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こにゅうどうくん

平成30年11月19日 記者会見要旨

問い合わせ番号:15451-3559-2376 更新日:2018年 11月 29日

市長定例記者会見

日時

平成30年11月19日(月曜日) 午前11時~

場所

7階部長会議室

出席者

報道機関

朝日新聞、伊勢新聞、NHK、CTY、CBCテレビ、時事通信、中京テレビ、中日新聞、東海テレビ、名古屋テレビ、日本経済新聞、毎日新聞、三重テレビ放送、読売新聞

市側

市長、渡辺シティプロモーション部長、磯村政策推進部参事・秘書国際課長、森シティプロモーション部参事・広報マーケティング課長、渡辺商工課長、村田スポーツ課長ほか

発表事項1.平成30年度四日市市「男女がいきいきと働き続けられる企業」表彰についていて

市長:毎年実施しているものであるが、今年も被表彰企業が決定し、大賞はなく、奨励賞2社のみとなっており、東産業様と東海テクノ様である。
 まず、東産業様は、法律の規定を上回る介護休業期間や育児休業期間を設けているという点や、母性健康管理のための関連規定を策定している点を評価して選定させていただいた。
 また、東海テクノ様は、残業課題抽出シートを活用したり、各部のリーダーが部下の労働時間等を把握し、問題点等を共有したりすることで、働きやすい環境づくりに取り組まれているという点、また女性従業員で構成されている安全衛生女性部会を設置しているといった点を評価して選定させていただいた。
 今年は、企業向けのワークスタイル・イノベーションカフェを実施しており、第3回のイノベーションカフェで表彰させていただく。その第3回ワークスタイル・イノベーションカフェは11月22日木曜日、14時から四日市商工会議所1階のホールで実施する。 

質疑応答

なし

 

発表事項2.第20回四日市シティロードレース大会の開催について

市長:四日市市はこれまで、シティロードレースを開催していたが、平成29年度と平成30度は中央緑地の整備工事に伴い中止している。平成28年度に開催して以来、休止していたシティロードレースを、平成31年度に再開させていただき、3年ぶりの開催になる。
 開催予定日は平成31年4月7日で、これまでは10キロコース、2.5キロコース、ジョギングコースがあったが、今回は10キロコースのみで3,000人先着順で実施させていただく。これまでは2.5キロジョギングコースも含めて、大体4,000人ぐらいの規模であったが、10キロコースに絞って3,000人という形で実施する。この再開したシティロードレースは、平成31年1月4日から同月31日までインターネットまたは郵便振替で募集する。なお、来年度はシティロードレースを開催するが、このシティロードレースは最後になる予定である。
 2年後、四日市市は市制123周年を迎える。123周年記念ということもあり、2020年度からはシティロードレースに代えて、新たにハーフマラソンの開催を検討している。開催時期は検討段階であるが、2021年3月ごろを予定しており、四日市市初めてのハーフマラソンになる。現在、ハーフマラソンと2キロコースを検討している。スタートは、近鉄四日市駅西を考えており、中心市街地からスタートということで四日市を走っていただくコースを考えている。 

質疑応答

なし

 

その他

市長:本日、多くの報道の皆さんにお越しいただき、昨日のゆるキャラグランプリ2018の結果を受けてと受け止めている。冒頭、私の今の思い、これまでの振り返りをお話させていただきたい。
 「こにゅうどうくん」は、ゆるキャラ(R)グランプリ2018に過去6年出場しており、今回、最後の挑戦ということで市を挙げて取り組みを進めてきた。昨年は4位ということもあり、ベスト3入り、優勝を目指して頑張っていこうという形で進めてきた。結果として、3位という結果をいただいた。実際、優勝を目指していたので、悔しい気持ちもあるが、前年度から順位を上げて3位入賞が果たせたことで非常にうれしい気持ちでいる。四日市の4位から三重県の3位になって良かったのではないかと今は受け止めている。順位より、今はやり切ったという充実感でいっぱいである。
 今回のゆるキャラ(R)グランプリの挑戦は、本市にとって、二つの大きな目的がある。まず一つはシティプロモーション、そして二つ目は、まちの一体感の醸成である。
 そういった観点から振り返ってみると、シティプロモーションについては、「こにゅうどうくん」の認知度、知名度を上げていきたいという部分があった。そのためには、上位入賞を果たしたいという思いがあり、優勝を掲げて取り組んだが、結果として、さまざまな報道がなされ、1位以上の露出度となり、そういう意味では全国区になったと考えている。シティプロモーションという観点では、一連の報道で、少し残念な部分もあったが、四日市、そして「こにゅうどうくん」が全国区になったことで、結果として良かったと私は受け止めている。
 また二つ目、まちの一体感の醸成については、今回報道に出されているように、市役所がかなり熱くなった。それは、四日市全体を盛り上げていくためであった。市の公式キャラクター「こにゅうどうくん」を市役所が積極的に応援するのは当たり前だという認識でおり、もちろん私が熱くならないといけないが、市役所が熱くなって、それを伝播する形で四日市全域に広げていきたいという思いがあった。そういった中で、有志のこにゅうどうくん応援団体、勝手連が立ち上がり、各地域の連合自治会が主体となった応援サークルのようなものが、市内で幾つも立ち上った。なかなか皆さんには伝えられていない部分だと思うが、そういったまちの盛り上がりを私はひしひしとこの101日間、ゆるキャラ(R)グランプリの活動を進めていく上で感じていた。まちには「こにゅうどうくん」があふれ、また会話も「こにゅうどうくん」の会話で盛り上がる、そういう101日間であったと私は受け止めている。そういった意味では、確実に四日市のまちの一体感の醸成にはつながったと感じている。
 そこで、シティプロモーション、また、まちの一体感の醸成という、当初掲げていた二つの大きな目的は達成できたと考えている。順位は3位であったが、私は非常に満足しており、達成感でいっぱいである。今回最後の挑戦であり、「こにゅうどうくん」は今後ゆるキャラ(R)グランプリに挑戦することはないが、違った立場で、違った部分で、四日市のシティプロモーションを一生懸命「こにゅうどうくん」とタックを組んで頑張っていきたいと思っている。

 

その他

質問:会員IDを取得する組織票の問題で、勤務中の投票などについて随分騒がれた。昨日はここに問題がないという話であったが、1日たった今日の段階でも問題はないという認識であるのか。
回答:一貫して申しているとおり、一連の組織票の定義が明確でない中、組織票とやゆされた報道に対しては非常に憤りを感じており、今も組織票という認識はない。メールIDは実際に作成はしたが、投票した人々は「こにゅうどうくん」、そして四日市のことを思って投票していただいている。そこに強制力もないし、お金を支払ってやってもらったという事実もない、また機械に投票させたということもないので、この積み上がった1票1票は確実に思いのこもった票であると私は認識しており、組織票は1票も入っていないという立場で変わりはない。この80万票は、四日市市民が誇りを持って、自信を持った票であると認識している。(市長)
質問:思いのこもった1票で組織票は1票もないということであるが、実際、市の職員が何票も投票させられて大変だという声が、いろいろなところで報道されていると思う。そういう報道を聞いていながらも組織票は1票もないということは、市長は市役所の職員に対して耳を貸さない市長ということでよろしいか。
回答:それは実際に誰がどういう形で言っていたのかも分からないし、その人が何票、どういう形で入れたのかも分からない。私は、今回のゆるキャラ(R)グランプリの取り組みは、四日市全体の盛り上がりにしたいという思いで、陣頭指揮をとっていかなければいけないという立場にあり、職員に対してもできる限り「こにゅうどうくんを応援してよ」「盛り上げていこうよ」「市役所が中心になってまちを一体化させていこうよ」と呼び掛けをした。また、職務時間中に投票をさせていたという報道がなされたが、厳密に言うと、本業に支障がない範囲の任意で投票する職員に対して、職務時間中の投票を容認していたということである。強制は一切しておらず、嫌々投票していた職員がいるのかどうかも承知していない。投票したか、していないかという確認はしておらず、結果として嫌だったら投票しなければよい状況下にあったと思う。四日市市役所も4,000人を超える職員がいるため、さまざまな価値観を持っている職員はいると思う。私が知る多くの職員は私と思いを一緒にして四日市を盛り上げていきたい、そして、21年間お世話になった「こにゅうどうくん」を上位に押し上げていきたい、そういった思いで行動してもらったと私は認識しており、そういった職員に対しては、しっかりと感謝を述べていきたいと思っている。また、今回、市民にも多くの投票をしてもらい、応援していただいた市民、また市民でない人もたくさんいらっしゃったと思うが、そういった人たちには本当に感謝を伝えたいと思っている。(市長)
質問:行政にいろいろな思いがあるということは、嫌でも投票していた人がいたということで、組織票は1票もないと言い切れるところがよく分からないが、どうしてか。
回答:それは価値観の違いではないか。その人が強制的に投票させられたかどうか確認しておらず、また、私は強制していないため、組織票はないと私自身は認識している。(市長)
質問:IDに問題はないということであるが、実際に昨日、最低でも38万票削除されていた。実行委員会側は問題があったという認識をしているが、市長としては全く問題がないということで、謝罪の必要があるとは思っていないということか。
回答:実際に票が削除されているわけであるが、実行委員会側からはどういった基準で削除されたかという説明は受けていない。そのため、どういう基準、どういう根拠によって削除されたかのかは分からない。また、その部分と組織票の部分がどうリンクしてくるのかも正直分からない。ただし、101日間、一生懸命頑張ってやり切った感はあるため、ゆるキャラ(R)グランプリの実行委員会の決断に任せて、真摯に受け止めていこうと思っている。(市長)
質問:問題がある行為をしているのであれば、それに対して反省すべきだと思う。IDを最初8月の終わりに1万個作って、その後最低でも2回実行委員会側に削除されて、それから投票できなくなっている。そういう事情を市長もご存じの上で、IDとしては問題があるということを認識しながら、そのたびに新たなIDを追加で作成して、さらに投票していくということをやられていたのは、不正につながると思うが、どのようにお考えか。
回答:それは違う。どういったIDが削除されたのか分からないし、何を持って削除されたのかも分かっていない中で、投票期間は続いていく。投票したいという人がいて、投票機会を担保し続けることは、当初から一貫してその姿勢でいる。(市長)
質問:ゆるキャラ(R)グランプリに参加するときに、メールで代理投票はいけないとなっていて、昨日、実行委員会もそれについて明言している。いわゆる代理投票になっているから削除されたわけで、削除されるのは何らかの問題があると認識していたはずではないか。
回答:私はノーサイドと思っているため、あまり言いたくないが、実行委員会も方針がよく変わられたと思う。四日市市や大牟田市、泉佐野市の現状に対して、実行委員会は問題視しないという発言もあったわけで、そういう意味では実行委員会が判断されたとしか受け止めることはできない。(市長)
質問:実行委員会の意見が変わるということであるが、一つ曲がっていないことは「1人1日1票」というルールは曲げていない。これに関して、私は1カ月半前の10月9日の市長定例記者会見で、こういうルールになっているが、複数メールアドレスで送ることは問題ないのかとお聞きした。そのとき市長は、「もし、1人1日1票という投票が正式なルールであれば、本市もそのルールに基づいて投票する」と言っていた。それにもかかわらず、市長は調べないし、そのままやり続けたが、その点はどうか。
回答:調べてもらったら分かるが、実行委員長は、組織票は問題ないと発言されている。(市長)
質問:1人1票が原則のルールと言っているのではないか。
回答:ダブルスタンダードではないか。(市長)
質問:ダブルスタンダードなら、ルールが書いてあるのに市長はやっていいと考えるのか。ルールを逸脱しても問題ないということなのか。
回答:1人1票というルールを明示しながらも、市を挙げて取り組むことに対して問題視はしないという発言もあり、容認されている。(市長)
質問:削除されているということをどう捉えるのか。
回答:削除されているかもしれないが、明確な線引きがない中で、今回のゆるキャラ(R)グランプリは進められてきた。ファジーな部分が多い中で、本市の認識として、これまでの6年間の経験値と今の状況を鑑みた中で何をすべきか、その都度、判断してきて、今回のゆるキャラ(R)グランプリを完遂した。私はルールを無視しようと思ったことはなく、あくまでも許容されている範囲内で、できる限りのことをやってきた、その姿勢は一貫している。(市長)
質問:正式のルールは調べていないのではないか。
回答:それは認識の違いだと思う。(市長)
質問:結果、今回は1位が志木市の「カパル」になったが、その1位になった「カパル」、または志木市について、どのようにお考えか。
回答:ともに今回のグランプリを、しのぎを削ってきたキャラクターであり、「カパル」はずっと「こにゅうどうくん」と一緒に、ゆるキャラ(R)グランプリに参加し続けてきたキャラクターなので、本当にお祝いを申し上げたいと思っている。志木市の皆さんも本当に頑張られたんだと思う。「こにゅうどうくん」が残念ながら3位だったが、「カパル」の優勝を本当に祝したいと思っている。(市長)
質問:ゆるキャラ(R)グランプリは、今後、収束に向けて進んでいくが、ゆるキャラ(R)グランプリと自治体の関わり方について、今回のようなケースもあって、過去も同じようなことを言われてきたが、自治体にとって、ゆるキャラ(R)グランプリはどんな存在であるのか。
回答:報道の皆さんは経済効果という形で結び付けられるが、今回、実際に一生懸命取り組んで、私自身受け止めているのは、基本的にまちの一体感をいかにつくっていけるのかというグランプリだと思っている。まちで愛されているキャラクターを、まちに住む人間が本気で応援していく、熱量を持って応援していく、そして、応援することによってまちの一体感が醸成されていく、本来この部分がゆるキャラグランプリの目的ではないかと私は思っている。当初もまちの一体感の醸成ということは思っていたが、実際にこの101日間活動してきて、本当にまちが一体化、盛り上がってくるのを間近で見て、これが本来のゆるキャラ(R)グランプリのあるべき姿なのかと、今、思っている。(市長)
質問:まちの一体感の醸成について、市長はそのキーワードを何度か話されているが、その気持ちが分かるようで分からない感じである。自分が住んでいるまちが好きだという感覚は当然分かるが、なぜそれを全面に押し出さなければいけないのか、その当たり前の部分を明確にしていただきたい。
回答:本市は今年度から新しくシティプロモーション部を創設し、まちの知名度を上げていく、イメージを向上していくことを掲げて、さまざまな取り組み、アクションをしている。シティプロモーションの背景には、対外的に四日市を発信していくという意味もあるが、実はもう一つ意味があり、市民の誇りを醸成していきたいという思いも詰まっている。昨年度、本市は市民にアンケートをとり、「四日市に愛着はありますか」「四日市に誇りありますか」「四日市をお薦めできますか」という、問いをした。その結果、本市に愛着があるという人は非常に多かった。しかし、本市に誇りあるという人は、マイナスの人のほうが多かった。推奨できる、お薦めできるというのはプラスマイナスゼロだった。この結果を踏まえ、四日市は選ばれるまちにならなければいけない、自治体間競争を勝ち抜いていかなければならない前に、市民にもっと四日市を好きになってもらう、四日市に対して誇りを持ってもらうことが必要ではないかという結論に達した。シティプロモーションといっても、対外的プラス対内的にアクションしていこうという思いがある。そういった中で、まちの一体感を醸成していく手段として何があるかといろいろ考えた結果、21年間市民に愛され続けているこにゅうどうくんの力を借りて、今回はゆるキャラ(R)グランプリで優勝を目指すという旗を掲げて、31万人の市民が一体となれるような環境を作っていこうと、今回のゆるキャラ(R)グランプリの挑戦に市を挙げて頑張っていこうという姿勢をとった。(市長)
質問:私たちのニュースを見ていただいたかどうかは分からないが、街頭インタビューで、こにゅうどうくんがかわいいという人は100%近くいる。組織票かどうかは、定義がいろいろで価値観の相違があると市長はおっしゃられているが、一方で、市民からは「格好悪い」「やり過ぎ」「フェアではない」「正々堂々と闘うべき」というような、いわゆるモラルの部分からの批判がある。格好悪いというようなことを言われる市民に対して、市長はどのようにお考えか。
回答:それは非常に残念である。ただ、私は報道の在り方だと思う。どのように市民に質問されたのか分からないが、組織票という枕言葉が付いたら誰でもネガティブなイメージは持つと思う。市を上げて一生懸命頑張っているが、どうかと聞いてもらったら、答えは違ってくると思う。私は、報道のされ方次第で、市民の意識は大きく変わると思っている。私は熱量を持って、四日市市民の先頭に立って、市役所が頑張ったんだという表現で、市民の皆さんには伝えていきたいと思っている。(市長)
質問:その一体感を生むために、今回そういう活動をしていく中で、組織票といった報道がなされて、結果的にはまちを二分するような形にもなっていると思うが、そのあたりの受け止めとしてはどうか。
回答:組織票という定義が明確ではない中で、そういった組織票がひとり歩きしてしまったことは非常に残念に思っている。ただ、本市がやろうとしていたことは、私は間違ってはいなかったと思っている。31万人という大勢の市民がいる中で、市民の心を一つにすることは、そうはない。そういった中で、何とか地方創生につなげていける、これから地方が勝ち残っていくためには、やはりまちに対する強い思いをより多くの市民が持つことだと私は思っている。しかし、その手段はそうは多くはないといった中で、今回のゆるキャラ(R)グランプリをその手段として選んだ。そして、真剣に取り組み、まちの将来を見据えて、今回取り組みを進めてきた。そういった取り組みを組織票という表現をされたことは本当に悲しい思いである。私は、試みたこと自体は間違っていなかったし、こういったアクションは、これからも継続的にチャレンジしていく必要があるのではないかと思っている。やり過ぎる、出過ぎるとたたかれる世の中であるが、出ていかないと、生き残っていけない世の中であり、本市はしっかりと出ていって存在感を示せるようなまちになっていきたいと思っている。(市長)
質問:結果的にこういう大きな騒動、話題になって、市長の中で一晩たってやり過ぎたといった後悔はないか。
回答:私自身はない。ただ、もう少しいい形で報道してくれたらいいのにとは思った。各社の皆さんが、記事のコピペみたいにどんどん報道されていくことで非常につらい思いをした。どういう報道をされるのかは、各社の皆さんの自由であるが、四日市が本当に盛り上がっていたことは分かっていただきたい。お願いはしていないが、市民の有志の団体が立ち上がってきたり、各連合自治会の60歳、70歳を超えた皆さんが、「こにゅうどうくん」を応援しようと言って、地域の集会所に人を集めて一緒に頑張っていこうという会議をしたりといった事象が起こっていた。こういった部分が地方創生につながり、ゆるキャラ(R)グランプリの本質ではないかと私は思っている。組織票という表現は自由であるが、組織票という表現をしつつも地域は盛り上がっていた、地域では熱い思いを持った市民が多く誕生したということも、合わせて報道していただきたいというのが私の本音である。(市長)
質問:結果的に組織票がなくても3位になったということで、来年再チャレンジしたらと心変わりすることはないのか。
回答:出し切ったので、それはない。私自身は、やることに対して、徹底的に全力でやっていこうという主義であるので、今回、最後の挑戦にうそはない。最後の挑戦だからここまでやった。組織票という報道につながった部分はあるが、やりきった。次は新しいものに全力でチャレンジする。(市長)
質問:実行委員会によって削除された38万の投票に関して、この中に市が作成したIDが含まれているという認識はあるか。それとも含まれてないという認識か。
回答:私は全てのメールアドレスを知っているわけではなく、削除されたメールアドレスもどれかとも明示されておらず、何とも言えない。何をもって削除されたかも公表されておらず、正直、私は何とも言えない。(市長)
質問:実行委員会からは、メールを送って返信がなかったところで判断しているということであるが、そういったことを今後調査していくことを考えていたりするのか。
回答:本市からすることはない。実行委員会さんがされる分には何も申し上げないが、私どもからはこれ以上のアクションはない。ノーサイドで、全て終わった。次に向けて、本市は歩んでいきたいと思っている。(市長)
質問:この38万票がもし削除されなかったら、余裕の1位で当選していたことになるが、それに対して市長として実行委員会側の対応について怒りや納得できない部分はあったりしないのか。
回答:正直、今、結構、満足している。要は、一生懸命取り組んだプロセスがあり、まちを盛り上げていこうとした。そして結果としてまちは盛り上がった。私はそれが全てだと思っている。結果として、1番が取れたらそれに越したことはないが、1番であろうが3番であろうが、今までやってきたことは変わらない。一生懸命、最後の挑戦ということで駆け抜けてきたので、やり切った感はある。昨年4位に比べると、順位も上がり、3位入賞を果たすことができたので、私は良かったと思っている。中には1位を取りたかったという市民の皆さんも大勢みえるが、私自身は頑張ったんだから、「こにゅうどうくん」を褒めてあげようという気持ちでいる。(市長)
質問:実行委員会の基準はファジーなところもあるとおっしゃられたが、何かもっとこうしてほしいという要望はないか。
回答:ノーサイドであまり言いたくないが、強いていうのであれば、中途半端なルールにはしてほしくなかった。最初からしっかりと明確なルール付けをしていただきたかった。裁量の余地の中で四日市は戦ったわけで、そういった意味で、しっかりとしたルールのもとであれば、こういった報道もなかったのではないかと思う。
質問:まちは盛り上がって結構な話であるが、その盛り上がりをどういう形につなげていくかというビジョンが全く提示されていないから、単にゆるキャラ(R)グランプリの大きな打ち上げ花火上げて、「ああきれいだね」「よかったね」「じゃあ、来年から違うものを企画するね」としか聞こえない。このゆるキャラ(R)グランプリで盛り上がったものを、どうやってシティプロモーションにつなげていくかという、市長のプランの中長期ビジョンを教えていただきたい。
回答:シティプロモーションは、対外的な発信はもちろんであるが、市民の意識としてまちに対する愛着、誇りを醸成していくという大きなものがある。ただ、その誇りの醸成は、一つのアクションだけで解消するものではなく、一つ一つ積み上げていくことによって、確固たるものになっていくと思っている。このゆるキャラ(R)グランプリの挑戦が全てだとは思っておらず、一つの手段にしか過ぎない。だから、二の矢、三の矢を、今、用意している。そういった積み重ねによって四日市市民のまちの一体感の醸成、誇りの醸成を積み上げていきたいと思っている。だから、別にこれがあったから次に何かをするというわけではない。これも一つのイベントにすぎないため、次のイベント、次の次のイベント、総じて四日市の市民の皆様の心を強いものにしていきたいと思っている。(市長)
質問:京本政樹さんのシティプロモーション映像も作っておしまい、全く連動性がない、リレーションがないようなシティプロモーション事業としか見えない。今、市長が、二の矢、三の矢、四の矢を用意していらっしゃるというのであれば、これをどのようにつなげていくかという、行政トップとしてプラン、ビジョンを語っていただかないと、終わったから良かったですねということにならないか。
回答:全て連続性のあるものではなく、私はそうは思わない。例えばプロモーション映像においても、こにゅうどうくんは出演した。主演いただいた京本政樹さんと御縁ができて、こにゅうどうくんが今回ゆるキャラ(R)グランプリに最後の挑戦をした。結果として昨日、京本政樹さんが応援に来ていただいたが、市から要請したわけではなく、京本政樹さんが応援に行くよという形でに来ていただいた。そういった意味で、じわじわと四日市を応援していく、盛り上げていく空気は広がってきていると私は思う。(市長)
質問:市外出身の何の縁もゆかりもない人間からすれば、それが伝わらないのではないか。
回答:私は対外的なメッセージが強いという部分もあると思っている。特効薬はない。(市長)
質問:特効薬を示せと言っているわけではなく、もう少し長期的なビジョンの中で、今回の位置付けを行政トップの言葉として語っていただけると、市長が熱く盛り上がった理由はわかる。残念ながら、その言葉が私の胸に刺さらないため、こういう意地悪な質問になっているのかもしれない。
回答:別に記者さんに伝えたくて言っているわけではなく、今、こにゅうどうくんが、ゆるキャラ(R)グランプリに出場したということは、少なからずシティプロモーション活動の一環でやっているわけである。シティプロモーションのゴールの答えは、正直ない。四日市の知名度、イメージを向上させて、そして四日市市民の誇りの醸成につなげていく。その定性的な部分をしっかりとした事実で積み上げていくことが私は大事だと思っており、一つ一つの取り組みに対して真剣に関わっていく。そして、市を挙げて、その取り組みを成功させていく、それが、今、四日市がやるべきことだと思っている。31万人の市民の心が一つになることはないが、まちが一丸となることは大きな力になっていく。エナジー効果が生まれてくる。こういった経験を何度も繰り返すことによって、同じことをやるにしても市民の心が一体の場合とばらばらの場合では全然効果が違ってくると思う。私は、四日市の土壌をしっかりとしたものにしたいと思っており、こういった取り組みを積み上げていくところであるので、この取り組みにバラ色のゴールがあるかないかは別として、四日市の基盤をしっかりとしたものにしていきたいという思いでやっている。(市長)
質問:私たちは、私たちの後ろにいる読者なり、視聴者なりのためにいろいろ質問しているのであって、私たち記者に伝えていただくために質問しているわけではない。それが記者に伝わらないということが、今回のゆるキャラ(R)騒動の組織の云々一つとっても、市長の見解と行動する側の見解のずれがあるということではないのか。
回答:いや、それは違うのではないか。伝える機会もなかったということがある。今日は改めてお話ししている。今回のゆるキャラ(R)グランプリの大きな目的はシティプロモーション、そしてまたまちの一体感の醸成である。シティプロモーション効果は一連の報道で大きなものがあった。そしてまちの一体感の醸成においても、市民の自発的な行動もたくさん生まれたし、大きな応援グループも生まれた。そしてまちにこにゅうどうくんがあふれた。日常的にも、こにゅうどうくん、頑張っているねという会話が大きくなっていったことは、私はまちの一体感の醸成に確実につながってきていると思っている。このまちの一体感の醸成という目的のために、今回、ゆるキャラ(R)グランプリに挑戦したわけで、そういった目的は達成できていると私は思っている。(市長)
質問:今後の経済効果の期待の部分についてはどのようにお考えか。
回答:報道の皆さんは、経済効果のために頑張ったとか、組織票を投じたとか、そういう表現をされるが、私たちはそのような大きな経済効果を期待して、今回のゆるキャラ(R)グランプリに挑戦したわけではない。くまモンが1千何百億円の経済効果があったという報道がされているが、あそこまでの期待はおそらくどの自治体もしてないと思う。こにゅうどうくんグッズがどれだけ売れようが、そこが一番の目的ではなく、経済効果は期待していなかった。ただ、結果として、今回のゆるキャラ(R)グランプリの挑戦の過程において、観光協会にあるこにゅうどうくんグッズの売れ行きが徐々に上がってきた。そして、一連の報道を機に一気にお買い求めいただく件数が増え、観光協会のこにゅうどうくんグッズは軒並み売り切れたという状況であった。そういった意味では、一定の経済効果はあったのかという認識はしている。
質問:今後、こにゅうどうくんは、ゆるキャラ(R)グランプリに参加しないということで、そういう意味では効果が継続的に見込めるプランが、市長の中には少なくともあるという認識であるのか。
回答:プランと言うか、そもそも経済効果は期待しておらず、こにゅうどうくんグッズが売れるために私どもは活動しているわけではない。こにゅうどうくんは、市制100周年のときに誕生して、これまで21年間、市民とともに歩んできた。ゆるキャラ(R)ブームが始まる10年以上も前からこにゅうどうくんはいるわけである。そういった意味では、こにゅうどうくんは四日市市民のハートにしっかりと根づいていると思う。これからも引き続きこにゅうどうくんは四日市のまちを背負って、市のPRを積極的にしてもらう役割を担ってもらいたいと思っている。こにゅうどうくん、これからも全面的に前に出てもらって四日市をアピールしてもらいたいと思う。そういった機会も積極的につくっていきたいと思う。(市長)
質問:市民も当然こにゅうどうくんを応援したわけで、何も知らずにという表現が適切かどうか分からないが、毎日1票ずつ投じた人に対して、暫定1位で、こにゅうどうくんが私の1票で1位になったと思っていたら、結果、3位になって、市がこんなことをしてなければ1位になったかもしれないと思っている市民または市外の方もいるかもしれない。そういった人に対しては、どういうふうに説明されるのか。
回答:私のところにも多くのメッセージが寄せられており、確かに1位を期待していた市民も多く、3位という結果で残念という声も届いている。一方で、残念ではあったが、今回本当に盛り上がり、自分自身がゆるキャラ(R)グランプリに関われたことを本当に誇りに思うという言葉がほとんどのメッセージに添えられていた。ゆるキャラ(R)グランプリは終わったけれども、これからも、四日市やこにゅうどうくんのために頑張っていきたいと思うというメッセージが非常に多かった。(市長)
質問:当初、市の一体感の醸成のためにという背景があったが、アンケートで誇りの部分についてマイナスであったということと、報道の質問の仕方ということに関連して伺いたい。つまり今回の結果を検証されることはあるのか伺いたい。もう一回アンケートをとって、誇りの部分がどうなったか、あるいは、組織票があったから市民から正々堂々ではないとおっしゃるのであれば、市役所が頑張った結果、38万票減らされたが、この結果をどうみるかといったアンケートで、今回の検証をされる予定はあるのか。
回答:市民の誇りの醸成は、一朝一夕ではかなわない。市民の誇りの醸成につなげていきたいという出発点ではある。市民がどれだけ四日市に対して誇りを持ってもらっているかという指標は、継続的に追いかけていきたいと思っているが、一つのイベントが終わった段階ごとに「誇りはどうですか」という質問はナンセンスと思っている。ただ、中長期的なスパンとして、四日市に対する誇りがどのように変わってきているのか、もちろん、これを醸成していきたいわけであり、そういった方向性に我々の取り組みが結びついているのかどうか、検証していかなければいけないと思っている。ただ、このタイミングでやるかどうかは別の話であり、中長期的にその指標は非常に重要な指標になってくると思う。(市長)
質問:その市役所側が市民に対して、市役所側の言い方、聞き方で組織票と報道されたことは、どう思うか、みたいなことを聞けば、濡れ衣といえば少し言い過ぎかもしれないが、そういう疑いも晴らせると思う。市役所側から、これは組織票ではありません、ルールの範囲内の中で市役所の職員が熱心に頑張った結果です、この取り組みについて組織票という言い方もあるが皆さんはどう思いますか、と自ら質問を設定すれば、市長の誤解も解けるのではないかという気もするが、いかがであるのか。
回答:それは報道されてしまったことなので、私は仕方ないと思っており、わざわざ終わった後に市がやるのか、3位を純粋に喜ぼうということでいいのではないかと思う。(市長)
質問:このような結果になったが、こにゅうどうくんの今後の活動はどうするのか。
回答:今後の活動は今までどおりである。今までもこにゅうどうくんは市内のイベントにはもちろん、市外、県外のイベントに、積極的に出演してきた。イベントなどの機会を捉えて年間50回ぐらいは出演しており、週1回ぐらいは、こにゅうどうくんが登場している。こういった取り組みは過去からずっと続けてきた。しっかりと伝えておきたいが、きのうの現地投票においても、残念ながら1位のカパルには届かなかったが、現地投票でこにゅうどうくんは2位だった。そういった意味からも、かなり根強いファンが全国におみえになるということである。これも、こにゅうどうくんがこれまで積み上げてきた賜物であると思っている。全国のファンの皆さん、こにゅうどうくんの活動に心打たれた人も多く、こういったファンをもっと増やしていけるように、これまでと同様に市内はもちろん、市外、県外であっても行けるところには積極的に赴いていくスタイルで頑張っていきたいと思っている。(市長)
質問:今回のことで全国的な知名度が上がったが、全国展開はどうお考えか。
回答:引き合いがあれば、スケジュールの許す範囲で積極的に参加していきたいと思っている。(市長)
質問:現地投票で、ネット投票でこういった疑念が生まれたことについて、現地に職員などが派遣されて、現地で投票したというような票のまとめ方はされていないのか。
回答:それはあり得ない。現地で入場料が500円、600円かかる。(市長)
質問:やってないということであるが、疑念がいろいろなところで持たれかねないということで伺った。
回答:そういう一人歩きしている部分があり、組織票はインターネットにおいても現地投票においてもなく、全てにおいて自らの判断でクリックしてもらったり、現地投票に赴いてチケットを購入して投票してもらったりしていると私は認識している。(市長)
質問:アカウントのIDの大量取得は問題ないと市長はおっしゃっていたが、11月6日市長定例会見で質問したときに、市長は「大量というのはどういう意味ですか」、1万票以上取っていたことはもちろん知っていたにもかかわらず、IDの大量取得は認めなかった。もしそこに問題がないのであれば、我々は記者ではなく、市民を後ろに抱えている記者なわけで、そこに対してなぜ認めなかったのか。正直に言えなかったのではないか。それは自分たちに後ろめたさがあったからではないか。
回答:そんなことはない。その記者会見でどういう発言をしたのかは覚えていないが、何票あったのか私は認識していなかったと伝えたと思う。(市長)
質問:8月下旬の課長を集めた会議で、1万票用意しましたと言っているはずである。
回答:どういうときにどういう発言があって、それを私が全て聞いていたかどうかはわからない。(市長)
質問:大量取得していたことは分かっているわけで、何票はどうでもいいが、それをどうしてあのときに認めなかったのか。少なくとも、報道で出るまでは認めなかった。ということは、自分たちには後ろめたさがあったのではないか。
回答:私には後ろめたさはない。(市長)
質問:どうして隠したのか。
回答:私はそのときにどういう表現をしていたのか分からないが、そのときに表現したことに尽きると思う。(市長)

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