平成30年01月04日　記者発表資料　平成29年中の火災・救助・救急概要について（速報値）

平成３０年１月４日　

消防本部消防救急課

記者クラブ　各位

平成２９年中の火災・救助・救急概要について（速報値）

１　火災発生状況
⑴　火災発生概要
　平成２９年中の火災は９３件で、前年の１０５件と比較して１２件の減少となりました。
火災種別では、「その他」火災が４１件で全体の（４４．１％）で最も多くなりました。例年「建物」火災が全件数の半数以上を占めていましたが、昨年は３４件で全火災の３６．６％にとどまりました。その他「車両」火災が１１件（１１．８％）となっています。また、「建物」火災の内、住宅（共同住宅等を含む）が、１１件と前年の２９件と比較して１８件減少し、２年連続０件であった「林野」火災が７件となっています。「船舶」火災は前年に続き０件となっています。
月別発生状況は、６月が１５件と最も多く、次いで２月および５月の１１件となっています。一方、１月および９月が４件と最も少なくなっています。
 

 過去５年間の火災発生件数

種別	平成25年	平成26年	平成27年	平成28年	平成29年
建物	58	63	50	70	34
車両	6	12	15	9	11
船舶	0	1	0	0	0
林野	6	4	0	0	７
その他	24	31	20	26	41
計	94	111	85	105	93

※「その他」とは「枯草、ごみ集積場などの火災」等

⑵　出火原因

　出火原因は、「放火」（放火の疑いを含む。以下同じ）が１４件で、４年連続の第１位となっています。次いで、「たき火」が１３件、「こんろ」が７件となっています。

過去５年間の主な火災原因

年別	平成25年	平成26年	平成27年	平成28年	平成29年
1位	たき火 13件	放火 17件	放火 19件	放火 15件	放火 14件
2位	放火 11件	たき火 13件	たばこ 10件	たばこ 6件	たき火 13件
3位	たばこ 10件	たばこ こんろ 7件	溶接機・切断機 5件	こんろ 5件	こんろ 7件

⑶　火災による死者

　火災による死者は、２人発生し、前年より４人の減少となっています。

　また、年齢は両人とも６５歳以上となっていますが、火災建物からの逃げ遅れ等の死者は発生していません。

 

⑷　火災による負傷者

　火災による負傷者は、９人発生し、前年より４人の減少となっています。

 

⑸　火災による損害

　火災による損害は、全火災件数が１２件、損害額の大きい建物火災が３６件前年より減少していることもあり、建物焼損床面積および損害額は前年と比較して減少する見込みとなっています。

過去５年間の損害額　(千円)

年別	平成25年	平成26年	平成27年	平成28年	平成29年
損害額	71,732	141,894	180,097	197,464	未確定

 

２　　救急出動状況

平成２９年中の出動件数は１４，４４４件で、前年と比較して１３７件の増加となっています。最も多かった平成２５年より２件多く、過去最多の出動件数となっています。

事故種別では、「急病」が９,３７７件（６４．９%）で最も多く、次いで「一般負傷」が２，０５６件（１４．２%）、「交通事故」が１，３７３件（９．５%）、「転院搬送」が９９０件（６．９％）となっています。なお、「急病」は、昭和４７年以降から毎年連続して事故種別の第１位となっています。

過去５年間の救急出動件数

種別	平成25年	平成26年	平成27年	平成28年	平成29年
急病	9527(66.0)	9338(65.3)	9477（65.8）	9422（65.9）	9377（64.9）
交通事故	1575(10.9)	1604(11.2)	1436（10.0）	1449（10.1）	1373 （9.5）
一般負傷	1793(12.4)	1786(12.5)	1776（12.3）	1892（13.2）	2056（14.2）
転院搬送	966 (6.7)	973 (6.8)	1000 （6.9）	911 （6.4）	990 （6.9）
自損行為	152 (1.1)	128 (0.9)	122 （0.8）	97 （0.7）	125 （0.9）
労働災害	139 (1.0)	140 (1.0)	229 （1.6）	187 （1.3）	175 （1.2）
加害	107 (0.8)	98 (0.7)	61 （0.4）	69 （0.5）	59 （0.4）
運動競技	96 (0.7)	105 (0.7)	124 （0.9）	96 （0.7）	114 （0.8）
その他	87 (0.6)	135 (0.9)	188 （1.3）	184 （1.2）	175 （1.2）
計	14,442	14,307	14,413	14,307	14,444

※（　）内の数字はその年の出動件数に占める比率（小数点第２位を四捨五入）

※「その他」とは「火災」「水難」「資器材搬送」等

 

３　　救助出動状況

平成２９年中の出動件数は１４０件で、前年と比較して１１件の増加となっています。

事故種別では、「交通事故」が６５件（４６.４％）と最も多く、次いで「建物等による事故」が３６件（２５.７％）、「水難事故」が４件（２.９％）、「火災」が４件(２.９％）、「機械による事故」が２件（１.４％）となっています。

過去５年間の救助出動件数

種別	平成25年	平成26年	平成27年	平成28年	平成29年
交通事故	73	68	57	67	65
建物事故	28	31	21	30	36
水難事故	10	7	12	8	4
火災	7	4	5	7	4
機械事故	6	5	7	2	2
その他	20	31	22	15	29
計	144	146	124	129	140

 【問い合わせ先　消防本部消防救急課　警防係　３５６－２００４】