仏涅槃図

仏涅槃図

仏涅槃図

種別

県指定有形文化財(絵画)

所有者

観音寺(垂坂町)

法量

縦159.8cm 横122.0cm

材質・形状

絹本著色 掛幅

製作年代

永禄四年(1561) 室町時代

指定年月日

昭和32年3月29日

解説

 仏涅槃図は、釈迦の入滅(死)の場面を描いたもので2月15日の涅槃会(ねはんえ)(寺によって開催日は異なります)の際、お堂に掛けられます。中央の寝台に釈迦が横たわり、その周囲を弟子や菩薩、神々が囲み、釈迦の死を嘆きます。図の下部には、象や虎などの動物たちも集まっています。釈迦が動物たちにも慕われていたことがわかります。釈迦の後方には、沙羅双樹(さらそうじゅ)が8本立ち、その奥に跋提河(ばつたいが)が流れています。画面の左上、雲の上に乗り、傘の下で袖をぬらす女性は、摩耶夫人(まやぶにん)すなわち釈迦の母親です。
 寝台の向きを釈迦の足側の側面を見せて描いているのは、大樹寺本、建福寺本とは異なり、古い形式の涅槃図によく見られるものです。軸木に墨書銘があり、芝法眼尊仲(しばほうげんそんちゅう)が描いたものとわかります。奈良の興福寺一乗院に属した仏画専門の絵師です。