木造阿弥陀如来坐像
問い合わせ番号:14924-9338-1554 更新日:2018年 1月 25日
木造阿弥陀如来坐像 | |
種別 | 市指定有形文化財(彫刻) |
所有者 | 遠生寺(堂ヶ山町) |
法量 | 像高88.2cm |
材質・形状 | 木造 漆箔 金泥 彫眼 |
製作年代 | 平安時代後期(12世紀) |
指定年月日 | 平成29年3月22日 |
解説 | 像高88.2cm平安時代後期(12世紀)の木造の阿弥陀如来坐像です。 形状は、知恵の象徴で巻貝のような螺髪を粒状に彫出し、悟りに達した証とされる肉髻珠、白毫(眉間の少し上に生える白く右巻の毛)をあらわし、耳朶は環状、首に三道を表しています。右手は肘を屈して掌を前に立て、5指を軽く伸ばして第1・2指を捻り、左手は膝の上に置いて掌を上にし、第1・2指を捻っています。衲衣を偏袒右肩に着装し、左足を上に結跏趺坐する姿に造ってあります。 構造は、ヒノキの材を用いた寄木造りです。頭体部を両耳の中央で前後2材を寄せ、内刳りを施し、さらに三道下で頭部を割り離しています。これに左肩材(腰部を含む)、右肩より先の材、右腰部三角材、膝前材をそれぞれ寄せています。像表面に布貼錆漆下地を施した上、肉身部に金泥、衣部に漆箔を施していますが、いずれも後補で、足裏などで、後補の金泥の下層に古い漆箔が残っており、当初は肉身・着衣とも漆箔仕上げの皆金色像であったことがわかります。 作風は、中央の本格的な作風を示しており、後補の金泥や漆箔がやや生硬な印象を与えるものの、造形的な骨格は持されています。 |
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