如意輪観音坐像

如意輪観音坐像

如意輪観音坐像

種別

県指定有形文化財(彫刻)

所有者

観音寺(六呂見町)

法量

像高29.8cm

材質・形状

木造 素地(彩色なし) 彫眼

製作年代

平安時代後期

指定年月日

平成11年3月17日

解説

 如意輪観音は、六本の腕を持ち、右膝を立てて座る姿で表されることが多く、代表的な像に大阪・河内長野市の観心寺の秘仏が有名です。この像も同じ姿ですが、特徴的なのは、4本の足と8つの頭部を持つ霊鳥の背に座っていることで、四足八鳥観音という名前もつけられています。
 天冠台(てんかんだい)の様式や見開きの狭い伏目の形、柔らかな衣の襞(ひだ)や幅の狭い、とくに腹前の垂れ先を細くした条帛(じょうはく)などは、平安時代後期の特色が表れており、この像の製作は12世紀と考えられます。
 また、金箔を押さず、彩色も髪や唇に限られ、木肌のあらわな素地仕上げであることから檀像として作られたことがわかります。檀像(だんぞう)とは白檀の木を用いて彩色を施さず、細かいところまで精緻に彫る像で、日本では白檀の代わりの木材を使って造ることが平安時代に流行りました。この像も榧(かや)で造られています。