマインドにはなかなか変わっていかないので、それぞれの職員が意識できるような目標を設定していただきたいと思います。例えば、昨年度、業務に直接かかわるわけではないですが、有給休暇取得率を上げることを目標としていた所属もありました。どのような目標を設定するかは各所属長にお任せしますので、組織として一番良いと思えるような目標にしていただければと思います。
最後に、先月、3月1日に市役所内に働き方改革推進本部を設置いたしました。かねてから申し上げていますが、四日市市役所は、働き方改革に力を入れていこうという方針を打ち出しています。職員の、部下の生活を守っていく、そして充実させるという意識を持ち、働き方改革に取り組んでもらいたいと思います。そのための取り組みの一つとして、この5月から、ノー残業デーをこれまでの水曜日に加えて週1日ふやすという方針を決めています。ただ、時間外勤務の時間を減らすことだけを現場に強要しますと、なかなか疲弊感もありますし、限界が出てくると思います。時短を強要するだけでなく、業務の効率化を図ってもらうために、AIやIoTといった部分について、できる限り原課で採用できるものは採用してほしいという方針も打ち出しています。こういった部分については、今年度、ICT戦略課を設け、予算も組んでおりますので、積極的にチャレンジしてほしいと思います。業務の効率化については、日々の業務が本当に必要なのかというところにも切り込んでいただきたいと思います。職員全員の幸せの実現のため、ワーク・ライフ・バランスの充実、働き方改革にもしっかりと取り組んでいく市役所でありたいと思っていますので、ぜひとも、管理職の皆さまのご協力もお願いしたいと思います。
さまざまなことを申し上げましたが、31万人元気都市四日市をつくっていくという一つの目標を目指して、そしてこの1年は、新総合計画を本当に実行性のある素晴らしい、未来を切り拓いていくものにするという思いを一つにして、皆さまと力を合わせて頑張っていきたいと思いますので、この1年間もよろしくお願いいたします。
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