平成30年12月05日 記者発表資料 食中毒の発生について
問い合わせ番号:15439-6746-2471 更新日:2018年 12月 5日
1 概要
11月30日(金)、他自治体から市内の飲食店利用者が、嘔吐、下痢等の食中毒様症状を発症している旨の情報提供がありました。調査をしたところ、11月28日(水)に喫食した2グループ22名のうち20名が、11月29日から12月1日にかけて同様の症状を呈していました。
有症者に共通する食事は当該飲食店での食事に限られること、診察した医師から食中毒の届出があったこと、有症者及び調理従事者の便を検査したところノロウイルスが検出されたことから、当該施設を原因とする食中毒と断定しました。なお、有症者は概ね快方に向かっています。
2 原因施設
所在地 四日市市塩浜本町1-98
屋 号 満洲
営業者 有馬俊彦(ありまとしひこ)
業 種 飲食店営業(業態:一般食堂、レストラン)
3 処分について
12月5日(水)、上記原因施設を営業禁止処分としました。処分の解除は、市保健所の改善確認をもって行います。
4 発病状況(12月5日9時現在、調査は継続中)
(1)喫食者22名中有症者20名(うち入院患者0名、死者0名)
(2)有症者の年齢構成(人)
~9歳 | 10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70歳~ | 小計 | 合計 | ||
男 | 4 | 7 | 1 | 1 | 1 | 1 | 15 | 20 | |||
女 | 2 | 2 | 1 | 5 |
(3)主な症状
発熱、下痢、嘔吐
5 原因食事
(1)11月28日(水)夕食
(2)原因物質:ノロウイルス
(3)主なメニュー:餃子、からあげ、野菜炒め等
6 参考(本件を含む)
|
四日市市 | 三重県(四日市市を除く) | ||||
件数 | 有症者数 | 死者数 | 件数 | 有症者数 | 死者数 | |
本年(12月4日現在) | 1件 | 20人 | 0人 | 5件 | 77人 | 1人 |
平成29年同期 | 1件 | 15人 | 0人 | 3件 | 20人 |
0人 |
平成29年合計 | 1件 | 15人 | 0人 | 4件 | 21人 | 0人 |
ノロウイルスによる食中毒
●特徴
ノロウイルスに汚染された食品を食べて激しい嘔吐と下痢を起こす急性胃腸炎の集団発生が冬場に多数報告されています。
ノロウイルスは、人の腸内でのみ増殖するため患者や感染者の便や吐物には大量のウイルス含まれています。
感染力が非常に強く少量でも発症するため、食中毒の他に便や吐物、手指を介して人から人へ感染する感染症の様相を呈する場合も少なくありません。
●原因食品
*調理従事者の手指を介してウイルスに汚染された食品
*加熱不十分な二枚貝
●症状
感染から発症まで1~2日間かかります。
主な症状は嘔吐と下痢で、特徴的なのは発病当初に激しい症状を起こすことです。頭痛、発熱、咽頭痛など、カゼとよく似た症状がみられる場合もあります。
通常は発症後3日程度で治癒します。
●予防法
*調理前、トイレの後は、必ず石けんを使い良く手を洗う。
*二枚貝は中心部まで十分加熱し、特に加熱調理用のカキは生で食べない。
食品の加熱は中心温度が85~90℃で90秒間以上行なってください。
*まな板、包丁、ふきんなどはよく洗い、熱湯や漂白剤で殺菌する。
*風邪のような症状がある場合は調理業務に従事しない。
*便や吐物の適正な処理
患者の便や吐物には大量のウイルスが含まれているため、処理をする際には手袋、マスクを着け次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)で消毒しましょう。処理に使ったフキンなどにも大量のウイルスが含まれているため、ビニール袋にあらかじめ次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度1,000ppm)を入れておき、その中へまとめて入れしっかり口を閉じ廃棄してください。
<連絡先> 四日市市保健所衛生指導課
担当:平田、小石川
電話:059-352-0612
このページに関するお問い合わせ先
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