総合治水対策

◎総合治水対策協議会
　これまでの雨水対策は、行政が下水道や河川、水路を整備するほか、一定規模以上の開発を行う事業者の方々による雨水調整池の設置などが推進されてきました。しかし、近年の気象状況等をみると必ずしもこれで十分とは言えない状況にあります。
　昔は山林や田畑が多く、雨が降っても雨水が土中にしみこみゆっくりと下水道や河川に流れていました。ところが近年、市街地はコンクリートに覆われ、近郊地は開発されてきており、雨が降ると一気に流れ出し、水害の危険性が増大しています。
　そこで、総合治水対策として公共施設に限らず、個人・事業者の敷地も含めた雨水浸透貯留施設の設置を全市的に展開し、保水機能・遊水機能を確保することで、昔のようにゆっくりと流れ出すことにより水害に強いまちづくりを協働で行っていく目的で、平成12年に指針等が策定されました。
　しかしながら、この総合治水対策への取り組みを振り返りますと、施策が十分に実行されていないなど、取り組みの必要性について十分に認識されていないと思われます。そこで、この取り組みをさらに進めていくために、市内諸団体の代表者や有識者の方々に加わっていただいた「四日市市総合治水対策協議会」を設置しました。この中で、雨水対策の現状や課題を整理して、今後の具体的な目標を定め、その目標達成のための施策の展開について3回にわたる議論を経て、提言をいただきました。この結果を踏まえて市民の皆さんにわかりやすく、実効性のある制度の再構築を図っていきます。協議会の資料や提言について掲載しましたので、ご覧ください。

注：「みんなで取り組む雨に強いまちづくり（総合治水）」を上下水道局のホームページに開設しました。