ユネスコ無形文化遺産登録 「鳥出神社の鯨船行事」
問い合わせ番号:10010-0000-2537 更新日:2022年 10月 6日
国指定重要無形民俗文化財「鳥出神社の鯨船行事」
指定日 平成9年12月15日
北島組(神社丸) | 中島組(神徳丸) |
南島組(感應丸) | 古川町(権現丸) |
鯨船は、三重県の北勢地方に分布する全国的にも珍しい陸上の模擬捕鯨行事で、中でも「鳥出神社の鯨船行事」は、最も典型的な形を伝えるものです。
4つの組(北島組・中島組・南島組・古川町)にそれぞれ1艘ずつ、豪華な彫刻や横幕で飾られた鯨船山車(神社丸・神徳丸・感應丸・権現丸)があり、太鼓の拍子にあわせて張りぼての鯨を追いかけ、反撃を受けて退いて、体制を整え再び攻勢に転じ追い詰めて、鯨を仕留めるという一連の勇壮なやりとりが最大の見所です。
祭日は8月14日と15日に行われ、14日の鎮火祭にはじまりそれぞれの町で鯨船山車を曳き回す町練りが、15日には鳥出神社への練り込み(本練り)が行われ夕方には行事が無事終了したお礼の宮参りですべての行事が終了します。。
この行事は、鯨を豊穣の象徴とみなし、これを仕留める演技を行うことによって大漁や富貴を祈願する行事として民俗学的に注目されています。
平成28年10月31日に、ユネスコの評価機関による事前審査の結果、全国33カ所の「山・鉾・屋台行事」の一つとして、ユネスコ政府間委員会(無形文化遺産保護条約政府間委員会)に対してユネスコ無形文化財遺産登録(人類の無形文化遺産の代表的な一覧表に掲載)の勧告があり、12月1日(日本時間)にエチオピアのアディスアベバで開催されましたユネスコ政府間委員会で、ユネスコ無形文化遺産に登録されることが決定しました。
このページに関するお問い合わせ先
三重県四日市市諏訪町1番5号(本庁舎9F)
電話番号:059-354-8238
FAX番号:059-354-4873