平成31年03月27日 記者発表資料 四日市市指定有形文化財の指定について 「石造旧日永の追分道標」および「木造男神・女神坐像」
問い合わせ番号:15525-5248-3502 更新日:2019年 3月 27日
市政記者クラブ 各位
四日市市指定有形文化財の指定について
「石造旧日永の追分道標」および「木造男神・女神坐像」
平成31年2月8日開催の四日市市文化財保護審議会(会長 桐生定巳)の答申を受け、3月26日開催の教育委員会において、「石造旧日永の追分道標」および「木造男神・女神坐像」の2件を、四日市市指定有形文化財に指定しました。概要は次のとおりです。
(1)「石造旧日永の追分道標」
1.種 別 有形文化財(歴史資料)
2.名称および員数 石造旧日永の追分道標 1基
3.制作年代 明暦2年(1656年)
4.所在地 四日市市日永四丁目5番7号 日永神社境内
5.所有者 宗教法人日永神社 代表役員 宮司 井後政晏
6.指定年月日 平成31年3月26日
7.指定理由
石造旧日永の追分道標は、現在は日永神社境内に建てられているが、もとは東海道と伊勢街道(参宮街道)の分岐点である日永の追分に、明暦2年(1656年)3月市内川原町の宝光山佛性院の開基である専心によって建てられたものである。
本道標は、現存する道標の中では全国で5番目、三重県内では2番目に古く、東海道のものとしては最古のものである。また、造立時期は信仰と結びつく古い形式の道標から、行き先や里数を刻む一般的な道標への移行期にあたっているが、その時期に僧侶によって建てられ、六字名号(南無阿弥陀佛)を刻むなど、仏教信仰との関係が認められる点からも、歴史的・文化史的にも貴重なものであり、東海道沿いに立地する、本市の歴史上意義のある資料である。
上記のことが、市の有形文化財(歴史資料)に指定する理由である。
【別添】 〇石造旧日永の追分道標 現況写真(PDF/67KB)
(2)「木造男神・女神坐像」
1.種 別 有形文化財(彫刻)
2.名称および員数 木造男神・女神坐像
男神坐像 1躯 女神坐像 4躯
3.制作年代 平安時代後期(10世紀)~室町時代
4.所在地 四日市市下之宮町319
5.所有者 宗教法人耳常神社 代表役員 宮司 喜多嶋敏彦
6.指定年月日 平成31年3月26日
7.指定理由
木造男神・女神坐像は、県内の神像彫刻の文化財指定が、国指定1件、県指定4件と希少である中、四日市市内に残る貴重な神像である。また、県内の他の指定神像と比べても遜色のない作例であり、文化史上、彫刻史上貴重なものである。
指定の範囲については、中心となるのは男神坐像と女神坐像1であるが、その他の神像も古来より耳常神社に伝来したことから、5躯を一連のものと考える。
上記のことが、市の有形文化財(彫刻)に指定する理由である。指定にあたっては、本神像5躯を一括して指定とする。
【別添】〇木造男神・女神坐像 写真(PDF/239KB)
[参考資料]
○四日市市内における指定文化財の内訳(地域を定めず指定されている国指定「特別天然記念物カモシカ」・「天然記念物コクガン」および(旧)重要美術品等ノ保存ニ関スル法律で認定を受けている文化財を除く)
国指定 13件
県指定 33件
市指定 66件(今回の「石造旧日永の追分道標」、「木造男神・女神坐像」を含む)
(合計) 112件
有形文化財 60件(今回の「石造旧日永の追分道標」、「木造男神・女神坐像」を含む)
無形文化財 3件
有形民俗文化財 7件
無形民俗文化財 16件
史跡 17件
天然記念物 7件
選択保存 2件
(合計) 112件
【お問い合わせ先】四日市市教育委員会事務局 社会教育課 清水政宏、堀越光信
電 話:059-354-8240 FAX:059-354-8308
E-mail:syakaikyouiku@city.yokkaichi.co.jp
このページに関するお問い合わせ先
三重県四日市市諏訪町1番5号(本庁舎9F)
電話番号:059-354-8238
FAX番号:059-354-4873