平成28年04年14日 記者会見要旨
問い合わせ番号:10010-0000-3403 更新日:2017年 4月 1日
市長記者会見
日時
平成28年4月14日(木曜日) 午前11時~
場所
7階部長会議室
出席者
報道機関
朝日新聞、伊勢新聞、CTY、時事通信、中日新聞、中部経済新聞、毎日新聞、三重テレビ、読売新聞
市側
市長、舘政策推進部長、山本都市整備部長、松岡政策推進部参事・秘書課長、川尻都市計画課長、加藤政策推進部参事・広報広聴課長ほか
発表事項1.四日市あすなろう鉄道新車両デザイン投票の結果について
市長:現在、暫定的なデザインとしてクリーム色とブルーのツートンカラーの新しい車両が走っているが、その車両も含めた投票の結果、今回決定した新しいデザインに統一することになる。投票総数2,501票のうち789票を獲得した「綺麗な青空に映える緑あふれる四日市」をテーマにした四日市工業高校の皆さんの提案したデザインが1位になった。車両の下の濃い黄緑色と上のクリーム色の間にブルーの線が入っており、あすなろうのAが組み込まれたデザインである。四日市四郷高校、四日市南高校からもデザインを提供していただいたが、本年1月27日から2月9日まで行った投票により、この四日市工業高校が提案されたデザインに決定した。投票結果からは、走行中の新車両のブルーとクリーム色のツートンカラーを含めて、現在走っている車両のデザインよりも、これまで見たことのない新しいデザインが見たいという傾向が強かったように思う。高校生の応援票が随分入っていると思うが、結果として四日市工業高校の提案されたデザインに決定した。
新造する1両と改造する2両を一つの編成の3両編成として、新しいデザインは平成28年9月末の導入を予定している。また、今後の新造および改造車両については、順次このデザインに更新していく。平成27年に導入した暫定デザインについても、平成31年度の定期検査時に新しいデザインに更新する予定である。
デザイン以外の旧車両からの変更点は、冷房設備を搭載し、座席の背もたれも高くして利用者の快適性を向上させた。また、車内に行先表示器を搭載して利便性の向上を図った。内部駅と西日野駅は途中で分かれるので、乗り間違えを防止する意味合いもあって車内に行先表示器を搭載した。さらに、室内灯をLED化してコストの削減を図った。併せて、つり革を部分的に廃止し、座席にハート形の取っ手を取り付けたことも特徴である。出入口にはつり革が残っている。
収支状況と利用者の見込みとして、平成27年度の収支は約5,400万円の黒字見込みであり、国交省へ提出した鉄道事業再構築実施計画では307万人が利用する予想を立てた。経営形態が変わって1年目の平成27年度の利用者予想は307万人であったが、実績は310万人を超える見込みである。
今後は、この公募で決まったデザインによって、より市民や利用者の皆さんに愛され、親しまれる鉄道として、一層の利用促進を図って末永く存続させていきたいと考えている。
川尻都市計画課長:車両の色について、デザイナーおよび塗料メーカーと調整して、おおよそこのような色で進めている。秋には皆さんにご披露できると思う。
質疑応答
質問:採用された四日市工業高校の生徒のデザインは、個人で応募したのか、それとも、学校でチームなどを作って取り組んだのか。
回答:基本的には個人であり、四日市工業高校の「鉄道愛好会」というクラブが主になって幾つかのデザインを描いていただき、その中から生徒たちが選んだ一つを代表として出してもらった。(川尻都市計画課長)
質問:四日市工業高校の鉄道愛好会が提案したデザインが採用されたと言っていいのか。
回答:鉄道愛好会のメンバーである生徒個人である。(川尻都市計画課長)
応募は個人の名前になっており、背景として、鉄道愛好会がチーム作戦のようなことをした状況である。(山本都市整備部長)
質問:代表者は何年生だったのか。
回答:当時の3年生であり、既に卒業されている。(川尻都市計画課長)
質問:新車両デザイン投票には幾つの候補があり、2位は何票獲得したのか。
回答:全部で7候補あり、2位は四日市四郷高校の生徒の提案による「こにゅうどうくん列車」で、獲得票数は659票である。(川尻都市計画課長)
質問:順次、デザインを更新して、全車両がこのデザインになるのは何年か。
回答:平成31年の秋ごろである。(川尻都市計画課長)
質問:そのときには、走っている全車両が今回のデザインに統一されるということか。
回答:そのとおりである。(川尻都市計画課長)
質問:現在の暫定デザインが変わるときか。
回答:約4年後に車検が来るが、そのときに一旦、塗装を剥がすので、戻すときに新デザインに塗り直す。(川尻都市計画課長)
質問:車両は全部で何両保有しているのか。
回答:14両である。(川尻都市計画課長)
質問:14両とは、編成でいうと何編成になるのか。
回答:3両が4編成で12両と、2両で1編成である。(川尻都市計画課長)
質問:順次、更新していくとは、車検を迎える車両から毎年順番にという意味か。
回答:更新計画があり、今年度は1両新造、2両改造であるが、29年度には3両新造、2両改造、30年度には1両新造、2両改造で更新し、31年度には27年度に導入した新車両の車検時期が来る定期検査に合わせて色を塗り直す予定である。(川尻都市計画課長)
質問:27年度に導入した新車両以外は、全て新造ないし改造を予定しているということか。
回答:全ての車両を全部、新造ないし改造する予定である。(川尻都市計画課長)
質問:昨年度導入した車両と同様の仕様で、今後の新造車両も更新していくのか。
回答:同仕様で改造、新造をしていく。(川尻都市計画課長)
質問:改めて今回選ばれたデザインについて、市長の感想を聞かせていただきたい。
回答:色合いも非常にいいデザインであり、「綺麗な青空に映える緑あふれる四日市」のテーマが大変気に入っている。今回のデザインで最終的に統一されるということは、今後の利用促進に向けて、かなり大きなプラス要因になるのではないかと期待している。(市長)
質問:応募のときに意匠、意図は出ているのか。
回答:四日市の自然が豊かであり、「綺麗な青空に映える緑あふれる四日市」のテーマにしたということである。(川尻都市計画課長)
質問:ブルーの線は青空と関連しているのか。
回答:そういう表現はなかった。アクセントとして入れている。(川尻都市計画課長)
緑色とライトブルーは、あすなろう鉄道の社章の色にもなっており、その辺を考えていただいたと思う。車両トップのYとAも、ブルーとグリーンの色になっている。(山本都市整備部長)
質問:得票の2,501票は、主に市内から集まったものなのか、それとも市外からも結構応募があったのか。住所は書かせているのか。
回答:住所と名前は書いてある。(川尻都市計画課長)
お名前を書いていただかないと複数投票される可能性もあることから、無記名のものは無効票にさせていただいた。(山本都市整備部長)
発表事項2.平成28年度職員による政策提案の募集について
市長:市では、平成23年度から意欲ある職員の自由で斬新な発想を政策形成に生かす目的で、「職員による政策提案制度」を実施している。これは私の提案で、平成28年度においても、「夢のあるクリエイティブな提案」を募集する。成果発表のときには改めて公表させていただき、良いものは事業化へ進行していく手順になっている。まず募集の段階でお知らせをしておきたい。この政策提案は職員対象であるが、市民の皆さんからの政策提案もアイデアオリンピックという形で募集し、今年も7月ぐらいを予定している。
政策提案の目的は、四日市市総合計画の中の重点的な施策などの推進を図ること。より具体的な事業を提案して、地方創生総合戦略の推進を図るというものである。職員の意欲や発想、潜在的な能力、アイデアを引き出して、市や市民の皆さんの幸せや発展につながるような政策形成にかかる能力を高めていく目的も持っている。
テーマは自由で、例えば、JR四日市駅周辺も含めた中心市街地の活性化、地域医療や在宅医療、交流人口やU・I・Jターンなどの定住人口増加対策、観光・シティプロモーション、文化力向上を図る施策などである。若手職員だけではなく、中堅やベテラン職員にも応募してほしいと、私は期待している。応募は、個人でもチームでも可能である。
今後のスケジュールは、事業提案を5月11日まで募集して、5月中に調査・検討すべき提案を選考する。6月から提案者を中心としたプロジェクトチームを作り、より具体的な事業案の作成に向けた調査・検討を行っていく。このときに、他市の視察に行ったりするようなこともある。秋ごろに、公開で成果発表を行う。そこで選ばれた優れた提案については、事業化、予算化をしていく。以上のスケジュールで進めたいと思っている。
過去に23年度から提案された政策事業で、年平均して2本ずつぐらい事業化されており、今まで8本の事業化された実績がある。直近では、四日市公害と環境未来館にプロジェクションマッピングを活用した情報発信を行う装置を設置することになった。また、四日市あすなろう鉄道の観光鉄道化の推進として、南部丘陵公園にヤギの放牧場の増設を行い、内部駅、西日野駅を起点とする南部丘陵公園に向けての散策路の整備といったものも事業化されている。
舘政策推進部長:例年秋ごろに成果発表して、二役が中心となって成果を聞いて公表しながら良いものを選んでいくが、そのときにも記者の皆さんに来ていただいて取材もしていただいている。成果発表の日にちが決まればご報告するので、ぜひその辺の取材もしていただきたい。また、昨年は、実施したものについて、後追いで取材をしていただいたこともあり、今年どれぐらいのアイデアが出るかは未知数であるが、情報発信していただけるとありがたい。
質疑応答
質問:ベテラン、中堅職員からの提案は、ほとんどないため期待しているというお話であったが、政策提案が、それらの人たちにとって提案しにくいシステムになっているのか。
回答:一切そのようなことはない。(市長)
システムというより日ごろの業務上の問題かもしれない。中堅職員となると、平常の自分の業務への責任が出てくると思う。また、先入観のない若手の提案をいただくと、我々がハッとするような提案もある。どうしても長い間市役所にいると、だんだん思考パターンが同じになってくる。また、自分の仕事の中で提案し、実現することが可能になってくるので、それぞれの部署で頑張ってもらいたいという思いがあり、各自の職務の中で新たな提案をしてもらうことになると思う。(舘政策推進部長)
質問:政策提案は、自分の所属部署とは関係のないところでも良いのか。
回答:どの部署に関することでも良い。(市長)
質問:どこの部署の提案が多いのか。
回答:各部局とも満遍なく提案してもらっている。部局を超えたメンバー構成で提案される場合もある。また、同期同士で提案する場合もある。どこの部局が多いとかないが、どうしても市の大きな施策にある程度沿った形の提案をしてくる部分もあり、文化力の向上や、今、市が抱えている課題や、目指すべき方向に即したような提案が出てくる。自由な発想で提案いただくため、あまり例示は言わないようにしている。特に部局に固まりはない。(舘政策推進部長)
質問:事業化された提案について、平成24年度に事業化された提案について4年経って平成28年度に評価するのか。
回答:事業化したものについては、実際の事業として、通常の業務の中での評価をしていく。例えば、広報よっかいちのAR化は、広報広聴課の業務として既に定着しており、広報広聴課の仕事の中で評価していくことになってくる。職員提案だけを取り上げて、その部分だけの評価はしていない。各部局の業務として評価して、その中でもう少し変えていかないといけないところがあれば変えていくかもしれないし、目的が済めばなくしていくものもあるかもしれないが各部局に委ねる。今のところ、職員提案だけの評価はしていない。(舘政策推進部長)
質問:事業化された提案事業は、今のところ全部継続しているのか。
回答:単年度で終わっているものもある。観光PR看板の設置や、中央緑地リフレッシュ大作戦の花壇の設置は単年度で終わっている。事業によって継続のものと単年度のものとがある。(舘政策推進部長)
その他
質問:ジュニアサミットの視察先として、四日市公害と環境未来館が選ばれているが、G7の若者にどんなことを見て学んでほしいか、どういうところをアピールしていきたいか伺いたい。
回答:4月23日土曜日午後に四日市公害と環境未来館を見学していただく予定で、温かいおもてなしをしながら、環境がいかに大事かというジュニアサミットのテーマにマッチしたコンセプトをしっかりお伝えしたい。四日市公害を一つの例として、環境を守りながら経済の発展をしていかないと非常に大きな社会問題が発生するということを理解してもらいたい。環境問題は大気汚染だけではないが、環境を大事にする意識を高めてもらうと同時に経済と環境を両立するまちづくりを学んでもらいたい。一つのきっかけとして、地球規模の環境問題についても議論をしていただき、具体的に行動を起こすことにもつなげていただければうれしい。(市長)
質問:ジュニアサミットで視察される子たちは、発展途上国というよりは先進国の若者たちで、大なり小なり過去に経験がある子たちだと思うがどうか。
回答:四日市公害は一つの例で、特定の環境問題ではなく広い環境問題として捉えていただき、環境問題を起こさない持続可能な発展とはどういうものかを議論して行動にも移してもらいたい。例えば、CO2の削減やリサイクルなども考え、アクションに移すような議論をしていただくことが一番ありがたいと思う。四日市公害と環境未来館がジュニアサミットの視察先、見学先になったことを一つの大きなセールスポイントとして、今後は修学旅行や社会見学の誘致につなげていきたい。また、国際会議、国際見本市など、MICEの誘致にもつなげたいと思っている。(市長)
質問:ジュニアサミットを生かして、どのようなMICE誘致を進めていくのか、どういった四日市の位置付けを目指していかれるのかを伺いたい。
回答:四日市の強みを生かす意味で産業と環境であり、先日のASEAN環境フォーラムのような環境に関する国際会議や学会などが一番誘致しやすいと思っている。産業と環境の調和というテーマや、環境と直接関係がなくても産業の先進性というテーマも考えられ、また、コンビナートの高付加価値化や半導体、中小企業で非常に高度な技術を持っているなど産業技術的なものもテーマになり得ると思う。(市長)
質問:伊勢志摩サミットが開かれる関係で、国際メディアセンターの中に三重情報館が建設される計画であるが、四日市のこれをぜひにというものがあるのか。
回答:県を通じて地場産品をできるだけ使ってもらうようにという提案をしてはいるが、こういう形でという答えはまだない。(市長)
産業と環境を両立したまちのようなイメージの展示、あるいは四日市公害と環境未来館などを紹介するような形で地場産品も含めてお願いしているが、まだ明確にどういう形になるのかという回答は来ていない。多くは展示できないため、環境のまちであるところをアピールしようと思っている。(舘政策推進部長)
質問:12月で任期満了となる市長選挙について、年末の記者会見で市長にお伺いしたときには、まだ考えておらず、任期中に達成していない事業を達成することを優先されたい、というお話であったが、出馬の意向を示した候補も出ている中で、市長選に向けて今のお気持ちをお聞かせ願いたい。
回答:まだ表明するタイミングではないと思っている。今の人口減少、少子高齢社会の時代のトレンドを受けて市としての危機感は誰よりも持っているつもりであり、適切に対応しないと都市間競争にも打ち勝てないし、市の将来も持続的に発展していけないという思いを持っている。そのため、市としてできる最大限の対策を地方創生総合戦略という形でまとめて実行していくという決意を持っていることは言えると思う。政策は私だけではなく市職員も入って策定したものであり、市の将来を見据えた上で最善のものを戦略としてまとめた。ほかの人の考え方と比較することは避けたいと思うが、私なりに自信を持ってこの戦略を実行していくのみである。(市長)
質問:まだ表明するタイミングではないということだが、そのタイミングについてもう少し具体的に説明していただきたい。例えば、他候補の動きに影響するのか。
回答:いつとは今の時点ではまだ申し上げられないが、他候補の動きがどうであろうと、自分なりの考えでタイミングも含めて皆さんに発表させてもらいたい。(市長)
質問:文化の諏訪駅が6年間の期間を終えて閉鎖という形になったが、6年間を振り返っての所感と今後の中心市街地活性化に向けてのご意向を改めて伺いたい。
回答:文化の諏訪駅については、中心市街地の活性化や市民の交流の場づくりということもあって一つの補助事業としては例外的に長く存続してきた。利用者層が少し固定化してきているという意見や指摘もあり、新たな視点で中心市街地の活性化を図ることとし、6年で補助を打ち切る形で市として決断させていただいた。利用されてきた皆さんには、今年の秋にオープンする三浜文化会館を利用していただきたいと思っており、関係者に対してもお伝えしている。中心市街地のど真ん中ではないが、近鉄四日市駅から二つ目の駅で、駅から歩いて六、七分のところに立地しており、駐車場もあるので、文化活動の発表、練習の場として非常に恵まれた環境になることから利用も考えてもらいたいと思っている。(市長)
質問:民進党という党ができたが、市長の評価あるいは期待感はいかがか。
回答:政権交代可能な政治システムは、日本の社会にとって必要だと思う。一つの党が圧倒的に強いというよりも、政策で競い合って選挙で政権交代することも時としてあり得る政治風土になることは望ましいと思う。名前も民進党で国民とともに歩むと表明されており、民進党の今後にも期待をして、政策本位で国会の場で正々堂々と自公政権と対峙しながら、議論で国民のために党の大きな志を大事にしながら役割を果たしていただきたいという思いはある。(市長)
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