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こにゅうどうくん

平成30年02月07日 記者会見要旨

問い合わせ番号:15192-1751-3107 更新日:2018年 2月 15日

市長定例記者会見

日時

平成30年2月7日(水曜日) 午前11時~

場所

7階部長会議室

出席者

報道機関

朝日新聞、伊勢新聞、NHK、CTY、中日新聞、毎日新聞、読売新聞

市側

市長、舘政策推進部長、田中財政経営部参事・財政経営課長、松岡政策推進部参事・秘書課長、小松広報広聴課長ほか

発表事項1.平成30年度当初予算について

市長:平成30年度当初予算について、私の思いも込めて説明をさせていただきたい。

 最初に、平成30年度の予算編成に当たり、人口減少・少子高齢化が進む中で、都市間競争が激しくなってきており、「選ばれるまち四日市」を改めて強調していこうという軸で、しっかりと予算を付けていくことに取り組んできた。市長として2年目であり、昨年の予算は、市長就任後数カ月の予算編成となったので、なかなか全て思いを込めることが時間的にできなかったが、本年は、しっかりと一から造り上げた予算である。

 今回の予算の名前は「31万人元気発信予算」としたが、去年が「31万人元気創り予算」であり、最初という思いから31万人を元気にしていこうという予算、そしてこの2年目は、その元気を発信していこうという予算になっている。

 私は基本的に、基本方針として七つの項目を挙げている。「子育てするなら四日市・教育するなら四日市」「地域経済の拡大・活性化」「地域力の向上」「まちのにぎわいの創出」「福祉・医療の充実」「市役所改革」「情報発信」といった七つの基本方針に基づきながら予算を組んだところである。

 その結果、平成30年度の当初予算は、一般会計が1,168億4,600万円、全会計の規模が2,594億7,140万円となっている。平成30年度の予算の特徴としては、前年度の当初予算と比べて、一般会計は83億7,100万円増加しており、7.7%の増である。過去2番目の予算規模であり、過去1番は平成27年度である。全会計では58億円増で2.3%増となっている。今回の予算は過去2番目の規模に膨れ上がり、しかも前年度から83億7,100万円増えており、非常に拡大したわけであるが、この背景には、市税収入の増がある。市内企業の好調な業績やIT関連企業の大型設備投資に支えられた形で6.0%増、688億円の税収となった。昨年度と比べても39億円ぐらいの増になっており、税収が6.0%増えた。しかも、平成29年度も過去最高の税収で、その過去最高の税収をさらに6%上回る形で更新した。今回の予算の特徴であると思っている。そういった好調な税収を背景に、今年度も、普通交付税をもらわないという不交付団体となった。これも、平成28年度から連続して3年目ということになる。

 予算規模では平成27年度が一番であったが、当時は四日市クリーンセンターの整備事業の最終年度に当たり、このクリーンセンター整備事業として82億円ぐらいの予算が含まれていた。そういった特殊要因となる大型事業の関係で平成27年度が一番大きくなった。今回は、国体関連や、あけぼの学園の整備等々あるが、過去最高の平成27年度は、実は予算ベースでは市債残高が増える前提で組んでいた。しかしながら、平成30年度は、予算ベースでも市債残高は減少していくことになり、プライマリーバランスを確保した中での過去2番目の予算規模ということである。このように税収増に支えられた積極的な予算編成となっている。歳入などの予算規模はこうした状況であり、次は具体的に予算の使われ方について説明していきたい。7つの基本方針に沿ってお話をさせていただく。

 まず「子育て・教育」についてである。

 私は、子育て世代にしっかりと四日市に定住してもらうということ、少子化に対策を打っていくこと、対応していくことも含めて、「子育て・教育」にはとりわけ力を入れているところであるが、平成30年度も「子育て・教育」について重点的に予算配分をしたという認識でいる。

 まず、子育てのほうから説明させていただくと、これは市長選挙の際の公約にも掲げていたけれども、子どもの医療費の窓口負担の無料化、未就学児までを対象として、三重県で初めて実行していく、平成30年4月、来年度の初めから実行していくということである。今年度、一生懸命準備を整えてきたので、満を持してスタートさせていただく。

 次に、これも本当に平成30年度の目玉になるが、保育園・幼稚園の保育料、第3子は、これまで一番上の子が中学校3年生までという上限があった。その上限を撤廃していくということである。つまり、上のお子さんが何歳でも、第3子以降であれば保育料が無料になる。年齢の完全撤廃を行い、四日市で暮らす第3子以降のお子さんは全ての人が幼稚園・保育園の保育料が無料になる。これは三重県内でも実施している市はほとんどないと聞いている。県内初ではないが、力強い政策になっていくと思っている。

 次に、待機児童の解消ということだが、平成31年度、1年後の4月に待機児童ゼロを四日市は目指している。その最後の平成31年度に3園の開園の準備を進めていくということで、民間保育所の新設整備の予算も3園しっかりと付けている。

 次に、病児保育室である。今年度、桜花台に「チェリーケア」という病児保育室を設置したが、来年度も続いて、第3カ所目の病児保育室を設置していく。

 また、学童保育所に対しても手厚く支援をしていこうと考えている。学童保育所は民設民営で実施しているが、例えば、新しい学童保育所を建てるときの補助金の金額、また補助率のアップを大幅に行った。建設費の高騰も鑑み、学童保育所も積極的に民間の力で増設、増築していってもらいたいという思いを持っている。

 次に、教育についてである。

 かねてから方針としている中学校給食は、基本構想、基本計画の策定を、しっかりと平成30年度も進めていく。12月に基本計画を策定した段階で、ある程度の中学校給食食缶方式による給食のスケジュール感を市民の皆様に提示できると考えている。

 次に、小・中学校の普通教室へのエアコン設置。これは平成32年度供用開始に向けて進めていくところでもあり、これに加えて、新規になるが、公立幼稚園の保育室にエアコンを設置していく。これは来年度から使っていただけるように取り組みを進めていきたいと思っている。

 また、朝明中学校の移設、移転問題は、非常に大きな市政課題であるが、この大矢知地区、そして朝明中学校の教育環境課題を解消していく予算として、平成30年度、来年度に大矢知興譲小学校の改築整備の設計を行いたいということで予算に組み込んでいる。また、朝明中学校の大規模改修も予算として組み込んでいるところである。

 教育で最後の小学校であるが、全校に専科英語教員を配置する。全校に専科英語教員を配置するのは、推進計画を前倒しで実施するということもあり、市の予算を付けて人員を確保しながら、全ての小学校で専科の英語職員を置くというのは三重県内で初めてである。英語教育に力を入れていく、四日市の特色を生かしていくという、予算になっている。
 スポーツ施設の整備は、順次インターハイ、国体に向けて進めているところであるが、平成30年度には、中央緑地のフットボール場、また霞ヶ浦緑地のテニスコートをオープンする。これは記者会見でも公表しているが、さらに次、三重国体に向けて霞ヶ浦緑地の野球場、そして中央緑地の陸上競技場のスタンドの改修、また霞ヶ浦プールの改修、中央緑地の新体育館の整備を進めていく。

 次に、地域経済が四日市の今のこの力強さ、元気の源であり、この地域経済についてもしっかりと四日市は支援をしていかなければいけないという方針のもと、企業の新規設備投資や研究開発機能の強化促進、奨励をさらに進めていく。税収増の大きな背景には、固定資産税の増があり、企業投資に支えられている。企業投資に直結する企業立地奨励金は、今年度よりも9億円増やした予算を付けている。

 また、コンビナートの活性化について1回調査・研究することで、コンビナートにさらなる力強さを持ってもらうために、先進化に向けた戦略を構築していく予算も付けている。

 さらに、中小企業のIT活用を支援していこうということで、新しくこれもIT化、IoT、AIの部分も含めて、四日市も時流に流されないような形でしっかりと企業を支援していきたいと思っている。

 他に、平成30年度のトピックとしては、地場産業である四日市萬古焼で、沼波弄山の生誕300年事業がピークを迎える。連合会を挙げて「BANKO300th」というプロジェクトを進めているが、四日市市も地場産業振興のために予算を付けて力強く支援をしていく方針としている。

 さらには、農業においても、GAPの認証取得の推進や六次産業化の推進、また農業関係者と商工関係者とのマッチングといった予算を盛り込んでいる。今年度から農業に関しての戦略会議がスタートした。この会議の具体的な意見を経て、実現をしていく取り組みも多く、メニューとして掲げている。

 次に、まちのにぎわいの創出は、既に検討を始めているが、近鉄四日市、また、JR四日市駅付近の整備、広場のリニューアルについて、基本計画を平成30年度に策定していきたいと考えている。その予算を付けていることと、中心市街地の商店街の共同施設となっているアーケードについて、今後、商店街アーケードの安全対策は非常に大きな課題になってくるので、その支援を行うための予算を付けている。

 福祉・医療の充実では、しっかりとグループホーム設置についての支援を四日市は推し進めていく。平成30年度は2カ所の予定であるため、そこも支援をしていく。

 また、健康診断の受診率アップも私の大きな公約の一つで、女性の乳がん検診の受診率アップのため、現行の40歳代に加えて、50歳代の個別受診の勧奨も力を入れていく。

 また、糖尿病の早期発見に向けて、国民健康保険の特定健康診査項目に採血検査項目としてヘモグロビンA1Cを追加する。今、糖尿病の患者を減らしていこうと、全国的に取り組みが進められている。四日市としてもこの独自の取り組みにより、全体の医療費を抑えていこうというところである。

 市立四日市病院の高度急性期病院としての機能もしっかりと担保してく。今、MRIの待ち時間が非常に長いというご意見をいただいている。そういった部分の改善も含めて、これまで以上に高性能な3テスラMRIを導入する。

 次に、市役所改革というところでは、マイナンバーカードの普及も含めて、住民票の写しや印鑑登録証明書等をコンビニで取得できるように、四日市も遅ればせながらも、平成30年度後半に、コンビニ交付サービスを実施していきたいと考え、その最終的な予算を計上している。

 さらに、平成30年度は、シティプロモーション部を創設する。また、年始の挨拶でも述べた情報発信にこだわっていこうということで、情報発信が一つのキーワードになってくると考えている。この予算も「31万人元気発信予算」ということであり、どんどん発信していこうと、シティプロモーション部の予算を今年度から26.2%増とし、情報発信にも力を入れていこうということである。

 以上が、平成30年度の予算の概要の説明である。 

質疑応答

質問:教育に力を入れているとおっしゃっていたが、事業として、個別に三つぐらい、これは注目していただきたいというものを挙げていただきたい。

回答:幾つかあるが、四つぐらいでいいか。

 まず、周知はされているが、未就学児も対象とした、子ども医療費の窓口負担の無料化は、私の公約でもあった。これが1年の準備期間を経て、この4月から本市と同時実施のところもあると思うが、三重県で初めて未就学児までを対象とした子ども医療費の窓口負担の無料化を実現でき、私としての思い入れが非常に強い施策である。

 次は保育料で、第3子以降の保育料が完全に無料化になる。これまで中学校3年生までの上限を設けていたが、第3子以降もたくさん育てていただける家庭をもっとつくっていこう、少子化対策にもつながっていくということで、保育料の負担感を取っ払おうと、完全に保育料を第3子以降を無料化にするというのは、私の非常に強い思いもある。かなりの財源が必要な施策であるので、なかなか他の自治体ではできないのかなという思いもある。これはぜひとも、市として少子化対策にも取り組むし、子育てにも取り組むという姿勢という意味でも、大勢の人に知っていただきたい施策でもある。

 教育では、公立幼稚園のエアコン設置に関し、平成30年度から非常に保育料が上がることに対して、保護者を含めて抵抗感をお持ちの人が多かった。私がタウンミーティングで市内を回っていく中でも、この保育料の値上げについては多くの意見があった。(市長)

 幼稚園の保育料が上がる人が多くなる。(舘政策推進部長)

 保育料改定で値上がりする人が多くなるということですね。(市長)

 下がる人もいる。(舘政策推進部長)

 下がる人もいるが、負担感が増えることに対しての意見が多かった。そういう意味で何かサービス向上ができないかという意見を非常にもらっており、そういった中で協議を進めてきて、かねてから要望があったエアコンの設置を保育室につける。しかも平成30年度、改定する年度から実現できるということは、非常に現場も頑張ってもらったと思っている。

 四つ目は、小学校全校に専科英語教員を配置する。三重県内で初めて全校に教員を配置するわけで、非常に予算がかかる話である。四日市も中長期で実現していきたかったことを、前倒しで平成30年度から実現していく。市の予算を付けて人員を配置して、全校に専科の英語教員を配置するというのは、四日市だけで、全ての四日市の公立小学校で英語の専科の先生がいるということは、身近に英語を親しむこともできるし、身近に英語について聞けたりとか、質問したりすることもできる。こういった意味で、かなり積極的な予算だと私は思っている。

 以上の通り、たくさんあるが、四つということでお願いしたい。(市長)

質問:昨年度就任してから間もないとおっしゃっていたが、そこで種を植えて、新年度、さらに事業を進める内容になっているんじゃないかという印象であるが、それはどうか。

回答:今年度の予算は、編成期間も、私が携われる期間も少なかったが、思いを入れた予算が着実に、今、前に進んでおり、今回の平成30年度の予算で実現、花開く部分も非常に多い。それを本当に推し進めていく。種をまいたものが花開いてくる部分も多く、また、新たに種をまいているという、そういう二つの面があると思う。(市長)

質問:今回、子育てに特に重点も置かれて、この予算案ができ上がって、どんな思いを込められたのか。

回答:私はかねてから「子育て・教育」に力を入れていくということを申し上げている。この「子育て・教育」、「子育てするなら四日市」「教育するなら四日市」という方針はぶれることはない。単年度で解決するような課題ではなく、中長期でしっかりと実施していくということである。公約に掲げていた、未就学児までを対象とした子どもの医療費の窓口負担の無料化も実際に4月から実現していく。第3子の完全な保育料の無料化は、胸を張れる施策であると思う。四日市がまちを挙げて少子化対策に取り組み、子育てしていくお父さん、お母さんをサポートしていく、そんな四日市を非常に印象づけることができる予算になったと私は思っており、胸を張った予算、「31万人元気発信」、発信していく予算になったと思っている。(市長)

質問:四日市公害と環境未来館で、一つがオーロラと、二つ目が公害の吉田さん、野田さん、澤井さんの証言映像をホームページで流されるらしいが、この背景と、なぜそういうことをやられるか、ホームページで流すことで何を期待するかを教えていただきたい。

回答:四日市公害と環境未来館を四日市に設置させていただいて、非常に大勢の人に訪れてもらっている。海外からも多くの人にお越しいただき、過去にあった四日市公害について知っていただく機会が増えたということ、そして四日市がその環境を取り戻して、今、青い空、青い海が戻ったという事実を大勢の皆さんに知っていただく機会となり、非常に四日市としてもいいものがあるという認識である。今、この四日市公害と環境未来館の設置により四日市に対して、再度注目が集まってきている。多くの人たちに四日市公害と環境未来館に足を運んでいただきたいというのが一番の思いであるが、なかなか足を運んでいただけない人も多いと思っている。そういった意味で、全国に、そしてグローバルに簡単にこの四日市の現状、また過去の経緯、歴史を知っていただく機会が必要ではないかと考え、インターネットを使った形で予算を組んで、物理的ではなくて、本当に情報として、全国、世界に発信していけるような取り組みをしていこうということで、こういった予算を組ませていただいた。(市長)

質問:実際にアクセスして見られた人には、どんなアクションを期待されるか。

回答:やはり四日市の歴史で、公害があったという事実、その歴史的背景をしっかりと理解していただきたい。さらにそこから四日市が立ち直ったんだと、市民、企業、行政が一体となって青い空、青い海を取り戻したんだという、そこまでをしっかりと伝えていくことによって、四日市のこれまでの取り組み、そして現状、そしてこれから四日市は環境都市として邁進していくんだというところまでお伝えしていきたいと思っている。(市長)

質問:実際に四日市公害と環境未来館へ足を運んでほしいという思いもあるのか。

回答:おっしゃるとおり、ぜひこのようなインターネットで関心を持たれた人が、四日市で四日市公害と環境未来館を見てみよう、現物を見てみようという思いになっていただいて、大勢の皆さんにお越しいただけると非常にありがたいと思っており、そういった狙いも入っている。(市長)

質問:朝明と大矢知の件はいろんな議論を経ての予算計上になったと思うが、今回上げられた予算について、市長の思いを聞かせていただきたい。

回答:私どもが、本当に終始発信しているのは、まずは大矢知地区と朝明中学校の教育課題をしっかりと解決を図っていくということが我々に課せられた大きな責務であると思っている。その解決手法として、私は、朝明中学校を移転しないと。移転せずに中学校は中学校、小学校は小学校の課題として解決を図っていくという手法を提示して、教育委員会との総合教育会議の中で理解を得て、今この方針を打ち出して進めている。地域のご意見、さまざまなご意見があろうかと思うが、やはり教育課題の解決は、私どもの最も大切な責務だと思っており、子どもたちのために力強く、留まることなく、事業を進めていかなければならないということで、基本構想が策定されたため、次の段階の大矢知興譲小学校の設計に入っていく。そして、大規模改修においても設計業務に入っていくということだと思っている。私どもは教育課題解決に向けて、足を止めることなく、ひたすらに前に進んでいくということ、そういう思いの表れの予算だと思う。(市長)

このページに関するお問い合わせ先

政策推進部 広報マーケティング課
三重県四日市市諏訪町1番5号(本庁舎8階)
電話番号:059-354-8244
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