コンテンツにジャンプ メニューにジャンプ
こにゅうどうくん

平成28年12月22日 記者会見要旨

問い合わせ番号:10010-0000-3924 更新日:2017年 4月 1日

市長定例記者会見

日時

平成28年12月22日(木曜日) 午前11時~

場所

7階部長会議室

出席者

報道機関

朝日新聞、伊勢新聞、NHK、CTY、中日新聞、毎日新聞、読売新聞

市側

市長、舘政策推進部長、松岡政策推進部参事・秘書課長、加藤政策推進部参事・広報広聴課長ほか 

発表事項1.平成28年四日市市十大ニュースについて

市長:十大ニュースは、新しく取り組んだ事項、市政を運営する上で重要な事項、事業実施上変化の著しい事項、特に記念となる事項、他都市に比べて進んでいる、あるいは特徴のある事項、市民生活に大きく関わる事項、時代の要請にあったタイムリーな事項、市民自らが関わった先進的な事項、その他本市で発生した事件・事故といった基準で選んだ。

 項目は時系列順で、四日市市クリーンセンターの稼働。

 三重北消防指令センターの運用開始。

 ベトナム社会主義共和国ハイフォン市との経済交流を中心とした戦略的姉妹都市提携の締結。

 中心市街地活性化に向けた動きが加速。新図書館を核とした複合拠点施設の基本計画の策定に着手した。

 市立博物館のプラネタリウムが「世界一多くの星を投映できるプラネタリウム」として、世界記録に認定された。

 東京オリンピックの事前キャンプ地として、カナダの体操チームを誘致することに成功した。

 東芝が次世代半導体の新工場の建設着手を発表した。

 富田の「鳥出神社の鯨船行事」がユネスコ無形文化遺産に登録された。

 三浜文化会館「カルチュール三浜」がオープンした。

 最後に、市長選挙において新市長が誕生し、私から森新市長にバトンタッチをする。

 以上が平成28年十大ニュースである。

質疑応答

質問:十大ニュースの中で、市長が特に印象深いものを一つまたは二つあげるとすれば何か。また、その理由を教えてほしい。

回答:一つは、東芝の次世代半導体の新工場の誘致である。苦労して戦略を立てて誘致合戦の中で成功したので、本市としては非常にうれしい出来事だと思う。

 また、もう一つ挙げるとすれば、四日市市クリーンセンターの稼働である。長年の懸案課題で、時間もエネルギーも非常に多く要したが、かなり先進的な機能を持つクリーンセンターとして稼働を始めることができた。(市長)

質問:事実として完了したものが多いように思うが、中心市街地活性化ついては現在進行形のものと思う。道筋をつけた感触や、今後、新市長のもとで、どのようなことを期待するか、教えていただきたい。

回答:20年来、中心市街地活性化は言われており、市政アンケートをとっても非常に大きな期待のある項目である。現在、基本計画を策定中であり、私としては、市庁舎の東の空き地を有効活用することは、さまざまな角度から、総合点として100点とは言わなくても、80点ぐらいはあると思う。検討を続けてきた執行部の案としては、現実的に最善と思っている。その基本計画の策定を踏まえて、市議会の皆さんや新市長が良い方向に向けて、新しい図書館を核としている中心市街地の活性化の拠点施設を、先送りせずにスピード感を持った進捗を図っていただきたいと切に願っている。100点満点を追い続けていると、どんどん先送りになって、今までと同じ状況がまた続くことになるので、それは避けていただきたいと思う。80点で前へ進めてもらいたいと思う。(市長)

質問:80点でとは、現状の現実的な方向性で進めてもらいたいという思いのことか。

回答:そのとおりである。私は、今、80点以上の候補地は無いと思う。この80点という特選の立地場所で前へ進めていかないと、また今までと同じような、どんどん先送りして、結局、何もできないということになりかねないので、そういうことのないように、ぜひお願いしたいと思う。立地場所については、今の市庁舎の東、基本計画が策定し終えた段階で改めて検討するということであったので、そのとおりに実施していただければいい。基本計画の策定の中身を十分踏まえていただきたいということである。(市長)

その他

質問:明日で任期を迎えられ、任期を終えられるご所感、ご感想を伺いたい。また、8年間で思い出深かったことや達成できて良かったと思うことを教えていただきたい。

回答:2期8年を振り返って、四日市市長として一番良かったこと、うれしかったことは政策で結果を出せたことである。1期目のマニフェストや2期目の政策集で、市民の皆さんに約束した政策が約150あるが、9割ぐらいは実現できた。パフォーマンスという言葉の本来の意味は、目立った言動ということではなくて成果を出すということで、そういう意味でパフォーマンスは果たせたと思っている。その中で、特に印象に残っていることは、今年の十大ニュースの中にもある、本市の財政力を強化して財政基盤を安定させるという点で企業誘致が非常に大きかったと思う。例えば、東芝の新世代半導体と言われている、先進的で最先端技術の半導体を作る新工場を本市に誘致することができたことは、非常に思い出深いことである。また、内部・八王子線は存続の危機にあったが、粘り強く交渉を続けた結果、公有民営方式という新しい方式で、本市も運営の中に入り、四日市あすなろう鉄道という形でスタートできたということも非常に印象深い出来事である。四大公害の地域としては最後になったが、四日市公害の歴史と教訓を風化させずに未来に継承していくという意味はもちろん、今も「公害のまち」という本市の都市イメージを「環境改善のモデル都市」という都市イメージに転換をしていくための情報発信施設としての目的も持った四日市公害と環境未来館をオープンできたことも非常に良かったと思っている。さらに、東日本大震災を契機に、防災・減災対策の予算を大幅に増やして、さまざまな防災対策の施策にも力を入れて実施してきた。教育や子育ての分野では、義務教育9年間の子ども医療の無料化を1期目に実現できたこともあるし、子どもたちの学力の向上という点では、全国学力テストの中で8年前に比べて小学校・中学校ともに平均点がかなり伸びて、全国平均を上回る状態になったということが非常うれしいことである。その要因の1つに小1・中1の本市独自の30人学級の導入があり、電子黒板を全国に先駆けて導入したICT教育の成果もあると思っている。さらに、市立病院の増改築を1期目にやり終えることができた。どうしてもやりたかったこととして、本市は産業都市として発展してきただけに、市の魅力や強み、地域資源を外へ向けて発信することにこれまであまり力を入れてこなかったが、積極的に魅力を発信することによって都市イメージを向上させて人や企業を呼び込む、地方創生総合戦略の一環でもある「シティプロモーション」の考え方を本格的に本市に導入したことがある。これも田中市政の大きな特徴と思っている。そのほか、障害者雇用も法定雇用率を達成できたことや高齢者福祉施策など、いろいろあるが、全部言っていると時間がないのでこの程度にとどめさせていただく。(市長)

質問:逆に、これはやりたかったが、ゴールには至らなかった心残りなことがあれば教えていただきたい。また、2期8年間を漢字一文字で表すと、どんな文字になるかを教えていただきたい。

回答:1期目のマニフェストにも書いてある、本市を中核市にするということを公約の一つに掲げていたが、これが実現できなかったことは非常に残念である。産業廃棄物の不適正処理事案があるが、平成32年・33年あたりには移行できると思う。しばらくすれば実現できると思うので、一市民として見守りたいと思っている。

 漢字一文字で8年間を表すことは非常に難しいが、政策で結果を出せたという意味で実を結んだ「結(けつ)」という字、「ゆい」とも読むが、この字が一番象徴的な文字と思う。結果を出すという意味の「結」ということもあり、実を結ぶという意味の「結ぶ」という意味もあり、さまざまな意味を兼ねて、あえて一文字で表すと「結」という字になる。8年間で退任するという意味で起承転結の「結」という意味もある。(市長)

質問:政策で結果出せたということに関して、8年間で実際に変化が感じられた部分や、こういうところは良くなってきた手応えがある部分があれば教えてほしい。

回答:企業誘致の点では、財政指標が8年前に比べて大幅に向上した。市の借金に当たる市債残高は全会計で444億円削減でき、貯金に当たる財政調整基金は85億円増やすことができた。また、将来負担比率は大幅に改善して財政基盤が非常に安定した。今年は地方交付税の不交付団体にもなった。三重県では本市と川越町の1市1町のみである。そういう意味で財政的な成果はあったと思う。また、四日市公害と環境未来館にしても、海外からも含めて予想以上に多くの人に来館していただいた。現時点で来館者は何人か分からないが、かなり前に10万人を突破しており、大勢の皆さんが本市の経済、産業と環境を両立してきたまちづくりのことを知っていただき、理解していただくことにつながっていると思う。サミットも終わり、この施設は特に環境をテーマにした国際会議など、MICEの誘致にもつながると思っている。四日市あすなろう鉄道のことでも、多くの人から、よく残してくれたと感謝される。一時期、今の軌道にバスを走らせるという案もあったが、これはいろいろな課題が多過ぎるということで、その選択肢をとらずに鉄道で残した。17万人の署名もいただき、それを踏まえて一生懸命に交渉した結果、鉄道として残すことができた。ローレル賞も受賞することができ、第2種鉄道事業者として、1年目に5,000万円の黒字も出せた。何よりも良かったことは、市が関わったことで市民の皆さんの関心も高まり、これからずっと鉄道で残すために自分たちは何をしたらいいのかを考えて行動に移してくれるボランティアも非常に幅が広がってきた。市民のための鉄道という意識が非常に高まってきたことは、大きな成果の一つと思う。(市長)

質問:結論が至らなかったものとして、大矢知地区の中学校の問題が大きく残っていると思う。新市長は現在の方針と違うものを掲げて選挙に当選され、今後どうなるかというところもある。田中市長は大矢知地区の問題に長らく関わってこられ、今後どのようなことを期待するかを教えていただきたい。

回答:今、教育委員会が策定した朝明中学校移転案の基本構想ができたところで、議会にも報告させてもらった。教育委員会と市長部局が、現在の朝明中学校の移転という案で、大矢知地区と八郷地区にまたがる地区の教育課題を最も多く解決できる方策として最善であると考えて基本構想を策定した。その基本構想をよく読んでいただいた上で、議員の皆さんや新市長が、それを踏まえて判断をしてもらいたい。もう一つお願いしたいことは、未来の子どもたちのためにという視点を最優先してもらって議論をしっかりしてもらいたい。八郷地区と大矢知区の地域間の対話も大事だと思うので、そういう意味で議論や対話をしていただくことも期待している。(市長)

質問:市長は、今後どのように過ごされるご予定か。公職や団体の役員を務められる予定はないのか。

回答:現在の職は任期まで務めるが、それが終われば退任するつもりである。新たな職については、声は掛けてもらっているが、まだ返事はせずに保留の状態で、しばらく休みたいと思っている。四日市市長としての責任や使命という非常に重たい荷物、肩の荷をやっと降ろすことができるということで、安堵感を覚えており、しばらくは充電の期間にしたいと思っている。市長としては2期8年であるが、それ以前の市議や県議を含めると28年になる。家族にもかなり迷惑を掛けており、今、振り返ると、28年とは長かったと思う。選挙で1回も負けることなく7回選挙をして7戦7勝で来ることができた。28年、特にこの市長として8年を振り返ると、さまざま人との出会いにラッキーにも恵まれて、自分としては本当に幸せな政治家人生だったと思う。非常に爽やかな気持ちで引退できる。(市長)

質問:森新市長の選挙戦並びに訴えている政策も注目されていたと思う。26日以降登庁されることで、注文あるいは期待することについてはいかがか。

回答:注文することは特に無い。三重県では一番若い首長になるので、新鮮な発想やパワーといった若さを生かした市政運営をしていただきたいと願っている。市議会議員を5年務められた森新市長には釈迦に説法かもしれないが、あえて一つだけ申し上げるとすれば、多様な課題を一方から見るだけではなく、いろいろな角度から見る。この点からだけ見ればこの策が一番いいという、いわゆる部分最適ではなくて、総合的にさまざまな角度から見る、全体最適を考えて、首長としての決断をしていただくといいということはお願いしたいと思う。(市長)

このページに関するお問い合わせ先

政策推進部 広報マーケティング課
三重県四日市市諏訪町1番5号(本庁舎8階)
電話番号:059-354-8244
FAX番号:059-354-3974

このページに関するアンケート

このページは見つけやすかったですか?
このページの内容はわかりやすかったですか?
情報は役に立ちましたか?