風しん(三日はしか)に注意しましょう!
問い合わせ番号:15343-9536-8103 更新日:2019年 12月 5日
風しん(三日はしか)について
風しん(三日はしか)は、風しんウイルスを原因とする急性の発疹性感染症です。
かつてはほぼ5年ごとの周期で大きな流行が発生していましたが、定期予防接種の導入後、大流行はみられなくなりました。一方で、平成23年以降、海外で感染して帰国後発症する輸入例が散見されています。
年代別でみると、男性は20~40代、女性は20代の患者発生報告が多いです。
最近では、平成30年7月下旬頃より関東地方を中心に風しん患者数の報告が増加し、全国的に風しん患者の発生報告がありました。
参考:風疹に関する疫学情報 (国立感染症研究所)
主な症状
- 感染してから14〜21日(平均16〜18日)の潜伏期間の後、発熱、発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。
発熱は、約半数にみられる程度で、感染しても症状が出ない場合もあります。 - およそ2,000人~5,000人に1人の割合で、脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症が起こることがあります。
- 成人の場合、発熱や発しんが長く続いたり、関節痛を認めるなど、小児より重症化することがあります。
先天性風しん症候群について
免疫のない女性が妊娠初期に風しんに感染すると、風しんウイルスが胎児に感染し、胎児に先天性風しん症候群(congenital rubella syndrome:CRS)と総称される障害を引き起こすことがあります。
CRSの三大症状は、先天性心疾患(動脈管開存症が多い)、難聴、白内障です。
他にも、網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球などが見られることがあります。
風しんが疑われる症状があった場合
- 風しんの主な症状(発熱、発疹、リンパ節の腫れなど)がある場合や、最近風しんを疑われる方との接触があった場合には、学校や仕事を休み、早めに医療機関を受診してください。
- 受診の際は、事前に電話などで、風しんが疑われることを医療機関へ伝えてください。
また、マスクを着用し、受診しましょう。
感染経路
- 患者の咳、くしゃみに含まれるウイルスを吸い込む。
- ウイルスが付着した手で、口や鼻に触れる。
注:発疹の出る2~3日前から、発疹出現後5日程度まで、感染力があります。
(学校は発疹が消失するまで出席停止となります)
予防方法
風しんにかからないようにするためには、予防接種を受けることが最も効果的です。
- 生後1歳のお子さんと、年長(小学校入学前の1年間)にあたる時期のお子さんは、麻しん・風しん混合(MR)ワクチンを無料で受けることができます。
まだ接種を受けていない方は早めに接種しましょう。
参考:定期予防接種 (こども保健福祉課) - 医療・教育関係者や海外渡航を計画している方も、風しんの罹患歴や予防接種歴が明らかでない場合は予防接種を検討してください。
- 妊娠中はワクチン接種を受けることが出来ません。
風しんにかかる可能性の高い同居者(風しんワクチンの2回接種を完了していないなど)が居る場合、同居者のワクチン接種等の対応について、かかりつけの医師にご相談ください。
現在の発生状況
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | |
四日市市 | 0 | 1 | 6 | 3 | 0 | 0 ※1 |
三重県 | 1 | 1 | 24 | 20 | 4 | 0 ※1 |
全国 | 126 | 93 | 2,917 | 2,306 | 100 | 7 ※2 |
※1:2021年25週(2021年6月21日~6月27日)までの状況
※2:2021年24週(2021年6月14日~6月20日)までの状況
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