短刀 銘 藤正

短刀 銘 藤正

短刀 銘 藤正

種別

県指定有形文化財(工芸品)

所有者

四日市市

法量

刃長26.3cm

員数

1口

材質・形状

反なし 目1 茎尻入山

製作年代

室町時代末期

指定年月日

平成18年3月17日

解説

 日本刀は、第2次大戦終戦時に米軍によって東京都赤羽の兵器補給廠(へいきほきゅうしょう)に集められ、その中で特に美術的価値が高いものが、後に東京国立博物館に保管されました。集められた日本刀は後に「赤羽刀(あかばねとう)」と言われ、本作もその一つです。
  本作の茎(なかご)には、刀工の名前である「藤正」の銘があります。この「藤正」は、日本刀の歴史のうえで有名な「村正」の一派に属し、「村正」の門人と言われていますが、「正」の書体が「村正」に酷似することから初代村正同人説もあります。しかし、作例がきわめて少ないため確かなことはわかっていません。
  また、「村正」の一派は、室町時代から伊勢の桑名で三代続いた有名な刀鍛冶で、「村正一派」特有の張り出した形の茎をもつ本作は、美術品としてだけではなく、当地ゆかりの著名な刀工の作例として極めて価値が高いものです。