平成29年11月21日 記者会見要旨
問い合わせ番号:15130-8094-1752 更新日:2017年 11月 28日
市長定例記者会見
日時
平成29年11月21日(火曜日) 午前11時~
場所
7階部長会議室
出席者
報道機関
朝日新聞、伊勢新聞、CTY、中日新聞、毎日新聞、三重テレビ放送、読売新聞
市側
市長、舘政策推進部長、廣瀬教育委員会事務局参事・指導課長、松岡政策推進部参事・秘書課長、小松広報広聴課長ほか
発表事項1.平成29年度全国学力・学習状況調査結果の分析について
市長:4月に行われた全国学力・学習状況調査の結果について、教育委員会で一定の傾向、状況を取りまとめたので報告させていただきたい。
まず、大きなポイントとしては、小学校、中学校ともに国語、算数、数学、全ての科目において三重県平均を上回ったという状況である。今年から、自治体における得点表示が整数表示になったということで、小数表示ができないというのであり、なかなか分かりにくいが、三重県平均を上回っているというところである。中学校においては、国語A、数学A・Bにおいて、全国平均以上ということになった。特に数学は高い結果になっている。
一方、四日市の傾向でもあるが、小学生に関しては、国語Bが全国平均以上で、算数に関しては全国平均を下回るといった結果になっている。
また、小学校6年生の成績は低めで、最近、全国平均ぐらいになってきて、上がってきている。一方で、中学生は基本的に全国平均を超えてきているということで、いろいろ分析が必要であるが、中学生になって高校受験を控えるに伴って、受験意識も非常に高くなってくるので成績が上がっていく傾向にある。小学校6年生のその後の教育、そして中学校の3年間の教育の中で授業の改善にも努めてきており、そういった中で小学校とともに成績の向上につながってきているというところである。
今、中学校3年生がすごくいい結果になったが、この3年前というのは平成26年度で、平成26年度の小学校6年生の結果を見ると全科目で平均を下回っている。この世代が3年後の中学校3年生で受けたときに3科目で全国平均を上回っているということは、この3年間の取り組みというのが非常に顕著に表れてきている証拠であると思っている。傾向として、特に数学が高い。全国平均を最近は3ポイント以上も上回る状況が続いていて、算数、数学への授業改善が進んでいるということである。国語はもう少しスピードが遅いが、国語も今頑張って授業改善をしていきながら成績向上に努めていきたいと思っている。
「教育するなら四日市」というスローガンで私も取り組んでいるので、数字で出てくる成果、学力・学習状況の調査という数字にもしっかりとこだわっていきながら、今後もさらなる成績向上に向けて、現場の職員と教育委員会と力を合わせて、成績向上につなげていく取り組みを行っていきたいと思っている。
さらに、テストの結果だけではなく、同時に児童・生徒へ全国一律の質問を行っている。四日市の傾向で、全国平均よりも5ポイント以上上回っている項目をピックアップすると、例えば、「学校で好きな授業がある」「友達の前で自分の意見や考えを発表することが得意」「学校の部活動に参加している」。先生についても非常にうれしい結果で、「先生は、授業やテストで間違えたところや、理解していないところについて、分かるまで教えてくれる」。また、「今住んでいる地域の行事に参加している」といったところが、四日市は秀でていて、四日市の誇れるところと思っている。
一方で、逆に5ポイント以上下回っている項目もあり、「携帯電話・スマートフォンについて、家の人と約束を守っている」、それから、「ボランティア活動に参加している」はマイナス6.5ポイントで、こういった課題も浮き彫りになってきている。本市としてもできる限り教育にこだわっていきたいということから、こういった状況を報道機関の皆さんに発信していくとともに、逐一市民に触れていけるような発信の仕方を、これからも積極的にしていきたいと思っているので、ぜひよろしくお願いしたい。
質疑応答
質問:「教育するなら四日市」とは、どんなところを捉えているのか。
回答:日ごろから「子育て」と「教育」をセットで話しているが、「子育てするなら四日市」「教育するなら四日市」に力を入れて、「四日市が選ばれるまち」になっていこうということである。「選ばれるまち」というとさまざまなポイントがあると思うが、今は子育て世代から選ばれて定住してもらうサイクルをつくっていくために、「子育て」と「教育」にとりわけ執着して各施策を展開していこうというところである。(市長)
質問:それはスローガンということでいいのか。
回答:スローガンである。(市長)
選挙のときも、所信表明でもそういったことを発言している。(舘政策推進部長)
一貫して、「子育て」「教育」には力を入れていくということである。(市長)
質問:中学校になると伸びているということか。
回答:現場の詳細まで分からないが、この結果を見て驚く部分もあり、この一、二年だけではなくて、ずっと四日市の小学生は上がってきてはいるが比較的低くて、中学生で上がる状況にある。教育委員会と話をすると、小学生が低いことはいいとは言わないが、競争社会の中で、高校受験を目前にして家庭の意識の高い人も多く、頑張っていこうという子どもたちも多いので、競争にもまれながら成績が上がっていく傾向にある。(市長)
質問:逆に、中学受験をする人が少ないということが、この結果に表れているんじゃないかと推測するがどうか。
回答:現場としては、どうか。(市長)
実数を調べたわけではないが、四日市に私学もあり、また、市外の私立中学校などに行く子どもも多いので、交通の便のいいところのエリアの人は、そういった通学をされている。県全体を見て、一概に四日市市の私学に流れる数が少ないというわけではないと思う。(廣瀬教育委員会事務局参事・指導課長)
質問:東京では、優秀な私学と優秀ではない私学があって、優秀な私学があれば意識は高まるが、そうでなければ意識は高まらないことがあるが、その点どうか。
回答:三重県の場合、高校の進学で公立志向が強いという土地柄はある。(廣瀬教育委員会事務局参事・指導課長)
最初の受験を高校受験で迎える中学生が多いということである。(市長)
質問:中学校で伸びているのは、意識の問題だけではなくて、四日市の特徴として中学校で何をしているからなのか。
回答:特に市独自の施策で、中学1年生の30人学級を実施している。ここで入学当初1年間を丁寧な指導ができるということは大きなメリットであると思っている。県も少人数の推進をしているが、四日市でも少人数指導ができるような人的配置を市単で行っていただいている中で、例えば算数の少人数授業などがかなり進められていることで、数学、算数の定着が図られてきていると思っている。中学校だけではなく、小学6年生からの3年間の伸びがあると思う。6年生になると、学校の最上級生という気持ちが特に強くなり、中学校への気構えや、自分を見詰め直して将来をどう考えていくかということを考え始める時期で、そのあたりから伸びていくというところが、このごろの傾向になっている。
また、国語、算数、授業全般に係る状況について、国語の勉強が好きであるとか、算数、数学の勉強が好きであるという教科に対する興味、関心、学習への意欲が高まってきているのは、授業づくりが進んでいるためだと考えている。特に授業全般に係る学習状況で、話し合うという授業がだんだんと定着されている傾向にあり、自分の考えをお互い伝え合うことで、深めたり、広げたりできつつあると思っている。そういったところが中学校への学力状況の伸びにもなっていると思う。特に「友達の前で自分の意見や考えを発表することが得意」という項目で、中学生で5.5ポイントあるということは、こういった活動が大きいと思っている。それから、教師との関係も、中学校で、「分かるまで教えてくれる」というポジティブな回答をしてくれる子が多いのは、ありがたいことだと思っている。(廣瀬教育委員事務局参事・指導課長)
その他
質問:ゆるキャラ(R)グランプリで「こにゅうどんくん」が4位になったこと受けて、さらに観光大使としてといったご発言があったと思うが、今の段階で具体的に何か考えていることはあるか。
回答:こにゅうどんくんは、これまでもずっと積極的に四日市の魅力発信をしてきてもらっているので、特にこれをやってもらいたいというのはないが、引き続き、前面に出てもらって、四日市を盛り上げて、四日市を発信してもらいたい。(市長)
質問:「一、二、三、四日市」の発言は、4位にかけたのか。
回答:あの言葉はもともと持っていて、結果として順位が4位になった。(市長)
質問:ゆるキャラ(R)グランプリでのコメントで、全国的にPRしていきたいという話であった。全国的にPRするのであれば、3位に入らないと全国紙には載っていない状況で、4位というのは非常に残念な部分もある。来年は3位以内を目指して頑張るのか。
回答:ゆるキャラ(R)グランプリに出場することは、職員も非常に疲弊するので、いろいろ検討していきたい。ゆるキャラ(R)グランプリが2020年までに終わるという報道もされていたが、あと3回ほどということもあり、来年出場するかどうかはゆっくり考えたいと思う。3位になりたかったので残念であるが、4位も素晴らしい結果であるので、しっかりと胸を張っていこうという思いである。少なくとも東海地区の人には大きな影響が与えられたと思うので、まず一つ、大きな目標をクリアしたと思う。(市長)
質問:今回優勝した「うなりくん」の投票の手法について、市全体に、例えば複数のメールアドレスの取得方法を教えて、市の職員ががむしゃらに投票していたという批判を週刊現代がしていたが、それについて市長はどうお考えか。
回答:ゆるキャラ(R)グランプリの制度が「1メールアカウントごとに1票」というルールで、感情的にどうかということは置いておいて、許されるルール内で投票している。しかも、それを認めている、ゆるキャラ(R)グランプリ側もあるという中で、私も複数のメールアカウントを持っているので、複数回投票している。程度の問題もあると思うが、批判については、ゆるキャラ(R)グランプリの実行委員会の人がしっかりと制度設計をしてもらって、来年以降、見直せるところは見直していただきたいと思う。このようなルールの中で勝ち残っていこうと思うと、1日1票でも、二つメールアカウントがあれば2票入れられるので、ルールをどこまで厳しくしてもらえるのかというところは実行委員会に委ねたいと思う。(市長)
質問:ゆるキャラ(R)グランプリは、本来、人気度のランキングだと思うが、今の制度では頑張り度ランキングのようになっており、このことについて、市長のお考えはどうか。
回答:そのとおりだからこそ、疲弊していくということもある。どのように実施していくのか分からないが、1人当たり1票の投票であるといいと思う。(市長)
質問:今年は疲れたということで、来年はどうするのか。
回答:無理に出場する必要はないと思っている。4位は誇れる順位なので、これをしっかりとかみしめながら、今後の方向性を考えていきたいと思う。(市長)
質問:ゆるキャラ(R)グランプリの投票について、一部の市民から、「市役所って何やっているの」という声も聞いたりした。市民が盛り上げて、市民と一緒に参画することも意義はあるだろうが、上位を目指すとなると、随分条件が変わってくるのか。
回答:ゆるキャラ(R)グランプリに出ること自体はシティプロモーションの一環で、全く無駄なことではなく、それに費やす時間の費用対効果だと思っている。実際に4位になったが、皆さんのご協力でたくさん取り上げてもらったので、一定の汗をかいた効果はあったと思っている。これが3位、2位、1位になったら、マスコミが2倍、3倍に取り上げてくれるのかというと、そうでもないと思っているので、それはいろいろ考えていきたい。(市長)
質問:「ちりゅっぴ」は、初めから3年と決めていて、今年で最後ということで力を入れていたようである。「うなりくん」は、ずっと一桁の順位で、今回が最後の出場である。いつぐらいにその方針を決めるのか。
回答:まだ大分先である。多分、少し休むと思う。去年もベストテンに入ったキャラで、今年出場しているキャラは1体か2体ぐらいである。みんな疲弊して終わっていく。「ちりゅっぴ」も次回は出ないと聞いている。「うなりくん」も1位だから、もう出ない。(市長)
質問:今回、10位以内に「こにゅうどうくん」が入ったら、AKBのように卒業させるような話を聞いたことがあるが、いかがか。
回答:最初は10位以内に入れると思っていなかったので、そういうこともありかと思っていた。多分、誰も10位以内に入れると思っていなかったと思う。10位以内を目標にしていたが、4位になれた。4位になったらなったで、悔しがる人も増えてきた。もろ手を挙げて「良かったね」ではなくて、正直「3位取りたかったよね」みたいな悔しい意見も多い。そういう意見がある中で、いきなりやめるのもどうかと思うので、ゆっくりと検討していきたいと思う。(市長)
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