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こにゅうどうくん

平成28年10月11日 記者会見要旨

問い合わせ番号:10010-0000-3427 更新日:2017年 4月 1日

市長定例記者会見

日時

平成28年10月11日(火曜日) 午前11時~

場所

7階部長会議室

出席者

報道機関

朝日新聞、伊勢新聞、CTY、中日新聞、毎日新聞、読売新聞

市側

市長、舘政策推進部長、山本都市整備部長、伊藤商工農水部理事、
小林市民文化部理事、廣瀬教育委員会事務局参事・指導課長、
松岡政策推進部参事・秘書課長、川尻都市計画課長、
磯村観光・シティプロモーション課長、松浦文化振興課長、
高野国体推進課長、加藤政策推進部参事・広報広聴課長ほか

発表事項1.全国学力・学習状況調査結果について

市長:平成28年4月26日に実施された平成28年度全国学力・学習状況調査の結果について、これまでは、小学校が4科目ともに全国平均をやや下回っており、中学校は全国平均を上回っていた。今回の調査結果により、小学校においては、国語B・算数A・算数Bの3科目が全国平均を上回った。全国平均を下回った国語Aについても、昨年度は全国平均に比べてマイナス2.7ポイントであったが、今回はマイナス0.4ポイントとなり、全国との差が大きく縮まった。一方、中学校では、国語A・国語B・数学A・数学Bの4科目全てにおいて全国平均を上回り、連続で全国平均を上回っている。特に、数学の成果は、本市の強みになっていると考える。さらに、今回の中学3年生の結果を、当該生徒が同じ調査対象である小学6年生当時の平成25年度の調査結果と比較をした。同じ児童生徒同士の3年間の成長がどうだったかで比較したところ、正答率が国語A・国語Bで約4ポイント、算数・数学A、算数・数学Bで約7ポイント改善されていることが分かった。この比較のポイント数は、素点の比較ではなく、全国平均との相対的な比率を比較している。

 以上の結果から、着実に学力向上の取り組みの成果が上がっていると考えているが、この改善された要因を少し分析してみると、まず1つ目として少人数指導の充実が挙げられる。小学校の算数において、ティーム・ティーチングや少人数指導、および中学1年生時における30人学級の充実により、生徒へのきめ細かな指導が行えるよう、学習環境の充実に努めた。ちなみに、現在も小学校に上がるときに、小学校に行く前の状況から生活状況などが大幅に変わることで起こるさまざまな問題、いわゆる「小1プロブレム」に対応するため、県で行っている小学1年生の30人学級を、本市独自の施策として25人以下の下限なしにしている。また、県では実施していないが、平成23年度から市独自で、小学校から中学校に上がるときの「中1ギャップ」を解消するために、中学1年生の30人学級を実施している。

 2つ目は、ICTを活用した授業の充実が挙げられる。電子黒板やプロジェクターなどのICTの活用により、「分かりやすい授業」の実現に努めた。学習資料を写真や動画などで視覚的に提示することによって授業の狙いを明確にすることができ、子どもたちの学習課題への興味・関心を高める効果があると考えている。

 3つ目は、全市的な「学力向上の取り組み」の推進である。平成25年1月から、全市的な取り組みを進め、各学校での調査結果の分析や授業の改善を図ってきた。具体的な取り組みとしては、全国学力・学習状況調査の趣旨を踏まえた授業改善がある。例えば、調査問題と調査結果分析を活用して、学校の強み・弱みを把握して授業改善を図ることである。また、学習習慣の確立と学力補充の充実として、保護者や地域への協力依頼である。家庭学習時間が全国と比べて少ないことで、調査結果を活用し、家庭学習を充実・定着させる取り組みをしている。夏休みなどの長期休業期間や放課後などに、教師やボランティアの皆さんにお世話になって補充学習を行ったり、宿題の工夫も図ったりしている。さらに、学びの空白となる春季休業期間に着目をして、学習が中断しないように、例えば宿題など、継続的な学びを目指した取り組みを行っている。

 4つ目の要因として「学力向上研修会」を実施していることである。本市の全国学力・学習状況調査結果を活用し、授業改善に向けた具体的な取り組みの事例について、教職員に紹介や指導を行った。

 以上の取り組みを繰り返して実施してきたことにより、学力の面で着実な成果が見られたと考えている。予想以上の成果が上がったと思っているが、まだ改善の余地もあり、さらに学力向上を目指していかなければと思っている。

 今後の取り組みとして、四日市市教育大綱に基づき、今年策定した「学力向上アクションプラン」を着実に実行して、さらなる学力向上を図る。また、論理的思考力・表現力を養うための1分間コメントを継続して行う。今年初めて夏休みに実施した、中学生スピーチコンテスト“THE BENRON”も継続的に実施し、全市的に定着させていきたいと思っている。さらに、文章の要約力などの向上を図るために、新聞記事を活用した授業の充実を図っていきたい。こうした取り組みをさらに充実・進化させて、市として学力の全国トップクラスを目指しながら、「教育のまち 四日市」を実現していきたいと考えている。

廣瀬教育委員会事務局参事・指導課長:全国学力・学習状況調査結果の各教科平均正答率は、点ではなく、相対的な評価としてポイントの向上が見られたということである。

質疑応答

質問:中学生が全国平均との比較で4ポイント改善されたということだが、国語Aと国語Bがあって、どのように約4ポイント改善されたのか。

回答:全国平均正答率を100として換算して、国語ではAもBも4ポイント程度の向上が見られる。本市の値が、例えば96あたりが100に向上した。国語Aと国語Bをそれぞれ換算して、その平均である。(廣瀬教育委員会事務局参事・指導課長)

質問:改善の要因として、全市的な「学力向上の取り組み」の推進は平成25年1月からとあるが、ほか3つは何年から始められたのか。

回答:中学1年生の30人学級は平成23年から実施している。ICTを活用した授業の充実については、平成20年度に小学校でデジタル教科書を導入し、21年度に電子黒板セットを195台導入して、各校に3~5台を配備した。その後、平成23年度に中学校にプロジェクターセットとして、電子黒板とは別にパソコンから黒板に投影できるプロジェクターを110台導入して、3台から、学校の希望によって6台配備した。平成25年度には、小学校にもプロジェクターセットを159台導入して、各校1台から6台になるように配備した。併せて、平成25年度に小学校のパソコン教室のコンピューターを取り外せるようにしてタブレット型として持ち出し、教室で無線LANを用いて活用できるようにして「分かりやすい授業」の充実に努めている。「学力向上研修会」は毎年続けており、今年も実施予定である。(廣瀬教育委員会事務局参事・指導課長)

質問:「学力向上研修会」は何年から実施しているのか。

回答:正確な開始年数を把握していないが、知る限り継続して実施している。(廣瀬教育委員会事務局参事・指導課長)

質問:平均正答率で、ほかの年度は県平均も示されていたと思うが、前年の比較などが分かる資料を提供していただけるならお願いしたい。

回答:市ホームページに過去5年の本市と県と全国の平均正答率を掲載しているが、別途資料提供する。(廣瀬教育委員会事務局参事・指導課長)

質問:全国トップクラスを目指すということであるが、偏差が分からない。全国トップクラスとは、何ポイントぐらいとっている自治体のことか。四日市は平均より2ポイントぐらい上とは、どのくらいのクラスか。

回答:数学は全国トップクラスに近いものがあると思う。トップクラスが何ポイントまでのラインをいうのかは明確ではないが、本市は高い値を示しているのではないかと思っている。(廣瀬教育委員会事務局参事・指導課長)

質問:全国平均より2ポイント高いとトップクラスに近くなるのか。わずか2ポイントの中にたくさんの自治体があるのか。

回答:全国平均の数学Aが62.2、数学Bが44.1。本市は、数学Aが64.4、数学Bが45.9である。高いと言われる秋田県は、数学Aが67、数学Bが48である。今回、躍進した石川県が、数学Aが66、数学Bが49である。福井県では、数学Aが69、数学Bが51である。(廣瀬教育委員会事務局参事・指導課長)

質問:県全体の値か。市町村レベルでは、もっと高いところがあるということか。

回答:県全体の値である。市町村のデータはないので詳細は分からない。(廣瀬教育委員会事務局参事・指導課長)

発表事項2.四日市あすなろう鉄道車両の愛称募集について

市長:平成27年度に導入したブルーとアイボリーの車両は、四日市あすなろう鉄道として最初にリニューアルした車両であり、今年8月には、全国の鉄道愛好家で組織する「鉄道友の会」が優秀な車両に贈る、ローレル賞を受賞した。また、今年9月には、高校生がデザインして公募で決定したグリーンとアイボリーの車両が運行を開始した。この機会に、あすなろう鉄道に、より一層愛着を持ってもらえるよう、平成27年度導入車両(ローレル賞受賞の車両)と今年度導入車両(高校生によるデザインの車両)の二つについて、愛称募集を行う。

 募集期間は、10月12日(水曜日)から11月1日(火曜日)までである。

 応募条件は、どなたでも応募できる。ブルーとグリーンの車両は、どちらもアイボリーとのツートンカラーであり、両方応募でも、どちらか一方のみの応募でもよい。

 愛称は、市で審査をして、11月に公表する予定である。

 応募者の中から、抽選で50人に記念品を贈呈させてもらう。決定された愛称を応募された人には、四日市あすなろう鉄道のグッズセットを贈呈しようと考えている。

川尻都市計画課長:記念品は、缶バッジ二つを50人に贈呈しようと考えている。四日市あすなろう鉄道のグッズセットとは、新しい緑の車両のクリアファイルやボールペンなどを作っており、これらを詰め合わせして進呈しようと考えている。

質疑応答

質問:地方鉄道で車両に愛称を公募するということは、よくあるのか、珍しいことなのか。回答:よくあると思う。何号という形で募集することは、地方鉄道では多い。(川尻都市計画課長)

質問:内部・八王子線においては、近鉄時代を通じて愛称を募集したことはあったのか。

回答:初めてである。(山本都市整備部長)

質問:文字数の規定はないのか。

回答:ない。(川尻都市計画課長)

質問:どういうメンバーで審査するのか。

回答:市長、都市整備部長、四日市あすなろう鉄道の社長などで審査する予定である。地域の代表者にもお声掛けしているが、まだ確定していない。早急に決めたいと思っている。(川尻都市計画課長)

質問:愛称が決まったら、車両に何か付けるのか。

回答:許認可のこともあり、前面に付けることができないかもしれないが、ボディーの横などにシールのような形で貼り付けることを考えている。(川尻都市計画課長)

質問:全国どこからでも応募はできるのか。市民の限定ではないのか。

回答:メールで受け付けており、全国どこからでも可能である。(山本都市整備部長)

質問:応募用紙はホームページでも公開するのか。また、いつごろの予定か

回答:明日から、市のホームページでも公開する予定である。(川尻都市計画課長)

質問:今後、導入する車両は、基本的にこのグリーンのデザインの車両でカラーリングするのか。

回答:そのようにこれまでも公表している。(川尻都市計画課長)

質問:パステルカラーの車両が、順次更新するたびにグリーンの車両になっていく。最終、何年ぐらいに全部変わるのか。

回答:30年度までに、すべての車両は新しくなる。このブルーとアイボリーの車両は、27年度から4年後の31年度が車検になるので、その時点である。ただし、このローレル賞を受賞したブルーと白の車両は、非常に評判が良く、いろいろな声が出ている。(川尻都市計画課長)

質問:現状どうするかは、決まっていないのか。

回答:基本的には、去年デザインを募集したときに、この緑の新しいデザインにこれからリニューアルすると公表した。(川尻都市計画課長)

 100%ではなく、少し余地はある。(市長)

 計画としてはそのように公表した。公募でデザイン募集したかったが、時間的な制約もあり、アイボリーとブルーの車両は暫定カラーとした。デザインを公募するときに、皆さんに決めていただいた車両のカラーに全部するという言い方をした。ただし、アイボリーとブルーの車両の評判が良すぎて、正直なところは考え中である。(山本都市整備部長)

質問:パステルカラーの車両は、30年限りで切り替わるということか。

回答:そのとおりである。半分ずつになる可能性もあり、いろいろな可能性がある。(市長)

 3両が同時に検査できないため、真ん中だけが緑になったり、先頭だけが緑になったりということもある。鉄道ファンには写真ネタになるかもしれないが、鉄道関係者としては考えどころである。今のところは、公募したときの形で次の車検では塗り直す予定である。アイボリーとブルーの車両が、好評過ぎて困っている。(山本都市整備部長)

発表事項3.観光・シティプロモーションに関する取り組みについて

市長:今年4月に「観光・シティプロモーション条例」を施行し、都市イメージの向上や交流人口の増加、ひいては定住人口の増加を目指しており、そういった動きを促進して市の持続的な発展に資するため、さまざまな形で市の魅力の発信に取り組んでいる。これまでも、いろいろな取り組みをお知らせしてきたが、今後の主な取り組みについて、お知らせする。

 まず1つ目、東海道魅力アップ事業として、東海道スタンプラリーを行う。「富田の鯨船と東海道お菓子ツアー」と題し、11月6日午前8時から13時半ぐらいまでで、昨年はスタンプラリーを東海道の南部で実施したので、今回は東海道北部エリアで実施する。スタンプラリーであるので、チェックポイントでスタンプを集めながら東海道を歩くことが基本になる。途中、四日市特産のかぶせ茶の振る舞いがあり、ゴールでは特製の和菓子をプレゼントする。5個以上スタンプを集めた人は、地場産品が当たる抽選会への応募もできる。当日は、富田地区の市民文化祭が富田地区市民センターおよび隣接している富田小学校を会場に開催され、また、JRさわやかウオーキングもJR富田駅周辺で開催されるので、これとコラボしようということである。ゴールの富田小学校では鯨船の展示も見ていただこうと思っている。今年度のスタンプラリーは、「ユネスコ無形文化遺産」登録申請中の富田の鯨船を「東海道スタンプラリー」と併せて楽しんでいただこうという趣向である。今回の特徴として、東海道スタンプラリーのコースは、「さわやかコース」「萬古焼コース」「石めぐりコース」の3コースがあり、いずれも鳥出神社を経由、ゴールの富田小学校で鯨船の展示を楽しんでいただく。また、休憩所を設けて、かぶせ茶を振る舞う。マップで地元の和菓子店を紹介し、食べ歩きを楽しみながら散策していただくことができる。さらに、市の主催する事業の中の1つのコースである「さわやかコース」は、同日にJRが開催する東海道さわやかウオーキングとコラボして相乗効果を狙う。「さわやかコース」は、JRのさわやかウオーキングとほぼ同じコースであり、両方に参加することも可能である。

 2つ目は、間近に迫ってきた「こにゅうどうくん」のゆるキャラグランプリの最終決戦に向けた選挙活動として、壮行会を11月4日11時から11時半まで、市役所1階ロビーで行う。最終決戦が11月5日・6日にあり、その前日に壮行会を行う。愛媛県松山市で行われる最終決戦へ出発するこにゅうどうくんを、選対本部長である私と先日結成していただいた応援隊が激励して送り出す。壮行会の内容は、私が挨拶した後、記念撮影をして、市役所前で全員とこにゅうどうくんがハイタッチをして車で出発する。今回は特に力を入れており、私も初めて最終決戦の場へ応援に行かせてもらおうと思っている。最終決戦は土曜日・日曜日であり、土曜日の公務が終わり次第、現地に駆けつけて、翌日、応援活動をした後、すぐ帰ってきたいと思う。非常に強行軍であるが、四日市の知名度アップ、こにゅうどうくんを通じた情報発信力の強化、ひいては都市イメージの向上という非常に大きな目的を持って最後まで全力を尽くしたいと思っている。

 このほかにも、3つ目として、既にお知らせをしているが、東海ラジオで本市のシティプロモーションのコーナー「四日市あすなろう鉄道館」が、今月から始まっている。今後、あすなろう鉄道だけではなく、それ以外にも四日市の魅力を織り交ぜて、逐次、紹介していく。これは、市政情報番組という形ではなく、既存のラジオ番組の一部を本市のコーナーとして提供していただくという、全国的に見ても非常に珍しい取り組みであり、今後も注目をしていただきたいと思っている。東海ラジオのワイド番組で「源石和輝(げんいし かずてる) 音楽博覧会」の中の1コーナーである。

 また、4つ目として、10月30日(日曜日)、全国ジュニア自転車競技大会を開催する。これは毎年、開催をしており、今回で12回目となる。今年も人気のある自転車のアニメ「弱虫ペダル」とコラボして、ポスターやグッズなどに活用をしている。参加申し込みは今週末14日が締め切りで、応募者数が昨年よりも伸びており、最終的には過去最高であった昨年の678人を超えると思われる。今回も北海道から沖縄まで、全国から参加していただく大会になっており、四日市の魅力を発信するよい機会でもある。今回は、本市の観光大使である加藤ゆりさんにも来ていただいて、盛り上げていただこうと思っている。全国に向けて、公募をかけて情報発信するイベントは、文化面では全国ファミリー音楽コンクールがあり、そのスポーツ版とも言える位置付けが全国ジュニア自転車競技大会である。

 以上、今後のシティプロモーションの事業を紹介させてもらった。さまざまな事業を展開していく中で、本市の魅力を発信していく動きを、より加速・充実していきたいと思っている。

質疑応答

質問:東海道スタンプラリーは何年から実施しているのか。

回答:スタンプラリー自体は昨年からである。27年度は南部、今年は北部で実施することで、市内の東海道はほぼ全域で実施したことになる。(磯村観光・シティプロモーション課長)

質問:鯨船の展示の場所と何艘ぐらい展示されるのか、教えてほしい。

回答:富田地区文化祭の一連の行事として実施していただくので、富田小学校の運動場に展示されるものと思われる。(磯村観光・シティプロモーション課長)

 天候によって、場所が屋内という場合もあるかもしれない。基本的には、屋外で展示をしていただくと聞いている。(伊藤商工農水部理事)

 展示される鯨船は1艘だけと聞いている。(磯村観光・シティプロモーション課長)

質問:市長は愛媛で、ゆるキャラグランプリの結果まで見届けられる予定か。

回答:当日の詳しい内容はまだ公表されてないが、最終的に結果が出るのが夕方4時ごろになるかもしれない。(伊藤商工農水部理事)

 市長は帰りの飛行機の中で結果を知ることになるかもしれない。(磯村観光・シティプロモーション課長)

 日曜日のうちに帰れる最終の時間までいるつもりである。(市長)

質問:スタンプラリーのマップがあればいただきたい。

回答:まだ印刷ができていないため、でき次第、ご提供させていただく。(磯村観光・シティプロモーション課長)

発表事項4.四日市市文化功労者・文化奨励賞の表彰について

市長:平成28年度四日市市文化功労者、四日市市民文化奨励賞の被表彰者を決定したので発表する。目的は、芸術・文化の分野において、地域で活躍している人材を市が顕彰することで、次代を担う世代の育成を図るとともに、市民の皆さんが四日市の魅力ある文化を知って自分のまちに愛着や誇りを持っていただくことである。文化功労者は、本市の文化振興に寄与し、その功績が顕著な人に対して、その功績を顕彰するものである。昭和57年に制度が創設され、今年度で35回を迎える。四日市市民文化奨励賞は、文化功労者の次点の賞という位置付けではなく、本市の文化振興への寄与と、将来非常に活躍が期待される個人・団体を奨励して表彰するものである。こちらは平成20年度の市制111周年記念で始めた賞であり、9年目を迎える。

 表彰式は、11月3日文化の日の午後1時から、文化会館第3ホールで行う。

 今回は、文化功労者が1団体、市民文化奨励賞が個人1人になる。

 この表彰式の式典の中でミニコンサートを開催する。今回は、昨年の第4回全国ファミリー音楽コンクールで特別賞を受賞されたB・B WAN WANS、四日市市民で上田尊子さん、上田涼花さん親子に箏の演奏を披露していただく。一般の皆さんも参加できるので、ご来場をお願いしたいと思う。

 被表彰者として、文化功労者は、文化財保護分野で立阪神社獅子保存会に授与する。市民文化奨励賞は、音楽の声楽分野で高倉宏恵さんを表彰させていただくことになった。

 詳細は担当から説明する。

松浦文化振興課長:文化功労者は、四日市垂坂町の立阪神社獅子保存会の団体である。昭和41年の保存会設立から50年の長きにわたって、保存・継承活動をしてこられた。会の後継者を積極的に育成し、地域を挙げてまちの誇りに育て上げた活動は、他の地域のモデルとなるような大変すばらしい活動である。また、伊勢神宮での奉納獅子舞や大四日市まつりをはじめとして、地区内だけでなく、さまざまなところで広く活動されており、地域文化の発信を積極的に行っている点が高く評価された。

 市民文化奨励賞の高倉宏恵さんは、平成23年度の第12回大阪国際音楽コンクール入選をはじめとして、さまざまなコンクールで入賞や入選を果たしておられる。オペラ歌手として、市内を含め、全国各地でのコンサート出演や福祉施設での訪問演奏など、幅広い活動をされている点が高く評価された。

質疑応答

なし

発表事項5.オリンピック事前キャンプ地誘致活動について

市長:カナダ体操協会に対する事前キャンプ地を誘致するための活動の一環として、私と、国体推進課長がカナダを訪問する。今のところ未定であるが、最終調整の結果、合意に至れば、その場で調印を行うこともある。

 訪問期間は、平成28年10月28日から11月2日までである。

 訪問先は、オタワ市内のカナダ体操協会本部で、このほか、モントリオールにあるカナダナショナルチームの練習施設を視察する予定である。

 今回の訪問の目的は、東京オリンピック事前キャンプ地として、カナダ体操チームを本市に誘致できるよう、カナダ体操協会本部を訪れて最終調整を行う。併せて、本市と三重郡で構成している三泗体操協会とカナダの体操クラブとの新規交流事業を今後行うことに対して、市長として同協会に協力依頼する目的を持って訪問する。

 訪問による効果のねらいは、東京オリンピックが4年後になり、事前キャンプを本市に誘致することによって全国的に実績を強くアピールできる。今後、全国規模や大規模な大会の誘致をするときにも、それが実績として有効となり、本市のスポーツ振興にも寄与する。また、全国的なイベント・大会の誘致により、四日市のシティプロモーションの大きなチャンスになり、都市イメージの向上にもつながるなど、さまざまな効果を狙って、今回、事前キャンプ地を誘致するための活動の一環として訪問するものである。

 本市では、以前、体操の世界選手権でスペインチームがキャンプを張ったことがあったが、現在のスペインチームは、オリンピックに出られるレベルに達していないようで出場が危ぶまれている。カナダにターゲットを絞って誘致活動をしようと決めて、日本の体操協会とも調整・相談もしながら進めているところである。市議会の代表者会議では、既に発表させてもらったが、改めて、日程が近づいてきたので、発表させていただいた。

高野国体推進課長:カナダ体操チームは、リオオリンピックでも非常に優秀な成績で、団体9位、個人総合5位の選手を擁しており、ぜひとも本市への誘致を進めたいと思う。

質疑応答

質問:新規交流事業とは、どんなものか。

回答:現在、三泗体操協会が、体操選手(子どもたち)の交流事業として、相互交流・相互訪問を計画している。この12月にトヨタカップでカナダから来日される選手十数人を、三泗体操協会が四日市で受け入れ、できれば体操選手宅でホームステイをさせたり、一緒に体操の練習をしたりするといった交流を行う。一方、来年の夏には、三重県下の体操選手(子どもたち)をカナダへ派遣して、ホームステイなどを体験するようなことを計画していると聞いている。(高野国体推進課長)

質問:これは、三泗体操協会とカナダの体操クラブとの間で、既に話があるのか。

回答:水面下での話である。最終的には、このたび市長が総本山であるカナダの体操協会のトップにお会いし、ぜひとも強く協力を要請したいと考えている。(高野国体推進課長)

質問:トヨタ国際体操には、既にカナダの選手が出場することが決まっているのか。

回答:決まっているようと伺っている。(高野国体推進課長)

質問:カナダにターゲットを絞った理由は何か。例えば、三泗地区の交流事業が進んでいるとか、体操協会からの推薦があったとか、あるのか。

回答:体操協会からの紹介があった。(高野国体推進課長)

質問:選手が四日市へ来た場合の練習場所や宿泊場所として、検討している場所があれば、教えてほしい。

回答:現在、国体に向けて建設を予定している中央緑地体育館をメーンに考えている。実際の事前キャンプの宿泊については、オリンピック本大会の直前で非常にデリケートな時期であるので、ホテルなどの宿泊を考えている。(高野国体推進課長)

 市内に相好体操クラブがあり、市とタイアップして、この事業に取り組んでいただいており、協力して進めていこうと思っている。4年後ではあるが、別の種目では既に事前キャンプ地の誘致について調印しているところもあるようで、決して早くない、遅いぐらいだと言われている。(市長)

質問:東京オリンピックの事前誘致活動で、正式に行ったところは、ほかの競技で何かあったか。また、今後、具体的に考えている競技はあるのか。

回答:本市では、体操競技、今回のカナダという絞った形で考えている。(高野国体推進課長)

 立派な中央緑地体育館ができるため、体育館でできる競技として、バレーボールなども考えたが、あれもこれも狙うことはなかなか大変であり、今回は、体操に絞ろうと考えている。(市長)

質問:さまざまな効果を挙げていただいたが、市民に対しても何か効果を期待されているようなことがあれば、市長からお願いしたい。

回答:体操は、オリンピックで非常に人気のある種目であり、レベルの高いカナダの体操チームが本市に来ることによって、市民の皆さんも、オリンピックに対する関心が高まると思う。カナダの体操チームとの交流についても設定して、そのことを通じて、その後の体操をはじめとする、さまざまな市民との交流にもつながると期待している。(市長)

このページに関するお問い合わせ先

政策推進部 広報マーケティング課
三重県四日市市諏訪町1番5号(本庁舎8階)
電話番号:059-354-8244
FAX番号:059-354-3974

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