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こにゅうどうくん

平成31年01月31日 記者会見要旨

問い合わせ番号:15514-2411-4984 更新日:2019年 2月 6日

市長定例記者会見

日時

平成31年1月31日(木曜日) 午前11時~

場所

7階部長会議室

出席者

報道機関

朝日新聞、伊勢新聞、共同通信、CTY、時事通信、中日新聞、毎日新聞、三重テレビ、読売新聞

市側

市長、渡辺シティプロモーション部長、舘政策推進部長、坂倉消防長、駒田総務部参事・人事課長、磯村政策推進部参事・秘書国際課長、森シティプロモーション部参事・広報マーケティング課長、伊崎行財政改革課長、渡辺商工課長、山本予防保安課副参事、田中観光交流課副参事
ほか

発表事項1.平成30年四日市市の人口動態[速報]について

市長:本年1月1日時点の本市の人口は31万2,190人となり、昨年1年間で27人の増加になった。これまで本市は、転入人口においては増という状況であったが、自然減の状況が続いており、お亡くなりになる人の数、自然減を社会増で補うことはできなかったが、昨年、自然減を上回る社会増が実現した。平成23年以降、人口減少が続いていたが、8年ぶりに総人口が増加した。人口は、自治体の活力の目安と考えており、総人口増加は非常に喜ばしい状況である。
 具体的には、昨年1年間で自然減がマイナス790人、一方で社会増が817人、合計27人増である。現状、27人増ということで総人口が増えたが、各年代別に分析していくと、四日市の課題として大きいものがあることを再認識した。最も人口が増えている世代は20歳から34歳の区分で、よく働く世代、若者世代が急増しており、この若者世代だけで1,000人を超える社会増である。一方で、かねてから傾向はあるが、35歳から44歳の区分と、それに伴い0歳から14歳の親子、子育て世代が社会減の傾向にあり、この傾向は今もまだ続いている状況にある。そして、20歳から29歳までの年齢区分においては、1,028人の社会増であるが、そのうち外国人が約半数を占めており、外国人の転入も本市の人口増に大きく起因している、貢献しているところである。
 これらを踏まえ、特段方針が変わることはないが、かねてから子育て世代に選ばれるまちにしていこう、働く場所であるとともに生活してもらえる場所という認識をしっかりと持ってもらうように「子育てするなら四日市」のフレーズのもと、教育も含めて、しっかりと子育て世代、子育て施策を実施して、転出傾向にある子育て世代にしっかりと四日市にとどまってもらえるようにしていきたいという思いがある。
 また、大きな転入増の要因でもある外国人については、本市はかねてから多文化共生に力を入れており、全国でも先進都市であるという認識を持っている。入管法の改正も含めて、さらなる外国人の流入も予想されることから、多文化共生にはさらに力を入れていかなければならないところである。
 こういった傾向を踏まえ、非常に四日市に人が集まってきている、四日市の人口が増えてきている一方で、課題をしっかりと受けとめ、解消を図っていかなければならないと考えている。現在策定中の2020年4月から実施する新総合計画にも、この子育て世代にしっかりと四日市にとどまってもらえるような施策を盛り込んでいきたいと思っている。 

質疑応答

質問:外国人転入者の比率は、近年どのような傾向にあるか。
回答:増えてきているという認識である。本市の場合は景気に左右されるところがあり、景気が良くなれば働きに来る外国人が増えることになる。(舘政策推進部長)
 本市の社会増の主な世代は20代から30代前半であり、このうちの約半分が外国人ということである。(市長)
質問:その年代の社会増に占める外国人の割合は50%以下であるのか。
回答:50%以下である。(舘政策推進部長)
質問:人口減は自治体にとって大きな課題であり、人口が増えたことは喜ばしいことだと思うが、四日市市以外で人口が増えている県内の市町はあるのか。また、全国の自治体の背景調査はあるのか。
回答:県内の他市町村については、平成30年の人口移動の数字は発表されていない。総務省が全国の市町村を取りまとめて、本日14時30分に総務省のホームページで公表される予定になっている。私たちが調べたデータは平成29年までの移動数である。総務省の公表の数字は把握しており、平成29年中に総人口が増加している県内の市は、鈴鹿市と亀山市である。(矢野政策推進課主事)
質問:その人口に外国人は入っているのか。
回答:住民基本台帳人口であり、外国人も含まれている。鈴鹿市と亀山市の2市は、自然増減はマイナスであるが、それを上回る社会増になっている。さらにもう1年さかのぼった平成28年中の人口を確認すると、総人口が増加している県内の市はない。どの市も社会増が自然減より少なかったということである。(矢野政策推進課主事)
質問:昨年中の人口移動は総務省のホームページで確認できるということか。
回答:予定どおり進めば、本日の午後に取りまとめた結果が公表されると思う。ただし、本市は住民基本台帳を集計して数字を出しているが、こうした届出は異動時期をさかのぼって出されることがあり、届け出時点の住民基本台帳の人数と総務省が公表している数字にずれが生じることがある。その点は申し添えておきたい。(矢野政策推進課主事)
質問:子育て世代の人が減少していることから、今後、子育て世代に選ばれるまちとなるよう力を入れなければならないことは分かるが、今、どうして出ていっているのか。
回答:厳密なところまでは突き詰められないが、おそらく単身の20代の若い世代の人が本市に集まってきている。一方、例えば結婚をして世帯を持ったときに、本市の周辺に家を建てる傾向があるのではないかと思う。本市で生まれた人も家を建てるときに市外に転出している傾向があるのではないかという認識である。(市長)
質問:なぜ四日市に家を建てずに、四日市の周辺に家を建てるのか。
回答:そういった分析も含めて、しっかりと取り組んでいかなければいけないと思っている。(市長)
 県内の転出で、よく言われるものとして地価の問題がある。菰野町や鈴鹿市、桑名市、亀山市へ転出することが多い。また、この年代で転出している人の約半数が、三重県や愛知県への転出であるが、残り半数の転出先は遠方の大都市圏であり、転勤によるものではないかと考えられる。本市から転出する人の場合、そのうち半数は本市周辺の市町に家を持たれるパターンが多いということである。(舘政策推進部長)
 本市には大企業の工場も多く、全国的な転勤が多い傾向にあるため、ある一定の転出はいたし方ない部分はある。一方で近郊の市町に移動する人もいらっしゃることから、中核都市として、人を集める一方で、広域的に人口を分散させていくという機能も必要かとは思うが、本市としては、四日市を選んでもらえるようなまちにしていきたいと思っている。(市長)

 

発表事項2.公認会計士(任期付職員)の採用について

市長:公会計を用いてしっかりとした行政経営をしていくという方針のもと取り組みを進め、平成29年度に公会計行財政改革推進室を設置し、今年度4月からは行財政改革課を設置して、そういった方向性を強めてきた。この大きな役割を担っていく一人として、公認会計士の任期付採用について当初から取り組みを進めてきたが、さまざまな事情でなかなか採用に結びつかなかった。このたび、来月2月1日から、公認会計士の吉田さんを任期付職員として採用させてもらうことになった。公認会計士という新しいポジションについては、公会計を用いた行政運営、行政経営の強化、また、行財政改革についてもしっかりと取り組んでもらいたいと思っている。本市の財政状況は良好な状況にあるが、一方で行革の取り組みを止めるわけにはいかないことから、改善の必要なものについては第三者的な目線から、しっかりと提言していただけることを期待している。これに関連して、公共施設のアセットマネジメントに関しても、今後、更新、需要の増加が見込まれるため、こういったアセットマネジメントについても、さまざまな意見や提案をいただければと思っている。 

質疑応答

質問:吉田太紀子(たきこ)さんの公認会計士としての経歴は何年ぐらいであるのか。
回答:実務経験としては約20年である。(駒田総務部参事・人事課長)
質問:これまでは、中小企業などを担当されていたのか。どういった分野に造詣がある人であるのか。
回答:中小企業の監査などの業務に携わっていただいていた。(駒田総務部参事・人事課長)
質問:任期はいつまでか。
回答:平成33年3月31日までである。(駒田総務部参事・人事課長)
質問:2月1日採用ということは、平成30年度決算の財務諸表のまとめから入っていただくということか。
回答:平成30年度の決算が確定した後で、財務諸表を作成することから、そのときに、吉田さんには十分中心となって作成に関わっていただく。(伊崎行財政改革課長)
質問:お迎えするポストは何という役職で、所属は行財政改革課になるのか。
回答:会計専門監という役職で、財政経営部行財政改革課である。(駒田総務部参事・人事課長)
質問:市長直属の扱いになるのか。
回答:直属ではない。財政経営部の中の行財政改革を司る課に配属するということである。(市長)
質問:どのように採用にこぎ着けられたのか、苦労話を伺いたい。
回答:採用までに1年半ぐらいかかった。今、公認会計士の人材市場が売り手市場で非常に人員不足に陥っており、大手の監査法人でも公認会計士採用に苦慮されている状況がある。公会計は、監査の業界の中でもかなりレアな分野で、本流である企業監査の部分の人材が不足している中で、公会計までしようという思いを持つ会計士がみえなかったことが現状である。吉田さんは四日市の人ということもあり、地方の行政運営、四日市のために働きたいという思いをお持ちで、今回決断していただいたところである。(市長)
質問:今回は何人の応募があった中での選考であったのか。
回答:1人である。(市長)
質問:1人応募があって1人採用したということか。
回答:先ほどの背景から、常時募集をしていたが、なかなか手が挙がらなかったという現状がある。(市長)
質問:年齢を伺いたい。
回答:50代ということでお願いしたい。(駒田総務部参事・人事課長)
質問:副業禁止にはなるのか。
回答:そのとおりである。これまで、ご自分で公認会計士事務所を開設されてみえたが、2月1日の採用の際には、そこを閉めて専任していただくことになる。(駒田総務部参事・人事課長)
 本市では、前年度決算から部門別、施設別の行政コスト計算書の作成をスタートした。これは、全国でも珍しい取り組みであり、こういった部署別の財政状況も踏まえて、行革につなげていく仕組みをこれから作っていただきたいと思っている。公認会計士の採用自体が全国では珍しいということもあり、三重県では初めてで、こういった専門家にしっかりと携わってもらう取り組みもチャレンジの一つとして頑張っていきたいと思っている。(市長)
質問:吉田事務所は、個人事務所であるのか。
回答:個人事務所である。(駒田総務部参事・人事課長)
質問:任期の延長はあるのか。
回答:本年度を含んでいるため、平成33年3月31日が当初の任期と申したが、最大5年任期ということで、平成35年3月31日まで延長できることになっている。(駒田総務部参事・人事課長)
質問:公認会計士を募っている自治体が少ない中で、吉田さんは、どうして四日市が募集していることを知って応募されたのか。
回答:どこで知られたのかは分からない。(市長)
 基本的には、ホームページで募集しているため、それをご覧になられたか、あるいは公認会計士のネットワークの中で知られたのかもしれない。(伊崎行財政改革課長)
 本市はずっと公認会計士を募集しており、なかなか応募していただける人がいらっしゃらなかった。公認会計士協会に依頼をかけたり、公認会計士協会のホームページにも載せていただいたり、本市からも常に情報発信をし続けてきたところである。(市長)
質問:ご本人は四日市市在住でいいのか。
回答:四日市市在住である。(駒田総務部参事・人事課長)
質問:この会計専門監は、部長級とか、課長級とかそういう階級に合わせると、どのくらいの地位になるのか。
回答:特別に専門監としているため、職員とはまた違った形になり、課長級といった階級ではない。(駒田総務部参事・人事課長)
質問:職員とは異なる給料表があるのか。
回答:職員の給料とは違う給料表を持っており、条例上、任期付職員の表が当てはまる形になる。(駒田総務部参事・人事課長)
質問:行財政改革課は昨年の4月に立ち上がっていて、この課にとってキーパーソンが2月までいなかったことによって、できなかったこと、被害があったことについて、どう考えているのか。
回答:マイナスというよりは、この人に来ていただいてより良いものができると捉えている。具体的には、本市は、公会計の財務諸表、財務書類を作成して、公表して、財政運営に役立てる形で動いている。その中で、特に先進的な自治体では、施設別の行政コスト計算書を作成しているところがある。本市は、その施設別の行政コスト計算書、施設ごとの収益がどうかというところを計るものとして、平成29年度決算のものを平成30年度に作成して公表している。そのため、この人に来ていただいて期待するところとしては、その行政コスト計算書の作成、あるいは分析に一層ブラッシュアップをかけていただきたいと考えており、そういったところに力を発揮していただければと思っている。(伊崎行財政改革課長)

 

発表事項3.平成30年度四日市市優秀技能者の表彰式(2月1日)の開催について

市長:平成2年からスタートした四日市市優秀技能者の表彰式を今年度も実施する。
 表彰式は2月1日である。
 この優秀技能者表彰の目的は、長年同一の職種に専念され、優れた技能を持って社会に貢献した技能者を顕彰するもので、本年は5人の皆さんを表彰させていただく。
 電気工事作業者から赤塚様、クリーニング業から掛下様、金属工作機械工から辻様、調理人から南出様、理容師から山根様である。
 この被表彰者は、長年に渡って、本市の産業を支えていただいた人たちということもあり、ぜひとも皆さんに報道していただきたいと思う。
渡辺商工課長:平成14年度から30年度までの被表彰者は142人である。 

質疑応答

なし

 

発表事項4.「消防春ふぇすin四日市STYLE」を開催します

市長:昨年度から始まった「消防春ふぇす」を今年度も実施させていただく。今年度は「消防春ふぇすin四日市STYLE」という形で開催する。「消防春ふぇす」に「四日市STYLE」という四日市のシティプロモーションイベントを組み合わせて、さらにバージョンアップしてやっていこうというものである。
 開催日は3月2日で、今回はSKE48のキャプテンの斉藤真木子さんを1日消防長としてお招きする。斉藤さんは、こにゅうどうくんの大ファンということもあり、こにゅうどうくんとのかけ合いもあるのではないかと期待している。
 今回の「消防春ふぇす」は飲食イベントも開催していくということもあり、大勢の皆さんにご参加いただき、消防に対する理解や消防を身近に感じていただけるイベントにしていきたいと思っている。また、昨年同様、「消防春ふぇす」に先立ち、市民公園、ララスクエア四日市において、特別消防訓練を実施するので、よろしくお願いしたい。 

質疑応答

なし

 

その他

質問:先日、四日市公害の当事者で語り部として活動されてきた野田さんが亡くなられた。認定患者を把握しているのは市だけであり、市として語り部を掘り起こしていこうという考えはあるのか。
回答:原告として唯一、ご存命の野田さんがお亡くなりになられた。野田さんの語り部の話はインパクトがあり、四日市公害に対する理解も進むような力強い講演であった。その野田さんを失ったことは市としても非常に残念でならない。体験者として数少ない語り部のお一人であり、これから四日市公害をどのように次の世代に語り継いでいくのかを考えなければならない。ご存命の体験者にお声がけをしていくことも必要であり、既にそういった行動もとっているが、なかなか表に立って話をしていただける人は少ない。そういった中で野田さんは、前面に立って語り部を含めて取り組んでいただき、本当にありがたいことである。これから四日市公害と環境未来館においては、野田さんや、少し前に逝去された澤井さんの映像をしっかりと保存させていただき、放映させていただく。そういった意味では、野田さんも映像の中でまだまだ生き続けていただけるのではないかと思う。今後は、その映像をどのように使っていくのかが重要になってくると思っている。(市長)
質問:市として存命者に声をかける行動をとってきたが、なかなか前面に出ていただけないとはどういうことか。
回答:野田さんは貴重な語り部であり、詳細を確認したわけではないが、現場では、語り部を増やしていこうと、ある程度の人にはお声掛けをさせていただいていると認識している。一方で、語り部として活動していただける気持ちになれない人も多く、語り部の人は現状のとおりである。(市長)
 四日市公害と環境未来館の開館に当たり、さまざまな事務作業の中で大勢の皆さんの話を伺い、映像として残っている部分もたくさんあったと思う。しかしながら、大勢の皆さんに声を掛けたものの、なかなか話していただけなかったということである。話していただいた人については、開館以降、語り部としてご活躍いただいている。現在の体験者の中で語り部になっていただくことは非常に難しい部分があると思う。(渡辺シティプロモーション部長)
質問:市長にとって、野田さんとの思い出や、野田さんについて全体的な印象があれば、お聞かせいただきたい。
市長:私が、直接、野田さんにお会いして話をさせていただいたのは、野田さんの講演を聞かせてもらったタイミングと、四日市公害の慰霊祭のときである。講演を聞かせていただくと、野田さんが当時苦労された状況が、心に突き刺さるようなメッセージとして伝わってきた。このような語り方をされるのは野田さんしかいないと思っており、お亡くなりになられたことは非常に残念である。また、野田さんとの思い出で心に残っていることは、慰霊祭で、記者の皆さんから、市長に対して何かコメントがあるかと尋ねられたときに、野田さんは「何も言うことはない、ちゃんとやってくれると信じている」と発言され、非常に重い言葉だと感じた。(市長)
質問:野田さんの「ちゃんとやってくれると信じている」という言葉があったということで、いろいろな人に語り部をやっていただけないかと声を掛けられたのは4年前の開館のときであるが、野田さんが亡くなって、今、語り部が本当にいない中、市として一から語り部を発掘することに取り組んでみようという考えがあるのか。
回答:現場の思いや心情もあると思うが、語り部をやっていただける人が現れていただければ、それに越したことはない。そういった心情も踏まえながら、もしやっていただける人がいれば、お願いしたいと思っている。現場と話をしながら、皆さんの心理状況も踏まえて慎重に進めていきたいが、無理強いする話ではないので、厳しい状況にあることに間違いはないと思う。(市長)

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