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こにゅうどうくん

平成29年05月31日 記者会見要旨

問い合わせ番号:14976-0675-4267 更新日:2017年 6月 6日

市長定例記者会見

日時

平成29年5月31日(水曜日) 午前11時~

場所

7階部長会議室

出席者

報道機関

朝日新聞、伊勢新聞、共同通信、CTY、時事通信、中日新聞、毎日新聞、読売新聞

市側

市長、舘政策推進部長、市川こども未来部長、山口こども未来部参事・こども未来課長、松岡政策推進部参事・秘書課長、岡田四日市公害と環境未来館副館長、小松広報広聴課長ほか

発表事項1.市制120周年記念四日市公害写真展~四日市公害裁判判決45周年~及び講演会等の開催について

市長:今年は四日市公害裁判判決45周年を迎えるということもあり、四日市公害写真展と講演会を実施する。これは、市制120周年記念事業に位置付けている。

 まず、企画展は、写真などの展示を中心として、6月13日から7月24日までの期間に開催する。ちなみに7月24日は、昭和47年の判決の日である。

 また、講演会は、講師として、野呂汎弁護士、坂東克彦弁護士をお迎えする。野呂弁護士は、四日市公害訴訟弁護団の事務局長をされており、坂東克彦弁護士は、新潟水俣病第1次訴訟弁護団の幹事長などをされていた。四大公害訴訟とされる四日市公害訴訟と、新潟水俣病訴訟の原告側の弁護団の中心的な弁護士のお二人をお招きして、当時の様子や、その後の環境改善の歩みをお話ししていただきたいと思っている。野呂弁護士と坂東弁護士は、司法修習時代の同期ということもあり、いろいろな縁がある。

岡田四日市公害と環境未来館副館長:野呂弁護士は昭和6年1月生まれの86歳、坂東弁護士は昭和8年2月生まれの84歳である。 

質疑応答

質問:今回、坂東弁護士をお招きすることの狙い、意図を教えていただきたい。

回答:お二人は司法修習時代の同期である。また、このたびの公害写真展のために写真を整理していたときに、坂東弁護士が四日市の裁判が起こった当時に本市に来ていただいている写真が見つかり、その写真も写真展で展示をする。当時の高度経済成長、公害裁判、人々の社会背景からの動き、そして、これを今後に生かし、私たちの環境を考えるきっかけにしたい。環境改善の歩みを振り返るとともに、環境未来に向けて前向きなことについて対談をするということで坂東さんをお招きすることに至った。(岡田四日市公害と環境未来館副館長)

質問:判決の意義を全国的な視点で捉え直すような感じの意図もあるのか。

回答:当時の社会背景や、裁判に打って出た住民の皆さんの気持ちを、自分のこととして考えることが基本と思っており、お二人には当時のお話を思い出として語っていただく。今の人たち誰もが聞いて分かる対談にしていただきたいと思う。今は、裁判の意義ということまでは考えていない。対談の中でそういう話になるかもしれないが、現時点でお願いをしているわけではない。(岡田四日市公害と環境未来館副館長)

質問:常設展でもたくさんの写真が展示されているが、この写真展で今まで展示されていない写真の公開も予定されているのか。

回答:常設展は、子どもたちやお母さんたちも一部展示はしているが、壁やパネルに限界もある。その動きや集会の様子で常設展では展示できない、すき間、すき間のものを展示したいと思っている。常設展と流れは同じである。(岡田四日市公害と環境未来館副館長)

質問:総数は何点ぐらいか。

回答:160点である。(岡田四日市公害と環境未来館副館長)

質問:全部、澤井さんの写真か。

回答:160点のうちのほとんどが澤井さんの写真である。博物館所蔵の公害当時の写真や、新聞社からいただいた写真も10点から数十点ある。また、澤井さんと一緒に活動されている「四日市再生公害市民塾」の伊藤さんからお借りした写真もある。(岡田四日市公害と環境未来館副館長)

質問:今回、四日市公害から判決45周年を迎えられるということで、判決理由から45周年を迎える意義を四日市市長としてどのようにお感じになられているか。また今後、どのように生かしていきたいとお考えか、所感をお聞かせいただきたい。

回答:本市の歴史として、大きな重みのある判決が45年前に下された。そういった判決をもとに本市も不断の取り組みを重ね、環境改善都市としての今がある。過去のことを忘れることなく、未来に向かって歩んでいけるような企画展にしていきたいと思っている。(市長)

質問:判決日である7月24日には、催し物をされるのか。

回答:7月24日月曜日は、子どもたちは夏休みであり、12時25分からの1回だけ、博物館5階のプラネタリウムで環境番組「アースメッセージ」を無料で上映する予定である。写真展も最後の日に当たり、4階あるいは2階で、職員が締めの解説をさせていただきたいと思っている。(岡田四日市公害と環境未来館副館長)

質問:子どもだけが対象か。

回答:大人も子どもも対象で、無料である。(岡田四日市公害と環境未来館副館長)

質問:7月23日の「四日市公害を子どもたちに語る語り部」とはどういう内容か。

回答:夏休みであり、広報に募集記事を載せて、博物館の80人ぐらいは入れる講座室で、お子さんに野田さんの語りを聞いていただく機会をもってもらうということである。また、夏休み期間中は、ほかの語り部さんにも語っていただく機会を設ける。(岡田四日市公害と環境未来館副館長)

質問:市内から公募するのか。対象は、小学生以下か。

回答:広報に載せて募集する予定である。小学3年生から中学生までが対象である。(岡田四日市公害と環境未来館副館長)

発表事項2.四日市市の病児保育事業について

市長:本市の病児保育事業について発表する。先日、内覧会を行っており、各種報道機関の皆さんに足を運んでいただき、既に取り上げていただいているところもあって重ねてになるが、改めて本事業の新しい取り組みについてお話をさせていただきたいと思う。

 現在、本市では保護者の子育てと就労の両立を支援する目的で病児保育事業を行っている。これまで、二宮病院の東隣にある「カンガルーム」を開設していたが、この6月1日から桜花台病児保育室「チェリーケア」を新しく開設していくことになる。本市2カ所目の病児保育室ということで、「子育てするなら四日市」という部分を全面的に盛り上げていく大きな一つの要素になると思っている。

市川こども未来部長:病児保育については、以前から市政アンケートの「市民の声」などでも、1カ所では足りない、特に、通勤の場所によっては、二宮病院は市の中心部にあり、中心部で働いていらっしゃる人はいいが、その他の方面で働いていらっしゃる人からは不便であるという声があった。市域にバランス良く配置することも悲願であり、本当に10年来の目標であった。ようやく今回、三泗小児科医師会の会長である桜花台こどもクリニックの水谷先生のご協力を得て、開設をすることができた。

 桜花台こどもクリニックは、病院併設型の子育て支援センターを運営している。病院併設型の子育て支援センターは、珍しい形の子育て支援センターで、市内に2カ所あって、そのうちの1カ所を運営していただいている。もともと地域住民の皆さんも、お子さんを連れて、子育て支援センターには行っていた。その2階に設置をするということで、住民の皆さんにも親しまれ、利用しやすい形でお使いいただけると思っている。

質疑応答

質問:10年来の悲願ということであるが、カンガルームは何年前にできたのか。

回答:カンガルームは、平成12年8月21日が施設開所である。(山口こども未来部参事・こども未来課長)

質問:預かる子どもは病児か、病後児なのか。

回答:病児・病後児とも利用できる。(市川こども未来部長)

質問:両方の病児保育室ともか。

回答:両方とも小児科医が常駐している。近くに医院があり、容体が急変した場合には、いつでも対応をしていただけるということで、病児、病後児ともお預かりをさせていただく。二宮病院は定員が6人であるが、インフルエンザや感染症がはやっているときは、保育士の配置を増やして、最大12人まで見ていただいていた。それでも預かりきれない日があって、前々から二宮病院からも、もう1カ所考えてほしいというお声をいただいていた。(市川こども未来部長)

質問:市内で2カ所目ということであるが、ほかの自治体で複数の病児保育室を設けているところはあるのか。

回答:県内では、桑名市が29年4月1日から2カ所目をオープンされた。これはアパティア福祉会といって、本市の児童養護施設エスペランスを運営している社会福祉法人であり、もともとそこに事業所内保育所を持っていて、27年から病児も見ていた。そこで、今年度の29年度から、桑名市がそれに乗っかる形で2カ所目の指定をされた。そのほかに、津市は病児対応型としては1カ所であるが、病後児のみを預かるところを1カ所、昨年6月に開設された。(市川こども未来部長)

質問:今、2カ所目の開設ということであるが、今後も増やしていく予定等はあるのか。

回答:2カ所がようやく開設ということで、その利用状況や市民の声を聞く機会があろうかと思う。そういった市民のニーズを把握しながら、次に開設するとすれば、現状、不便になっているだろうと予想されるところに設置していきたいというふうに検討している。(市川こども未来部長)

質問:利用実績は、平成24年から年々増えているわけではなく、年によって大分ばらつきがある。それでも2カ所目が必要だったという理由は、市域バランス以外でも何かあるのか。

回答:例えば、月別の平均利用者数を見ると、7月は溶連菌の関係の感染症がはやる。そうすると6人の定員をオーバーして、28年度実績で平均6.4人となった。2月はインフルエンザがはやったので平均6.8人となって、1日定員を超える日が多くなって、1カ所では負担が大きくなっている。感染症は、一気に患者数が上がるので、そのときに保護者の皆さんが困られる。インフルエンザになると、しばらく登園や通学が制限されるので、保護者はその間ずっと休むわけにはいかない。おじいちゃん、おばあちゃんにも頼ることができない人にとっては、この病児保育室が最後の砦になっている。(市川こども未来部長)

質問:感染症などがはやるときに利用者が増加して、そうではないときには利用者が結構少なくなるため、運営が難しいということが全国的に言われているが、そのことについてどのようなお考えか。

回答:「カンガルーム」は、指定管理という形で実施しており、今回の「チェリーケア」は委託という形で実施している。市が設置した「カンガルーム」は、病院の敷地をお借りして、市が施設を建てた。これは補助金の関係があり、以前は公立の施設でないと補助金が出なかった時期があった。現在は、医療法人や公以外の施設が建てても補助金が出る制度になった。「チェリーケア」は医院の建物であり、市の事業を委託する形でお願いしている。指定管理料にしても、委託料にしても、医療法人に赤字が出るという状態になると継続が難しいので年々コストの見直しをして、あるいは病院の関係でシステム導入が必要であったりする経費についても、別途、補助させていただいたりしている。(市川こども未来部長)

その他

質問:サミットから1年が過ぎた。伊勢市の鈴木市長は、「今後、外国人の観光客の誘客に努めたい」、志摩市長は昨日の会見で、「スポーツツーリズムや食を生かした観光を振興し、今後、新たな新機軸を増やしていきたい」と発言された。四日市市として、サミット1年を振り返って、今後どのようにやっていきたいかを伺いたい。

回答:サミットから1年が経ち、世界に対する三重県自体の評価は非常に上がったと思っている。観光地としての価値が上がり、三重県に足を運んでいただける人も増えている。その大きな流れの中で、来年、四日市港に大型外国客船の寄港が決まってきた。「コスタネオロマンチカ」が1月2日に寄港し、「ダイヤモンドプリンセス」が年5回寄港する。大型外国客船が寄港できる港は県内で四日市港だけであり、伊勢志摩に足を運ぶ途中でも外国からの窓口として四日市港が利用されていくことになると思う。そういった大型外国客船の寄港に対しても、しっかりと取り組んでいくことが大事であると思っている。(市長)

質問:タウンミーティングを開催されて、市民から要望の多い話やトピックスがあがっている話、市長が今、感じられていることを聞かせてほしい。

回答:タウンミーティングは、基本的に市から提示するテーマが一つと、各地域から提示されるテーマが二つで構成されている。市が「子育て・教育」をテーマにしたこともあり、結果論であるが、若い世代の人に足を運んでいただいており、本当に良かったと思っている。テーマはさまざまで、学童保育や学校内容についても意見をもらっている。地区テーマは、各地区固有のものが多く、統一的なものはないが、例えば、今年度から始まった地域包括ケアシステムに関連する総合事業の話や、高齢者の視点ということで、地域の公共交通についての話もいただいている。今、4カ所開催したところであり、残り20カ所あるので、一つ一つ丁寧に実施していく。(回答)

このページに関するお問い合わせ先

政策推進部 広報マーケティング課
三重県四日市市諏訪町1番5号(本庁舎8階)
電話番号:059-354-8244
FAX番号:059-354-3974

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