平成30年03月22日 記者発表資料 四日市市指定無形文化財(工芸技術)の指定及び保持者の認定について「日永うちわの製作技術」
問い合わせ番号:15213-3416-5100 更新日:2018年 3月 22日
市政記者クラブ 各位
四日市市指定無形文化財(工芸技術)の指定及び保持者の認定について 「日永うちわの製作技術」
平成30年2月6日開催の四日市市文化財保護審議会(会長 石田昇三)の答申を受け、3月22日開催の教育委員会において、「日永うちわの製作技術」を四日市市指定無形文化財に指定し、保持者を認定しました。概要は次のとおりです。
1.指定種別 無形文化財(工芸技術)
2.指定名称 日永うちわの製作技術
3.文化財所在地 四日市市日永四丁目6番2号
4.工芸技術の保持者の認定 氏 名:稲垣 和美
生年月日:昭和37年1月29日
住 所:四日市市日永四丁目
5.指定年月日 平成30年3月22日
6.指定理由
日永うちわの製作技術は、日永の地で江戸時代から260年以上伝えられている工芸技術である。また、日永うちわの特徴である1本の細い竹をそのまま使い、扇の部分の骨と丸柄が一体になるよう作り出すための竹割り、竹編み、紙貼りなど一連の技術は、地方的特色において顕著なものであり、かつ今なお一度も絶やすことなく伝承していることは貴重であることから、四日市市においては、工芸史上重要な地位を占めるものである。
日永うちわの製作技術の保持者である稲垣和美は、経験年数が32年に及び、製作技法を正しく体得し、かつ精通している。また、全工程を行う技術を高度に体現できる唯一の保持者である。さらに同人は現在、将来に技術を伝承するため講習会を行うなど、後継者の育成にも力を入れている。
以上のように、この貴重な伝統技術を次世代に繋いでいくことを考えれば、日永うちわの製作技術を市の無形文化財として指定し、稲垣和美を伝統技術の保持者として認定する価値のあるものと考えられる。
[参考資料]
○四日市市内における指定文化財の内訳(地域を定めず指定されている国指定「特別天然記念物カモシカ」・「天然記念物コクガン」及び(旧)重要美術品等ノ保存ニ関スル法律で認定を受けている文化財を除く)
国指定 13件
県指定 33件
市指定 64件(今回の「日永うちわの製作技術」を含む)
(合計) 110件
有形文化財 58件
無形文化財 3件(今回の「日永うちわの製作技術」を含む)
有形民俗文化財 7件
無形民俗文化財 16件
史跡 17件
天然記念物 7件
選択保存 2件
(合計) 110件
【お問い合わせ先】四日市市教育委員会事務局 社会教育課 清水政宏
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【別添】
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