銅鐸

銅鐸

銅鐸

種別

県指定有形文化財(考古資料)

所有者

莵上耳利神社(伊坂町)

法量

高40.4㎝ 幅26.0㎝

材質

青銅

指定年月日

昭和27年3月13日

解説

 弥生時代に農耕祭祀に用いたとされる銅鐸。銅と錫の合金であり、作られたころは、きらきらに光り輝いていました。もともと叩いて音を鳴らすものであったのが、やがて大きく、また飾りが派手になって置いて鑑賞するものになりました。莵上耳利神社所蔵の銅鐸は、銅鐸の歴史の中では、鈴鹿市磯山町出土のものと津市高茶屋小森町出土のものとの間に入る中段階(紀元前1世紀~紀元後1世紀)に位置し、まだ吊るして音を鳴らしていたころのものです。一般に銅鐸は、集落から離れたところから発見されますが、この銅鐸も同じ頃の集落跡である莵上遺跡から少し離れた丘陵地から発見されました。この集落の人々が使っていたとは断定できませんが興味をひくところです。
 発見された銅鐸は、吊るす部分である鈕(ちゅう)の上端と胴体の両端に薄く付いた鰭(ひれ)部と胴体の下端が欠けているものの全体的には形をよく留めています。穴が4ヶ所あいていますが、これは銅を流し込む前に、外の型と内の型との隙間を保つために差し込む「型持ち」を抜いた痕です。胴体には僧侶の袈裟のような「田」の字のような模様が施されており、袈裟襷文とよばれています。区画された部分には絵が刻まれることもありますが、この銅鐸には全くありません。