仏涅槃図

仏涅槃図

仏涅槃図

種別

県指定有形文化財(絵画)

所有者

大樹寺(市場町)

法量

縦169.5cm 横122.5cm

材質・形状

絹本著色 掛幅

製作年代

南北朝時代(詫間栄賀筆)

指定年月日

昭和27年3月13日

解説

 仏涅槃図は、釈迦の入滅(死)の場面を描いたもので2月15日の涅槃会(ねはんえ)(寺によって開催日は異なります)の際、お堂に掛けられます。中央の寝台に釈迦が横たわり、その周囲を弟子や菩薩、神々が囲み、釈迦の死を嘆きます。図の下部には、象や虎などの動物たちも集まっています。釈迦が動物たちにも慕われていたことがわかります。釈迦の後方には、沙羅双樹(さらそうじゅ)が8本立ち、その奥に跋提河(ばつたいが)が流れています。画面の左上、雲の上に乗り、傘の下で袖をぬらす女性は、摩耶夫人(まやぶにん)すなわち釈迦の母親です。
 作者は詫磨栄賀(たくまえいが)で、この絵の左端に墨書で署名されています。14世紀の仏画専門の絵師で作品が各地に残されています。栄賀の属する詫磨派は、中国の宋や元の時代の画法を積極的に取り入れたことで知られます。この絵には、激しく折れ曲がった衣の線や湧き上がる雲などにそれが表れています。