平成28年04月27日 記者会見要旨
問い合わせ番号:10010-0000-3405 更新日:2017年 4月 1日
市長記者会見
日時
平成28年4月27日(水曜日) 午前11時~
場所
7階部長会議室
出席者
報道機関
朝日新聞、伊勢新聞、CTY、中日新聞、毎日新聞、読売新聞
市側
市長、舘政策推進部長、市川こども未来部長、山下危機管理監
伊藤こども未来部参事・こども未来課長、
増田危機管理監参事・危機管理室長、
松岡政策推進部参事・秘書課長、市川環境保全課長、
加藤政策推進部参事・広報広聴課長ほか
発表事項1.“よっかいち”子育てガイドブックの発行について
市長:妊娠のときから活用していただける子育てに関する情報を紹介した、非常に実用的な“よっかいち”子育てガイドブックを発行する。ガイドブックの作成に当たっては、子育て中の保護者が、使いやすく、知りたい情報が掲載されたものとするため、子育て支援センターを利用する未就園児の保護者、子育て経験者、子育て支援団体、非常に活発に活動していただいている父親の子育てマイスター養成講座の修了者にも参画していただいた。
このガイドブックに掲載されている概要は、子育て中のいろいろな段階で、こういうときはどうしたらいいのかという不安や疑問に応えるため、子どもの成長期に合わせてご覧いただけるように工夫している。また、六つの項目で、妊娠期から活用していただける内容で分かりやすく構成している。六つの項目とは、「赤ちゃんのこと」「子どもの健康」「子どもの安全・安心」「子育てを楽しむ」「子育て支援」「お金のこと」である。この六つの項目と成長期の各段階を縦軸と横軸のマトリックスにして、非常に分かりやすく、こういう段階ではこの項目はこうだというように情報が掲載されている。
これまでの情報誌は、「こんにちは赤ちゃん訪問事業」で保健師などが出生された全てのお子さんの家庭を訪問するときに配布していた。今回は、出産の準備期間に子育てのいろいろな準備ができるように、妊娠した人に母子健康手帳を交付する際に配布するようにした。また、市のホームページから電子書籍版を閲覧することもできる。子育て支援センターや保育園、幼稚園などでも閲覧できる。
もう少し具体的なことは、担当から説明をさせていただく。
伊藤こども未来部参事・こども未来課長:今回作成した子育てガイドブックの内容は、子育てをしている人の視点から分かりやすく組み立ててあり、中身をチェックして必要なところを自分で書き込みながら利用できる形になっている。今までの子育てのガイドブックは、行政からの情報提供であったが、今回のものは、例えば災害時にどのようなものを利用したらいいのかなど、子育て中の保護者たちにとって必要な情報がたくさん盛り込んである。また、各ページの下の部分に「ママの声」「パパの声」という生の声を掲載したことで、非常に親しみやすく読んでいただけるのではないかと思っている。一方、パソコンやスマートフォンなどの電子で見る保護者もたくさんみえることから、電子書籍版も用意させていただき、クリックすると関連のページに飛ぶようになっており、情報が非常に取りやすい工夫をさせていただいている。
質疑応答
質問:発行部数はどれくらいか。
回答:28年度の増刷分を含めて6,000部を予定している。(伊藤こども未来部参事・こども未来課長)
質問:随時、増やしていく予定であるのか。
回答:その予定である。(伊藤こども未来部参事・こども未来課長)
質問:今まで配っていた子育てエンジョイガイドBookは、いつ作成されたものか。
回答:27年3月に作成している。(市川こども未来部長)
質問:27年3月に作られるまで、ガイドブックはなかったのか。
回答:なかった。例えば、児童手当であれば児童手当のリーフレットといった情報が個別であったため、こども未来部ができて一括して子ども関係の情報を集約した。1冊で全ての情報が分かるようなものということで、エンジョイガイドBookを作らせていただいた。さらにより使いやすいものが欲しいという意見もあり、子育て支援センターを利用されている保護者から公募による編集委員を募って、利用者目線に立った工夫をさせていただいた。(市川こども未来部長)
質問:編集委員は何人か。また、市内の人か。
回答:8人で、全員市内の人である。(市川こども未来部長)
質問:子育て中の人や、子育てを終えた人もいるとのことであるが、どういった人たちか。
回答:子育て支援センターの利用者が5人、子ども会育成者連絡協議会から1人、「ままたまご」という子育て支援団体の代表者が1人、父親の子育てマイスターが1人という構成になっている。(市川こども未来部長)
質問:災害時の対応を載せた一例以外に、これまでのガイドブックから具体的にどのような部分が変わったかをもう少し教えていただきたい。
回答:最初に子育てカレンダーを掲載し、マトリックスで子どもの年齢別にどのような情報が必要になるかが一覧にしてある。該当のページを開けていただくと詳しい説明を見ていただけるようになっている。また、お出かけのときにはどのようなもの、赤ちゃんのときはどんなものを持っていくといいとか、妊娠が分かったらこんな届け出をしましょうといったことを本人がチェックして、ここはもう終わっているなどということを参加型で作り上げていただけるようになっている。(市川こども未来部長)
質問:そのほか掲載されている内容で、公募の委員の意見を特に参考にした部分や、意見が色濃く出たものがあれば教えてほしい。
回答:本市の場合、市外から転入していらっしゃる人が非常に多いため、転入してきてすぐにどのようなお医者様がどこにあるのか分からないとか、子どもを連れて気軽に遊びに行ける場所がどこにあるのかも分からないとかというお声があった。これらの意見を踏まえ、医師会にもご協力いただき、医師会に登録されている小児科医の一覧を載せたり、遊び場所について地図でお示しさせてもらったり、さまざまな工夫をさせていただいた。(市川こども未来部長)
質問:部長から見て、子育てガイドブックの仕上がりはどうか。
回答:より使えるものをという思いがあり、利用者が使いやすい視点で作成した。また、こういう手続があることを知らなかったというお声を窓口でもよく聞くことから、チェックしていただくことにより、まだしていないことが分かる。予防接種も非常に多くの種類があり、どこまで進んでいるのかを一覧表で覚え書きできるようになっており、母子手帳と併用でご利用いただけたらと思う。(市川こども未来部長)
質問:母子健康手帳交付時に配布するということで、実際にこのガイドブックを配る人は今後妊娠した人が対象になるが、既にお子さんがいらっしゃるような家庭に配ったりする予定はあるのか。
回答:出産されて間もない保護者には、当分はこんにちは赤ちゃん訪問のときに配らせていただきたいと思っている。本市の出生数が年間約2,700前後で、今回、約6,000部作成を予定していることから、希望される人には窓口などで配布対応をしていきたい。(市川こども未来部長)
質問:窓口とは、市役所の窓口ということか。
回答:市役所(こども未来課)と地区市民センターの窓口である。(市川こども未来部長)
発表事項2.市歌のCD制作について
市長:四日市の市歌は昔からあるが、あまり普及していないことを受けて、市民の皆さんに、より身近に感じていただき、イベントなどのさまざまな場面で活用してもらえるよう、新たに録音してCDを制作した。
市歌は、昭和32年に市制60周年を記念して制定した。作詞は佐々木信綱さん、作曲は伊藤亘行さんである。
市歌を通じて、市民が郷土に対する愛着と誇りを感じてもらうとともに、市民一人ひとりが四日市のシティプロモーションの一翼を担っていただける機運を醸成することを目的に今回のCDを制作した。
新しく録音したCDは二つのパターンがあり、一つは青少年の合唱のタイプで暁高等学校の合唱部に録音をしていただいた。もう一つのパターンは、四日市吹奏楽団の伴奏による女声の独唱である。歌手は結里花さんで、市内で医師としても活躍されており、昨年に開催した四日市市・楠町合併10周年記念式典で市歌を歌っていただいたご縁もあり、CDに録音していただいた。イベントなどでご活用いただけるように、貸し出し用のCD(暫定版)を制作をした。また、市のホームページからもダウンロードが可能である。
現在、この2パターンであるが、今後の取り組みとしては、男性の独唱、成人の合唱についても新たに録音して、さらにカラオケバージョンを含めて五つのパターンとし、ジャケットもきちんと備えたCDを制作する。全てが完成するのが、今年の秋頃の予定である。広報活動の一環として、関係機関や希望者に配布する予定をしている。
質疑応答
質問:最終的にジャケットを備えたCDができたときには、どのように配布されるのか。
回答:いろいろなところで使っていただきたいという思いであり、例えば、学校や各種団体が催し物などをされるところにも配布していきたいと思う。皆さんに聞いていただくのが趣旨である。(舘政策推進部長)
もちろん学校にも配布をして、子どもの頃から親しんでもらえる体制づくりもしたいと思っている。(市長)
質問:市歌は、どのようなときに歌われているのか。
回答:楠町との合併記念式典、ファミリー音楽コンクール、その他いろいろな文化的イベントなど市の大きな行事のオープニングで、これまで消防音楽隊が演奏したりする生演奏が多かったが、このような歌手に歌ってもらったりしながら、少しでも聞いていただこうとしてきた。今回は、市民にダウンロードできるようにして、普段から聞けるようにしたいと考えた。(舘政策推進部長)
昔から大四日市まつりの稲葉翁の献花式のときには消防音楽隊が演奏していたが、本当にお恥ずかしいことであるが、それが四日市の市歌であることを認識できる人がほとんどいない。まして歌詞がないため、なかなか今まで普及してこなかった。これからシティプロモーションに力を入れていく上で、四日市の市歌というものを大事にしていこうという意味も込めて作成した。(市長)
質問:これまで何らかの音源みたいなものはあったのか。
回答:音が割れたりはしているが、古い音源というか、レコーディングした昔の合唱がある。(舘政策推進部長)
質問:どんなメディア、媒体で見ることができるのか。
回答:ホームページから見ることができる。(舘政策推進部長)
質問:市が管理している段階では、例えばレコード盤であったりするのか。
回答:カセットテープがあった。以前、庁舎で流していたが、古いため音も割れていた。また、どうしても昔の合唱であるため、クラシックぽいというか、少し古くさい感じがあった。(舘政策推進部長)
質問:部長が市役所へ入庁されてから変わった記憶はあるか。
回答:変更はない。市歌を大事にしようということで、いろいろなイベントのときの最初に、音楽隊や歌手に歌っていただくような取り組みはずっとしてきたが、やはりきちんとCDを作ることにした。(舘政策推進部長)
質問:CDを何枚ぐらい作成される予定か。
回答:多分、最終的には1,000枚単位になってくると思うが、足らなければどんどんコピーしていくので、必要に応じてどんどん増刷していくつもりでいる。(舘政策推進部長)
質問:制作したと発表されているのは、暫定盤は既にでき上がっているのか。
回答:でき上がっている。(市長)
質問:何枚ぐらいか。
回答:100枚あまりである。ジャケットもなく、パソコンでコピーをした暫定盤である。(位田政策推進課主幹)
質問:市民が聞いてみたい、欲しいという人がいても、お金はいただかないのか。
回答:CDもお貸しできるし、ホームページからダウンロードもできる。一般の人は、ホームページからダウンロードしていただくと良いかもしれない。(舘政策推進部長)
質問:例えば暁高校の合唱部の子たちが歌っている写真は提供いただけるのか。
回答:政策推進課の記録用として、録音シーンの撮影はしている。暁高校に確認する。(位田政策推進課主幹)
四日市大学のスタジオで録音した。(市長)
今回の録音は、2曲とも四日市大学の立派なスタジオで、同大学の准教授の関根先生にご協力をいただいて録音している。(位田政策推進課主幹)
何回か暫定盤のCDを聞いたが、暁高校の合唱部の皆さんは、非常に美しく、校歌のようなメロディで聞けると思った。また、女性の歌手、結里花さんは、マーチみたいで、非常に迫力のある力強い歌として収録されており、元気が出るような感じである。(市長)
質問:既にダウンロードはできるのか。
回答:会見後、すぐにできる。(舘政策推進部長)
質問:貸し出しも、本日からできるのか。
回答:貸し出しはできる。(舘政策推進部長)
発表事項3.平成28年度四日市市のエネルギー・地球温暖化対策について
市長:今年度の節電目標は、市役所の本庁舎、北館、総合会館を含めて電力使用量について、平成22年度比で16%の削減を目指す。平成27年度の削減目標は13%であったが、削減実績は15.7%となった。平成28年度の削減目標の設定に当たり、幾つかの項目で積み上げを行い、比較的、平年並みの気候であった平成24年度の削減率を基準として約11.6%。平成27年度に実施した本庁舎1階から5階の照明のLED化による削減効果の実績から約3%。平成28年度末に実施を予定している本庁舎の残り6階から11階の照明のLED化によって、約0.4%以上で15%になる。努力部分として、もうかなり限界に近いが、職員の運用面での取り組みの強化徹底ということで、例えば照明の小まめな消灯やパソコンの待機電力の削減など、いろいろなところで努力をして、1%上積みをしようということで16%の削減目標を設定した。
具体的な対策として、一つ目、公共建築物の照明設備のLED化の推進である。二つ目は、ライトダウンを実施する。毎年行っているが、小まめな節電のために、照明などの消灯、毎週水曜日には20時からライトダウンを実施し、第3水曜日には18時からスーパーライトダウンを実施する。三つ目、エコ通勤の推進。地球温暖化対策として、毎月第3水曜日をエコ通勤デーとして、通勤時に公共交通機関の利用を推進する。四つ目として、業務環境の適正温度化に努める。夏の時期は28℃の冷房運転、冬の時期は19℃での暖房運転を実施する。また、昨年と同様に5月1日から10月31日までをクールビズの期間として実施する。適正温度化のもう一つの方法として、公共施設にグリーンカーテンを設置する。本庁舎1階のグリーンカーテンの設置を始め、小・中学校、幼稚園、保育園、地区市民センターなど93施設に設置する予定である。五つ目は、パソコンを初めとしたOA機器などの適正な利用の徹底。六つ目として、昇り3フロア、降り5フロア以内の移動は階段を利用する。また、節電を呼びかける庁内放送を毎日行う。さらに、市ホームページ「かんきょう四日市」に使用電力量を掲載する。毎日更新して「見える化する」ことにより、職員の意識を高めて市民の皆さんへの啓発も行う。
以上が庁内の施策であり、市民向けの施策としては、新エネルギー・省エネルギーの導入・更新に対する補助を行う。新エネルギー等導入奨励金として、家庭または中小企業を対象に、太陽光発電または燃料電池システムを設置される方に1件当たり3万円の補助を行う。一方、省エネルギーについては、中小企業向けの省エネルギー設備の更新等の事業費に対する補助を行う。中小企業が行う省エネ設備への更新に対して、300万円を上限として、事業費の3分の1以内の補助を行う。また、市民向け施策の一つとして、防犯外灯のLED化に対する補助を実施する。自治会が管理する防犯外灯のLED化を推進するために、新設、取り替え時に補助を行う。
また、グリーンカーテン事業も市民向けに普及啓発を行う。全ての地区市民センターで、グリーンカーテンの育て方に関する普及啓発事業を行って、参加者にゴーヤの苗を配布する。グリーンカーテンに関連して、フォトコンテストも実施する。優秀作品は、9月ごろに四日市公害と環境未来館で予定している環境イベントにおいて表彰、展示を行う予定である。
さらに、市民向けの施策として環境活動賞を選定した。目的は、地球温暖化対策などを含む環境保全活動の優れた事例をたたえて、環境保全に関する意識の高揚、促進を図る。対象は、市内で環境保全活動を行っている個人、事業者、団体、学校などである。平成27年度から始まった制度で、実績としては27年度5団体を表彰している。
最後、市民向けにエコドライブ講習会の開催も行う。JAFと共催で、四日市自動車学校で10月ごろに実施する予定である。
質疑応答
質問:ライトダウンとスーパーライトダウンの違いは何か。
回答:ライトダウンは毎週水曜日に行っており、時間外などの照明灯の削減で、20時以降は、基本的には退室して消灯してくださいという取り組みである。スーパーライトダウンは、毎月第3水曜日に18時以降、同じような取り組みをしてくださいということである。(市川環境保全課長)
質問:2時間の違いが、スーパーになるのか。
回答:そういうことで、月に1回、スーパーライトダウンがある。(市川環境保全課長)
質問:市民センターなどのグリーンカーテンは、全てゴーヤであるのか。
回答:ゴーヤの苗を配給すると同時にアサガオの種も配らせていただき、団体などに関しては、アサガオの種もまいていただいてグリーンカーテンを推奨している。(市川環境保全課長)
追加報告事項1
市長:先日、熊本に本市の危機管理室長をはじめ、危機管理室職員、市社協職員の計3人を先遣隊として派遣して、その調査報告についてお知らせしたいと思う。つぶさに状況の調査をしてニーズを把握してきたが、各自治体のニーズが異なっており、足りているところもあれば、不足しているところもある。今足りているところも今後不足する物資なり人材もあるということで、主に団体、県、国からの要請に基づいて人や物を派遣することが中心である。そういう中で市独自でどういうお手伝いができるか、どういうお役に立てるかが、非常に微妙なところであるが、よく精査した結果、今後どういうことをするかということも一応、方針を出したので、そのことも含めて報告をしたいと思う。
支援の状況は、県を通じての依頼により、4月18日に熊本市へアルファ米5,000食を送った。4月21日に先遣隊が支援物資を届けた。菊池市へ紙コップ1,000個と土のう袋400枚。西原村のNPO法人たんぽぽハウスへプライベートルーム1個と簡易トイレ1個。嘉島町の特別養護老人ホームへ毛布を50枚、本市の水「泗水の里」500ミリリットルを240本、2リットル入りのお茶30本をお届けした。同じく4月21日に先遣隊がまだ現地にいる派遣途中で、菊池市からブルーシートと土のう袋の支援要請があったので、早速ブルーシート500枚と土のう袋2,200枚を送付した。また、西原村から先遣隊が現地で要請されたマットレス50枚については、現在手配中で、手配が済み次第送付する予定になっている。4月22日に国土交通省から、三重県と中部圏被災建築物応急危険度判定協議会を通じて応援要請があり、4月22日から26日まで応急危険度判定士2人を熊本県へ派遣した。
水の濁りがあるというところもあったが、その後解決されたということもあり、物資の避難所における需給のマッチングをする職員も不足していたが、現在のところ特に要請がないということである。こういった状況を受けて、今後の本市の方針としては、四日市大学と四日市看護医療大学の学生職員が、西原村へボランティア活動に出かけることと連携して、市の保健師1人を現地での活動支援のために派遣をする予定である。この四日市大学などのボランティア活動の中には市の消防士3人も入っている。また、本日、ごみ収集車1台と作業員延べ4人を熊本市へ派遣する。これは県の要請に基づくもので、実際の作業期間は現地で7日間を予定している。以上が、今の本市の支援の動きであるが、今後も罹災証明の発行事務などで職員が不足している状況も出てくると思うので、迅速に行政職員を派遣できるように準備をしている。
山下危機管理監:派遣の内容はそのときどきで変わってくるので、今後さまざまな職種で派遣があれば、随時、報告をさせていただきたいと思っている。
質疑応答
質問:西原村への派遣はどこかの要請か、それとも市独自の判断なのか。もし、市独自なら、なぜ西原村なのか。
回答:当初、社会福祉協議会の知り合いのつてで西原村のNPO法人に入らせていただいた。西原村に入っているNPO法人の施設長が地域で顔のきく人で、ボランティア活動を広めていこうというような形で入った。(増田危機管理室長)
益城町などいろいろ報道されているところには、さまざまな支援が行くが、今回、本市が対応したところは、実際に報道で出てくるような地名のところではない。こういったところのほうが、本市として対応できるところではないかということがベースにある。それが西原村ということではないが、報道などであまり出てこないような市町を支援すべきだという提案がベースにある。(舘政策推進部長)
質問:西原村へ保健師の人が行って具体的にどんなことをされるのか。
回答:避難者も日にちがたってきており、衛生指導や体のマッサージといったことになろうかと思う。(増田危機管理室長)
主に健康相談と思う。(市長)
質問:四日市大の学生たちは総勢何人ぐらいで行くことになりそうか。
回答:四日市大の鬼頭先生が中心になって20人程度と聞いている。(増田危機管理室長)
質問:いつからいつまでなのか。
回答:5月4日夕方出発をして、5月7日朝帰ってくる予定で活動させると聞いている。(増田危機管理室長)
質問:バスで行くのか。
回答:そのとおりである。(増田危機管理室長)
質問:ごみ収集作業車は県内の市町からたくさん出るのか、一部の市町だけ出るのか、どのような状況か。
回答:今のところは、本市と伊賀南地区事務組合の2カ所と聞いている。(山下危機管理監)
質問:現地でがれきなどを積み込んで、本市で処理するということか。
回答:現地で処理する場所があると思う。本市まで持って来るということではないと思う。(山下危機管理監)
質問:収集業務を手伝ってほしいということか。
回答:そのとおりである。(山下危機管理監)
追加報告事項2
市長:平成28年2月定例月議会において、一般会計予算に対して修正動議が出されて、その修正動議が議決をされたことを受けて、私から市議会議長に対して申し入れを行った。
市としても全体の予算のバランスを考えて、これまでのいろいろな議論の積み重ねの中で予算を組んでおり、そういう観点から見て再議に付すという方法もあった。しかし、結果として再議に付さなかった。その理由は、一般会計予算を再議に付す場合は、一般会計の中の一部切り離した部分だけではなく、その切り離した部分も含めた一般会計予算全体を再上程する、再議に付すということになる。仮に3分の2の賛成が得られずに否決されたとすると、再議は予算の場合3分の2であるので、3分の2未満の賛成になると、切り離した一部だけではなく、一般会計予算全体が可決されていない状況に陥る。そうすると4月1日からの新年度の予算執行が不可能になるという可能性が考えられた。市民生活への影響が非常に大きく、時間が無かったということもあり、そういう大きなリスクを回避するためにこの再議に付すという選択肢をとらなかった。
しかしながら、今後のこともあるので議長に申し入れを行った。予算議案などを提案する際には、政策などの背景、目的、財源などを十分精査することはもちろんであるが、職員の実施体制といったものも踏まえて、市政運営全般のバランスも考慮して、提案させていただいている。自治省の行政局長から、予算の増額修正は、首長と議会との間で調整を行って妥当な結論を見出すことが望ましいという通知が出されている。この2点を踏まえて、予算、その他の議決に基づく事務の執行に責任を負う行政の立場から、次のとおり要請を行った。要請内容は2点である。1点目は、修正案などが提案された際に、執行部から修正案に対する意見を述べる機会を設けていただきたい。もう1点は、議会において修正案などを提案する際には、修正額に係る根拠などを提示していただきたい。以上の2点を議長に申し入れをさせていただいた。
質疑応答
質問:この要請というのは、いつ付か。
回答:4月19日である。(舘政策推進部長)
質問:以前の会見で再議に付すことについて質問をさせていただいたときは、議会の決定というのを重く受けとめて、尊重するというようなお話だったところと、ややこの要請に関する考え方に違いがあるというか、変化してきているように感じるが、これに至る何か経緯はあったのか。
回答:特に変更ということではなく、私自身は、議会の議決は重いものだから尊重するということは基本的に持っている。今回の件については、生活に身近な道路予算の増額と、精神障害者の方の2級の通院分を来年の9月から予定していたことを1年前倒ししろということであったので、ぎりぎり何とか対応できると思い、議会の議決を尊重して、そのようになるように努力すると申し上げた。その案件の中身というよりも、一般論として、これからこういうことがまた起こるかもしれないので、そういう修正議決の際に市の言い分も聞いてもらいたいということがあって、今回、申し入れをしたということである。基本は尊重するということであるが、議決をする際に、議会だけの論理ではなくて、行政、執行部の論理も聞いていただいて、総合的に判断していただきたいという趣旨である。(市長)
質問:今までの形式では、執行部が修正案に対する意見を述べる機会はないのか。
回答:今はない。(市長)
質問:再議に付すぐらいのことをしないと市側は言えないのか。
回答:3月29日の記者会見のときにも再議に付さないのかというご質問をいただいており、その段階では再議に付すことは困難であるので再議にはしないという判断をして、議会の意見も尊重するということだった。そのとおりであるが、今回はルールの問題であり、その一つの現象を捉えて今回の2案のことを言っているのではなく、やり方をきちっとルール化してほしいということである。(舘政策推進部長)
今回の議案は努力すると申し上げたが、また別の議案で修正動議が、執行部の意見陳述の機会なしに議決されたときに職員の執行体制が物理的に無理だという可能性も出てくる。そのときには、事前に採決をされる前に執行部の考え方を述べる機会がないと、議員の皆さんの総合的な判断に結びつかないという思いで、発言の機会を求めたいということである。(市長)
質問:要請の1番は、以上の説明でよく分かった。一方、要請の2番については、提案説明で増額の根拠も提示されていたように思うので現状のルールでも十分示されてくるように感じるが、それとも何か違うものの提示であるとか、どういう思いで2番を加えられたのか。
回答:例えば、執行部が予算を2億提案したとする。それを倍の4億に増額というときに、倍にした理由を示してもらわないと、単に倍というだけでは根拠にならないという意味である。(市長)
この前の生活に身近な道路整備事業について、金額で最終的に2億円になったが、2億円の根拠があるかというとない。最初は全体会で倍増。次に、それでは難しいから2億円となった。(舘政策推進部長)
質問:申し入れをして、その後、議会側はどのように言っているのか。
回答:これからである。議長から各議員に何らかの形で対応について諮られると思う。今は具体的なところは分からない。(舘政策推進部長)
質問:採用したとすると、それはどういう形であるのか。例えば、市議会の規則に成文化するのか、あるいは勧告のような形として紳士協定みたいな形で行うのか。
回答:まずは、これに対応していただけるかどうかがある。それもまだ決まっていない。今、市長から議長に申し入れただけである。もし対応していただけるとなれば、申し合わせをするとか、ルールをつくるとか、やり方については議会でのご議論であると思うので断定的には言えない。(舘政策推進部長)
質問:どこか他の市や県で、議会に対してこういうものがあるところがあるのか。
回答:いろいろ調査したが、知る範囲では、正式にルール化されているところはない。全部調べ切れていないので、ひょっとしたら、どこかにあるかもしれないが、知る範囲ではなかった。(舘政策推進部長)
執行部から発言を求められているので議長が発言を許しますということは十分あり得る。そういう措置をお願いできないかということである。これは、ほかの自治体でも十分あり得ると思う。(市長)
予算の修正に限らず、何か事前にあるというのが分かっていれば、議長に、ここの部分で市長から発言をしたいと申して、最後に市長から発言する。慣例的になっており、こちらから申し入れている。緊急動議となると、始まってしまい、お願いする暇もない。(舘政策推進部長)
そのときに、突発的に議長、と手を挙げて、議長に発言を求めることはできる。それで議長が許せば、発言できるが、それはあまり形としてどうかと思うので、きちんとそういうことができるような体制にしてもらえるとありがたいということである。申し入れをしたということで、あとは議会の判断になる。(市長)
その他
質問:ジュニアサミットは、昨日、「桑名ジュニア・コミュニケ」を発表して日程を終えた。四日市公害と環境未来館を見てとの具体的な文言は入っていないが、大気汚染の無い再生可能エネルギーや投資を強く推奨し、クリーンエネルギーの技術を先進国から発展途上国へ技術移転すべきという文言は入っていた。コミュニケの成果文書について、市長の評価を教えてほしい。
回答:昨日、桑名市の会場で、直接、四つのテーマに対するプレゼンを聞かせてもらった。気候変動のテーマでは、炭素税の導入のような文言も入っており、若い人たちが具体的な施策の提言まで踏み込んでプレゼンされたことには少し驚きもあり、ぜひ首脳会議でもジュニアサミットの提言を踏まえてしっかり議論をして成果を出してもらいたいと思った。四日市公害と環境未来館を見学していただいたときには、四日市高校の生徒が非常に上手に説明をし、ジュニアサミットの参加者の皆さんも四日市公害を一つの題材にして、環境がなぜ人類にとって大切か、また、環境を守りながら持続可能な社会を築いていくにはどうしたらいいのかを考える一つの事例、教材を提供することができたと思う。一連のストーリーとして、発生、被害、裁判、環境改善、国際貢献まで説明をさせてもらったことでご理解いただけたと思う。また、非常に熱心に傾聴していただき良かったと思っている。若い人がこれから大人になっていく過程でも環境問題に関心を持ち続けてもらい、具体的に足元から自分たちに何ができるのかという行動にもつなげてもらうことを期待している。(市長)
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