槍銘 雲林院住包治

槍銘 雲林院住包治

槍銘 雲林院住包治

種別

県指定有形文化財(工芸品)

所有者

四日市市

法量

刃長40.4cm

員数

1口

材質・形状

断面平三角形の身幅の広い笹穂槍 茎先剣形 鑢目切 目釘孔2平地に浅く大振な棒樋を彫る

制作年代

室町時代後期

指定年月日

平成19年3月27日

解説

 身幅広く姿の整った堂々たる槍です。槍は室町時代から戦場の主兵器となりますが、雑兵は穂の小さな長柄の槍を使用するのが常で、本作のような出来の良い大笹穂槍は上級武将のもちものと思われます。
  伊勢別街道に近い芸濃町の雲林院(うじい)には、室町中期ごろに大和(やまと)手掻(てがい)包永(かねなが)の末流とされる包長(かねなが)がおり、文亀(1501~1504)と享禄(1528~1532)の年紀ある短刀が現存し、末手掻風の作風をみせています。
  雲林院包治(うじいかねはる)はこれまではその名が知られておらず、本作によって初めて明らかになった刀工ですが、作風は大和の手掻派よりも相州伝(そうしゅうでん)に近いものがあり、包長よりやや時代が下がる室町後期の刀工と考えられます。
  文化庁から四日市市立博物館に譲渡された、いわゆる赤羽刀(あかばねとう)の一つですが、雲林院刀工の新資料であり、美術的価値の高い作品です。